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羅臼岳山行①

2009-03-06 19:33:58 | 

 羅臼岳頂上 遠景は知床ウトロとオホーツク海

二〇〇八年八月八日

羅臼岳山行

二〇〇八年八月八日、私と連れ合いと次女のいつものメンバーで、知床半島羅臼岳登山にチャレンジした。今回は定年前の最後の夏休みであること、結婚して釧路に在住している三女と合流して道東の旅行を楽しむことなどいくつかの目的を持った旅行で、その一環としての登山である。

八月七日から十一日までの四泊五日のフリープランのツアー旅行で、七日は関空から女満別空港へ、空港からレンタカーで沿線を観光しながら網走、小清水原生花園等経由JR知床斜里駅で三女と合流。その後知床ウトロの『ホテル知床』へ。その日は『ホテル知床』に泊まり、八日の登山に向けて英気を養った。三女は八日は一人でレンタカーを駆って知床散策後知床横断道路を通り、わが一行の到着地点である羅臼の民宿までレンタカーと荷物の移動係りである。

五時に行動開始、多少の雨は降ったけれど快調なペースで羅臼平まで

今回の登山はガイドさんをお願いした。ガイドさんはIさん。結果的にガイドさんについてもらって正解だった。登路はなんということはないが、降路の羅臼側は道もルートもかなり厳しく技術もルートファインディングも上級、ベテラン向きで、ガイドさん抜きでは相当難儀したであろうと思う。

八月八日午前五時、Iさんがホテルに迎えに来る。前日ホテルが朝四時に朝食の用意をすると言っていたのに、連絡ミスで何もできていない。「お待たせしました」とあたふたしながらホテルの係員が持ってきたのは、何とコンビニのおにぎり一人二個とお茶一本ずつ。ばたばたしながらIさんの車に同乗し五時に出発。途中コンビニに寄ってもらい、行動食の副食を仕入れ、五時二十五分に羅臼岳登山口の岩尾別温泉『ホテル地の涯』に到着。ホテルの横を通り抜け、無人の木下小屋まで行き、そこでストレッチ等準備運動。木下小屋には宿泊の登山者が四~五名おり、それぞれが朝食の支度や登山準備をしていた。

五時四十分出発。天候は曇りだが登山には快適。最初のうちは林の中の登山道を辿り、徐々に高度を上げていく。天気予報のとおり途中から雨が少し強く振り出し、ザックカバーを被せレインコートの上着のみを着る。六時二十分に少し木立が途切れ、後方に視界が広がる「オホーツク展望台」着。一時オホーツクの展望を楽しむ。しかしこの場所には真新しい看板が据付けられ、その内容は「ヒグマ遭遇地」とのこと。何でも二週間ほど前にこの地で登山者がヒグマと出会ったとか。そういえば本日の到着予定地の羅臼町のキャンプ場でもヒグマが出没し、キャンプ中の家族のテントをまさぐったとのこと。そうなんだ、知床はクマさんの住処なんだと改めて実感。『クマさんごめんね。ちょっとの間登山させてね。その間出てこないでね。』と心の中でお願いしつつ、小休止

小休止のあと再び林の中の登山道を辿る。しばらく行くとIさんが、右手の木の上を指差し、

「あそこに蝦夷リスがいますよ。なかなか見ることができないのですが、今日は運がよかったですね。」

とのこと。見れば普通のリスよりかなり大きめで、色も黒っぽい蝦夷リスが木の枝を悠然と渡り歩き、なんだかこちらの様子を覗っているよう。写真を撮ろうとあわててデジカメを取り出し構えるがズームにしたりしているうちにどこかへ移動してしまった。そのうち熊除けの鈴を谷側に落としてしまった。長く使った愛用の鈴だったので少し残念。弱り目に祟り目で、なにやら先行き不安。

                              〈続く〉

 

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