アマチュア無線局JA0RUZ FHD-ATV(Full High Definition - Amateur TV)

アマチュア無線
ISDB-T方式 FULL HD-ATV
マイクロ波通信
デジタル-ATV
電気・通信

ドローン 5.7GHz帯 F3F/F8W等のFPV 運用者は 「運用規則違反」が多い!?

2022年06月27日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

  ドローン等の 5.7GHz帯FPV運用 の殆どは 運用規則違反 を犯して運用
ている 「  違法運用局  」だという事  を  ご存知ではないでしょうか?

それは、無線局運用では基本的な「電波を発射する前に自局の発射しようとする周波
数での、他局の電波利用の確認」を殆どの方が実施していないからです。

免許さえ有れば、5.7GHz帯 FPV運用は法的に問題無いと思って運用している事自体、
大きな間違いだと  知ってください!

無線従事者免許取得の時に勉強した事を、良く思い出して下さい....

5.7GHz帯 FPVのみの運用者の殆どは、他局の運用を監視する為の設備を持っていない
ので、「無線局運用規則 第19条の2第1項(発射前の措置)」を  行っているとは言え
ないでしょう?

https://thoz.org/law/%E6%98%AD%E5%92%8C25%E5%B9%B4%E9%9B%BB%E6%B3%A2%E7%9B%A3%E7%90%86%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A%E8%A6%8F%E5%89%87%E7%AC%AC17%E5%8F%B7/%E7%AC%AC19%E6%9D%A1%E3%81%AE2%E7%AC%AC1%E9%A0%85/

これは  無線局運用前において最低限行わなくてはならない事  で、5.7GHz  FPV運用
においては「自局の電波が飛んで影響を与える恐れの有る範囲等(例えば上空150m
から飛ぶ範囲等)の監視
は一切行っていない」ので、運用規則違反運用 となると
思います。

電波が飛ばない(飛んで来ない)地上で、「モニターTVに何も映らないから電波が使わ
れていない」とする見方は、東京タワーの根元で受信確認し、大展望台まで エレベー
ターで上がり、いきなり送信するのと同等です。

皆が150m上空とは言いませんが、少なくとも自機を飛ばす範囲は確認する必要がある筈
ですが、そんな事はできないでしょう。
できないから「やらなくて良い」とはなりません!!
5.7GHz 0.5W のF8W波は、例えば30m上げただけでもその飛びは極端に差が出て、とんで
もない場所まで飛んで行きます。

当方等が志賀高原等でマイクロ波を運用していると、関東一円の電波が飛んで来ます。
5.7GHz , EIRP : 28dBm の信号は、100km離れた場所でもパラボラで受信すれば(方向が
合えば)-91dBm  の程度の強度で入感する為、それより弱いFMやSSBの信号は、混信
となり、妨害されてしまいます。
また X7W  のデジタルATVの場合は D/U比 が取れない為、ブラックアウトして全く
映らなくなります!

また、自局のコールサイン送信すら、一部の良識者だけが「地上」でチラッとカメラ前
で映して送信している? としている様ですが 怪しいモノです。。。
これは、一次利用の「携帯局:業務用無線局」でも同じで、「  呼出名称を送信しない
場合  」は、違法運用となる事を理解すべきです。

更に、5.7GHz帯FPVモニターのチェックだけでは、FM や SSB また  デジタルATV等の運用
が有っても  全く知る由もない
のですから、無線局運用規則第19条の2(発射前の措置)は 
やっていないに   等しいのです!!

 当局等は 「フルハイビジョンATV」 運用時には、受信機で自局の発射する周波数を受信
し、他局の信号が無い事を確認してから、電波を出しています。 

この他、当該周波数をFM無線設備等で確認してから  FHD-ATV  等々 を運用します。
これは パラボラの方向合わせも兼ねる為、皆が当然毎回行っています。

https://www.youtube.com/watch?v=RKnIwyT8vdk

時には(良く飛ぶ場所や他に電波が使われていそうな場所等)ハンディースペアナで5.7GHz
帯域を直接監視してから送信します。 これは送受信が同一点で有るからこそできます。
(最近の運用では安いスペアナが流通している為、現場にスペアナ持参局も増えました。
 私たちの自作無線設備は、5.7GHz帯でも10GHz帯でも皆UHF帯等にコンバーションして
 受信しますので、1GHz程度の下記の様な超小型スペアナでも充分ですが、FPVだけの
 運用者には使えないでしょう!)

https://blog.goo.ne.jp/ja0ruz/e/75c53eab6d06f899832e03e826503948

https://blog.goo.ne.jp/ja0ruz/e/b170e151861f6cab9664515b8b4629e9

 

「電波を発射前する前の措置」は、最低限行わなくてはならない事で、5.7GHz帯FPVだけ
の局に於いては「自局の電波が飛ぶ範囲等(例えば上空150mから飛ぶ範囲等)の監視は
一切行わない」 運用規則違反  の運用と考えられますね!

電波が飛ばない(飛んで来ない)地上で、「モニターTVに何も映らないから電波が使われ
ていない」との見方は、大きな間違いですよ!!

5.7GHz FPVは、我田引水ばかりで「アマチュア無線局運用に対して襟を正せる先駆者」
がいなかった事が、大きな問題ですね。。

 


コメント    この記事についてブログを書く
« アマチュア局の デジタル音声... | トップ | 5.7GHz ISDB-T方式 Full HD-... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV」カテゴリの最新記事