土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

ラムネ温泉

2016年06月17日 21時19分43秒 | Weblog

ラムネ温泉へ行って来ました。福岡からの帰り道、濃霧で高速が通行止になり、湯布院で降りて1時間ちょっと。

いつか行こうと思っていた藤森建築、ラムネ温泉。

雑誌の写真でよく見ていたのですぐ分かりました。

思っていたより小さいと言うのが第一印象。でもやはり独特のたたずまいだ。

シンボルの屋根の上の松の木が笑いを誘う。圧倒的な感じでは無く。親しめるスケール感。

 

さっそく温泉へ焼き杉と漆喰と銅板と波トタンの素材は、何かホットさせる感がある。

初めてなのに懐かしい感じがあるのは、身近にある素材ばかりだからか。

 

炭酸泉のお湯は、泡が無数に体にまとわりつく独特の温泉だ。

外湯は、湯温35度とぬるめなので、誰でも長時間入れそう。後で皆に感想を聞くと、気に入った、又来たいと、意見が揃った。

 

お湯に入りながら、自然の素材の経年変化を体感出来るのは良い。

焼き杉は所々はげたり、銅板は濃い色に、漆喰は湯の成分で独特の色に変わっていて飽きない。

ただ知識がなくて、ピカピカの新しい物好きの方にはどう目に映るのだろうか。

古美を楽しめる人が多くなると良いなーと思う。

建築は凄く力がある。ずーっとそこにたたずみ、見る人に何かを感じさせる力が。

そう言う建築に関わり続けたい。

 


新しい門松。素材から考える新しい家作り。

2016年06月08日 22時26分27秒 | Weblog

アイビー流、門松。

ログの端材をチェーンソーで堀り、土を入れて松の苗を植えた物。

50年後は、プランターの杉丸太が腐り、大きな松の木がそびえている事を想像するのは楽しい。

木の循環がイメージ出来るので、良いのではないかと考えている。

FM高知で、「くさる家に住んでみんかえー」と、循環出来る家作りを提案しているアイビーログの、新しいアイテムとしようかと考えている。

枝付き天然檜の皮むきをした。切ってから8ヶ月程経っているが、表面に虫食いが少しあるだけなのは、流石に切り旬が良かった事を感じる。

今考えているのは、間取りから考えるのではなく、素材から考える家作り。

この8メートルの檜を活かすのは、どんな家かと考えるのは楽しいし、100年~200年暮らす上では、大きい意味を持つのではないだろうか。

 

誰かやらないかなー。今ならこの風に吹かれてひねりながら育った檜を中心に使った家ができる。

加工は大変だけど、ずーと建っている家の中心に、この檜を使おう。丸太のまま使うことで、反ったり狂う事が少ない。

 

こんな木を製材すると、暴れまわって大変だろう。だから丸太で使うしかない。

私は曲がり木が好きだ。素直で真っ直ぐな木は狂う事も無く安心だが、ポイントに曲がり木があると、楽しい家になる。

他にもサワグルミ、欅、杉、檜の曲がり木も皮むきした。

細い木は手摺に、大きいのは、A型トラスのビームに使おうか等と考えるのは、やっぱり楽しい。


物語のある家を。

2016年05月31日 18時38分10秒 | Weblog

建物を見て歩くのが好きです。特に木造ですが。

宮津カトリック教会は、木造と石積の組み合わせが面白い。

残っている建築には、共通点がある。作るにあたってコダワリの物語がある事です。

宮津カトリック教会も、重要文化財にする話もあるそうだが、信者達が直したりする時に、規制が入り、思うように手入れができなくなるので、重要文化財にしないのだそうだ。

ハンドカットログハウスには、オーナーのコダワリが溢れている。しかし配慮が足りない建築も数多く見かける。

最初から完璧な家は無い。メーカーとオーナーが協力して完璧に近く仕上げて行くのだと思う。

若い頃、足摺半島に建てたろぐはうす。

360度、見晴らしの良い半島に建てたハンドカットログハウスは、台風のたびに、雨水の浸入に悩まされていた。施主の考え抜いた雨水対策を施した木製建具も、強力な台風と、強力な紫外線の前にはなすすべもなかった。

