土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

地産の素材の家創り。

2016年08月28日 22時06分14秒 | Weblog

香南市K邸、一日だけの見学会は、無事終了しました。

事前にあまり告知もしなかったのですが、さすがに地元の利、多くの方に来ていただき感謝しかありません。

一日立ち通しで話をさせていただき、食事をしたのは、3時過ぎになっていました。

この家はログハウスでは無く、板倉工法で、梁に欅とサワグルミの丸太を使った、地産地消の、誠実な家に仕上がりました。

私達の家の作り方は、地産の素材にこだわっています。これは、案外普通な事かと思っていましたが、今の日本では、特別な家創りをしている会社だと、この頃認識しました。

下地まで、合板使わず、断熱材も、杉の皮をとうもろこしのノリで固めたものを使うことは、やはり住む人の健康もそうですが、作る人の健康にも配慮したいからです。

そうする事で持続可能な家作りが可能になります。

山も川も、海も人も、健康になる家作りは、大きな資本にはできにくい取り組みです。

私は31歳まで船に乗っていました。

20万トンを越える大型タンカーに乗っていると、経済が優先してしまい、自然に対して傲慢になり、本当に大切な物は何かと考えさせられました。

大きく、便利が正義のように思っていましたが、あまりに失う物が多く、近頃は少々不便、こじんまりは、実は豊かだと感じています。

ログハウスは通気性もあり、高気密、高断熱の現在の建築基準からすると、欠陥住宅となるのかもしれませんが、私を未だに魅了し続けています。

家の性能表示も大切ですが、感性表示も大切だと感じます。何となく落ち着く、なんとなく飽きない。

なんとなく良い、これも大事な性能。

私は、これからも素材にこだわった家創りをして行きます。

 

 


土佐町にツリーハウスを創ろう。

2016年08月19日 21時32分01秒 | Weblog

暑い日が続きますが、もう8月も後半です。

先日、土佐町役場行って来ました。

流石に木の産地らしく、役場も木造でした。

何をしに行ったかと言うと、昨年から相談を受けていた、子供大学が関わっている、ツリーハウスの件です。

予算が出たと言う事と、建てる場所を見て欲しいとのことでした。

高知大学の梶さんと、産業振興課の地域おこし協力隊の、前田さんと上土井さんにつれていかれたのは、瀬戸川渓谷、アメガエリの滝近くの、川沿いの、栃の木。

川は仁淀ブルーならぬ、吉野ブルー、いや瀬戸川ブルーです。。アメガエリの滝は本当に美しく一見の価値あり。

建てる場所は、急傾斜にあり、ツリーハウスと言うより、ツリーデッキを先に作ってから、

そのロケーションに合った、ツリーハウスを創ろうと言うことにしました。

急傾斜にあるので、デッキから下は、高い所は10メートル近くありそうです。

現地下見をした後、旧瀬戸小学校校舎で、打ち合わせ。ここがツリーハウスを作る時の、宿泊施設として、使用出来ます。

バス、トイレ、キッチン、和室、体育館まで利用できます。

流石に広いので、助っ人がいくら来ても大丈夫。

梼原町でツリーハウスを作った時の、高知大学OBも助っ人に来てくれます。

又みんなに会えると楽しいなどと、想像しています。みんなが集まれる場所になれば良いなと思っています。

 

今回は作るだけでは無く、その後も、地域活性化に使って行く事になっており、どんなに発展して行くのか楽しみです。

ツリーハウスホテル、cafe、森林探検、川遊びの基地。やろうと思えばなんでも出来そう。

 

アイデアのある人は集合して楽しみましょう。

取り合えず、9月末から10月始めに、木材の切り出しをする予定となりました。目標100本。

 

私としてはアイビーログの建築同様、其の土地の素材を使って建てる事に、拘わりたい。

 

 


