BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

ブログ目次その1(最新)

2006年04月18日 13時21分26秒 | このブログの目次
最新版から。。
2006年7月14日、最新版更新あり。

米国牛、危険部位入り肉骨粉食べまくりじゃないですかNEW!

米国牛輸入再開に関する質問主意書&政府答弁が出てましたNEW!

「政府姿勢に異論のプリオン専門委員に厚労省が圧力、食安委本会議委員が指図」という記事
【狂牛病】病院に行く人には他人事ではないBSE/vCJD
 
世界のBSE,vCJD対策の方向を決めるOIEの問題点 公衆衛生・院内感染の学者不在  
【新検査その2】BSEの感度のよい新検査開発についてのご紹介  
米国産牛肉(挽肉!):JALグアム線の乳幼児用機内食に使用  
農水省が米国BSEの危険隠す 感染確認1年前の報告書を非公開に、という記事  
「食の安全」「自己責任」だけでは対応できないBSE・・医療による感染  
「赤ちゃんの粉ミルクの産地は?&きっこの日記のご紹介」 
衆議院から政府に対し、BSE問題に関する質問主意書が提出される
特定生物由来品・ヒト胎盤注射を美容目的で推奨:大手出版社
アルツハイマーとヤコブ病の誤診・集団発生など、情報リンク
どうやって「個人の選択」?豪州産に別産地の牛脂を針で注入
羊の炎症乳腺に異常プリオン ”牛の炎症部位”は大丈夫?
BSE意見交換で仏学者「米国状況は非常に劇的かも・あまりよくないかも」  情報訂正および追加あり!12月15日
狂鹿病問題:鹿ハンターからヤコブ病26名発生 そして鹿肉骨粉や油脂・エキスの行方は?
食安委の事務局が不透明に見える件で寺田委員長に伺ってみた
BSE:国会で食安委の”科学根拠”に疑問続々 でも報道されず
【牛に鶏糞】鶏糞への肉骨粉混入率を30%程度とFDA要官見積(=年間30万トン?)
食品安全委員会の米国BSE評価計算は、抜け穴・欠陥だらけ
プリオン調査会傍聴 トピックは山本茂貴委員作のトンデモ草案
狂鹿病(CWD)とBSE評価について食安委に質問してみた
我々と米国の牛は、まさか「シカ」等を知らぬ間に食べている?!
危険部位の完全除去が無理な理由「スタンニング」&米国牛:シカのプリオン病評価は?
農水省からの回答:新聞の小澤義博氏のコメントは事実ではない
【内外無差別は?】米国牛トレーサビリティ案を、自民のふただ(ニ田)議員が否決するといっている件
衆院:農水委員会のBSE質疑で油脂・血液飼料の問題指摘&食安委内紛
アメリカは牛の危険部位入り肉骨粉を海外に輸出?
肉エキスと動物油脂の産地って米国・中国が少なくないみたいですね。
日経BP社の記事が、日本の経営者に与える影響について
米国調査団報告&OIE小澤義博氏の広告&米科学アカデミーが政府対策批判
【番外編】日本学術会議参加の113学会で不正行為
プリオン専門調査会:米国牛輸入審議 傍聴報告
危険部位→レンダリング(肉骨粉)→鶏飼料→鶏糞ごみ→牛の飼料・・・・?
【米国】牧場に置く「補助飼料」の中身は?&中枢神経組織検出キット
OIEは信用できるか?&【蔓延】米国とカナダで狂鹿病発生 原因は?  
米国の高リスク牛の隠蔽状況と、輸入停止国&中国の様子は?
英国:BSE(狂牛病)被害者は本当に150人だけ?盲腸推計3800人と、二次感染防止通知6000人
米国食肉輸出連合向けに販促費供出を決定とか。&毎日新聞社説
米国の2頭目に関する疑問&、BSEと労働安全について
米消費者団体CUが20ヶ月以上全頭検査をUSDAに要求・専門調査会傍聴
世界初、生体牛テスト開発News & 別件で感度10倍、費用1/10のテストも
全頭検査廃止・米国牛輸入再開を推進される食安委・唐木英明教授のご活動
日本のBSE感染源は肉骨粉ではなく「代用乳材料の汚染」説 &米国2頭目
米国牛輸入に関する調査会傍聴と歯科・内視鏡の感染対策
【中国の鳥インフルエンザ】北京大使館が「注意事項」を掲載 【121人死亡説に全世界注目?】
[米国産牛肉]「輸入再開の条件は整っている」 by読売新聞社説
中国の鳥インフルエンザで死者が出たという報道?&台湾でSARS騒ぎがあった
2005年05月26日まで

