やねうら日記

~日常の中にある幸福

西国三十三所満願 第三十三番 ~谷汲山 華厳寺

2013年06月08日 | 西国三十三所
2010年5月に始めた「西国三十三箇所の巡礼」も丸3年が経ち、とうとう三十三箇所目となった。
第三十三番、岐阜県は谷汲山、華厳寺。
終わりが近づいてくると神妙な気持ちになったりもしたが、実際に華厳寺で手を合わせるときは、特別な感慨はそんなに強くはなかった気がする。

ひとつひとつお寺をまわり、たったひとつの願をかけ、手を合わせた。はじめはお寺に強く興味があった訳でもなかったが、少しずつ仏教の成り立ちや仏像の美しさを知っていくと自然と引き込まれて行った。これをきっかけに仏教、仏像のテレビを見たり、本を読む機会が増え、知らないことがたくさんあることを知って、少々恥ずかしくも思った。僕の宗派である曹洞宗の、その開祖も本山も知らなかったぐらいだ。先祖のことを思うのにもちょうど良い機会だった。

もうひとつ。お寺を巡ることで季節ごとの自然の美しさを知り、季節の移ろいを知った。自然を楽しむ術を覚えた。これが、キャンプを楽しむことへ移行したり、歩くことへの楽しみへ繋がった気がする。


何はともあれ、西国三十三箇所は家族みんなで無事満願となり、この「無事」ということが、とても幸せなことだと心から思う。


西国三十三カ所 第三十番 ~竹生島 宝厳寺

2012年10月08日 | 西国三十三所
三十二箇所目、第三十番宝厳寺。

近いところにあるが、交通費が結構かかるので腰が重くなかなか行けなかった琵琶湖にある小さな島、竹生島は宝厳寺。
三十三箇所の巡礼をしていなければ多分行かなかった場所のひとつだろう。この旅にはそんな場所がたくさん含まれていた。人混みが嫌いなので、たぶん清水寺にも三井寺にも行かなかっただろう。わざわざロープウェイに乗って兵庫の圓教寺にも行かなかっただろう。

残すは三十三番、岐阜県華厳寺のみとなった。結願の良き日をいつにするか考え中。

西国三十三カ所 第十一番 ~深雪山 上醍醐寺

2012年10月06日 | 西国三十三所
三十一箇所目、第十一番上醍醐寺。

とうとう残り2箇所となった西国三十三箇所の巡礼。
上醍醐寺は一番の難所と聞いていたが、納経は下醍醐の観音堂となっており、正確には上醍醐寺には行かなかった。手を合わせてしっかりとお参りすれば良いかと思って。

紅葉が素晴らしいとのことだが、そんな時期にはとても行けないので、この季節を選んだ。中途半端な季節ということもあり参拝客もまばら、世界遺産の価値もよく分からなかった。

ともあれ、あと2箇所。

西国三十三カ所 第二十五番 ~御嶽山 清水寺

2012年05月29日 | 西国三十三所
二十九箇所目、第二十五番清水寺。

ここも広く、歩いて回るのに良いお寺だった。イベントとしてスタンプラリーをやっていたのが正直余計だった。子供たちは楽しんでいたようだが、一つ一つをゆっくり見て回らず、気持が散漫になった気がする。
8つのスタンプを集め、子供たちがキーホルダーをもらう。

***
お寺に来てお参りするのも、すっかり生活に馴染んだ。そんなに熱心な信仰心がある訳ではないのだけれど、お寺に行けば心が落ち着く。一礼をして山門をくぐる、手水場で清める、線香、ろうそくに火をともし、手を合わせる。この一連の作法が心地よい。手を合わせるとき、どういうことを考えればいいのか、あるいは何も考えないのか、それはいまだにつかめない。ただ黙って手を合わせてみる。心が静かになる。それだけで良いのかな、と今は思っている。


西国三十三カ所 第二十六番 ~法華山 一乗寺

2012年05月28日 | 西国三十三所
二十八箇所目、第二十六番一乗寺。

この日一箇所目のお寺でゆっくりし過ぎ、少し急ぎ目に回る。が、長い階段。足ががくがくする。
ここでは子供たちはチョコレートをもらう。お菓子の類をもらうことが多い。がんばって登ってお参りをするご褒美だろう。子供たちも手水の作法、お参りの仕方もしっかりできるようになった。そこらへんの大人顔負けだ。

つづく。

西国三十三カ所 第二十七番 ~書寫山 圓教寺

2012年05月27日 | 西国三十三所
二十七箇所目、第二十七番圓教寺。

昨日は姫路で一泊。その後、兵庫のお寺を3つ回って帰ることにした。
一つ目は圓教寺。ロープウェイに乗って山の上に登っていく。山深く、新緑が美しい。
そして伽藍もこれまで見たお寺の中で最も美しいもののひとつだろう。特に二階建ての食堂は長さ40mもあり、目を見張る。
人なつこい(と言っては怒られるかな)お坊さんが傍にやって来て、いろいろと説明してくれた。子供たちは「うまい棒」をもらっていたようだ。


