一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

17.祢宜畑温泉 「町営やまびこ荘」

2005-11-25 20:09:17 | 静岡
伊豆半島は山深く、道路網も発達していなく特に西伊豆は、少し前まで陸の孤島と言われてきた。そのなかで、祢宜畑温泉 「町営やまびこ荘」はその中でも特に山深いところである。ここやまびこ荘は大沢里小学校が廃校となりその跡地に建てられた西伊豆町の町営施設であり、教室を宿泊施設に利用している何処か郷愁を誘う施設であります。そんな施設の素朴さなどや低料金での利用などで、休前日などは、ほとんど満室になるほど多くの人に支持されている。特に廊下の造りや、2階に上がる階段などは、木の温もりが感じられて、独特の癒しを感じます。

 以前の大沢里小学校(分校ではない)は、林業や金鉱山など従事者が多く、その家族などで1学年に30人の児童が学んでいたという。鉱山の廃坑や林業の衰退などで過疎地域になってしまい、小学校自体が廃校となってしまった。
 西伊豆町の中心部からも、細い渓谷沿いを細いくねくね道を遡り、ちょっとした谷間の集落にある。廻りの風景は静かな谷間で校庭からみた景色はほのぼのとしたものである。田舎の風景を楽しみたいのなら、最適な環境ではないか、自然豊富ではあるが特別に見ごたいのあるものではなく、日本の元風景なのかもしれない。

 祢宜畑温泉 「町営やまびこ荘」は、男女別に内湯が二つ、外には以前小学校で利用されていたであろうプールに温泉を湛えている。内湯は、大きな浴槽の中に、小さな浴槽に仕切られていている。温泉は、成分的にずばり石膏泉、源泉温度も人肌よりやや高い感じで、温湯といってもよいだろう。細かな泡付があり、非常に癒されるよい湯である。ちょうど群馬の霧積温泉「金湯館」を彷彿させて、同じような浴感であります。匂いは甘い石膏臭が立ちこめ、お湯の鮮度感も申し分なく、石膏泉の好きな方は満足する湯である。

 先ほどいった2つの浴槽があると書いたが、1つは2人も入れば、いっぱいになるもので大きめな浴槽も5人位しか入浴出来ない。両方とも良好な浴感でかなりの量かけ流しの湯ではあるが、やはり小さい浴槽の方が温泉の成分が染み渡り温泉の濃さというものが感じられる。こちらの温泉に来たならその2つの浴槽を入り比べるとなかなか楽しい。
 ここは貴重な石膏泉であり、普通の石膏泉より濃い成分で、より一層のとろとろ感が味わえる。特に西伊豆地域はよい石膏泉に恵まれている。ちょっと温泉マニアでもつかみ所のない泉質だがしっかりとした後味感は、この泉質ならではである。
 特にじっくりと入浴して貰いたいお湯である。

 ねぎの畑温泉(町営温泉4号泉) 湧出量 1100L/min 自然湧出 PH9.3
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉 旧表示名 含芒硝石膏泉

Na=142.2 K=2.5 Ca=460 Mg=0.1 Cl=54.9 SO4=1295  HCO3=18.9 CO2=0.6 HSiO2=9.3 Br=0.1 成分総量2323mg/Kg (昭和47年4月分析)

文・画像 ガメラちゃん@takayama

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