以前の情報:ブログ目次その2へ
2005年01月25日 ~ 2005年05月21日

「政府姿勢に異論のプリオン専門委員に厚労省が圧力、食安委本会議委員が指図」という記事

2006年04月18日 02時17分25秒 | 食品安全委員会って。。。
タイトルの話題に入る前に重要なニュースを1つ。※ブラウザにより改行されず読みにくい場合はWordなどに全文コピーしてご覧ください(ごめんなさい)
■土壌汚染:狂牛病(BSE)対策を根本的に考え直さなければならなくなるかも知れないニュース
以前、土壌汚染の観点から見たBSEでまとめて、食品安全委員会の食の安全ダイヤルに投稿しても結局のところは無視されちゃった疑問なんですが、土壌とプリオン病に関する新しい報告が出て、農業情報研究所さんが日本語で早速紹介くださっているので、ご報告まで。

土壌がTSEを伝達する可能性 土壌中金属に感染性異常プリオン蛋白質が固着の新発見http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06041501.htm
Prions Adhere to Soil Minerals and Remain Infectious
http://www.vegsource.com/talk/madcow/messages/1000624.html
http://www.vegsource.com/talk/madcow/index.html

九州で豚骨スープのガラを肥料にするというニュースがあったけれど、北米からは牛の危険部位入り肉骨粉を食べた豚が輸入されているでしょうし、豚は脳内接種では感染するので感受性があるわけだし、不顕性感染に関する新論文が審議会で話題になっているにもかかわらず、日本でも豚の共食いは再開されましたね、そういえば。。。審議会の議事録を読んでいると、専門家が本当に再開していいと言っているのか疑問に思えるんですが。。。
米国黒豚偽装事件 豚肉骨粉使用解禁するっていうんだけど・・・
食安委:豚の肉骨粉審議経過リンク集

■「政府姿勢に異論のプリオン専門委員に厚労省が圧力、食安委本会議委員が指図」という記事
東奥日報、4月12日の記事のほか、他紙も多数報道されてましたけれども、食品安全委員会はもはや撃沈、権威失墜なんてものではないですね。なんなんでしょうか? 食安委って、国民の税金によって運営されている、国民のために存在する機関のはずですよね?!(^^;

プリオン調査会、半数の委員が辞任/揺らぐ食の番人の信頼性
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2006/0412_1.html
↑いくつかpick upしますが、ぜひ全文をご覧ください。
>政府の姿勢に異論を呈したある委員の研究室を厚生労働省の担当者が訪れ「(国から)研究費をもらってますよね」と露骨に“圧力”をかけたこともあったという。
>上部組織の食品安全委のメンバーから、調査会に提出する慎重意見を変更するよう電話で指図された委員もおり、不信感は増すばかりだった。


>安全委の寺田雅昭(てらだ・まさあき)委員長は「議論は公開で政治的なものが入る余地はない。なぜ不信感をもつのか分からない」と反論するなら、圧力をかけた厚生労働省の担当者と、食安委本委員6人中の誰が専門委員に「慎重意見を変更するように指図」!したのかも、公開してほしいですねぇ。

