新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

がん哲学校たより・53(0090)

2015年03月19日 | 樋野先生からのメッセージ
樋野先生からのおたよりです(2015.3.15配信)
第102回「がん哲学学校」
「神谷美恵子生誕 100 年」読書感想文コンクール~ 『生きがいについて』~

『中央公論』(2015 年 4 月号)で『対話から生まれる言葉の処方箋「がん哲学外来」がつなぐ医療と患者の隙間』が送られてきた。大変、好評のようで、多数のメールが届いた(http://www.chuokoron.jp/newest_issue/index.html)。7年目になる「がん哲学外来」の理解・認知にも、大いに、貢献したようである。

3月14日は、北陸新幹線(長野~金沢間)開業であった(東京~金沢間は約2時間半)。今度、筆者は「北陸新幹線開通記念」講演会の機会を与えられた(冨山県立中央病院に於いて)。ささやかな、人生の良き想い出となるであろう。

週末の午後、毎月1回の定例の<がん哲学外来>お茶の水メディカル・カフェ in OCCが開催された。早、34 回目とのことである。70 名を超える参加者があり、満席の盛況であった。今や、お茶の水メディカル・タウンの「オアシス」の様相を呈して来た。筆者は、挨拶で【生きがについて】語った。「がん哲学外来カフェ」が、「意識的に、個性的な生きがい」を探索する場になってきた。【使命のほうがわれわれを探しているのであって、われわれのほうが使命をさがしているのではない】(ハマーショルド)の言葉が想い出される、この頃である。

終了後、筆者は、「神谷美恵子生誕 100 年」 読書感想文コンクール受賞者決定 表彰式・神谷美恵子記念がん哲学学校(愛カフェ)に向かった。14歳~85歳の78名の公募者から、「神谷美恵子賞」、「長島愛生園長賞」、「入所者自治会長賞」、「樋野興夫賞」、「みすず書房賞」の5名が選ばれた。「樋野興夫賞」は、18歳の女学生の「人間をみつめて」の感想文が、受賞決定となった。「長島愛生園」の記念的な事業として、毎年、継続して頂ければ、最高である。

新幹線の中で、『生きがいについて』&『人間をみつめて』(みすず書房)を改めて、再読した。当時 2000 人の長島愛生園入所者は、現在 226 人であり、平均年齢は 84 歳である。何時の日か入所者ゼロとなろう。長島愛生園を訪問して、3年が経過した。親しい入所者との邂逅でもあった。今後、長島愛生園を【世界遺産】として、世への贈り物として、地上に残して欲しいものである。

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