太陽系の惑星が明け方の空に勢ぞろい! 6月中旬から下旬まで早起きして“水金火木土天海”全部見よう
ねとらぼ より 220617沓澤真二
<Googleマップに太陽系の惑星が追加 土星探査機カッシーニの成果が反映>
6月中旬から下旬にかけて、明け方の空に太陽系の全惑星がそろう珍しい現象が見られると国立天文台が発表しました。水金火木土までは肉眼で見られる!
6月18日の東京の場合、3時~4時が観測のチャンス
同じ時期を国立天文台の暦計算サイト「今日のほしぞら」でチェック。主立った恒星との位置関係も分かる
国立天文台によると、例えば6月18日の東京の場合、日の出1時間前(3時~4時ごろ)には南の空に月が位置。そこから東の地平線に向かって、土星、海王星、木星、火星、天王星、金星、水星が並ぶとのこと。
このうち水星、金星、火星、木星、土星は肉眼でも十分見られる明るさ。天王星と海王星はそれぞれ6等・8等と暗いため、正確な位置を調べたうえで、双眼鏡や望遠鏡で挑戦してみてほしいとのことです。
水星は地平線に近いため見つけづらいのですが,ちょうどこの時期は太陽からの見かけの距離が大きくなる「最大離角」に入り,見やすくなっているそうです(参考:国立天文台のサイト)
なお、惑星がほぼ一直線に並ぶことから、一時期はTwitterで「惑星直列」がトレンド入りしましたが、これは誤解。今回の現象は、宇宙空間で惑星が直列に並ぶのではなく、あくまでも「惑星が並んで見える」です。
※※※※※※※※※※※※ ※※※※※※※※※※※ 追補 ZakZak より 220617
🌠警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 天文ファン垂涎の6月 水星、金星、火星、木星、土星…7つの惑星が勢揃い 最も見えるのは日の出の30分前
この6月の中旬からは天文ファンが見逃せない事件が多い。
ひとつは惑星がすべてが勢ぞろいして、まとまってみえることだ。地上から空を見上げて、一度に全てがそろうのは珍しい。
この6月の中旬からは天文ファンが見逃せない事件が多い。
ひとつは惑星がすべてが勢ぞろいして、まとまってみえることだ。地上から空を見上げて、一度に全てがそろうのは珍しい。
前回は2020年7月中旬の明け方だったが、惑星は大きく離れていた。
次回が25年2月下旬の夕方だが、やはり互いに離れている。今回はずっと好条件だ。
惑星は太陽のまわりのほぼ同じ平面上を公転しているので、同じ平面上にある地球から見るために、ほとんど直線状になる。
すでに6月はじめから明け方に全惑星が空に集まっている。水星は太陽系の一番内側にあるので、太陽からの見かけの距離(離角)が最大になる6月16日の前後が見つけやすい。それゆえ全体の惑星を眺めやすいのは6月中旬~下旬だ。
最もよく見えるのは日の出の30分前だ。関東地方をはじめ、あいにくの梅雨時だが、東から南東にかけての地平線上だけでも晴れれば見える可能性はある。
太陽系には地球を除いて7つの惑星がある。8つと学校で習った人も多いに違いない。06年に開かれた国際天文学連合(IAU)総会で、まわりに他の天体がないことを惑星の条件のひとつと定めたことと、火星と木星の間には多くの小惑星が回っているが、冥王星はこの小惑星なみの大きさしかないことが、近年明らかになった。
惑星は太陽のまわりのほぼ同じ平面上を公転しているので、同じ平面上にある地球から見るために、ほとんど直線状になる。
すでに6月はじめから明け方に全惑星が空に集まっている。水星は太陽系の一番内側にあるので、太陽からの見かけの距離(離角)が最大になる6月16日の前後が見つけやすい。それゆえ全体の惑星を眺めやすいのは6月中旬~下旬だ。
最もよく見えるのは日の出の30分前だ。関東地方をはじめ、あいにくの梅雨時だが、東から南東にかけての地平線上だけでも晴れれば見える可能性はある。
太陽系には地球を除いて7つの惑星がある。8つと学校で習った人も多いに違いない。06年に開かれた国際天文学連合(IAU)総会で、まわりに他の天体がないことを惑星の条件のひとつと定めたことと、火星と木星の間には多くの小惑星が回っているが、冥王星はこの小惑星なみの大きさしかないことが、近年明らかになった。
この2つのことから冥王星は惑星ではなくなったのだ。発見当初は地球なみの大きさだと思われていたが、じつは直径2370kmしかなくて、月よりも小さな天体なことが分かったのだ。
惑星のうちで肉眼で見やすいのは、太陽から近い順に水星、金星、火星、木星、土星の5つだ。今回はこの順番で見える。この順に並ぶのは40年まで待たなければならない。天王星の明るさは約6等で、よほどの好条件でなければ肉眼で見るのは不可能だし、海王星は約8等で望遠鏡を使わないと見えない。
これらの惑星に加えて6月24日には金星と火星の間に三日月も並ぶ。
もう1つのイベントはスーパームーンだ。7月14日の未明には、22年中では地球から最も近い位置で満月になる。地球に最も近い満月は、地球から最も遠い満月に比べて視直径が約12%大きく、光っている面積が広くて26%だけ明るいことになる。
月は7月13日午後6時すぎに近地点を通過し、翌日の午前3時38分に満月になる。
惑星のうちで肉眼で見やすいのは、太陽から近い順に水星、金星、火星、木星、土星の5つだ。今回はこの順番で見える。この順に並ぶのは40年まで待たなければならない。天王星の明るさは約6等で、よほどの好条件でなければ肉眼で見るのは不可能だし、海王星は約8等で望遠鏡を使わないと見えない。
これらの惑星に加えて6月24日には金星と火星の間に三日月も並ぶ。
もう1つのイベントはスーパームーンだ。7月14日の未明には、22年中では地球から最も近い位置で満月になる。地球に最も近い満月は、地球から最も遠い満月に比べて視直径が約12%大きく、光っている面積が広くて26%だけ明るいことになる。
月は7月13日午後6時すぎに近地点を通過し、翌日の午前3時38分に満月になる。
このときの「地心距離」は約35万7400km,月の視直径は約33分25秒角だ。
「地心距離」とは地球の中心から月の中心までの距離で、月の軌道は真円ではないから同じ満月でも変化する。スーパームーンかどうかの違いだ。
ところで、夕方に昇ってきたばかりで、まだ高度の低い満月を、とても大きく感じたことがある人は多いだろう。
だが、これは錯覚なのだ。地上のビルや山と比べるので、大きく見えるだけなのである。天頂近くにある月のほうが、地平線近くにある月よりも地球の半径分、つまり6400km分だけ大きく見えているはずなのだ。
ところで、夕方に昇ってきたばかりで、まだ高度の低い満月を、とても大きく感じたことがある人は多いだろう。
だが、これは錯覚なのだ。地上のビルや山と比べるので、大きく見えるだけなのである。天頂近くにある月のほうが、地平線近くにある月よりも地球の半径分、つまり6400km分だけ大きく見えているはずなのだ。
■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『多発する人造地震―人間が引き起こす地震』(花伝社)。
👄しかし、天候が…