やねうら日記

~日常の中にある幸福

「新型コロナウイルス感染拡大について思うこと」

2020年04月12日 | 日記
子供たちに作文を書かせた。
「新型コロナウイルスについて」

子供ばっかりに書かせてもダメかな、と思い。書いてみた。
思っていることとはちょっと違う感じになった。

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「新型コロナウイルス感染症拡大について思うこと」

 世界ではいつも必ずどこかで争いが起こっている。人と人とがいがみ合い、奪い合い、殺し合う。
 今は新たなウイルスの蔓延だ。自然発生的なのか人為的発生なのかはまだ分からないけれど、とにかくたくさんの人が苦しみ、亡くなっていっている。本やテレビで見聞きすることはあっても、まさかこの現代で、日本で、欧米でこんなことになるとは想像さえしたことがない。
 あちらの国では大変だ。あちらの地方は大変だ。隣の市は大変だと、ときを追って少しずつ近づき、だんだん他人ごとではなくなってくる。他人ごとでなくなってくると、争いのときと同じように、デマや不確かな情報が、これもまたウイルスのように蔓延し、人を思わぬ方向に動かせる。スーパーからマスクや紙製品が消え、需要と供給のバランスが崩れた。これを目の当たりにして、人間の愚かな一面を知る。
 被害が大きくなるにつれ、対策も経済活動を追い越して、厳しくなってきた。自粛要請は緊急事態宣言へと発展し、これからどうなっていくか不安は増すばかりだ。マスコミはこれを煽り(煽っているように見える)、対策が後手後手だとか、総理が悪いとか、誰が悪いとか批判ばかりがまたしても蔓延する。責任を誰かになすりつけるのは簡単だ。後出しで、責任を取らない連中がネットで騒ぎたてるのは本当に無責任だ。新型ウイルスばかりでなく、情報や不安や批判がネット社会でどんどん感染し、打つ手がない。これに効果的なワクチンや薬はない。これを治すのは人の冷静さと目的をひとつにする心だろう。
 人は経験からしか本当のことは学べないと思っている。経験しなかったことはすぐに忘れ、本気になれない。震災のときもそうだった。
 今回、いつ終息するか分からないけれど、この経験を活かして、人は進歩していかなければならない。問題は山積みだ。しかし問題は分かった。解決しなければならないことも分かった。

 人と人とが殺し合っている場合ではないのだ。覇権争いをしている場合ではないのだ。人類が存続するためには、国境を越えて協力する必要がある。自分たちが潤うだけでは、世界は存続しえないのだから。


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