なんでコレ逆なの…?外国人が「東京と大阪との違い」に驚いた5つのこと
Live Japan より 21/02/18
東京は日本を代表する都市。渋谷・六本木・新宿などは高層ビルが立ち並んで近代的な風景が楽しめます。また浅草には昔ながらの情緒豊かな雰囲気を満喫できるのも魅力。
一方大阪は、東京に次ぐ大都市で、近年外国人から人気を集めています。京都や奈良へすぐに行けるほか人気のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」もあり、さらに安くておいしい大阪グルメも楽しめるとあって、多くの人を虜にしています。
東京も大阪も日本を代表する大都市ではありますが、実際にはどんな違いがあるのでしょう? 大阪と東京、どちらも行ったことのある外国人に、ビックリした違いについて教えてもらいました。
※コメントは過去に東京と大阪を観光したことのある方の個人的な意見です。
1.東京と大阪では人の印象が全然違う
日本は地域によって人間性に大きな違いがあると言われています。都市部である東京と大阪にも違いを感じる人は多いよう。ロシア人女性は「東京ではあまり他人に関心がないように思いました。でも大阪では『どこから来たの?』などよく声をかけられます」と話します。
また、インド人男性は「大阪では電車やバスに乗ったときに何回も声をかけられましたし、おばあちゃんからお菓子をもらったこともあります。でも東京の電車で声をかけられたことはありません」とのこと。
インドネシア人男性も「東京で暮らしたことのある友人はなかなか友達ができなくて寂しいと言っていました。私は大阪に住んでいますが、友達ができないと感じたことはありません」と言います。
このように多くの外国人にとって、東京と大阪の違いで共通して感じるのが「気質」のよう。東京に住む人はサバサバとしてクールな印象を受けるのに対し、大阪に住む人は隣近所や他人にも強い関心を示してくれると感じているようです。
とはいえ日本人は優しい人が多いので、東京の人も仲良くなれば心を開いて接してくれますし、道を尋ねれば丁寧に教えてくれますよ。 臆せずどちらの街も楽しんでくださいね。
2.エスカレーターの立ち位置が東京と大阪で反対だった
さまざまな場所で乗る機会の多いエスカレーター。日本では横並び2人分のスペースがあるエスカレーターに乗る場合、一方は立ったまま、一方は移動する人のために空けておく傾向にあります。
大阪在住のインド人男性は、エスカレーターに乗る際はとくに急いでいなければ右側に立ち、急いでいたら左側で移動するのに慣れていましたが「東京ではそれが反対でしたね」とびっくり。
大阪をはじめ、兵庫・奈良・和歌山では右側に立つことが多いのですが、その他のエリアでは東京をはじめ左側に立つことが多いよう。なお京都は大阪と近いですが、観光客が多いからか左側に立つことが多い傾向にあります。
しかし近年、日本ではエスカレーターでは歩かずに立ち止まるよう呼び掛けています。事故を防止するためにも基本的にはエスカレーターに乗る際は歩かないでくださいね。
3.東京は観光地がたくさん。大阪は京都や奈良など他県を周遊するのにいい
旅行が大好きな兵庫県在住のロシア人女性。日本全国いろんな地域を旅しており、もちろん東京と大阪も観光済みです。そんなロシア人女性が感じた東京と大阪の違いとは?
「東京は渋谷、六本木、原宿、浅草、築地など、あちこちに観光スポットがあります。でも大阪の主要な観光スポットはほとんど梅田か難波に集まっていて、東京と比べて観光スポットが少ないと感じました。ただ、近くに京都や奈良、和歌山があるので、大阪を中心に周遊観光を楽しむのにはぴったりでした」。
大都会のさまざまな顔を持つ街をとことん満喫できるのが、東京の面白さ。一方で、大阪は、観光地の多い大都市を楽しめながらも、京都や奈良など、日本の伝統や文化が息づく街に気軽に行けるという魅力があります。
4.東京は満員電車がとにかくすごい
日本の朝の通勤ラッシュは、外国人が驚くことのひとつ。朝7:00頃〜9:00頃は、JR・私鉄問わずに会社員学生たちが大挙して乗り込み、パンパンの状態で電車が走り出します。
もちろん大阪の通勤ラッシュもすさまじく、電車内はギュウギュウ詰めなのですが、東京はその比ではなかったと大阪在住のインドネシア人男性は話します。
「朝8:00頃にJR埼京線(東京都内を走る路線)に乗ったことがあります。ホームには人が溢れかえっていて、足の踏み場もありません。こんな大勢の人が1つの電車に乗れるわけがないと思っていたのですが、電車が到着すると全員ドアに向かい、突進する勢いで中に入っていくのです! 私もその流れに乗って電車に乗り、最後には駅員さんが乗客の背中を押し込んで、ドアが閉まりました。電車が弾けるんじゃないかと思うほどの混雑、スペシャルな経験ではありましたが、もうこりごりです(笑)」。
数分ごとに電車が来るとはいえ、遅刻のリスクを減らすため、来た電車には多少無理してでも乗りたいと思っている人が多いのでしょうか。大阪でもそれは同じなのですが、東京の満員電車のすさまじさは衝撃。でも、危険なので無理に乗り込もうとせず、できるだけ空いている車両を見つけて乗るようにしてくださいね。
5.大阪は安くておいしいグルメが多い
日本旅行において、グルメを楽しみにしている人は多いのではないでしょうか。東京にも大阪にもおいしい飲食店があちこちにありますが、ロシア人女性は「どちらかとえいえば、大阪のほうが安くておいしい飲食店が多かったように思います」と話します。
もちろん東京にも安くておいしいグルメが楽しめるお店はありますが、都心の人気観光地は少しお値段が張る傾向にあります。
一方、大阪には、さすが“食い倒れの街”というだけあって、たこ焼きやお好み焼きなどの粉もんグルメをはじめとして、激安で食べられるお店がたくさんあるのが特徴。おいしいものを安くおなかいっぱい食べたいのであれば、大阪がおすすめです。
同じ日本でも違いはたくさん
南北に長く、地域によってさまざまな特性を持つ日本。日本を代表する二大都市、東京と大阪を比べても、違いがたくさん見つかります。もし訪れた際には、文化や地域性の違いを実感してみて。
※本記事は2020年4月公開記事を更新したものです。
Written by:
株式会社ウエストプラン
松田きこ、木村桂子、都志リサほか、関西に精通した女性ライターチーム。食べること、飲むこと、旅することが大好き! 自ら体験した楽しい情報を発信しています