世界初 採血不要の血糖値センサーを開発したライトタッチテクノロジー、「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト」で優秀賞受賞
TIS(ティーズ)編集部 より 220127
経済産業省が主催する「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト(Japan Healthcare Business Contest/略称:JHeC/読み方:ジェイヘック)の最終審査会が14日、東京都内で開催され、ライトタッチテクノロジー株式会社(大阪府大阪市)が、ビジネスコンテスト部門の優秀賞を受賞しました。
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経済産業省は、次世代のヘルスケア産業の担い手を発掘・育成するため、新たなビジネス創造にチャレンジする企業を表彰するビジネスコンテスト「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト(JHeC)」を、2016年より開催しており、ことしで7回目となります。
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ライトタッチテクノロジー社は、糖尿病重症化予防のため、先端レーザー技術を駆使し、世界初の採血が不要な血糖値センサーを開発しました。
糖尿病は血液中のブドウ糖(血糖)を正常にコントロールすることができない病気であり、脳梗塞や認知症、神経障害等様々な合併症を引き起こす「万病の元」と言われる病気です。
糖尿病の治療には、正確な血糖値を把握する必要がありますが、1日に何度も注射針を刺し血液を採取する必要があるため、正確かつ継続的な血糖値管理を行うことが難しく、治療に必要な情報が十分得られていないことが課題でした。
非侵襲血糖値センサーを用いた測定方法では、指先でモニターにふれるだけで、計測が行えます。5秒間ほど光に手をかざすだけで、血糖値を測定することができます。また、スマートフォンあるいは専用リーダーに、現在の血糖値や、血糖値の時間変化を表示することができます。
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同社は今後、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構や国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援により、センサーの大幅な小型化を実現し、在宅用医療機器やウェアラブルデバイスとして、製品化することを目指すとしています。