土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

終の棲家は?

2016年07月28日 23時51分45秒 | Weblog

ログハウスを建てていると、色々な魅力的な人に合う。

このログハウスは高知市を見下ろす絶景ポイントにあったため、風雨が強く最初ポスト&ビームで計画したが、契約間近になって、やはりフルログハウスでお願いしたいとの要請があり急遽変更した物件です。

 

何と新築した年には、高知を台風が3ケ直撃し、強烈な洗礼を受けた。後日行って見ると、葉っぱが丸太に刺さっていたのには驚いた記憶がある。何とキッチンの換気扇からも雨が入ってきたそうだ。その後防風林をと、植樹したが、ことごとくなぎ倒され、今は松とヤマモモの木が取って代わり茂って来ている。

 

今は雨仕舞い施工も良くなり、余程の事が無い限り、雨が入る事も無いようになっています。

10数年経ってログ壁も経年変化し、施主と共に老いて来たが、施主のログハウス愛は変わらない。フルログハウスは確かに完全な家とは言えない。

丸太の経年変化により、割れたり収縮して、隙間が空いたりする事もある。

 

でも欠点は逆に言うと、味わいとも言える。弱点は対応すれば良い。

 

彼は、年を取っても、住める限り、この家に住み続けたいと言ってくれた。

他の家には住みたくないそうだ。天晴れの一言。

ログハウスには、そんんな魅力、力がある。住む人を魅力的する力も。

 

あなたの、終の棲家はどんな家ですか?

私はやはり、高知の、アイビーログ工房のログハウス。

 


懐かしい未来をつくる。

2016年07月14日 21時45分07秒 | Weblog

香南市香我美町のK邸建築現場に通う途中、面白いデザインの土塀を見つけた。

 

崩れた表層の下に、赤土の中に、瓦、石が骨材として整然と並んでいて、新しいデザインか、アートのよう。

何年前に作られたか分からないが、身近にある廃材素材だけを使い作った物が、又自然に帰ろうとしている。

この先にある新しい塀より、存在感は断然上なのは、自然の素材の力なのか。私は断然こちらが好きだ。

左官さんが言っていた言葉が浮かんだ。

もっと強く、もっと割れにくい、左官素材、仕上げはないかと行き着いた先はサイディング、クロス仕上げ。使い捨ての家。

 

土は柔らかく割れやすい。だからこそ生まれる手作業の美しさ、深さがある。

この素材の魅力を活かした、仕上げを失うのは絶対に嫌だ。

懐かしいし、見るだけでホッとする感じは何としても残したい。

 

私は丸太を使って家を建てている。話をすると皆、木造やログハウスはやっぱり良いねと言ってくれる。

木は風雨、紫外線でダメージを受ける。ある意味弱く、ピカピカでは無くなるのだ。

でも嫌な感じはしない。何故だろう。

 

私はサイディングで覆われた家を見ると、悲しくなる。

安く、早く、手入れいらずの家。

でも手を入れるから美しくなるし、愛着もわく。

 

サイディングの家でも10年経てば、営業マンが来て、コーキングやり直しをしてくださいと言って来る。

言われたようにやれば、100万~250万円のメンテナンス費用はいる。

今流行りの省エネ法の断熱材と、気密シートの家は、残念だが30年使い捨ての家だと感じている。

家は文化だと言うが、30年使い捨ては文化では無い。

 

私は未来に引き継げる家を創って行きたい。懐かしい風景、未来を作って行きたい。

身近にある自然の素材で、懐かしい未来を創って行く。

 

 


板倉工法で、K邸の工事進んでいます。建築物省エネ法って良いの?