>「七十歳以上は原則選任しない」という安全委が昨年策定した方針が適用されたが、山内さんは就任時、既に七十歳を過ぎており「発言が嫌われた」(関係者)との見方も。山内さんは辞任直前まで「何も(事務局から)言われない。自分が辞めるのかどうかも分からない」とこぼしていた。

>諮問する側の厚労省や農水省の審議会などとの兼職を避ける方針も打ち出され、ある委員は「一部を狙い打ちにした」と受け止めた。その一方、農水省の検討会で座長を務めていた小野寺節(おのでら・たかし)東大教授については、本人の知らぬ間に安全委事務局が農水省に要請し、座長との兼務を避けさせた上で、再任を決めていた。小野寺教授は「兼職に引っ掛かるので退任と思っていたら、突然、再任手続きの書類が送られてきた」と打ち明ける。

>事態は吉川座長が「消費者寄りの意見を持った人がそろって辞めたことで、できる限り科学的にやろうと努力した評価までもが(政治的だと)否定されたようでショック。私も辞められるなら辞めたい」とぼやくまでに至り、失ったものの大きさをうかがわせた。
何をおっしゃっているのやら。税金からいくらお給料が支払われているのでしょうか?ご自身の意思があればすぐにも辞められるでしょう。傍聴を続けてきた消費者としてはすぐ辞めていただきたい。

>審議の過程で「科学的根拠がない」と退けられ、吉川座長が記者会見で削除を明言した「生後二十カ月以下の感染牛を発見することは困難」との文言を、座長に無断で事務局が残したまま、結論として公表したという。吉川座長も「(文言が残ったことは)見せられなかったので、知らなかった」と話す。
この当日の経緯は笹山登生さんのブログでぜひご確認のほどを。あくまで「月齢20ヶ月検出限界論」にこだわる食品安全委員会事務局の性懲りのなさ

■不透明:食品安全委員会が委員を再任する基準とは?

米国食肉輸出連合会のBSE安全パンフなどの監修をされ、国会でも話題になった唐木英明氏が食品安全委員会のリスクコミュニケーション専門調査会を再任していることは以前話題に出ましたが、(再任時のリスコミ委議事録をぜひ↓)
http://www.fsc.go.jp/senmon/risk/r-dai20/risk20-gijiroku.pdf

唐木氏は、肥料・飼料等専門調査会では「座長として再任」されたようです。
肥料・飼料等専門調査会 名簿
http://www.fsc.go.jp/senmon/hisiryou/h-meibo.html
平成18年2月28日 第16回会合結果
http://www.fsc.go.jp/senmon/hisiryou/index.html
===============
再選されなかった理由については説明なし
食品安全委員会プリオン専門調査会専門委員の改選で (4/1) 農業協同組合新聞
http://www.jacom.or.jp/news06/nous101s06041001.html
既報のように内閣府食品安全委員会は、プリオン専門調査会の専門委員の改選を行い4月1日付けで発令したが、本紙の取材でその経過が次のようなことだったことが判明した。3月9日付で委員全員に食品安全委員会事務局長名で「3月31日で退任していただいたうえで、4月1日に改選を行なう予定です。改選にあたり辞任願いを提出していただくことが必要であり、3月15日までに返送してください」という主旨の手紙が着き、全員委員が「辞職願」を提出した。
しかし、再選されなかった委員にはなにも連絡がなく、4月初めに報告として配られたリストに自分の名前が記載されていなかったので「再選されなかった」ことが分かったという。山内名誉教授は「年齢制限で再選されなかったのだと思う」が、そのことについては「何も言ってこなかった」。「70歳以下という要件」については噂や新聞で知り、公式にはいっさい説明を受けていないという。お役所仕事としてはなんら問題がないということなのだろうが、新たなルールを設けたならば、少なくともそのことについては当事者である委員に説明すべきではなかったのか。頼むときには頭を下げるが、お役御免となるや知らん振りというのはいかがなものか。(2006.4.10)

