アマチュア無線局JA0RUZ FHD-ATV(Full High Definition - Amateur TV)

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DMR無線機 の申請が 簡略化されました。

2024年06月12日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

 DMR無線機 の一部(TM-8250、TD516、TD930) 増設申請時等に
必要な、詳細データが省略できる事になりました。

DMRには、 単一周波数での中継局機能(SFR)が備わっている機種も
あり、それがレピーターに該当し
ない為、クラブ局等で 常識的な好きな
場所に「デジピーター(一周波数の中継局)」を設置する事ができます。

アマチュア無線での中継局(レピーター)は、JARL以外の開設は認められ
ていませんが、このDMRのSFR機能を使った中継局(デジピーター)設置
は、JARL以外でも問題ありません!!

長野市にも2局のデジピーターが開設されており、当方等 JR0ZIHでは
浅川地区の高台に設置・運用しています。



DMRもデジタルですが、普通の無線機(FM/
C4FM/D-STAR機等)で聞く
事はできません。 
(AOR の  DV-1  DV-10等  の受信機で聞く事はできます)
DMR波をFM無線機で聞くと、ダダダダ・・・と機関銃を撃った様な雑音
が聞こえます。

DMR・SFR・デジピーター については、このブログを一寸遡って貰えば
判るでしょう!


★★ 下記は DMR の フェイスブック に流れた情報です ★★

**基本保証が簡素化されます (DMR-SFR・分科会)**
この度以下の3機種のDMR機についてJARDに於ける基本保証申請時の、
スペアナによるスプリアス測定データとブロック図、そして周波数を
設定した時のデータの添付が不要となりました。

そしてJARDのフォームによる誓約書に、型式とシリアル番号、設定した
周波数範囲を記入して署名してこれを添付するだけです。

工事設計書は必要ですがハードルが大きく下がりました。

対象機種はいずれも Belfone社製 の TM-8250、TD516、TD930の 3機種
ですが、これは皆さんの正しい多くの申請が実績となった結果ではない
かと思っております。

詳しくは下記アドレスよりJARDのページをご覧下さい。

rev4_060612_oshirase.pdf (jard.or.jp)

 但しこれらは技適のない広帯域が送受信できる海外製無線機ですので、
アマチュアバンド以外の周波数が出ない様に処置した設備で臨む事が必要
ですのでそれなりの知識も必要で、必ずバンド逸脱防止対策を怠らない様
にする事が必要ですので、安易に考えて購入等しない様にしてください。

更にこのDMRは一人で買って勝手に楽しめる無線機では無く、詳細な設定
項目が多くそれらのパラメーター設定が一つでも違えば、同じ周波数でも
全く交信できませんので、できれば何処かのグループに加入され、グループ
からのノウハウを頂き開設すべきでしょう。
(各地にデジピーターが上がって来ていますのでそのグループに加入する等)

勝手に無線機を買って、勝手にCQ等を出しても誰とも交信できませんよ!

特にSFR機能を使う中継局設置は、コールサインの自動送出機能の追加や、
周波数管理等が必要なので、
必ずDMRデジピーターを先行したグループに
加入すべきです。

私たちは下記のFBグループで勉強させて頂き指導いただき運用しております。

https://www.facebook.com/groups/543274044677777?locale=ja_JP

それと、この BelFone の3機種以外のDMR無線機の免許申請(保証申請)は、
従来どおりに BDG(利用デバイス名等も必要)や、スプリアス測定等も
必要となります。

特に VHF帯 の送信機部はスプリアスが大きく、そのままでは保証が通ら
ない場合が多く、測定等しても免許基準に至らない機種も多くあります
ので、DMR機ならなんでも良いとはいきませんので、よ~く考えてから
着手されて下さい!!

 

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24GHz ISDB-T方式 FHD-ATV 113km distance

2024年06月11日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

  6月9日 新潟市と24GHzでの FHD-ATV交信の為に、野沢温泉スキー場に移動して
運用を行いました。 
相互の距離は113kmです。

集まったメンバーは5局で3局が運用し、上越市と金沢市から来られた2局(来るとは
聞いていない局)は、見学?だけ の参加でした。

金沢市の局は、先日 富山県の医王山でお会いしてもいます!

