きょうの教会ごはん 

神様との食卓で、一緒にご飯を食べましょう!

情報力と実践力

2015年10月11日 | 羊、朝の一声
巷には累々と情報が溢れている。特にインターネットやスマートフォンの時代になった今、いつでもどこでも何をしていても、情報の波が轟々と流れるのを見る。「何を最もお得に買うか。」「どのように効率よく動くか。」「いかにそつなくこなすか。」情報の欠如は、「損」「要領悪い」「鈍くさい」となる。正確な情報をいかに入手し、生活に適応しなければ、大きな損失を生むことになる。これはグルポンとか、スマホのアプリレベルの話ではない。人生の、「いのち」の話だ。情報は力だ。

情報には、data (データ)、information(情報)、intelligence(知性)、この三種がある。データを集め、情報を選び取り、それを知性とする。その時初めて、その情報は私のものとになる。Intelligenceは、生きて行くための特殊情報という意味になる。例えば聖書を題材にすると、こうなる。

 data: 聖書は世界で最も多くの言語に翻訳され、世界一の発行部数を誇る本。
 information: 聖書は全66巻からなる神様が人間に与えた啓示である。
 intelligence: 聖書は私に語られている神の言葉であり、人生のすべての問題の解決はここにある。

「データ」とは、客観的事実や既知の事項で、調査や実験により得られて判断の材料となるものである。聖書は史上最大のミリオンセラーであり、2000以上の言語に翻訳されている他に例を見ないもの。この「データ」の類は、調べようと思えばいくらでも得られる。が、ほとんどは、右から左への聞き流し、内に留まることなく、消え去っていくことが多い。それが留まる時、「インフォメーション」になる。聖書は、歴史や預言を通して神様が人間にくださったメッセージなのだ、とわかって読む時、聖書の言葉は光を放つ。まさに啓示だ。この体験は私にとって忘れられないものなので、断言できる。しかしまだ先がある。それを「インテリジェンス」に適用すること。体現することだ。

AD68年、ローマ軍はエルサレムの城壁周囲を取り囲んで、抜け出す術はなかったその時、ただ一度だけ好機が訪れた。ほんの一時期、包囲が解かれたのだ。「憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら、そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい。」というイエス様の言葉を握っていたクリスチャンは、脱出することができた。「インフォメーション」を「インテリジェンス」に適用して、助かったのだ。

聖書は、一人一人に語られている神様の言葉だ。人生で得るべき、最大最強のインフォメーションだ。「あなたは何者なのか。」「どこから来てどこへ行くのか。」人類史上繰り返し問われたこの永遠の問いに聖書は答えてくれる。それを「インテリジェンス」にすることができれば!

「インフォメーション」とした手段を、「インテリジェンス」という目的に転換する。このためには、目的意識を持って、情報収集し、記録し、分析し、評価し、判定すること。ただ聞き流しているだけでは、決して「インテリジェンス」にならない。聖書の言葉を一「データ」としてしか理解できておらず、応用方法が見えていない。意味が分からずに暗唱聖句しているのと同じ。スポーツの上達と同じく、理論ではなく、実践あるのみ!現場での経験を培うのみ!知識と知恵を混同してはならないのだ。

知識と知恵の違いは、以前教えてもらった例がわかりやすい。

 知識=国際線フライトには、カバン二個まで、合計40キロの荷物を持ち込める。
 知恵=だから大きなスーツケース一つではなく、20キロずつ分けて持てるものを用意する。

これが、知っているだけではダメ、生活に適応して活かされる、ということだ。だから知識をわかりやすく理解して、自分の内に取り込む作業が必要なのだ。「これは人生に必要不可欠な知的行為です。」と言われたのが、今日のポイントだった。記録していない、整理していない、判定していない、頭の中は私のお部屋同様、ぐちゃぐちゃのまま。これではいけない。ということで、久々のブログ投稿だ。

今まさに現実化しつつある終末世界に備えるためには、ぐちゃぐちゃを整頓しよう。記録し、確認し、その時に「インテリジェンス」として意志判断できるように。そして自分の内の「インフォメーション」を大切な人へ伝えて「インテリジェンス」とするために。聖書を学ぶ理由は知識を得るためではない。勉強が、ただ学校に入るため、テストで高得点とるためではないように。学びを通してどう生きるのか、ほんとうに必要な知るべきことは何かをを知って、生き方を変えてもらうために学ぶのだ。それが聖書にある。聖書で語る神様は変えてくださる。だから、今、実践しよう。


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