踊る!JSDC (Japan Social Dance Club)!

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ヨーローッパダンス事情

2018年08月27日 | レッスン&講習会 Lessons

こんにちは、ヨシ矢野です。
今回はちょっと長いですが我慢してお読みください。(Facebookにも載せました)
私は、7月中旬から家族の関係でヨーロッパのチェコ共和国とウィーンに行く事になり、
以前からヨーロッパの社交ダンス事情を実際に見てみたいと思っていました。
先ず、チェコの首都プラハの社交ダンス教室に行きました。
先ず入ってすぐ大きなバーカウンターがあり、お酒やスナックが置いてありました。
勿論ダンス教室ですから部屋の中は明るいです。
右側に入り口がおおきく空いてる13m✖️15mくらいのダンスフロアがあり、
4人掛けの椅子とテーブルが仕切られて周りを囲んでいます。
左側は、バーカウンターが長くなっていて、テーブルと椅子が沢山あり、
飲みながら休憩できるようになっています。
まだ開始が1時間弱あったので私はワインとスナックを注文して
(普通のバーではありませんから直ぐその場で払います),
バーカウンターにいた1人の年配の男性に英語で色々質問させていただきました。
かれはこの小さなイベントをただ「ソーシャル」と呼んでいました。
私どものジャパンソーシャルダンスクラブのソーシャルと同じソーシャルの意味で、
英語の綴りは日本のソシアルも同じです。このイベントはJSDCで言えば練習会。
私共でやっているのはアメリカンソーシャルと言います。夕方6時から10時まで。
週3回。1回¥350くらい。クラスはと聞くと6月中旬から9月中旬の3カ月お休み。
つまりバケーション。「エエ〜3ヶ月も?ちょっと信じられない」
次に行くウィーンでも聞いてみようと思いました。
クラスについて聞くと10回コースで 成り立っている。
皆カップルで1人では受け付けないと言う。
では相手がいない人は相手を見つけてからでないとダンスは習えない事になる。
と言うよリ相手がいるからダンスを一緒に習おうという感じだと思います.
他にティーンネージャクラスがあり、このクラスは皆シングルで来るそうです。
6時になると少しづつ人々が現れました。皆カップルです。私は入れますかと聞くと、
勿論お金を払えば入れる が多分踊れないから勧めないと言われました。
ダンスフロアを見ると4組くらいいて、2組は踊っていましたが2組は飲みながらパートナーとお話ししていました。
 
ダンスは殆どインターナショナルスタイルでしたが、フオックストロットの曲が流れると、
ちょっと私達がやってるステップとは違うのですが、
アメリカンスタイルのように時々パートナーと離れたりして踊っていました。
誰も音楽を担当している人がいなく、ただ編集してある曲を流しているようでした。
バーの男性に聞くと、その人が音楽も担当していて元ここの先生だと.。そしてダンスの先生は何とバーでも働くと。
ヨーロッパの社交ダンス事情が少しわかった気がしました。
結局そこにいてもダンスはできなそうなので、
この男性に教えて貰ったその夜にやってるミロンガ(アルゼンチンタンゴのパーティ)に行く事にしました。
社交ダンス教室訪問の後、夜9時から始まるミロンガまでプラハの街をブラブラと歩きました。
まあパブの多い事。さすがチェコは個人の飲むビールの消費量が世界1だけあって、
どこを歩いてもビールを飲んでる人が多いのです。ビール党ではない私もつられて飲みましたが、
1本の量が500mlで普通サイズですから(日本は350ml)飲み終える時はビール腹になった気分でした。
さて、ミロンガですが、地元のチェコ人が主催のようで、
DJも2人いてマンション(アパート)を改造したようないい雰囲気のタンゴ教室をしているお洒落な部屋でした。
先生はアルゼンチンの男性のようでした。タンダ(3、4曲同じ系統のタンゴの曲をかける)、カペセオ(男性が女性を誘う時、
誘いたい相手の目を見て相手が目でOkを出したら誘いに行く)、他のタンゴのマナーもしっかりと守って
、
カジュアル過ぎない服装で、軽く飲んで(特にビール)会話も楽しみながら踊っていました。
そして皆さんミロンガにかなり慣れてるようで、難しいステップをやらない限りとても踊りやすいと思いました。
多くの女性は踊ってる最中にタンゴ独特の遊びをたくさん入れて来ました。
この週はワークショップがあったらしく、ヨーロッパ中からタンゴ愛好家が来てたようです。
特にこの時は隣の国のポーランドから6人ほど来ていました。国を超えてもパスポートも要らず、
電車代も日本に比べるとかなり安く、ヨーロッパの中での行き来はとてもし易いようです。
私がヨーロッパに行ったのは、
20年前くらいにミュージカルで半年間のヨーロッパツアーでバスで移動していたので、
電車の経験は2度ほどしかありませんでした。
このミロンガの中に1人盲導犬を連れてた女性もいました。
大きな犬が椅子の横にいのです。おどり慣れた男性と踊っていて、
ここの常連さんのようで皆さん慣れたように接していました。
なるほど、しっかりと組んで踊るアルゼンチンタンゴなら
、他のダンスより視覚障がい者の女性でもできるだろなと思いました
。初めてタンゴを踊っている視覚障がい者の方を見て少し感動しました。そして日本でもやってみたいと思いました。

