BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

食安委:豚の肉骨粉審議経過リンク集

2005年01月28日 12時02分52秒 | 豚の肉骨粉関連
現時点で、EU加盟国+スイスで、豚由来肉骨粉を豚及び家禽の飼料に利用している国はないとのことです。(米国・カナダは解禁)

なぜ、日本の豚肉骨粉飼料が解禁になったのか?審議会議事録を時系列に並べてみました。

◆農水省→食安委へ依頼
「豚由来たん白質等の飼料利用に係る食品健康影響評価」(平成15年11月11日)
おまけリスク評価一覧表
◆【プリオン専門調査会審議にかけることを決定】
第20回食品安全委員会(親委員会) 平成15年11月20日(木)
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai20/index.html
◆【審議その1】
第3回プリオン専門調査会 平成15年11月27日(木)
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai3/index.html
◆【審議その2】
第7回プリオン専門調査会  平成16年3月26日(金)
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai7/index.html

★★★第8回同会合(4月22日)において審議結果(案)がとりまとめられる。★★★

◆【審議その3】 <審議結果(案)とりまとめ>
第8回プリオン専門調査会  平成16年4月22日(木)
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai8/index.html

◆【親委員会で「これでOKね?」じゃ、パブコメでも。】
第43回食品安全委員会(親委員会) 平成16年5月6日(木)
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai43/index.html

★★★国民へのパブリックコメント(意見・情報)募集決定。★★★

◆パブコメ実施・意見(平成16年6月2日締切)と【専門調査会】の回答(調査会での議論記録なし)
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/iken-kekka/kekka-prions160506.pdf(開示資料)
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc_prions160506-betten.pdf(開示資料)

★★★ところがその後、「豚の不顕性感染」にかかわる重大な新論文が発表されました。★★★

◆【審議その4】 <新論文について再討論>
第11回プリオン専門調査会 平成16年6月18日(金)
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai11/index.html

★★★↑この日に「解禁OK、ということになったのですが、★★★★
★★★↑委員の意向は反映されているのでしょうか?★★★★★★

◆【親委員会での承認】
第50回食品安全委員会 平成16年6月24日(木)
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai50/index.html

◆【通知文書発行】
豚由来たん白質等の飼料への利用について 平成16年6月24日

◆【調査会へリスク管理部門から「決定しましたよ」報告】
第19回プリオン専門調査会 平成17年1月21日(金)
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai19/index.html

ともぐい再開決定です。

★★★しかしその後★★★
米国産黒豚を国産に偽装販売、というニュースがありました。
米国&カナダの豚は牛の肉骨粉を公然と与えられています。
FDA(米国食品安全局)は、BSE疑いの牛の肉骨粉飼料も豚には許可しました。

偽装せずとも、生体豚を輸入し、日本で2ヶ月育てれば、その豚は「国産豚」
となってスーパーで販売されています。

平成16年6月18日のプリオン専門調査会議事録を読むに、牛肉骨粉で育ったりなど、飼料不明の輸入豚のリスクについての討論はないようですし、本当に大丈夫なんでしょうか?

関連
パブリックコメントの行方・・・議事録には報告なし?誰が回答を作成?
米国黒豚偽装事件 豚肉骨粉使用解禁するっていうんだけど・・・

米国黒豚偽装事件 豚肉骨粉使用解禁するっていうんだけど・・・

2005年01月25日 09時19分01秒 | 豚の肉骨粉関連
黒豚偽装で揺れていた全農のその後のニュース。米国のBSE牛を食べたかも知れない豚(不自然な環境)の肉骨粉も結果的に「国産豚肉骨粉」として解禁されるということになりますが、プリオン専門調査会の委員は了承しているのかな?(ま、偽装しなくても輸入2ヵ月後は「国産豚」表示なんだけれど)

全農に輸入事業の再検討指示 (NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/2005/01/25/d20050125000021.html
農林水産省によりますと、全国農業協同組合連合会(全農)は、平成11年度から15年度までの5年間に、アメリカから輸入された黒豚、計5200トンを仕入れ、食品メーカーなどに販売していました。これについて、農林水産省は同じように黒豚を生産する鹿児島県内などの農家と競合するもので、国内農家を支援するという農協の役割を定めた農協法に触れるおそれがあるとして、25日、全農の幹部を呼び、国産の農産物と競合する輸入品の事業について、撤退を含めた再検討を指示することになりました。全農では、このほか、全農本体や子会社が鶏肉やお茶の表示を偽って販売したり、子会社が輸入した黒豚が別の業者による偽装に流用されたりするなどの問題が相次ぎ、農林水産省は、去年までの3年間で、6回の業務改善命令を出し事業を総点検するよう求めてきましたが、十分な改善は見られないとしています。さらに、今回新たな問題が明らかになったことから、厳しい措置に踏み切ることにしたもので、農林水産省が全農に対して、一部の事業とはいえ撤退を含めた再検討を指示するのは、極めて異例なことです。

<BSE問題>豚・鶏肉骨粉の利用解禁へ 処理は牛から分離
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050125-00000011-mai-soci
===
米国のFDA(食品安全局?)の声明
テキサスのBSE感染可能性の牛の肉骨粉は、豚に与えることは許可
http://www.fda.gov/bbs/topics/news/2004/NEW01061.html


19日のプリオン専門調査会の資料、以下はまだUPされてませんね。

第19回食品安全委員会プリオン専門調査会
平成17年1月21日(金) 9:30~12:00
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai19/index.html
資料1-3:専門委員からの意見(記述に関する意見)(準備中)
資料2:豚由来たん白質等の飼料利用に係る食品健康影響評価の結果に基づくリスク管理措置の報告について(平成17年1月17日付け16消安第8044号)(準備中)

豚肉骨粉解禁の根拠になったと思われる平成16年6月18日のプリオン専門調査会の議事録
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai11/index.html