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札幌から函館へのメモリアルジャーニー③

2012-03-27 18:36:15 | 紀行

札幌から函館へのメモリアルジャーニー 3

 

 (五稜郭タワーから、函館五稜郭を見る)

 11月21日 北海道3日目。いよいよ憧れの町函館観光と夜景を楽しむ

 11月21日は、朝6時30分起床、その後6時50分に温泉入浴。7時20分に朝食を頂き、出発準備。本日は積雪25cm位で、曇天。8時10分にホテルの皆さんに見送られて出発。ホテルでもらった、ラリーをしながらの景品引換券を持って、最初の「交換所」である国道5号線沿いにあるドライブイン「おしゃまんべかに市場」に8時30分着。しかし、時間が早すぎたのかまだ開店しておらず、やむなくパス。暫く雪道を走り、本日は高速道路のほうが除雪していて走りやすいだろうと思い、国縫(くんぬい)インターチェンジから道央自動車道に乗る。1区間で終点の八雲(やくも)インターチェンジに着き再び国道5号線を走る。国道5号線はこの辺りは通称大沼国道と言う。

 10時10分に大沼公園着。JR函館本線「大沼公園駅」に車を停め、散策をする。いろんなところに遊歩道があり、歩き回るといくら時間があっても足りなさそうなので、とりあえず何軒かのレストハウスがあるところの北側の大沼の端のほうを周回する遊歩道を歩いた。今は雪は降っていないが、昨夜来降り積もった雪は遊歩道全面に残っている。大沼の北側の駒ケ岳(1131m)が、時折全貌を見せる。標高は高くないが北海道の山らしく上部は森林限界で、しかも単独峰で雄雄しく聳えている。

 散策後、レストハウスでコーヒーを飲み、その後駅に戻り車で大沼を一周した。自然が残り、時間があれば自転車で一周するのがいいなと思いつつ、大沼と駒ケ岳の景色を思い出に刻み込む。一周は自動車で約30分。

 12時に大沼公園を出発し、函館へと向かう。暫く走り、バイパスに乗るとやがて函館山や函館の町並が前方に見え出した。なんとなく「やった」という達成感というか感激の対面というか・・・。

 カーナビに導かれるままに、13時に五稜郭着。ここまで来るとさすがに観光客も多い。早速五稜郭タワーに昇り、その全貌を展望した。整然とした5つの陵の切れ込み部分には規則正しくアレンジが施され、あらためて日本人の美的感覚と高度な建築技術の歴史を見、感嘆した。またわずか140余年前にはこの地で最後の倒幕の激戦が行われたこと、その後五稜郭は他の多くの城と異なり、徹底的に破壊されずに石垣と堀の殆どが残されたことなどに改めて感心した。

タワー3階のレストランで昼食の美味しいカレーライスを食べ、外に出て五稜郭を散策した。本丸や

天守閣は無いが、土方歳三らの幕府軍と討幕軍の最後の激戦に思いを馳せながら、連れ合いと記念撮影。

 (函館トラピスチヌ修道院)

撮影後五稜郭を出てトラピスチヌ修道院に向かう。途中ガソリンを補給し、カーナビに導かれつつも行

ったりきたりしながら15時に修道院着。戒律が厳しいのだろう、建物の中には記念品ショップ棟など

の一部を除いて入れないが、庭も建物周りも綺麗に掃除がなされちりひとつ落ちていない。そして良く

手入れされた庭木や、マリア像、その他の聖人像が要所要所に立像され、丘の上の閑静な修道院の中に

素晴らしくハーモニーして何とも言えない厳かさを演出している。やはり観光客は少なくなかった。

 はや薄暗くなりかけた函館の町を、JR函館駅のほうへと向かう。目的地は「土方歳三最期の地記念碑」

16時05分着。薄暗い中説明看板を読み、「燃えよ剣」の主人公である最後の武士(出自は武士ではないが)に思いを馳せ、その意思を貫き通した、紳士然とした表情に隠れた気性の激しさに、あらためて驚嘆しある意味称賛しながら、黙礼した。

 「チェックインの前に函館山に行こう」

 と言うことになり、そのまま函館山へ。ロープウェイ乗り場に着いたのはもうすっかり暗くなった17時。もはやすでに観光バスなども連なり駐車場は満車で、ロープウェイ乗り場には長蛇の列。あちこちの駐車場を探し回り、やっとの思いでスペースを確保し、車を停めると急いでロープウェイ乗り場に行きチケット購入。ロープウェイはピストン運転だがそれでも約40分待ちとのことで、やむなく長蛇の最後尾に並んだ。

 (函館山からの夜景)

丁度40分ほど並んだ後、やっとロープウェイのゴンドラに乗った。函館夜景の説明のアナウンスというより、階段は左側通行とか、展望台では長居をするなとか事務的な注意が殆ど。ゴンドラの中はぎゅうぎゅう詰め。5分ほどで函館山山頂着。展望場所に出ると綺麗な函館市外の夜景が、前面180度に 

広がっている。あちこちから驚嘆の声が上がっている。元町のライトアップ、「カネ森」倉庫群などが光の中にいっそう輝いている。3大夜景というと、神戸、長崎と函館ということになるのだろうか。神

戸はともかく、不景気な昨今、旅の客を歓迎し癒してくれるために、町の人たちは精一杯のメッセージとして、明々と光を点けてくれているのだろうと思い、心の中で感謝しながら函館の夜景を堪能した。

 名残を惜しみつつロープウェイで再び下に降りて、今夜のホテルに向かった。ホテルへ行く途中、「カネ森」倉庫群を通り、散策した。そして19時45分に本日というかこの旅の最後の宿泊場所である「函館温泉ホテル」にチェックイン。

 ホテルにチェックイン後、腹ペコなので晩御飯を食べに出かけることとした。ホテルから歩いて約25分、函館随一の繁華街、北島三郎の「函館の女」にも出てくる「松風町」へと連れ合いとともに出かけた。やはり北海道、函館となると新鮮素材の海の幸だ。料理屋さん、レストラン等がいろいろあるが、わが一行はグルメガイドにも載っている、炭火炉端焼きの店「ソーラン亭」に入った。海の幸のメニューは豊富。ホッケや生牡蠣や雲丹やらたらふくいただいた。

 (本日のディナーは、松風町の「ソーラン亭」)

 

 21時30分にソーラン亭を出て、ホテルに戻る。それから温泉に入り、本日の疲れを癒しながら、いよいよ明日が最終日かと思うと、少し寂しい気持ちになってきた。

(続く)

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