itchy1976の日記

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東野圭吾『学生街の殺人』

2009年03月29日 22時18分11秒 | 書評(東野圭吾)

(講談社文庫)

東野 圭吾
講談社

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今回は、東野圭吾『学生街の殺人』を紹介します。本書では、3つの殺人が起きる。それを、主人公である、大学を卒業してフリーターをしている津村光平がその謎を解くという形で展開される。第一の殺人は、脱サラした松木が殺された。第二の殺人は、光平の恋人である有村広美が殺された。それは、ある意味において密室殺人である。第三の殺人は、「あじさい学園」の堀江園長が殺された。この3つの殺人にはそれぞれつながりがあるのか?

4章あたりでもう犯人がわかるのだが、5章になって本当の真相がわかっていくと、だんだん切ない気持ちになっていきます。なぜこうなったのかという感じがします。

津村光平の内面的な成長というものも見逃せないかな。モラトリアムの真っ只中という感じであるが、これからどうすればいいのかというものを考えているように思います。いろいろな登場人物から学び取ることでしょう。

本書の感想なんですが、結構長いなあという感じではあるが、津村光平の成長やミステリーとして薦められる作品のひとつだと思います。それなりには面白いですね。


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