itchy1976の日記

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絲山秋子『ニート』

2009年11月28日 22時25分30秒 | 書評(その他著者)
ニート (角川文庫)
絲山 秋子
角川グループパブリッシング

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今回は、絲山秋子『ニート』を紹介します。5編の短編集。全体的には、なんて表現すればいいか分からない曖昧模糊な感じがしました。私はこの主人公たちとそんなに変わんないかなと思うし、そんなにこの人たちのことを馬鹿にはできないとは思う。ただ、正直いいなあといわれるものはひとつもなかった。

各短編を紹介します。
「ニート」:会社を辞めてから、引きこもっていて、所謂ニートになった「キミ」と駆け出しの作家である元ニートの「私」との微妙な関係を描いている。私はキミにお金を寄付するのである。
「ベル・エポック」:みちかちゃんと私の女友達の微妙な関係を描いたもの。みちかちゃんの引越しを私が手伝いにいく。
「2+1」:「ニート」の続編。私とキミの間にルームメイトが介在する。キミが私の部屋に泊まりに来るのである。
「へたれ」:松岡さんという人と遠距離恋愛をしている僕の話。新幹線の社内で叔母のことが思い出される。感想は、正直へたれだよなと思う。所々草野心平の詩が出てくる。
「愛なんかいらねー」:スカトロプレーの話。私はそんな趣味がないので、ものすごく不快な思いがした。


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