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去る12月7日、第3回目にして今年最後の例会を開きました。今回はやること沢山でした。
まずは、樋野先生発行のお節介症候群認定証の授与がありました。授与と言っても事務局長と補助者が席をぐるりと回って該当者に証書を手渡すだけですが、さすがにみんな嬉しそうです。みんな、これで晴れて公認?のお節介焼きになりました。
次は札幌大のスポーツ・武芸文化論担当の瀧元先生による講演「からだとこころが開くとき」がありました。一見、がん哲学とはほとんど関係のないように思えましたが、相手に対する時の心構え、というか自分の意識というか、会話をしていてもそれは外観だけで、自分も相手もそれぞれの心は閉じたまま、それぞれの想定内でやっているだけ、といったこととか、武術の立合いとは構えないで、あるがままに、おじけづかずに、お互いの命をその場に預けること、とか。
別の見方では、一つ一つその場の関連性を大切に、といったようなことを懇切丁寧に教えて頂きました。さて、お話の中に「竹内敏晴」という名前が出来てきました。
竹内敏晴氏は高名な演出家で「ことばが劈(ひら)かれるとき」という本の内容紹介には「からだは、自分と世界とがふれる境界線だ。そこに必死になって生きようとしながら、閉ざされ、病み、ゆがむ“からだ”…。幼時に耳を病んだ著者が、どのよ うにして“こえ”と“ことば”を回復し、自分と世界とのふれ合いを、また、人間関係のダイナミズムをとり戻していったか―。長く苦しい努力の過程を語りつ つ、人間の生き方の根底を照らし出すユニークな一冊。」というものがありました。
また、別の「癒える力」という本の紹介では「私たちの「からだ」はみずから癒える力をひめている。閉じこめられた「からだ」を目覚めさせ、新しい自分を見いだすには、どうすればよいか?出会う。聴く。触れあう。歌う。安らぐ。―からだの語ることばに耳を澄まし、人と人との響きあう関係をひらく。長年にわたり実践してきた「からだとことばのレッス ン」の現場での生きた体験と洞察をもとに書かれた、いま孤立に苦しむひとにおくる本。」とありました。
瀧元先生の今回のお話はご専門の武道に関連したお話でしたがこれをイントロとして、次回では「からだとことばとこころ」の本質についてのお話をして頂きたいと思います。
さて、講演の次はメンバーの一人である気功家の小山内さんの飛び入りレポートで「2013年秋 東北支援「健康棒ワークショップパート3」の説明がありました。
今回の訪問の目的は岩手県大槌町の仮設住宅で暮らす4600人(人口の40%)を対象に仮設住宅での健康棒ワークショップを開くことと釜石市で健康棒楽々マッサージ指導員養成講座を新たに実施することでした。訪問先は①小槌第4仮説団地、②旧安渡小学校仮設団地、③吉里吉里第2仮設団地、④大槌第10仮設団地、⑤サポートセンター和野っこハウス、⑥釜石市コミュニティ消防センター他の7カ所を4日間で、という強行軍でした。
レポートの最後では小山内さんの所感が述べられているのですが、①参加者数がどこも少なかく、理由はイベント慣れして集まりにくくなっているのと集まってくる人の固定化、②アルコール依存症が増えているとか認知症が進んでいるとか、仮設生活の様子がなかなか掴めなくなっている、③積極的に出てくる人と閉じこもりがちな人に2極化しているようにみえる、④年2~3回の訪問では閉じこもりがちの人にアプローチするのは難しい、⑤3年目を迎えていままでのやり方にもう一工夫が求められている、といったことが書かれています。そして次回は歌あり、踊りあり、温泉と食事、子供からお年寄りまでの世代間交流といった多彩な内容のイベントを構想しているとのことでした。
小山内さんご自身が腎臓がんの生還者でもあり、大いなる慈悲の心をお持ちですが、まさに瀧元先生のお話ではありませんが、「からだとこころが開くこと」に苦闘されています。またイベントという点ではがん哲学外来としても同じ悩みを持っています。ともにからだとこころが開くことに哲学しつつ、お互いに知恵を出して助け合っていけたらいいな、と思います。東北支援の旅、お疲れ様でした。
さて、次は同じくメンバーの田村さんによるフェイスブック講習会でした。こういうコミュニケーションツールは、正直、昭和世代には取っつきにくく、やらず嫌いの人が多いので、講師も苦労ばかりしてなかなか前進しないのですが、今後もなんとかその気になって頂けるよう、しつこくあきらめずチャンスあらば第2第3の矢を放ちたいと思っております。さっさとフェイスブック版のがん哲学外来を開いてしまうのが勝ち?かも知れません。
次も事務的なお話ですが、がん哲学外来の名刺を作ろうと名刺の内容を説明しつつ、記入用紙に氏名とかの表示項目を一人一人に記入して貰いました。職業は主婦にするわ、なんていう人もいてなかなかユニークな名刺ができそうです。みんなそれぞれに思いを巡らせていて予想外に盛り上がっていました。
最後は超ミニ忘年会でした。もちろん立ったまま、ビールとかおつまみをつまみながらの楽しい時間でした。(J)