やねうら日記

~日常の中にある幸福

◇『老いと死について』

2015年05月20日 | 
◇2015 BOOKS 5◇

『老いと死について〜さわやかに生きる智慧』 アルボムッレ・スマナサーラ

2回繰り返して読んだ。宗教色は薄く、たくさんの生きる支えに満ちていた。

・悪いところ、できないこと、劣っているところを見つけ出すほどに、それがどんどんひどくなっていくという事実を忘れないでください。
・人生は虚しく、苦しく、最後は死ぬだけ。だから力を抜いて、もっと気楽に生きればいい。
・今が幸せでない人は、死んでからも幸せにはなりません。死んでから明るいところへ行くことはできません。死んでから極楽へ行くには、今を明るく生きることが唯一の方法です。心穏やかに、のんびり生きることが大切なのです。
・他人がやっていること、やっていないことなど考えて、悩んだり怒ったりするのは何の役にも立ちません。自分が何をやっているのか、それを正しくやっているのかということにだけ、気を付けるべきです。
・人は誰でも計画を立てながら生きている。しかし、人生においてたった一日しかない「今日」を単なるリハーサルにしてしまっている。明日、明後日、もしくはその先いつか来るであろう本番の日のための準備に、貴重な今日という一日を費やす行動を繰り返しながら毎日を消費してしまっている。それが毎日続くのですから、結局死ぬまで不完全でだらしない日々を送ってしまうことになります。本番がどこにもない。


毎日を先送りしないということ。