新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

がん哲学校たより・55(0092)

2015年04月06日 | 樋野先生からのメッセージ
樋野先生からのおたよりです(2015.3.31配信)
第104回「がん哲学学校」
「記憶の中で、生きる」~柔和な温かい態度~

今、筆者は、久しぶりに、アメリカに滞在している。 成田――> Chicagoー> Kansas City の旅であった。機上では、読書と映画鑑賞をしながら時を過ごした。

成田――> Chicago の機上では、映画【Interstellar と The theory of everything】を鑑賞した。【Interstellar】は、【異星への移住計画の可能性を求めて宇宙へ旅立ったパイロットの苦悩と『アインシュタインの「特殊相対性理論」(地球上では長い年月でも、光速で銀河を航行する者にとっては一瞬でしかない棟言う理論)』を取り入れた SF ドラマである】と,機内誌には、紹介されていた。人類の未来の有り様を、彷彿される映画でもあった。まさに、「試練に耐え抜いて、その使命を担う」とは,時代を超えても、人類の変わらぬ【生き方】であろう。

【The theory of everything】は、【ALS (筋萎縮性側索硬化症)に冒されながらも研究活動を続けている Stephen Hawking 博士。“車椅子の天才物理学者”とも呼ばれる彼の半生を映画化した伝記ドラマ】と、紹介されていた。先日、恵泉女学園の理事会で頂いた新刊『マタイ福音書を読もう3』(松本敏之著)を持参し、機内で通読した。「真剣であるが、硬直しない。まじめではあるが、ユーモアのゆとりがある」の文章が、「がん哲学外来」の心得として印象に残った。

Chicago 空港から Kansas City に向かった。Kansas City に住む娘の結婚式に出席する為である。ペンシルベニ州のベツレヘムに住む wife の姉夫婦、ミシガン州の Grand Rapids に住む娘、カナダのバンクバーに住む息子も集まり、久しぶりの再会の時となった。Kansas City は、筆者にとっては、初めての訪問である。 Wife、姉夫妻らとドライブしながら、広大な風景には、大いに、心がやすらいだ。

カ ルフォルニア州に住まわれている、花婿のご両親と、初対面し、素晴らしい語らいの一時が持てた。結婚式・パーテーには、多数の参列・参加があり、まさに、 「記憶の中で、生きる」時となった。国を超えて,民族を超えて、「正義、慈愛,誠実」に基づく「柔和な温かい態度」は、人類への「共通の贈り物」であるこ とを再確認した。これが、今回のアメリカの旅の最大の収穫でもあった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。