新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

がん哲学校たより・34(0064)

2014年07月22日 | 樋野先生からのメッセージ
樋野先生からのおたよりです。(2014.7.20配信)
第68回「がん哲学学校」
「タガが外れてしまった時代」の処方箋・治療法~『がん哲学』~

文科省がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン採択事業である順天堂大学先導的がん医療開発研究センター (Leading center for the development and research of cancer medicine) ニュースレター (2014第9号) が送られて来た。
先日の国際シンポジウム「国際教養学のすすめ~グローバル時代を生き抜くがんプロフェッショナルの育成を目指して~」の報告レポートでもあり、大変充実した内容である。編集長・広報委員長との立場からも、筆者は、一読を勧める。

早速、『「日本人の人間学」はどこに忘れ去られたのでしょうか? そういう意味では、先生が道を開かれるのでしょうね。次代を担う若い方々の可能性を引き出すチャンスと捉え、実学を重視しながら、今後の日本を支える人財を輩出していけるような新しい教育を期待しています。』、「日常の診療でもしばしば職員に話をしています。日本文化を大切にすることは先人の業績をしっかり学ぶことから始まります。これが教養につながると私は考えています。」、「現在、先生の本『がん哲学入門』を読んでおり、共感するところが多いです。」などの多くの励ましのコメント頂いた。まさに、「種を蒔く時」なのであろう。

緑区医師会特別講演会(新 横浜グレイスホテルに於いて)に招かれ「ターミナルケアにおける~奥ゆかしい立ち振る舞いについて~」のタイトルで、講演する機会が与えられた。定員を大 幅に超え、熱心に聴講されている姿には、大変感激した。早速、「今日は、とっても素敵な講演をありがとうございました。」、「会場が満席で私の席の横に、どんどん椅子が追加されていました。」、『どのように接したら良いのかを悩んでいましたが、今日樋野先生から教えていただいたように「自分だったらこんなふうにしてもらいたい」ことを考え、―― 接したいと思います。』、『今回教わった「偉大なるお節介症候群」の診断基準や、内村鑑三の「成功のための10か条」は、医師としての基本的なあり方としても肝に銘じたいと思います。』などなど、大変真摯なメールを多数頂いた。

ハムレットの有名なセリフ『The time is out of joint』(この世のタガが外れてしまった)の時代の治療法は『がん哲学』に具現化される予感がする日々である。

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