itchy1976の日記

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横山秀夫『震度0』

2009年01月24日 23時57分44秒 | 書評(その他著者)
震度0 (朝日文庫 よ 15-1) (朝日文庫)
横山 秀夫
朝日新聞出版

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今回は、横山秀夫『震度0』を紹介します。阪神大震災の最中に、N県警警務課長の不破が姿を消した。その手がかりを得るための、6人の最高幹部たち各々の思惑と駆け引きがあって面白いですね。キャリア組とノンキャリア組の攻防と非常事態なのに6人が一枚岩にならず、それそれ内輪もめをすることに関しては、阪神大震災の被害の大変さと対比して余りにも滑稽に見えました。この大変なときに、警察は何をやっているのかと思うのでしょう。

自分だけがよければいい、自分の仕事だけがうまくいっていれば後のことは知らない。結局、保身と野心だけ。本書の中の警察内部はそういう社会なんだろう。

震度0というタイトルは、何もなかったということなんだろうが、本書ではどういう意味なんでしょうか?阪神大震災の6から7に関しての対比なんであろうが、結果の詳細が記述されていないので、いまいちわかりずらいように感じます。

私の感想としては、最高幹部6人のそれぞれの攻防と思惑は面白いとおもいます。それでも、結論はどうなのかなという感じがするね。結局誰も気持ちが晴れないままなのではとおもいますからね。


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2 コメント

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Unknown (よっちゃん)
2009-01-25 19:40:20
警察がこんなに低いレベルでの争いごとしかないのだろうか。なにか2時間テレビドラマの覗き見趣味のようでした。もっとでっかく悪いことをやっているよ。
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Re:Unknown (itchy1976(当サイト管理人))
2009-01-25 20:35:36
よっちゃん様コメントありがとうございます。
何か余りにも、警察が醜い組織のように思いますね。
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