2016年07月09日 23時25分18秒 | Weblog

板倉工法のK邸、少しずつですが進んでいます。屋根までが長かった。

雨が続き、シートをして一週間ようやくの晴れ間に屋根も完成。

おかげで、応援を頼んでいた大工さんも、自分の仕事で来れなくなり、スタッフだけで、汗だくになって、何とか雨でも大丈夫となりました。家作りは大変。

縦木ずりを打ち、サッシも入り断熱材のフォレストボードをはめ込んでいます。

暑いので大変ですが要約一枚目のシートを貼り、台風が来ても大丈夫となりこれからは、外部の下地を貼り2枚目の防水シートを張り、杉板を鎧張りと、菖蒲張りで仕上げます。内部も、杉板で仕上げるので、この家は、本当に土佐杉の家になります。

変な化学物質の匂いは一切ない究極の形の一つです。

もう一つの究極はもちろん、ハンドカット土佐杉ログハウス。

屋根も壁も、温度差で通気する健康住宅。

施工は大変だけど、100年先を考えるとこの形は良いと断言出来る。

 

今、国がやっている、建築物省エネ法、化学物質まみれの建材を使わなければ成立しないなんて、なんか変だ。

何で出来ているか、使っている量が少なければ表示しなくていいって言うのも心配。絶対安全と原発の時は言っていたような。

 

もっと、地元にある素材を使って、省エネをすることを考えた方が、持続可能性は高まるし、環境負荷も少ないだろう。

確かに、省エネは大事だが、機械をいっぱい買って、建材もいっぱい使って成り立たつ家創りって、何か変だ。

法律によって、建てられる家の形がどんどん減って来ている。将来あれは失敗だったなんて言われても遅いよ。

少し前に、生物の多様性が大切って言っていなかったかなー。単体になると、滅びるって。


ミニマリストの家ではないけれど。

2016年06月27日 20時51分25秒 | Weblog

雨の合間にようやく棟上げ、何とかルーフィングを張りました。これで雨が降っても大丈夫。しかし暑さと湿気にバテバテです。

今回はログハウスでは無く、板倉工法で建ててます。日曜日働いたので、明日は振替休日におします。

高知市内に建てた、3坪ログハウスの完成写真を載せようと思っていたのですが、忘れていたので、夕景の写真を。

眺めているだけで、幸せな気分になるのは、私がログハウスマニアだから?

いや、ほとんどの人も「良いね。」と言うのだから、根源的な何かが、ログハウスにはあるとかんがえても良いだろう。

内部には本格的な薪ストーブもあります。冬は薪ストーブ天国になることは、予想出来るよね。

昼寝をしたり、読書や音楽を聴くのも良いなー。ログハウスを楽しんで、木の家の良さを、広めていって貰いたいと思います。

天井も高いし、広いデッキもあるので狭さは感じずに使えます。外から見ると、そこだけ木の色の空間。

こんな小屋と、バストイレ、キッチンが別にあれば、十分かもと思える。

ミニマリストにはなれないけど、元船乗りの自分は、ヨットのような、狭い空間でも、本物の素材の空間は、ステキに感じる。

ここで美味しいコーヒーを飲みたい。

 

 

 


建築の原点。こだわりを持ってシンプルに建てる。

2016年06月22日 22時29分06秒 | Weblog

ログハウスの原点。ともかく丈夫だと言う事。開拓者の安全を守る家。

立山の登山道で見た橋。丸太を番線で結束して積み上げ、高さを稼いで流れないようにして橋を架けている。

ログハウスの場合ノッチを刻み、ボルトを入れ、ダボも入れてる。

ノッチは日本建築の最強の、渡り顎と同じ仕口で仕上げているので、さらに強固な作りになっている。

橋の上に立つと、最低限の道具で、最大の強固さを作っている事に少し感動した。

色々な家があるが、シンプルな素材を使い、シンプル建てる事が見直される時代ではないかと感じています。

 

新しい素材を使い、気密性を高めたり、断熱性能の高い断熱材を使い省エネ住宅を宣伝する会社が多い今。

素材の中身がわからない物が多いし、将来どう言う廃棄をしたら良いのか分からず買うのは、もう古いと感じる。

 

身近にある素材で、シンプルな道具で建てる家に魅力を感じる。

家を建てる時の消費エネルギー、壊し廃棄するエネルギーで考えると、私の建てるハンドカットログハウス、ポスト&ビームは、

建てるにあたり、消費エネルギーは最低の部類にある。

 

この現実は、これからの建築では大切な事になる。

家を建てる時、こう言うコダワリを持って建てた家は、住み続けるにつれ、、輝きを放つ。

住む人が誇りを持って住める。この輝きは住み続けるにつれて、輝きを増すだろう。

こだわりを持って建てる意義は、確かにある。