=========
参考記事:BSE問題:「安全」パンフを政府調査会座長代理が監修
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20051013k0000m040083000c.html
 米国食肉輸出連合会が作った米牛肉の安全性を訴えるパンフレットを、政府の食品安全委員会(寺田雅昭委員長)リスクコミュニケーション専門調査会座長代理を務める唐木英明・東大名誉教授が監修していたことが分かった。12日の衆院内閣委員会で川内博史議員(民主)が「食品安全行政の中立・公正を疑わせる」と指摘した。寺田委員長は、唐木氏は牛肉輸入を審議する委員ではないとしたが、「もう少し気をつけたらいいのにと思う」と答え、問題があったとの認識を示した。 パンフレットは「知って安心BSEのホント」との題でA5判18ページ。連合会が昨年6月に約1万部を作った。唐木氏はパンフレットの中の対談にも登場し「アメリカの(脳などの)特定部位の除去は徹底していた」「(日本のような)全頭検査の必要はない」などと話している。経歴欄に「食品安全委員会専門委員」との記載がある。 安全委は、プリオン専門調査会で米国・カナダ産の牛肉の安全性を審議中。寺田委員長は「(監修は)委員会の立場としてではないので、まあしょうがない」と話した。一方で、唐木氏には以前に、発言の際は安全委の肩書を使わないよう注意していたことを明らかにした。【高木昭午】毎日新聞 2005年10月12日 20時21分

全頭検査廃止・米国牛輸入再開を推進される食安委・唐木英明教授のご活動
おすすめ!Speak Easyさんの唐木英明氏特集

■食安委で日本のBSE対策を自主的に見直すことになったきっかけの会議
4月14日の衆議院の内閣委員会で川内博史議員が指摘されていましたが、
衆議院ビデオライブラリ(日付を選択)
>「食品安全委員会が日本のBSE対策の見直しを自主的に行う」
ことになる、一番最初のいいだしっぺになった食安委の本会議の発言について指摘が出ていました。言い出したのは、プリオン専門調査会メンバーではなく、本会議メンバーの見上彪委員と中村靖彦委員と寺田雅昭委員長なんですね。
だけど、「BSEの国内見直しを”食品安全健康評価”であるということを寺田委員長が理解されたのは8月になってから」、と国会で寺田委員長が答弁されてるとか(^^;なんじゃそりゃ

食品安全委員会第41回
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai41/
平成16 年4月15 日( 木)小澤国際獣疫事務局( O I E ) 名誉顧問講演
出席者
( 委員)寺田委員長、小泉委員、寺尾委員、坂本委員、中村委員、本間委員、見上委員
( 講演者)小澤国際獣疫事務局( O I E ) 名誉顧問
( 説明者)厚生労働省 外口大臣官房参事官、中垣基準審査課長
     農林水産省 境薬事・飼料安全室長
( 事務局)梅津事務局長、一色事務局次長、岩渕総務課長、村上評価課長、藤本勧告広報課長、杉浦情報・緊急時対応課長、西郷リスクコミュニケーション官、宮嵜評価調整官

