日本人の冗談は、語呂合わせが多いのではないでしょうか。
ヨーロッパ人の冗談、ジョークと書きましょう。
ジョークには語呂合わせが少なく、インテリの人たちは、
みんなに笑ってもらう為、自分で作ります。
ですから僕の自作ジョークはありません
僕の日本の知人が、冗談で笑える状態にするためには
1)まず いい冗談を面白く話せる人、
2)そしてそれをすぐ理解して笑える人、
3)それから理解できない人が必要だ、と言っていました。
ボケと突っ込みですね、僕もそう思います。
ヨーロッパでは、国勢のあまり強くない国ほど
笑の対象にされます。ベルギーがそうですね。
そして時に、国王もジョークの対象になります
ベルギーでは、ベルギー人は会社の重要なポジションに就けず、
多くの場合、オランダ人が重要なポストを占めています。
それを憂いたベルギー国王が、ある時、ある会社を訪問しました。
国王:「この会社で、ベルギー人は平ばかりじゃないか。
できたらもっといい地位を彼等に与えて欲しい」
課長:「国王、そうおっしゃられても、こいつらはみんな
バカで、怠け者で、使い物にならないのです」
国王:「それは信じられないな」
課長:「では証拠を見せましょう。おい、そこのお前、ちょっと来い」
平社員:「はい、課長、何でしょうか?」
課長:「お前は俺の家に行って、俺がそこにいるか見て来い」
平社員:「はい、わかりました」
そう言って、その平社員は昼前に会社を出たのに、
終業寸前になって戻ってくると、酒臭い息で言った。
平社員:「課長、課長はご自宅にいらっしゃいませんでした」
課長:「国王、おわかりになったと思いますが」
国王:「よくわかった、あいつはバカだ。私だったら電話をするのに」
*もちろんオランダ人がこのジョークを作ったのですが…
ブロンシェと呼ばれるベルギーの白ビールです。
ドイツにはビール醸造法があり、ここ数年来多少規則は
緩やかになりましたが、基本的には、ビールを醸造するのに麦芽、
水、そしてホップしか使えません。
それでもドイツにはかなりの種類のビールがあります。
しかしベルギーでは、ビールの中に何を入れてもかまいません。
イチゴビールとかさくらんぼビール、レモンビールなどさまざまです。
ですから、ベルギービールの種類は数え切れないほどですね。
おそらく400種類は超えているのではないでしょうか。
そして驚くことに、それぞのビールにはそれ専用のグラスがあるのです。
僕はベルギーでも何度か仕事をしています。
以前の仕事仲間は、僕がビール好きだと知っているので、
初めて僕がベルギーに行った時、ビール専門のバーに
連れて行かれたのですが、6ページ、ただビールだけの
メニューというか、一覧表が出てきたのです。
僕は何が何だかさっぱりわからず、
最初から試していけばいい、そんな気持ちで
オーダーしたら、5杯目でダウン
翌日はほとんど仕事になりませんでした
それ以来、少しずつベルギービールの情報を集め始めました。
一見当たり前のビール風、
でも飲みやすくてアルコール度数の高い、危険ビール。
限度を決めて飲めば、おいしいです。
同じオランダ人が作ったジョークです。
列車の中でオランダ人とベルギー人が向かい合わせに座っていました。
やがてオランダ人はオレンジを食べ始め、ティッシュを広げて、
その上にタネを載せたのです。
それを見ていたベルギー人は、失礼だと思ったけれども、
好奇心が勝って、オランダ人に聞きました。
ベルギー人:「失礼ですが、なぜあなたはオレンジのタネを、
ティッシュの上に載せているのですか?」
それを聞いたオランダ人はしかとして答えました。
オランダ人:「オレンジのタネには頭をよくする成分が入っているので、
あとで食べるために残してあるんですよ」
ベルギー人はしばらく考えるような顔をしていたが、
やがて思い切ったように言いました。
ベルギー人:「そのタネを売っていただけませんか?」
オランダ人はそう聞いて驚いたが、また しかとして言った。
オランダ人:「いいですよ、4つで1ユーロでどうですか?」
ベルギー人:「わかりました、商談成立ですね」
そしてベルギー人は1ユーロをオランダ人に支払い、
1つ1つゆっくり噛んで食べたのです。
オレンジのタネがなくなって、しばらくするとオランダ人が言った。
オランダ人:「どうですか、効いてきたでしょう」
ベルギー人:「効いた、効いた。1ユーロあれば、
スーパーでオレンジ3個は買える!」
人それぞれ感じ方が違うので、笑えないジョークかも
しれませんが、まあ、ベルギーの紹介だと思ってください。
ベルギー人のために:
僕は何人もベルギー人を知っていますが、
皆さん愉快でいい人たちです。
そしてこれは本気の話です。
ドイツでは、市内から郊外に出ると、速度制限は100キロです。
これはヨーロッパ中ほとんど同じで、○○市外の標識を見ると
みんなアクセルを踏むのですが、ベルギーとルクセンブルクには
自分の走っている車線と対抗車線の間にもう1本車線があって、
何かというと、双方どちらが使ってもいいことになっている
追い越し車線なんですよね。
怖いな、と思ってベルギー人に聞いたら、
「ブレーキを踏んだら負け 」 だそうです
なんと、パトラッシュビールです
このビールは、僕が頻繁にベルギーで仕事をしていた時には
ありませんでした。
“フランダースの犬”の影響ですが、最近はアントワープの
大聖堂の前にも、ルーベンス美術館の前にも、
ネロとパトラッシュの像が建ったとか
個人的な好みですが、僕はルーベンスの絵が好きです。
ルーベンスは宗教的な絵を多く描いているのですが、
その中に何か潜まれているものがあるような気がしてなりません。
彼の絵には多くの天使、子供、ライオン、ワニが描かれていて、
それに何か特別な意味があるように思えるのです。
まあ、それはいつかまた書くことにしましょう。
←クリックしてください。アントワープ大聖堂にある、
聖母マリア被昇天の絵です。
やはりアントワープ大聖堂にある
十字架にかけられるキリストです。
St.Petersburg にある猫宮殿、エルミタージュ美術館にも
ルーベンスの絵がかかっています。
←クリックしてください。
それでは次回まで
ベルギーの人々はこんなジョークのネタにされてお気の毒…喧嘩にならないのでしょうか…
国王までも…
ベルギーといえばチョコレートのイメージがありますが、ビールの種類がこんなに豊富だなんて!
良い国ですね~
あと、「ブレーキを踏んだら負け」ルールの道路、走りたくはないですね…
それこそビールでも飲んで酔っ払ってからじゃないと
考え直します。
僕の知っている冗談はかなりきついので…
ベルギー人はこのようなジョークを聞いても怒りませんね、
一緒になって笑います
社交的だ、ともいえるかもしれないです。
でも記事に書いたように、僕はベルギー人が好きですね。
往復3車線の道路は、走り慣れると怖くありません。
道路が車であふれているわけではないし、礼儀正しく、
すぐに追い越し車線から走行車線に戻ります。
ブレーキを踏んだら負け、というのはベルギー人の
ジョークだと思います
ヨーロッパの車事情はそのうちに書きますね。
もっと怖い国がありますよ~~~