土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

土佐漆喰の未来

2010年01月17日 22時04分51秒 | Weblog
寒い日が続いていましたが、今日は寒さも一休み。写真は室戸のアロエの花。今を盛りに咲き誇っています。室戸近辺は、台風銀座。家の周りに風除けの石積みや、コンクリートの壁で囲っています。昔の家並みが残っている、私の好きな吉良川近辺の壁は土佐漆喰がほとんどです。私の大好きな土佐漆喰の白は、眼に優しい白で他の漆喰と違い、乳白色と言うか、ミルキーホワイトと言うか、何ともいえない白です。知らずに見るとどちらも同じに見えますが、知ってしまうとやはり自然の色。眼に優しい色なのです。雨が下から降ると言われる土佐で、唯一耐えられる自然素材として、近年注目されて来た物です。瀬戸内方面の穏かな気候の地方では、焼き杉の板張りが多いのも地域性があって面白と思います。良いことばかりの土佐漆喰ですが、土佐漆喰の問題は、左官の後継者の育成が出来ていないと言う事です。それと、手間のをかける事による、高級化。昔は一番安く施行出来ていた物が、人件費の高騰により、平方メートルの施行単価が上ってしまう事です。全てを最高の技術で仕上げたいのはやまやまですが、左官の親方と話をしてみると、一部を磨き、後は予算内で仕上げたらといわれました。職人は提案出来る事が大事、お客さんがあっての技術です。できるる範囲でベストを尽くす。この姿勢があれば、技術の継承も出来て行くと思います。