メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

KROKUS/ONE VICE AT A TIME その他

2012年05月29日 07時59分16秒 | ロック
クロークスというスイスのHM/HRバンド。
”器用貧乏”と思っていたら
この「ONE VICE AT A TIME」の次作「HEADHUNTER]で
そこそこのブレイクをしていたらしい。
日本で紹介されたのはこの時期だったんだろうな。
何しろ昔、レコードで持ってたからな。

で、音楽はと言うと「ONE VICE AT A TIME」はモロにAC/DC、
「HEADHUNTER」はモロにJUDAS PRIESTだったりする。
ついでに書くと、さらにその次作はまた他のバンドっぽい音だった。
CDで買いなおしているのは上記の2作品だけだ。
今WALKMANに入れてガンガン聴いているぞ。

フツーに考えると、AC/DCとジューダスって
全然音楽の傾向が違うし、それにクリソツな音楽を演ってるって
一体どういうこと?と思うよな。
ある意味、それが平然とアルバムごとに出来ちゃうこのバンドの
”凄さ”つーか”節操の無さ”、よく言えば
スタジオミュージシャン気質みたいな特徴があると思う。
「俺たちの音楽」という一本通ったものがここまで無いのも
かえって清清しい。

そんな中、「ONE VICE AT A TIME」は特に好きだ。
故ボン・スコットを思わせるボーカルに乗せて
POWERAGEの頃のAC/DCモドキのナンバーが続く。
ギターやドラムの”音”そのものもソックリ。
もうモノマネ芸を聴いているように達者な音楽で
「AC/DCの発掘音源」と紹介されれば納得しちゃうな~。

そう言えばAIRBOURNEの1stも結構AC/DCしてたけど
当時のクロークスのような叩かれ方(やっぱ批判するやつはいたのよ)は
されてなかったよな。時代かね。
まあ自らAC/DCリスペクトを表明しているってのも戦略かもしれないし
楽曲の”まんま”感はクロークスほどではないしな。
本家AC/DCも歳だから、あの伝統芸の後継者が出てきて
周囲の目は逆に期待感みたいなものが出てきちゃってるのでは?
自分もそうだが。

時代のあだ花的アルバムではある「ONE VICE AT A TIME」。
本家ファンの人も怒らないで聴いてみたらいかがだろうか?
若かりしAC/DCに逢えた気分になるよ~ん。