日本ユーラシア協会広島支部のブログ

本支部は、日本ユーラシア地域(旧ソ連邦)諸国民の相互の理解と親善をはかり、世界平和に寄与することを目的とする。

ドキュメンタリー映画種まきうさぎ~フクシマに向き合う青春~

2015-01-08 20:59:03 | 日記
ドキュメンタリー映画種まきうさぎ~フクシマに向き合う青春~
http://tanemakiusagi.jimdo.com/
●映画「種まきうさぎ」森康行監督のお話
 今回の映画の中で描きたいと思っていることは、福島第一原発事故の
中でまったく先が見えない中、がんばっている福島の若い漁師たち、福
島の農業をこれからどうするか悩む若い農民たち、ふるさとをなくして
しまった大学生たちと、福島の高校生平和ゼミナールから育った人たち
と全国各地の高校生・若者たちの交流。その人たちを通して、今どんな
現実に私たちが直面しているのか、どんなふうに未来を生きる若者たち
が、いや今を生きている私たちが自分自身の問題として原発の問題を考
壮華えたらよいのか、ということが浮き彫りになればいいなと思っています。
 その中でも大切に思っていることは、福島とつながっていくことだと思います。その中から、福島の抱えている困難というのを白分の問題として考えるきっかけになってくれたらと思います。
 「ビキニの海は忘れない」「渡り川」で幡多高校生ゼミナールを撮りました。その活動を見て思いました。地域に出て様々な人たちと出会い、膝を突き合わせて話を聞くということは、本で読むより情報量とすれば少ないかもしれないけれど、巷に溢れている情報よりもよっぽど多くのことを伝えあい、様々な感情も含めて理解していくことになるのではないかと。
2011年3月11日の東日本大震災は、私たちに戦後の高度経済成長政策で 「発展」してきた日本のありかたに対峙する新たな社会の創造を求めているかのように感じられてなりません。このことは長い時間がかかると思います。なにしろ今までの日本の価値観を転換していくことにも通じるのですから。
 でも、誰もが安心して暮らせる社会は誰しもの願いであることはまちがいありません。そのためにも、未来を生きる若者と大人が真剣にその社会に向き合う真華な生き方が求められていると思います。
 今回の「種まきうさぎ」は、そのような混沌とした状況の中でも、福島から蒔かれた平和の種が、少しずつ全国各地の高校生・若者のもとに届けられていく様子を描くものとなるでしょう。私たちの若き日に「今日の少数派は、明日の多数派」という言葉がありました。その言葉が現実になった事例をさまざま見てきました。この言葉を胸に刻んで作品に反映させていきたいと思っています。
 皆さん、映画「種まきうさぎ」を多くの人たちに支えていただき世に送り出すためにご協力ください。
「2014震災・核被災に向き合う青年・学生の集い」より転載。

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