アマチュア無線局JA0RUZ FHD-ATV(Full High Definition - Amateur TV)

アマチュア無線
ISDB-T方式 FULL HD-ATV
マイクロ波通信
デジタル-ATV
電気・通信

IC-905 ・ IC-905XG 販売開始! モービル運用は?

2023年08月30日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

 ハムフェアーの開催日頃から  IC-905  IC-905XG  等の国内出荷が始まった様で、
20日頃には入手された方もおられる様です。

 さて、当方も4年振りにハムフェアー2023に参加し、東京マイクロウエーブクラブ
(TMC)ブースにて、タブレット一つですが FHD-ATV の交信映像や交信風景等の
動画展示をさせて頂きました。
5.7GHz FHD-ATV機の実働品の展示は、地元のメンバーが持参・展示されていました。

また  当方もハムフェアー2023会場で見て来ていますが、IC-905では 24G仕様まで考えて
いる様で、会場内ブースでも展示されており、話題となっておりました。

更に、TMCブースから送信の5.7GHzビーコン信号等は、展示機でも受信していました!

この IC-905の第一ロットの出荷台数は、噂では140台程度との事で、第二ロットの出荷は
9月初旬頃?との様です。 (17:50 追記:8月30日出荷との情報アリ)

なお、当方は8月2日に IC-905XG を 第32送信設備 として申請し、8月21日に審査完了
なっていますので、現物を買えば「即運用開始OK」状態となっております!

 本申請では一般者?は必要とされる「2次業務・・確認書」を付けずに申請しました。
当方等は既設で47GHzまで免許され運用している為でしょうか?又免許状にもすでに
注意書きが明記されている為でしょうか、普通に審査終了となったものです。
実際の運用はいつになるかは???・・・


さて、手元に IC-905等 が有る訳では無いですが、 IC-905を車載(モービル)で使う
事が可能か考えて、アイコムのサポートにも聞いてみました。

どうしてそんな事を聞いたかですが、GPS同期で周波数補正をする機能は、他のGPS
周波数基準器等の場合では「ある一点に停止していないとロックしない」物が殆どで、
今まで移動体ではGPS周波数基準が使えた事が無かった為です。

さて メーカーの答えは?・・・「判らない」との事!!

これはアイコムでも “経験がない“ との事で、想定すらしていない事だった様です。
更にGPSアンテナ端子には、カーナビの様な5V出力も無いとの事で、カーナビアンテナ
の様な外部アンテナは簡単に繋げない様ですので、車の中に搭載した場合GPSが受信
できない様です。

つまり運用形態については、固定運用 以外考えられていないとの事です!

5.7GHzや10.2GHzは20年以上前でもモービルで難なく運用できている
バンドです
が、マイクロ波運用の経験の無い者同士が設計した無線機だから
仕方ない感じですね。

しかしそんな事では困るので、今後このIC-905XG等で10.2GHzまでモービル運用
する方法を考察して行きたいと思います!!

5.7GHz帯FMモービルだって 1.2GHz帯 と同じ位に
飛びますよ!!

 

コメント

5.7GHz Full-HD ATV 358.1Km two-way 成功(日本海ダクト伝搬)

2023年08月01日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

 7月29・30日 日本海ダクトDXチャレンジ に JA0GPO局と長野を7時にスタートして
能登半島の志賀町の夫婦岩 付近 及び 宝達山 まで行って来ました。
               (のと里山海道風景)

交信相手局は、島根県松江市多古鼻「天空の岬」付近移動の JA4JKE局 で 、5.7GHz及び
10.2GHz の FM 及び FHD-ATV(ISDB-T)交信が主目的です。

この日は日本海ダクトの予測ではあまりコンデシションは良くない様でしたが、両者の
予定が合致したのでこの日に決行したものです。

 29日は島根県松江市多古鼻と、石川県志賀町間の  約366Km にトライ!
FMでは 59+60dB程 (TRV接続のIC-1275のSメータ読み)の強力な信号が届くのですが、
そんなモノでは映像は無理。 
更に30~40dB程強くならないと ISDB-T映像 は映りません!!

数時間挑戦しましたが、フルハイビジョン映像の交信には至らず、暑さと疲労で予定時間
より少し早く撤収としました。
その後、付近の「巌門クリフパーク」で朝からV /Uにて運用の JA9BPH局 と合流してから
地元の某公務員さんからアドバイス頂いた「無線が運用できそうな展望の良い地点」を
下見した後、解散。(しかし開けている方角が悪い!)
 海岸線付近で普段見慣れない事をしていると、公務員さんがほぼお見えになりますが、
今回は丁寧に「無線の運用にFBな場所や観光のアドバイス」までして頂きました!


この様な事は普通に良くある事なので、ノボリバタ等で遠くからでも判る様に
「アマチュア無線局電波伝搬実験中等」をアピールして運用します!
               (JA0GPO局の後ろ姿)

 翌 30日は、予定を変更して 宝達山に向かい、今度は 約358Kmで再挑戦です。
距離の違いはほぼ影響ありませんが、少し高所となるので暑さが違うのではと思った
からです。

 宝達山は各所が工事中でしたので宝達山駐車場入口に設営して、しばらく5.7GHzの
FMでパラボラを振りながら交信していると、RF段+IF段で約80dB絞っても僅かに信号
が入って来たので急いでFHD-ATVの載せ替えると、なんと映像信号がデコードできる
ではないですか。
更に暫くの時間とビーム微調整等で、フルハイビジョン映像が映ったのです!!!

今までに挑戦した事すらない距離でしたが、JA0GPO局も同時に 「5.7GHz FHD-ATVで
 358kmスパンの two-way交信」が成功できました。

「証拠映像」は下記でご覧ください。
https://youtu.be/bZENy5cv14M



このフルハイビジョンATVにおいて、見通し外 358kmスパンでの交信成功は、たぶん
世界初だと思います!!

なお連絡は、430MHz 20W 10エレ八木アンテナ程度で行って居ますが、今回430M
では FSになる事は無く、決して強いダクトとは言えない状況下での運用でしたが、
5.7GHzは 非常に強くなる時もあり成功できたものです。

つまり、日本海ダクトでのV/Uの伝搬は参考程度にしかならず、「マイクロ波伝搬は
やって 見ないと判らない!」事が判って来ています。

しかし、こんなに素晴らしいい伝搬を体験できる帯域を「間違った潜在意識」から殆ど
使わないのは勿体ない事で、8月末発売のIC-905もどこまで使いこなせるかが問題ですね! 

 今回の移動運用は何と言っても「猛暑との闘い」で、人も機器も準備段階でかなり
ダウン してしまう様な状況下での運用で、スマホさえまともに動かない状況でも有った
為、 FHD-ATV映像送受信機器等々のトラブルが何度も出てしまいました!!

なお 10.2GHzは ダクトコンデションが上がらず、今回は FM の FS だけで諦めました。

しかし、日本海ダクトは「病みつき」になります!!!

最後に宝達山の現在の様子をご覧ください。

 

コメント