新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

がん哲学校たより・10(0027)

2014年01月21日 | 樋野先生からのメッセージ
樋野先生からのおたよりです。(2014.1.20配信)
第42回「がん哲学学校」
国際性~「勇敢なる独創力、急速なる決心と決死的なる着手の習慣」~

土曜日の午後、<がん哲学外来>お茶の水メディカル・カフェ inOCCが開催された(http://www.gantetsugaku.org/)。今回で、第20回とのことである。毎回、カフェの会場は満席である。「何とも言えない癒しの空間が、誰でも受け容れてくれている」とのコメントが複数届いている。今後、日本国のメディカル・タウンのモデルケースとして発展・展開されることであろう。お茶の水の街の拠点「オアシス」になる予感がする。今回は、NewYear Specialとして、カフェの談話の前に、「新年にふさわしく尺八、横笛の和楽器の穏やかな」演奏の時が持たれた。筆者は毎回、さりげなく15分「講話」の機会が与えられている。

終了後、「お茶の水消化器セミナー」(東京ガーデンパレス)に出席した。大変、「純度の高い専門性」のある講演「難治性肝胆膵ガンへの挑戦」を拝聴し、大いに感激した。日々勉強である。まさに、「新しいことのも、自分の知らないことにも謙虚で、常に前に向かって努力する」である。筆者は、「ClosingRemarks」を述べる機会を与えられた。「医師の2つ使命」『(1)「学問的、科学的な責任」で、病気を直接治療する。(2)「人間的な責任」で手をさしのべる。』と、手順を踏んだ「学問より(from)実行」の重要について語った。

日曜日の午後は、定例「読書会」であった(http://www.gantetsugaku.org/)。早 7年目を迎えた。新渡戸稲造の『武士道』 (岩波文庫、矢内原忠雄訳) は、既に 3回目の学びである。又、同時に『後世への最大遺物/デンマルク国の話』(岩波文庫、内村鑑三著)も交互に学んでいる。「一人では読破困難な著書も樋野先生のとてもユニ-クでわかりやすい解説と様々な方々とのお交わりの中で過ごすひと時は格別なものです。」とのことである。今回は『武士道 第二章武士道の淵源』であった。第2章にある「勇敢なる独創力、急速なる決心と決死的なる着手の習慣」は、筆者の若き日からの「学問より(from)実行」のモットーでもある。読書会後、アメリカからの来日中の若者に英語で、「EducationalLecture」として「Session of the Japanese Heart、Inazo Nitobe: The Soul ofJapan」のタイトルで講演する機会が与えられた。聴衆の関心の高さに「新渡戸稲造の国際性:賢明なる寛容性」の時代的要請を改めて痛感した。

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