散日拾遺

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読書メモ 016 『日本書紀』

2013-10-06 10:14:36 | 日記
2013年10月6日(日)

日曜日だけれど、今朝は教会ではなくて関西へ移動する。
何か一冊もっていこうと思って、積読(つんどく)になっていた『日本書紀』岩波文庫版の第一巻を手に取った。

『古事記』は何度も読んだのだが、『書記』は何しろ量が多いので敬遠していたのである。
ところが読み始めたら面白い。

本文もさることながら、補注が精を極めている。
字句の読みから朝鮮語と日本語の音韻学的な比較に及んだり、夫婦神の争論に「死」の起源を求める神話型(黄泉平坂のイザナギとイザナミ)がポリネシアに由来することを論じたり、汲めども尽きぬ楽しみをびっしりと書き込んで宝箱のようだ。

いつもは読み終えた本について「メモ」を書き留めているけれど、これについては読み始めの記録として一筆しておく。

関西は記紀の舞台。
さあ、出かけよう。