大谷石の蔵。東京の芝公園の近くで見つけた。残っているのは、やはり素材の持つ力だと感じた。石を加工して、運んで、積み上げる。その過程が容易に想像出来る。冷たく冷えた石を通して、人の汗を感じる。物語がある家だから、ビルの谷間に、今も残っているのだろう。長く建っている家に共通するのは、自然の素材を使っている事。物語を感じられる事。用を成している事。そして一番は、愛されている事だ。私は施主に愛される家を、これからも建てて行きたい。だから一番に素材にこだわり、人が作る事にこだわる。山から人々の汗、流れを感じられる建築にこだわる。そして自然に帰り循環する、地産地消を基本に、これからも仕事をして行く。そう決めている。