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外国人の日本在留資格として新たに「介護職」を追加 (出入国管理法改正案を閣議決定)

2015年03月07日 | フィリピン人看護師・ケアギヴァー

 6日、在留資格に「介護」を設けることなどを柱とした出入国管理法改正案を閣議決定。
 一歩前進だろうか。ハードルは極めて高く、介護の担い手の補充という点では、その効果が見えにくいものだろう。
 また、合わせて、今後「介護」の分野にも適応されることとなる「外国人技能実習制度」の見直し(受け入れ期間を現行の最長3年から5年に延長する、新たな監督機関を設置して受け入れ先への指導を強化する、実習生への人権侵害行為に対し罰則を規定することなど)に向けた新たな法案も閣議で決定された。

 現在進行中、そして今後ますます深刻になる介護者不足の実態と、行政側の対応策、進捗状況にかなりのズレがある気がする。こんなにのんびりとした、しかも小手先のような対応策ばかりでは、今の介護を必要とする人たちの窮状は悪化するばかりではないか。

外国人技能実習制度の対象に「介護」の分野も…。外国人に「介護」の在留資格が…。 門戸開放???
(Jan. 27, 2015) 

 もっと柔らかな発想で、正々堂々とした受け入れの表明をすべきではないかと思う。ただ、それを待たずに、今後、民間レベルでの介護者養成の動きがより活発になってくるだろう。
 以前群青ブログが語っていた…。フィリピンで、日本への介護者養成学校を兼ねた日本人要介護者受け入れ施設「ケア付きハウス」のようなものが作られていくとか…。 

入管法改正案:「介護」在留資格に…専門職扱い 閣議決定
(3月7日 毎日新聞)

在留資格一覧表(入国管理局HPより)


(参考)
個人の雇用契約でのフィリピン人ケアギヴァー(Caregiver・介護士)に、日本の就業ビザ(在留資格)を…。 ( June 17, 2012 )

フィリピン人看護師・ケアギヴァー(介護士)の現状…フィリピン・バギオ発 ( June 22, 2012 ) 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
受け入れてやってんダ? (群青)
2015-03-08 18:08:08
Isshinさん、なるほどですね。

どうやら私のこの間の追跡足らず。Isshinさんがずっと追跡されている中味で、自分の勘違い、読み間違いに気づきました。

真実は、今回の閣議決定「介護福祉士=入管法の専門職に追加」は、日本国内の介護ニーズに対する介護労働力の確保が目的では無い・・ということですか。
ポイントは、富裕層子女しかトライ出来ない日本の養成学校での勉強、難しい日本の国家試験ということですネ。
つまり、外国人希望者は、日本で勉強し、ハポンの国家資格「介護福祉士」でハクをつけ、少し日本の介護現場で働かせてやるから、帰国した時の介護ビジネス立ち上げにマシだろう。よって、入国させてやるから有り難いと思え・・・ということのようですね。
そうあからさまに言われる筋合いは無いと、内閣は怒るかもしれませんが、そのように帰結すること確実ですね。

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一歩前進でしょう。 (Isshin)
2015-03-08 20:19:19
群青さん、どういった形になるのか、まだ想像の域を超えませんが、EPAを通さずに介護福祉士養成学校等で学び、日本の国家試験をパスした外国人にも「在留資格」をお与え下さる、ということですから、この件に関しては一歩前進ではないでしょうか?

技能実習制度での「介護分野」での受け入れについては、「ああ、またか…。」といった印象を持ちました。EPAによる受け入れに続いてまた…、という意味です。「外国に、日本の進んだ介護技術を教えてほしい…、というニーズがあるから…。」、と法務省担当者が言っているそうです。あくまでも建前を通したい…?ホンネはよく分かりませんが、少なくとも、団塊の世代が高齢化し、超介護者不足になる一定の期間を乗り切れば…、といった思惑も見え隠れするかのようです。

EPAによる受け入れは、インドネシア(2008)、フィリピン(2009)に続いて、今度はベトナムですよね。
それにしても、ベトナム側は、これまでのインドネシアとフィリピンの看護師・介護福祉士候補者の現状をご存知なのでしょうかね(?)。
また、今のような状況下でも、日本側にまだEPAを通して受け入れようとする機関がある、というのもすごい話だと思います。
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