つづく。

西国三十三カ所 第十七番 ~補陀洛山 六波羅蜜寺

2012年05月20日 | 西国三十三所
二十六箇所目、第十七番六波羅蜜寺。

清水寺にほど近いお寺。雑誌なんかでよく見る空也上人像がある。

御詠歌
重くとも 五つの罪は よもあらじ 六波羅堂へ 参る身なれば

***
しかし写真が全然うまくならない。PENの操作に慣れず、思ったような絵にならない。
いや、そもそも絵を頭の中で描けていない。センスの問題か・・・
コンパクトデジカメを使っていたときの方が構図的にはもうちょっとよく撮れていたような気がする・・・

西国三十三カ所 第十六番 ~音羽山 清水寺

2012年05月19日 | 西国三十三所
二十五箇所目、第十六番清水寺。

いつも非常に人が多いので少し躊躇していた。ゴールデンウィークも終わり、少しマシになったかなと思い、覚悟をして出かけた。ある意味難所でもある、というのは、駐車場が法外に高い。六波羅蜜寺と清水寺の間にある駐車場は、だいたい30分600円。ただ、探したらあるもので、そんなに遠くないところに1時間600円を見つけて停める。ただし、狭く2台しか停められない。

さて、初めての清水寺。想像通り人は多い。修学旅行の団体や外国人観光客で朝からごった返している。写真やテレビで見たことがある景色が多く、何だか確認しながら歩いている感じだ。とにかくがやがやとしていて、ゆっくり参拝するという感じではなかった。


西国三十三カ所 第二十二番 ~補陀洛山 総持寺

2012年05月15日 | 西国三十三所
二十四箇所目、第二十二番総持寺。

施福寺、葛井寺と一日で3箇所回ったため、印象が薄くなってしまった。
小さいながら、庭がきれいではあったが、駐車場から歩いて5分という立地はもの足りず、歩くこともお寺巡礼の楽しみでもあるのだな、と再確認する。

さぁ、西国三十三箇所巡礼の旅もラストスパート、佳境を迎えつつあり少しずつ寂しくなってきた。


西国三十三カ所 第四番 ~槙尾山 施福寺(槙尾寺)

2012年05月13日 | 西国三十三所
二十二箇所目、第四番施福寺。
かなりの上り坂を40分ほど歩かないと行けない西国三十三カ所で難所のひとつと言われる。

駐車場で車を降りて歩き始めると、なるほど聞きしに勝る勾配の坂だ(イメージ30度)。ふっふっふっと息を切らしながら登る。暫く行って山門をくぐると今度は石段だ。下りてこられる参拝者から「おはようございます」「まだまだですよ」「僕偉いね」と声を掛けられる。「僕」は下のチビ(5歳)である。普通の観光客はまずおらず、おそらくほとんどが西国三十三カ所を回っている人たちだろう。礼儀正しく挨拶を交わしてくれる人が多い。
散々びびりながら、まだ遠いはずだ、まだまだあるはずだ、と登っていくと、突然それは終わった。時間にして30分。覚悟していたからか、思ったよりきつくはなかった。
5歳のチビもなんとか自力で参拝できた。


つづく。


西国三十三カ所 第十四番 ~長等山 園城寺(三井寺)

2011年11月30日 | 西国三十三所
先の土日は久々に休みで時間が持てた。

紅葉狩りがてら、三井寺へ参拝に行った。
二十一箇所目、第十四番三井寺。

紅葉には一週間早い、という景色。期待が大きかっただけに残念で、ことさらに「うわぁ~きれいな紅葉だ~」などと言ってみて、自分を慰める。

お寺は良かった。広く、たくさん歩けるお寺が好きなようだ。勉強した甲斐もあり、菩薩、大日如来、藥師如来などが分かり、少し鼻を膨らませる。

西国三十三カ所 第九番 ~興福寺 南円堂

2011年10月17日 | 西国三十三所
二十箇所目、第九番 興福寺南円堂。

西国三十三箇所で最も有名なお寺の一つである興福寺。
阿修羅像や数々の国宝がある、のだが・・・

時間がなく国宝館には行けなかった。従って修羅像も拝んでいない。
かなりの心残りがあり、またいつかいくことになるだろう。

外国人も含め観光客が多く、しっとりとした気持にはなれなかったので、できれば平日にゆっくりと回りたい。

西国三十三カ所 第八番 ~豊山 長谷寺

2011年10月16日 | 西国三十三所
十九箇所目、第八番 豊山長谷寺。

これまで見た仏像の中で、何故かもっとも感動した。何だか涙が出そうな感激があった。
聞けば日本最大の木造仏とのこと。大きさもそうだが、仏様の顔が何か語ってくるようようで、心打たれたのだ。
残念ながら撮影は禁止だった。


399段の回廊式の登廊をゆっくり登ると深い山並みが見える。階段の一段一段が低いため、かなり疲れた。息が少し上がる。
ぐるっと回って、降りてくると納経所が回廊を上がったところにあったことを知る。。。
!!!

長男と再度399段の登廊を早足で登り、はぁはぁ言いながら御朱印をもらった。
これも一つの思い出となる。