     (ウィーンの1つ目の教室)

ウィーンでは2ヶ所社交ダンスの教室のレッスンを見る事ができました。

1つは、ダンスフロアが5つもあり、


バーカウンターや休憩用の椅子やテーブルもたくさんある近代的なスタジオでした。

午後に毎日やってるというシニアクラスを見学させて頂きました。

ディスコフォックスとルンバとチャチャをやっていましたが、

どのダンスも男性は右足から女性は左足から始めていて、アメリカンスタイルとは反対にやっていました。

ワルツもルンバ(この時はスクエアルンバSQQ)も男性右足前から始めますから当然右回転になります。

休憩時間に講師の方と話すと全てのダンスは右回転から始めると言います。私どもは左回転から始め、

そしてその理由も言うと、組み方からしてそれはおかしいだろうと言われ、議論みたいになり、

結局競技用かソーシャルで踊る為の違いだろうと、そこで話しは終わってしまいました。

この部分のコラムは、プラハから日本への帰りの飛行機の中で書いてます。

ふと今斜め右の人が見ている映画が目に留まりました。ヨーロッパの映画の舞踏会のシーンで、何とウインナーワルツを踊っていて皆右回転ばかりしています。昔の舞踏会ではヨーロッパでは右回転しかしてなかったという話も聞いていました

。私は映画などで舞踏会のシーンがあると回る方向と組み方について気をつけて見ています。

でも映画をよく見ていると殆ど左回転もしていました。勿論社交ダンスは時計と反対周りに移動しますから、遠心力の関係上、右回転がスムーズに移動し易いのですが、回転ばかりいているウィンナーワルツの場合、

