やねうら日記

~日常の中にある幸福

MIHO MUSEUM

2012年03月31日 | 日記
思わず時間ができ、一人で「MIHO MUSEUM」へ行って来た。

宗教法人神慈秀明会の創始者、初代会主小山美秀子が作った私立美術館である。
美しいものをみなさいと、品位や高潔さなどを重んじる教団のようだ。


***
川が流れる森の中の道を10Kmほど走ると忽然とそれは現れる。
入口から美術館の本館までは7、8分歩くか電気自動車で行く。
少し行くと、薄いシャンパンゴールドのトンネルがある。坑口も内装板も全て美しく磨き上げられ、トンネル内を間接照明が柔らかく照らす。
そこを抜ければ、トンネルから直接繋がる斜張橋があった。高欄もシャンパンゴールド。圧巻だ。

立地を含め建築物としての美術館はとにかく人を圧倒させる。口をあんぐり開けさせる。調べると、設計者のI・M・ペイは、ルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計した人のようだ。


残念ながら美術品は僕にはよく分からなかった。あちこちから「価値あるモノ」を集めてきました感があった。一貫性はなかったような。

しかし、この建築を見るだけでも価値がある。そんなところだった。


揺れに揺れて

2012年03月28日 | 日記
転職問題は心の中で揺れに揺れて、継続して調べ続けている。
会社に怪しまれながら退職金の計算式等を聞き出し、ネットで調べた転職希望先のそれと比較する。残念ながら中途採用の退職金は分からず、推測の域を脱しない。

しかし、やはりこの奴隷のまま、しかもあまり人の役に立っているという実感もなく、少なくともあと20年近く過ごすのは辛い。例え数百万生涯賃金が減ろうとも、心は再び転職方面へと傾いている。
試験を受けて(かなりハードになるだろう試験勉強を経て)、合格しなかったとしてもリスクはない。ゆっくりする時間がたかだか半年なくなるだけじゃないか、と思う。

やるならば、切りがよい4月から心機一転、試験勉強を始めようと思う。

興奮から再び失望、絶望へ

2012年03月25日 | 日記
この土日、転職についてずっと調べていた。
試験の難しさは何とかなる気がする、あるいは何ともならなかったとしても諦めがつくが、入社(入庁)後の待遇はいかんともしがたい。仮に43歳で転職できたとしても、同年代の給料の3割減ぐらいのようだ。しかも退職金は大減額。おそらく残りの住宅ローンは払いきれなくなってしまうだろう。THE ENDだ。

まったくやりきれない。結局今の会社に縛られて、罵られながら奴隷のように希望なく働いていかねばならないのだ。
思えば大学4年の時に、安易に下調べも余りせず、職を決めてしまった自分が非常に恨めしい。あの頃は大学から離れることしか考えていなかったなぁ。
転職の機会もいくらでもあった。それでも何やかやと言い訳を付けて踏みとどまってしまった自分が情けない。可能性を自分で潰してしまった。。。
絶望的とはこういう気持をいうのだろうか。


興奮

2012年03月23日 | 日記
転職を目指してみよう!と、決心してみれば、あまりの興奮に眠れなくなってしまった挙げ句、うとうとすると、激しく前向きに仕事をしている夢を見てしまった・・・。

さて、転職希望先はというと、とても固いところで安定もしているが何せ狭き門だ。倍率20~80倍。

試験にはかなりの勉強量が必要になる。現実はまったくのトホホであるが、そんなの苦労とも思えないのは、現在の不条理、理不尽さのたまものだ。屈強な信念と前向きなネガティブさ?。
試験の一つに小論文があるのもちょっと楽しみ。いつか体系的に勉強したいと思っていたが、特に機会がなかったのでやらなかった。じっくりと味わってやってみたい。

 サラバ罵倒のために。
 サラバ崩壊的な人々のために。
 サラバ奴隷制度のために。


***
書きすぎた仕事の話は暫くやめます。
楽しいことを考えてみることにする。

モチベーションの絶滅と誕生

2012年03月21日 | 日記
不条理の渦の中で、仕事に対するモチベーションの低下が著しい。

故立川談志師匠は「修行とは不条理に耐えることだ」と言った。
しかし、もう18年も修行のみで真打ちどころか二ツ目にもなれない。不条理の度合い、無茶な要求がエスカレート、そこには談志師匠のような愛はない。あるのは金金金。もうさすがに耐えられなくなってきた。
こう罵倒、足蹴にされる日々が続くと、「生まれてきてすみません」という気にもなってくる。
僕らは能なしで役立たずです。
僕らはただメシぐらいの固定費です。
生まれてこなければ良かったんです。
卑屈にもなる。


そんな訳で、絶滅危惧種だった「モチベーション」は絶滅した。ポンっと。最期は声すらあげなかった。
枯渇したモノはもう二度と戻らない。いくら水をやったって、種がないのだ。