香南市香我美町徳王子のK邸、見学会は8月28日です。

2016年08月13日 23時15分59秒 | Weblog

アイビーログ工房も、お盆休みに入りました。18日まで休日となります。

今施工中の、香我美町徳王子のK邸も最終段階に入りました。

8月28日には完成見学会の予定です。

 

構造材、仕上げ材、全て土佐杉、土佐材で作った、板倉工法の家となります。

究極の地産地消の家は、シックハウスの方や、過敏症の方にとっても、安心を提供できる家です。

 

グラスウールやロックウール等の断熱材や、合版等も使わない家は、高知でもほとんどない作りの、安心できる家となります。

シンプルでコンパクトな家ですが、本物の素材の安心感は、小さくても圧倒的です。

サステナブルな素材で作る家は、ゆったりとした空気が流れ、ホッとした感じ感と言えば良いかも。

 

自然素材は使い方を誤ると短命な家となりますが、きちんと素材のことを考えて使用すれば、驚く程超寿命の家となります。

目先の便利や安さ、かっこ良さを追うのでは無く

これからも流されること無く、究極のエコロジー建築、持続可能性の高い建築を、作り続けて行きます。

 

 


高知は素敵だ。

2016年08月08日 00時38分29秒 | Weblog

相談のあったKさんの土地を見て来た。

 

吉野川の支流。

澄んだ流れを望むログハウスが似合う場所で、思わず、頭の中でログハウスを建てた所を想像してしまった。

 

このあたりは市街化調整区域外だ。ある程度自由に家が建てられる

僕の想像は15坪前後の小さな、しかし本格的で、革新的なログハウス。

 

デッキと一体化したリビング。

デッキを広く取り、1部屋根をかけ、風と光を感じ、せせらぎを体で体感できるログハウス。

夏はスイカや飲み物は、デッキから清流で冷やす。デッキにはハンモックを吊り昼寝をする。

 

冬は薪ストーブを焚き、料理をする。デッキにも囲炉裏か焚き火ができるようにして、一年中楽しむ。

夜は外で焚き火をしながら、ログハウスのランプの灯りの室内を眺める。星空も明るい。過疎進行中の村は、静かで深い闇が楽しめるだろう。

ここでピザを焼き、コーヒーを飲む。田舎は素敵だ。高知には宝物のような場所が一杯ある。

 

高知県はステキだ。過疎はイヤだが、考えによってはプラスだ。仕事を創ろう。

楽しむ気持ちさえあれば、無敵だ。


絶滅危惧種

2016年07月31日 23時25分40秒 | Weblog

工房の近くの土蔵に見事な鏝絵がある。新しい蔵なので、左官はまだ現役の方だ。

きっと香南市山北のO邸を塗ってくれた、左官のMさんだと思う。何故そう思うかといえば、龍の鏝絵があるからだ。

気になる値段はさておいて、職人に自由にやらせると、まだまだ面白い仕事をする職人が、高知にはいる。

ただ、大工にしても左官にしても、絶滅危惧種に極めて近い状態にある。

 

省エネ法や、太陽光発電等を装備した家、0エネルギーの家等の、わかりにくい、使い捨ての家が幅を利かす時代。

ある意味しょうがないのかも知れない。

 

しかし希望が無い訳では無い。近頃若い人に古民家が人気だと言う。

 

高知では、古民家になるような家を建てる人は極端に少ないが、予算が少ない家でも、少し職人に自由にやらせると、面白い提案もあると思う。

職人はある意味、ただの作業員では無い。プライドを持って仕事ができると良い仕事に出会える。

 

言われた事を、早く綺麗に仕上げるのが職人と言う考えもあるが、技量を見て任せる事で、素晴らしい仕事もできるのだと思っている。

ただ技量を見るには知識がいる。体験がいる。そう言う場が極端に少ないのが残念だ。

 

家は買うものでは無い。創る物だと考えている。

今では無く、10年20年先では無く、50年100年先150年先の事を考えて家を造ろう。

自分も、地方も、きっと豊かになる。