1方向ですと目が回り易いですし飽きもすると思うのです。こういう事を知りたくてヨーロッパへ行く前に

、特にウィンナーワルツを教えている教室にメールしたのですが、残念ながら返事がなく行くチャンスがなく、

この件については又どなたかにお聞きしたいです。


話しは戻り、ここのシニアクラスの休憩中に、全員にたっぷりとアイスクリームをいれたアイスコーヒーを配っていました。

聞くと冬はホットコーヒーとケーキで、これは料金に含まれていると言います。

これは生徒さん達は喜ぶだろうな、でも日本で私がやれるかと言うと無理かな。すみません。

何せヨーロッパのようにダンススタジオにバーがダンスフロアの横にあるなんて

アメリカでも日本でも聞いたことはありません。ダンスに対しての文化の違いでしょうか

。私は世界中の何でも良いと思うところは取り入れたいと常に思っています。


2つ目の教室は、ウィーンの観光地の人が集まる場所にありすぐわかりました。今回私はWi-Fiを持って

いかなかったので場所を探すのに全て街の人に聞いていました。


又現地の人と話すことによって、その土地の色々なものがわかってもきます。


まあ何処に行っても結構いい加減に教えてくれる人が多いのですが(本人は本気だと思うのですが)、

ウィーンの1つ目の教室を探すのに、1人目はホテルのロビーの人で、地下鉄降りたら人に聞くようにと、

2人目はこの駅で降りるのではなくて、2つ 乗り換えてそれからバスに乗れと言われ、


その女性は携帯で場所を検索しているようでしたが、ちょっとこの人の言うことはおかしいと思い、

3人目はレストランのお兄さんでバーカウンターの人に聞きながら、

ここを出て右そして右へ行ったらバスに乗って4つ目で降りたらいいと。まあ信じようと思い

言われた通りにこのバスでいいのかなと思い ながら4つ目で降りて、又人に聞くと、


ここで降りるのではなくもう4つ目で降りるはずだったのだと言います。全くいい加減にしてくれと思いながら、

方向だけはわかったので何となくこの人なら大丈夫かなと思って聞くと、何とか行きたい所がわかり、


そこからかなり歩いてやっとたどり着きました。以前アメリカからメールで、


JSDCの練習会に参加したいと言ってきた日本人カップルが練習会場所に1時間かけて探して来たことを思い出しました。

この教室は兄弟2人とお母さんでやってる、60年前にお婆さんが作ったという立派な格式あるスタジオでした。


ここも立派なバーがありました。私に直ぐに何か飲みますかと聞かれ、赤ワインを頼むと、

先生の1人である弟さんがバーに入ってお盆に載せた赤ワインを一杯持ってきてくれました。


このお盆を持ってダンスフロアに行来ました。休憩時間にもこの先生はバーに入って生徒さんたちの注文を受けていました。

この優しい兄弟にクラスが始まる前に色々質問させて頂きました。ここもカップルだけのクラスで、


この夏は週に3日間だけ開けてると言いいます。でも夏はバケーションで生徒さんは少ないと。


ダンスの種類はと言うと前のスタジオと同じくスローフオックス、イングリッシュワルツ、タンゴ、クイックステップ、


ウインナーワルツ、ルンバ、チャチャチャ、ジャイブ、サンバ、パソドブレ、ディスコフォックス、の11種類。

サルサやウエストコーストスウィングは時々やるようです。アルゼンチンタンゴはやっていませんでした。

他にブルースもやっていました。日本でやってるようなブルースではなく、

横タッチ、横タッチを基本としてそこからいろんなステップをしていました。


スローフオックス はボックスからインターのステップを入れた感じで、イングリッシュワルツと言えども、


アメリカンのように片手になたちもしていました。タンゴはインターのまま、ルンバはキューバンルンバですが、


日本で一般にやってるような片手で組んで始めるのでなく、両手で組んでベーシックをやりながら、

色んなステップに展開していくやり方で、私もニューヨークでこのように習いました。


チャチャチャはアメリカンと全く同じですが、男性は 右足から横前横閉になっていました。


ジャイブはアメリカンスタイルのイーストコーストスウィングの曲を早くしたもので、

JSDCでいうベーシックのスローを3歩(1a2)で踏むものでした。


JSDCの普通のスウィング(ベーシックのスロー(1、2)を1歩で行う)を 彼達はブギと呼んでいました。


日本のスローを2歩で行うジルバをブギウギと呼んでいました

JSDCではステップタッチとタッチステップの2種類があります。タッチステップはアメリカでは時々使う人がいます

。1歩だとだるい感じ、3歩だと疲れるという時の曲のテンポの時、このタッチステップを使うとクールに見えて私は好きで

す。 ちなみにJSDCのスウィングには4種類のベーシックがあります。シングル(S) ダブル(12)、トリプル(1a2)、キックステップ(12),,キックステップはリンディホップの基本版です。ディスコフォックスですが、

アメリカや我々のハッスルと似てますが少しベーシックが違います。ここの先生は、

ハッスルはディスコフォックスのレベルが上がったダンスだと言っていました。

私はディスコフォックスは余り知らないので何とも言えませんが、

YouTubeなどでディスコフォックスの大会を見てますと殆どハッスルのように見えます。

パソドブレをソーシャルで使うのもヨーロッパの特徴だと思いました。ウインナーワルツは、

アメリカンのようにヘジテーションもアンダーアームターンもしていました。


皆さんダンスシューズは履いてますが、服装はジーパンありの全くのカジュアルでした。


ヒールトウなどのフットワークやホールドは全然こだわってなく、相手と上手くステップが踏めればOKという感じでした。


くたびれるとそれぞれ勝手に椅子に座って休んでいました。


とにかく、レッスンも習うというより楽しみに来てるという感じでした。


ヨーロッパ(楽しむ)、アメリカ(楽しみながら習う)、日本(習う)


ここが一番の違いかなと思いました。

(ウィ―ン2つ目の教室

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