昨年クラシック２ケタ着順だった牡馬３頭ですが・・・

昨年は３歳牡馬が３頭いたのだが、皐月賞14着惨敗からプリンシパルSを快勝したダービー殿負けの馬(721)、朝日杯２着→皐月賞３着と来てダービーは15着だった馬(722)、の２頭は菊花賞は未出走。あと、春は条件馬だったけど夏にオープンに上がった一時牝馬と勘違いしていた馬(726)(９月28日参照)が菊花賞に出て13着と、３頭が３頭ともクラシックで2ケタ着順の経験の持ち主となってしまった。が、３頭とも明け４歳になってそこそこ頑張ってくれている。

まず、ダービーで殿負けだった馬(721)は神戸新聞杯快勝後に調子落ちで菊花賞をパスしたが、京阪杯を１番人気で楽勝し、絶好調で有馬記念に臨んだ。しかもラッキーなことに「岡部が空いてるゾイ」ということで中舘からスイッチしたら、差し指示にもかかわらず岡部が勝手に逃げて殿負け、と散々な結果。これで３歳時は「オープン特別・Ｇ３・Ｇ２を１勝ずつ」は良いとして「Ｇ１は３戦すべて２ケタ着順」である。なんとも見事なトライアルホースっぷりだ。

明けて４歳の彼(721)はというと、中山記念では久々に後ろからのレースをして、直線ブッ千切ってくれた。でも次走の産経大阪杯は中途半端に前に行って10着惨敗。ここまで「１着」と「着外」しかないという分かり易さだったのだが、春の天皇賞では今度は思い切って後方からの競馬に徹して３着。どうせなら「１着」か「着外」だった方がネタとしては面白いのだが、ま、Ｇ１でも勝負になる目処がついたので一安心ではある。

ダービー15着というよりは皐月賞３着馬と言ってあげないとかわいそうな彼(722)は、秋は短距離路線を進んだがセントウルS、富士S、ＣＢＣ賞と賞金を上積みできずにＧ１出走すらできずに終わる。

明け４歳になって、東京新聞杯２着でＧ１出走に必要な本賞金4000万をクリアすると、ダービー卿ＣＴでグリグリ(◎◎◎◎◎)の１番人気に応えて大楽勝。百日草特別以来の３勝目をあげた。一息入れて安田記念にはブッツケで臨む予定。

牝馬と間違えてた彼(726)はというと、菊花賞13着、ディセンバーS6着という戦績のせいか、４歳緒戦のニューイヤーSはなんとハンデが49キロと恵まれて見事快勝。ここから小倉大賞典に向かった。いつもは当然ハンデを確認してから競馬場に行くところを、この時はうっかり忘れていたのだが、レースに行って見たらビックリ。前走のハンデが49キロだった馬がここではいきなり58キロのトップハンデである。ちなみに結果は５着。あぁ不条理なり、ダビスタのハンデキャッパー。

いきなりのハンデ9キロアップが堪えたのか、そもそも420キロ台の馬体に58キロがキツかったのかは定かで無いが、このレースの後で体調を崩してしまった。５月に入り牧場に戻って３ヶ月になるのだが、いまだ馬体がもどらず。牝馬と間違えてもムリも無いほどの華奢な馬なので(？)、じっくりと馬体の回復を待ちたいけど、なにせ早熟型なので本当はあまりゆっくりとしてたらマズイのだろうなぁ。