その交信映像の一部は下記に置きました。

https://www.youtube.com/watch?v=eqxf6cw_ZCA

今回はいきなり 24GHz から初めたので、最初は繋がりませんでしたが、粘って調整等
して頂いた所、強力な信号となり、問題無くFHD映像の交信までできました。

また10.2GHzはFMでもノイズが出る程で、何等かのトラブルが有った様です。

この場所はスキー場内を貫く奥志賀林道上で、スキー場の一番東端に位置し、天気が
良く空気が澄んでいる日には、新潟市が薄っすら見える場所となります。

更に、新潟市の先は日本海ですので、上手く行けば秋田県男鹿半島の寒風山とのダクト
交信も可能かと想像しています。

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マイクロ波DXの歴史 Part Ⅱ

2024年06月08日 | アマチュア無線 フルハイビジョンD-ATV

 マイクロ波帯アマチュア無線機「IC-905」等が発売になり、もう数ヶ月で1年になろうかと
思いますが、マイクロ波の運用局数やマイクロ波DXはどの程度増えてきているのでしょうか?

単に「1.2GHzの上のバンド」と考えて メーカー製リグを買いオンエアーしているだけの方は、
マイクロ波の実験やDXへの挑戦は、どこまで可能だと思っているのだろうか!

 以前にも書いていますが、私達は2000年少し前頃から殆ど人が「自作トランスバーター等」
にて1エリア中心の 5.7GHz と 10.2GHz のロールコールに参加してきました。 
2000m~3000mの山並み囲まれたこの信州の盆地の底から、下の様な設備で!!

この設備の事は、以前にも書いています。
https://blog.goo.ne.jp/ja0ruz/e/ae3eb164554020991150f0efd91629c3

まずは、その頃の「交信記録」を見てください。
下記リンクは、千葉県習志野市のセンター局 「 故 JA1CUY菱木OM 」 が長い間継続
していたロールコールの記録です。

5.7GHz ロールコール記録
https://jh0yqp.org/roll_call/old/5G_cuy/5G_cuy.htm

10.2GHz ロールコール記録
https://jh0yqp.org/roll_call/old/10G_cuy/10G_cuy.htm

このロールコールの他でも、かなり頻繁にDX交信等が行われていました。

 中でもまれにしか遭遇できない「レインスキャッター」での広範囲且つ複数局での
DX交信は、マイクロ波の醍醐味が大きく暫くは病みつきになっていました。

 更に「日本海ダクト」でも、200Km~800Km程のDX交信を楽しんでもいました!
これは信州では味わえない為、どうしても新潟県や富山県等の日本海が望める場所まで
行って楽しめる物でしか無く、しかもこれも気象条件によりたまにしか出ない条件との
駆け引きですが、今でも病みつきになっているDXの一つでもあります。

 まずは、この「レインスキャッター」ですが、実は当方が富山県高岡(JH9CFT)との
アルプス越しの通常交信中に、千葉県習志野市(JA1CUY)からのブレークが掛かかり、
全く逆方向との交信が同時にできた事により、日本で初めて確認された「雨雲反射交信」
だった事が判ったのです。

「レインスキャッター」の醍醐味を経験した方のレポートは下記にもあります。
https://jh0yqp.org/exp/QSO/5G/5G_02_08_11.htm

なんとこの高岡市固定JH9CFT局は、自宅シャック内に50cmΦのパラボラを置いて、
北アルプス方向に向けているだけで、長野市の当局と毎日交信できていたのです。

また新潟港近く JA0BQU局 ともこんな感じで良く交信していました。
https://jh0yqp.org/exp/QSO/5G/5g_0_skd/5G_0_skd.htm

こんな信じられない様な事も、二十数年前には普通にやっていたのです。

なおこの内容と似た様な記事は下記にも掲載されていますので、ついでに眺めて頂き、
新設備にて運用開始された方もマイクロ波での挑戦材料等にされる事を期待します。

https://www.fbnews.jp/202201/special1/index.html

https://www.fbnews.jp/202301/special00/special01/

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