この前久しぶりに訪ねた時、娘さんにあった。施主は、もうだいぶ前に亡くなり、彼女が引き継いでいたが、遺言に台風の時の対策が事細かに書かれてあったそうだ。彼女はそれを守り、今も住み継いでいる。

彼のログハウスの情熱に心を打たれた。傷んでいても、彼の物語のあるこのログハウスは、一際輝いているように感じた。

家は建てた時が終わりでは無く、主がいなくなっても、ずーとその地域に残る。

物語があり、手を入れて大切にしている家は、周りの人に影響を与え続ける。

良いログハウス、建築を建てて行こう。

 


物語のある家を。

2016年05月31日 18時38分10秒 | Weblog

建物を見て歩くのが好きです。特に木造ですが。

宮津カトリック教会は、木造と石積の組み合わせが面白い。

残っている建築には、共通点がある。作るにあたってコダワリの物語がある事です。

宮津カトリック教会も、重要文化財にする話もあるそうだが、信者達が直したりする時に、規制が入り、思うように手入れができなくなるので、重要文化財にしないのだそうだ。

ハンドカットログハウスには、オーナーのコダワリが溢れている。しかし配慮が足りない建築も数多く見かける。

最初から完璧な家は無い。メーカーとオーナーが協力して完璧に近く仕上げて行くのだと思う。

若い頃、足摺半島に建てたろぐはうす。

360度、見晴らしの良い半島に建てたハンドカットログハウスは、台風のたびに、雨水の浸入に悩まされていた。施主の考え抜いた雨水対策を施した木製建具も、強力な台風と、強力な紫外線の前にはなすすべもなかった。

この前久しぶりに訪ねた時、娘さんにあった。施主は、もうだいぶ前に亡くなり、彼女が引き継いでいたが、遺言に台風の時の対策が事細かに書かれてあったそうだ。彼女はそれを守り、今も住み継いでいる。

彼のログハウスの情熱に心を打たれた。傷んでいても、彼の物語のあるこのログハウスは、一際輝いているように感じた。

家は建てた時が終わりでは無く、主がいなくなっても、ずーとその地域に残る。

物語があり、手を入れて大切にしている家は、周りの人に影響を与え続ける。

良いログハウス、建築を建てて行こう。

 


新月伐採の家の力。

2016年05月23日 21時05分45秒 | Weblog

雑誌をみていたら、buaisouの記事が。聞いた事があると思ったら、白洲次郎邸の武相荘と同じ読み方なのか。

でもアルファベットで、藍染の会社らしい。徳島で藍を自ら栽培し、染料すくもを作り、仕込みと染色、製品のデザインと縫製そして販売まで一貫として行っている会社だ。

こだわりが凄いと思う。我々がやりたいと思っている事とシンクロする。

 

自ら木を山から切り出し、製材し、家をデザインし、丸太を加工する。地元の素材だけ使い建具を作り、壁を塗り快適な家を作り、古くなったらリフォームする。

寿命が来たら、解体し再利用する。使えない物は、ストーブで燃やし燃料にし灰は畑に撒く。

 

本当は全てに関わりたいが、藍と違い建築は、関わる物が膨大なので、中々大変だがやってみたい思いがある。

全てに関わっている彼らの記事を読み羨ましく思った。

これからの時代、こだわりを持つ事は非常に大切になると感じている。

土佐の木、土佐の素材にこだわり、メイドイン高知の家作りをしている。切り旬にこだわり、希望者には新月伐採の木でログハウスも建てている。

バイオリンの名器、ストラディバリウスは、新月伐採の木を使って作ったものだそうだ。正倉院は闇夜の新月に伐った木だけを使い建てているそうだ。

きっとアイビーログ工房の建てる、新月伐採のログハウスも、50年~100年後価値を感じる事ができるのではないか。そう願う。

 

こだわりを持たなければ、家を建て続けることはできないと、感じている。どんな小さな家でもコダワリを持って建てて行こう。

きっと10年後はかなりの部分を、自分たちが関わり作る事になっているだろう。