>○ 見上委員 そうしたら、小澤先生への質問でなくて、個人的な意見というか、提案ですけれども、よろしいでしょうか。アメリカのB S E 問題については引き続き情報収集に努めることが非常に重要なことだと思うんですけれども、これとは別に食品安全委員会としては日本のB S E 問題全般について論議することも大切でないかと、私は思うんです。それで、もう既に第1 回または第4 回のプリオン調査会でも論議があったと思いますけれども、プリオンについてはまだまだ今、小澤先生がおっしゃったようにわからない点も多いと思いますが、現時点で入手できる可能な限りのデータまたは事実に基づきまして、日本のB S E の状況について、是非プリオン調査会で論議していただいてはどうかなと考えております。意見です。
○ 寺田委員長 どうもありがとうございます。ほかにございますか。どうぞ。
>○ 中村委員 今の見上さんの御意見には、私も同感です。例えば、死亡牛の検査が始まっているんですけれども、今回4 月からは、かなり本格的にやっているわけですけれども、今まで1 頭しか該当例がない。一体それはどういうことだと。イギリスなどでは明らかに死亡牛からの発見の方が多いという事実もあるわけですし、そういう点でまだまだいろいろわからないことがありますから、やはりそれも併せて食品安全委員会として検討していくことは、私も賛成です。
○ 寺田委員長 いかがでしょうか。どうぞ。
>○ 小澤講師 これは余計なことですけれども、日米交渉の上でも問題が起こる可能性があります。それは日米間で病気に対するアプローチが全く違う。米国の考え方はB S E は疫学の問題である。そうするとリスク評価や診断方法も疫学調査のためということに尽きると考えるのです。そういうグループがいろんなことをやっているんで、プリオン学者はほとんど関与していないと思います。日本はプリオン学者が中心ですから、そこでかみ合わないことがこれからしばしば起こる可能性があります。そのことだけは頭に入れておいた方がいいのではないかと思います。
○ 寺田委員長 どうもありがとうございました。これはやはり、今、言われましたように、見上委員あるいは中村委員から日本のB S E問題全体につきまして、このプリオン専門調査会で現在手に入る知見だとか、そういうことを基にして議論をしていってもらうということでよろしゅうございましょうか。実はこれ、プリオン専門調査会の第1 回目がたしか8 月だったかな。そのときにそこの専門会議の中で要するに、このプリオン専門調査会の役割は日本全体の中のB S E について議論を進めましょうということでやっておりまして、2 月3 日からは特にキムさんとか、外国の専門家の方にも来ていただいて、いろんな情報の交換だとか、今日も先生にいろいろ教えていただいたりしておりますので、それの延長線ということでB S E に関しまして議論を深めていくということをしていきたいというふうに、この委員会として専門調査会にお伝えしてよろしゅうございましょうか。
( 「はい」と声あり)
○ 寺田委員長 では、そういうふうにさせていただきます。それでは、もう少し時間があればよかったんですけれども、今日は次がたくさんございますし、また機会がありましたら、先生、いろいろとお教えください。ありがとうございました。
( 小澤講師退室)
===============
でも、この会議以前から既に、20ヶ月以下の基準を改正したくてしょうがないような(その手の学者を招致して)の意見交換会が行われていたという指摘も(^^;
参照:笹山登生さんのサイトから
「食品安全委員会プリオン専門調査会は、本当に、たたき台でのvCJD試算の基となっている論文を読んでいたのか?」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=58
「食品安全委員会での陳述内容」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=43
小澤義博氏については下記エントリーも参照
農水省からの回答:新聞の小澤義博氏のコメントは事実ではない