***

退職、転職(脱北)していく人々の話を聞いて、一筋の光が差した。
次の一手が見つかったのだ。
転職に対するモチベーションが新たに誕生し、目指すことにした。
この1、2年真剣にやってみようと思う。


新宗教ビジネス

2012年03月19日 | 
2012 BOOKS 6 ◆

「新宗教ビジネス 」 島田 裕巳

非常に面白い本だった。
新宗教を「悪」という前提なしに論じているところに公平さを感じる。オウム真理教以降、「新宗教は悪」であり、で、どうなっていったのかの切り口が多くちょっと食傷気味だった。この本は宗教のビジネスモデルに絞って、主題が明確で示唆も多かった。


まとめの部分が印象的だった。
宗教は金余りで堕落、没落していく。創価学会は金余りしないシステムを作り上げている。従って、分派も内紛もない。<なるほど>
金余りを解消すべき役割は宗教が担ってきた。金余りが生じると、遙か昔から立派な宗教施設(お寺や神社だ)を建立していった。<なるほど>
次の金余りの解消方法は戦争だ。戦争で莫大な軍事費を消費していく。<なるほど>
でも今は、宗教でも戦争でもない。投機だ。投機で金余りを解消していく。<なるほど>

投機や戦争で解消していくより、宗教の方がよっぽど健全でまともな気がした。少なくとも、救われる人もいるのだ。

宗教の教義や意味より、宗教の成り立ちや存在意義が面白い。カルトのワイドショー的な側面も井戸端的に興味深いが。

NANA

2012年03月17日 | 日記
スカパー!でNANAが始まり毎日コツコツと観ている。
今日で15話目。

映画1作目で感動し、2作目で落胆した。

アニメはどうかというと、映画に忠実で(多分、逆だろう。映画が原作に忠実なのだろう)楽しみでしょうがない。
「海賊戦隊ゴーカイジャー」のときのように、見よう!と思うとわくわくするのだ。

ネットで調べてみると、原作者の「矢沢あい」は順風満帆ではないらしい。
病気なのかな。
続きが見られますように。



キム兄の人間設計図

2012年03月16日 | 
2012 BOOKS 5 ◆

「キム兄の人間設計図」 木村祐一

面白く読んだけれど、何のために書いたのかよく分からない本だった。
副題に「相手を不快にさせない正しい間違え方」とあるが、この意図も今ひとつ。

木村祐一は魅力もある反面、問題もあるのだろう。考え方が偏っていてとっつきにくい感じ。

宗教事件の内側―精神を呪縛される人びと

2012年03月06日 | 
2012 BOOKS 4 ◆

「宗教事件の内側―精神を呪縛される人びと」 藤田庄市

何と読むのに1ヶ月以上もかかってしまった。文章がやや難しいこと、背景や出来事が複雑なこと、興味深く何度か読み返してしまうことなどの理由による。

いわゆるカルト教団事件のルポルタージュで、猟奇的、グロテスクなところのみをピックアップしており、本質を掘り下げるというよりもワイドショー的であった。
ライフスペース事件、法の華三法行事件、統一教会問題、一連のオウム真理教事件と続く。
一方的に「カルトは悪」という前提、スタンスで進められていくことに若干の違和感を覚える。犯罪はもちろん悪であるけれど、新宗教だから悪ということはない。信じている人たちは、幸せなんだろうと想像する。悩むより指示された方が多分、楽だ。
そして、なぜあれほどまでに狂信的にさせることができるのかを知りたくなった。それぞれ構築したビジネスモデルがあるのだろう。

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

2012年03月03日 | 映画
◆ 2012 MOVIES 4

「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」佐藤祐市 2009

想像していたストーリーとは随分違っていた。いかにブラック会社であるかが描かれていて、それに期待していたのだが、ブラック度はまぁ普通。見た人の大多数が「うちの会社の方がよっぽどブラックだ」と思っただろう。意外な展開、結末で、まぁ退屈せずに面白い映画だった。

〓☆☆〓

少し涙も・・・

2012年03月02日 | 日記
年度末も差し迫って次男が生まれたのがもう5年前になる。3月とある日。

早生まれの彼は、言葉も体も年齢なりより遅いが、毎日一生懸命にやっている。小さいながらがんばっている。

今日は一年間待ちに待った幼稚園でのお誕生日会。おともだちが順々に誕生日を迎えていく中、ずっとこの日を楽しみにしていたようだ。「ぼく、あした、おたんじょうびかい」。3月は遠かったのだ。
あまりの興奮に朝5時半におきたらしい。

そしてお誕生日会は、詳しく聞いていないけれど、インタビューがあったとのこと。
「おおきくなったらなにになりたいですか?」
フォーゼやゴーバスターズが人気を博す中、
「ぼくは、おおちくなったら、おとうたんになりたいでつ」

保護者、幼稚園関係者は「ウォーっ」と、どよめいたらしい。

良いお父さんでは決してないのに。。。
少し涙もでるっちゅうねん。