==================
余談ですが、OIEとWHOのBSE・vCJDの公衆衛生の扱いってやはりこんな感じのままなんですね。

○ 小泉委員 2 ページのO I E の機構図の中で、F A O / W H O のコーデックスの安全グループと役割分担しながら対策を取られているということをお聞きしましたが、我々、食の安全の面から言いますと、やはりB S E の動物の病気よりも、むしろv C J D が発生するかしないかとか、そういった健康面での問題が非常に大きいと思うので、そのW H O がどの程度このB S E 対策とかそういうことに関与して、人の健康の問題として取り上げているのか教えていただきたいのが1 つです。
>○ 小澤講師 W H O は御存じのように、コーデックス・アリメンタリウスのメンバーです。W H O はコーデックスの会議には必ず出席していますし、そのオフィスは確かにF A O にあるんですが、W H O はF A O とイコールの立場で関与しているわけで、そこで人間に対する問題は議論されていると思います。O I E の方は人間に対することは今までは議論してこなかったんですけれども、これから何をやるかというと例えば、アニマル・プロダクションに関係した食品の安全性の問題及びいわゆる生産現場におけるいろんな規則や基準ということを考えているようです。例えば、抗生物質の使用をどうするかとか、実際のリミットはコーデックスの方で決めるけれども、それをフィールドではどういうふうにして守っていくか。あるいは、投与の仕方をどうするかという細かいことまでO I E がやらないと、基準だけ決めても実際に守らないことがあります。O I E はその辺のガイドラインも含めていろいろと将来は補っていくという立場になるものと思います。
○ 小泉委員 そうすると、W H O では人の健康面からどの程度、重要視して取り上げられているんでしょうか。
>○ 小澤講師 W H O で。
○ 小泉委員 はい、W H O 自体では。
>○ 小澤講師 私、ここでそんなこと言うと怒られるかもしれませんけれども、W H O の私の知る限りでは、B S E の重要度はかなり低いんですね。例えば、エイズの問題だとか、結核の問題だとか、そのほか、肝炎の問題、ポリオの問題、その方が毎日何百人と死んでいるわけですから、予算は当然そちらの方に行ってしまう。そうするとB S E 関係の予算というのはほとんどなくなってしまうというのが現状ではないかと思います。W H O に去年行ったときも、最後の1 人のB S E 関係の人がもうこれで終わりと言って帰られてしまって、そういったことを考えると、では、人間のことをだれがやったらいいのか。その辺を私は同じように疑問を持っております。今はB S E はW H O の獣医公衆征生課で扱っていますが、そこではB S E の他に狂犬病や抗生物質耐性菌の問題なども扱われています。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai41/dai41kai-gijiroku.pdf
文字制限で書けないのでコメント欄に続きなど。。

【狂牛病】病院に行く人には他人事ではないBSE/vCJD

2006年04月07日 13時12分55秒 | 公衆衛生とBSE,vCJD
狂牛病から感染する変異型クロイツフェルトヤコブ病は、
血液や手術器具を介して院内感染する可能性があるということで、献血規制までされている公衆衛生の問題なわけですが、
BSEは大した問題ではない、なんていっている学者や政治家やマスコミの人たちはこういう現実を知ってるのかな?

病院や健診での採血で感染の可能性があるってどうします?(^^; 
これはBSEとかvCJD以前の、感染症全般の院内感染対策についての重要な問題なわけで、至急の改善を希望。

・・・検診であれ何であれ、一生涯、病院にお世話にならない人なんていないわけで。。
===================
今回の内容
◆BSE/vCJDランセットの新論文
  ★実は感染潜伏者が相当おり、公衆衛生に大きな影響を与える可能性
  ★WHOのvCJD診断基準見直しを提言 vCJD患者見逃しを防ぐため
◆採血時の感染防止対策の不備について
◆[米国産ウシ由来の原材料が使用されている医薬品](2006.2.14現在)


===================
日本ではまだ殆ど報道されていませんが、
ランセットに、公衆衛生、院内感染に関する重要な論文が2点発表されており、
農業情報研究所さんが日本語で紹介くださっておりますので
お知らせいたします。

◆隠れたvCJDがすべての遺伝子型の人に伝達、人→人感染根絶は困難ー新研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06032701.htm
英国動物保健研究所(IAH)のJean Mansonが率いる実験研究が、
今まで想定されてきたよりもはるかに広範囲のグループの人々が
変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)に感染している可能性が
あることを確認した。 研究は、最大1万4000人が発症することなく
感染している可能性を示唆する。発見されない感染者の集団の存在
は供血の安全性について深刻な意味合いをもち、汚染手術具を通して
の他の人々へのvCJD伝達リスクを増す。それは、牛の狂牛病(BSE)
感染が激減、あるいは根絶されたとしても、人間のvCJD感染の根絶
をはるかに難しくするだろう。それは幾世代にわたり、あるいは永遠に
存続かもしれない。研究は、この発見が”重大な公衆衛生問題”を
提起すると示唆する。(略 URLをどうぞ)

◆日本研究者 WHOのvCJD診断基準見直しを提言 vCJD患者見逃しを防ぐため
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06031002.htm
厚生労働省クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)サーベイランス委員会の
山田正仁委員長(金沢大教授)が、変異型CJD(vVJD)のケースの
見逃しを防ぐために世界保健機関(WHO)のvCJD診断基準を見直すべき
ことを示唆する論文を英国医学雑誌・ランセットに発表した。
(略 URLをどうぞ)

====================
上記、両方とも院内感染対策に大きくかかわる問題の話ですが、

vCJDの伝播とか何とか以前の問題で、そもそも院内感染対策に不備があり
病原体の感染源となりうる問題が改善されていない一例をご紹介させていただきます。
私も、病院で「つかいまわし」現場を体験。ホルダをよくみたら何か黒い点が付着してるのを見て、あのー、と言ったら滅菌パック入りの注射器に交換してくれましたが。

◆採血時の感染防止対策の不備について

厚労省より昨年1月に院内感染防止のため、改善を求める通知が出ている、
「真空管を用いた採血」なんですが、
使い捨てにすべきホルダーを患者ごとに変えないで、
テーブルの上におきっぱなしにして、今も使いまわしをするなど、
対策が終わっていない病院がまだまだあるようです。

真空管採血のイメージ写真
http://images.google.com/images?svnum=10&hl=ja&lr=&q=%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E3%80%80%E6%8E%A1%E8%A1%80
※写真にはないけど、長いチューブのついた翼状針のタイプも結局同じリスクだとメーカーさんが教えてくれました。

健康診断などでもふつーに真空管採血は行われてますから、患者さんは
目を皿のようにして確認したほうがいいかもしれません?

~~~~~~~~~~~~~~

◆真空採血管を用いた採血業務に関する
安全管理指針(Ver 2.05)

http://www.jamt.or.jp/information/official/h16/02-1.html

「すでに米国では、「採血ホルダーの50~80%が1回の使用で
血液汚染される可能性がある」との報告※1を受けて、OSHA
(米国労働安全衛生局)が採血ホルダーのシングルユースを推奨しています。」
※1 Advance/Laboratory,P.70 Jan 2000
http://www.bdj.co.jp/press/1f3pro0000012i2r.html
「採血ホルダーは1回の使用で血液汚染される可能性が
50-80%であるとの報告があります。」 
http://www.bdj.co.jp/pas/products/1f3pro0000018bhf.html

メーカーさんに教えてもらったソース
OSHA(Occupational Safety & Health Administration)の該当ページ
(2002年6月12日付)は下記の通りです。
http://www.osha.gov/pls/oshaweb/owadisp.show_document?p_table=INTERPRETATIONS&p_id=24040
後半に"Some clinical studies show that 50-80% of blood tube holders may be
contaminated after just one use (Advance/Laboratory, p. 70, January 2000)"
と記されております。

詳細関連
http://www.bdj.co.jp/pi/1f3pro000008irdn-att/1f3pro000008irf0.pdf
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/ian/shidou/saiketsu.pdf

採血ホルダーも使い捨てに 感染症防止へ採血法統一(共同)
http://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/0405saiketsu.html

また、糖尿病の検査なんかで、
血糖値の測定等における微量採血を目的とする穿刺針で、別の器具ですが、
先日、3月3日に厚生労働省から、感染の危険に関する通知が出ています。
出たばっかりの通知ですから、患者さんもご自身でチェックいただいたほうが
いいかも知れません。

◆採血用穿刺器具(針の周辺部分がディスポーザブルタイプでないもの)の取扱いについて
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/03/h0303-3.html

==================
なお、飼料管理規制がずさんなアメリカ牛由来の医薬品や
子供用のワクチンなどがいまだに出回っておりますが、
品目をUPしているサイトがございますので、ご紹介まで。。

◆[米国産ウシ由来の原材料が使用されている医薬品](2006.2.14現在)
http://blog.goo.ne.jp/hatatomoko1966826/d/20060216

その他、
◆殆ど報道されていないBSEや、医薬品などの情報(はたともこさんのブログ)

http://blog.goo.ne.jp/hatatomoko1966826/c/80a055579f7f3c1cc4f38ac0b66b3b62