BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

農水省からの回答:新聞の小澤義博氏のコメントは事実ではない

2005年07月30日 10時31分14秒 | アメリカ牛は安全か?
■7月19日の米国食肉輸出連合会の全面広告
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/958a113072a041131ff4ef54a50d891c

に紹介した、朝日・毎日・読売・東京新聞の、ページ全面に大きく掲載されたという、米国食肉輸出連合会の小澤義博氏のコメントについて、農水省の消費者の部屋に問い合わせました。回答をいただいたのでUPします。また、もう一点は厚労省の議事録より、UPさせていただきました。

以下3点。
■「OIEはBSE感染牛でも食べて安全と示す」新聞広告の正誤について農水省の回答
■「完全に(SRM)を取り除くことができるようになりました」は厚労省は否定しているのでは?
■唐木英明氏のご発言


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■「OIEはBSE感染牛でも食べて安全と示す」新聞広告の正誤について農水省の回答

OIE の見解に関するご質問

>農林水産省 消費者の部屋 御中
>
>いつもお世話になりありがとうございます。
>
>先日、朝日新聞、読売新聞、東京新聞、毎日新聞紙面上の
>米国牛輸出連合会の全面広告で、OIEの名誉顧問の小澤義博氏が
>以下のような発表をされました。
>
>7月19日の米国食肉輸出連合会の全面広告
>http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50003185.html
>http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50005211.html
>
>小澤
>今年の総会では、
>「たとえBSEに感染していたとしても、特定危険部位以外の部位は、
>食べても安全である」ということがはっきり示されました。
>
>とあるのですが、農業情報研究所さんのご紹介によりますと、
>http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/05071901.htm
>OIEはそのような発言をされていない、ということを書かれております。
>
>そこで農水省さんにご確認したいのですが、
>OIEの述べる正確な見解をお教えいただきたく、
>何卒よろしくお願い申し上げます。

================
Re: OIE の見解に関するご質問

消費者の部屋にご質問いただいた件について担当部署に確認しましたので回答し
ます。

 今年のOIE総会において議論されたBSEに係るOIE基準(コード)の改正内容についてはOIEのホームページでご確認いただけるとおり(別添)です。お問い合わせの広告における小澤氏の発言の真意については当省では量りかねますが、そのような内容をOIEが見解として発表したという事実は確認できません。

(別添)
 OIEのBSEコード(無条件物品の記載部分)の原文

 OIEのホームページからの抜粋(Unofficial versionsとして公表されている。)。

CHAPTER 2.3.13.
BOVINE SPONGIFORM ENCEPHALOPATHY
Article 2.3.13.1.

The recommendations in this Chapter are intended to manage the human and animal health risks associated with the presence of the bovine spongiform encephalopathy (BSE) agent in cattle (Bos taurus and B. indicus) only.
1) When authorising import or transit of the following commodities and any products made from these commodities and containing no other tissues from cattle, Veterinary Administrations should not require any BSE related conditions, regardless of the BSE risk status of the cattle population of the exporting country, zone or compartment:
a) milk and milk products;
b) semen and in vivo derived cattle embryos collected and handled in
accordance with the recommendations of the International Embryo Transfer Society;
c) hides and skins;
d) gelatin and collagen prepared exclusively from hides and skins;
e) protein-free tallow (maximum level of insoluble impurities of 0.15% in weight) and derivatives made from this tallow;
f) dicalcium phosphate (with no trace of protein or fat);
g) deboned skeletal muscle meat (excluding mechanically separated meat) from cattle 30 months of age or less, which were not subjected to a
stunning process, prior to slaughter, with a device injecting compressed air or gas into the cranial cavity, or to a pithing process, and which were subject to ante-mortem and post-mortem inspections and were not suspect or confirmed BSE cases; and which has been prepared in a manner to avoid contamination with tissues listed in Article 2.3.13.13.;
h) blood and blood by-products, from cattle which were not subjected to a stunning process, prior to slaughter, with a device injecting compressed air or gas into the cranial cavity, or to a pithing process.

2) When authorising import or transit of other commodities listed in this chapter, Veterinary Administrations should require the conditions prescribed in this Chapter relevant to the BSE risk status of the cattle population of the exporting country, zone or compartment.

Standards for diagnostic tests are described in the Terrestrial Manual.
★消費者の部屋★さん、ありがとうございました。
http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/heya/HEYA.html

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■「完全に(SRM)を取り除くことができるようになりました」は厚労省が否定しているのでは?

OIE名誉顧問 小澤義博氏
>ヨーロッパでも最初のころよりもこの10年間で技術も向上し、完全に取り除くことが可能になりました。さらに欧米ではそのチェックシステムが徹底しています。ヨーロッパでは加工処理場にEUと各国の検査官が、アメリカでは、政府の検査官が厳重にチェックするシステムができあがっています。
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50003185.html

本年5月の意見交換会にて
○厚生労働省医薬食品局食品安全部長 外口崇食品安全部長
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/txt/050513-1e.txt

まずSRM除去が完全にできるかどうかというと、できません。検査は完全ですかと。これも検出限界があります。もう一つ言えば、飼料規制は完全ですかと言うと、完全ではありません。

食品は、科学に対する考え方自体がそうかもしれませんけれども、絶対安全とか、安全にネガティブだというのは、これは物理的に証明できないんです。では、どうするかというと、できるだけそれに近いものに近づけていこうと。無視できるとか、そういったレベル、リスクのゼロは証明できないけれども、健康に影響のないレベルに幾つかの手段を組み合わせて持っていくと。それはできるわけです。それを検証していき、もっといい手段を考えて、組み合わせていくと。そういうこともできるわけですので、今BSE対策でやっていることは、まさにそれだと思っています。


完全除去ができるかについて、もうちょっと具体的に知りたい方は、平川先生のブログにある、プリオン専門調査会の堀内基広先生の見解もご参照
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200507/250235.php


■唐木英明氏のご発言

◆2004年4月15日 京都新聞
「全頭検査、本当に有効? BSEで学術論議活発化」 
http://www.google.com/search?q=cache:nQTvtQJY_Y0J:kyoto-np.jp/news/flash/2004apr/15/CN2004041501003714H1Z10.html+%E5%94%90%E6%9C%A8%E8%8B%B1%E6%98%8E%E3%80%80%E5%85%A8%E9%A0%AD%E6%A4%9C%E6%9F%BB&hl=ja
「異常プリオンが蓄積されやすい脳など特定危険部位を完全に除去すれば肉自体は安全」(唐木英明東大名誉教授)

◆2004年8月4日 東京都主催 食の安全都民フォーラム
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/forum/3rd.html
BSEの病原体のプリオンも全く同じで、脳とか脊髄などの危険部位にしかありません。ここさえ取ってしまえば、あとは安全に食べられるわけです。そういうことで、もちろんフグは検査していません。牛も検査することは安全のためには全く必要がないわけです。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/forum/3rd/040804sokki1.pdf

↓こんなタイトルの論述があるそうですが、唐木英明氏と小澤義博氏が「リスク管理の現実」「生物の複雑な組織の現実」と異なるご発言を続けておられるのは、いかがなものかと存じますが。

◆2004年5月 科学的な安全では安心しない (No.830)
http://members.jcom.home.ne.jp/t-masami/zakki-04-1-6/hp-04-05-20.html
松原隆一郎「BSE全頭検査問題の背景にある専門家の信頼失墜」 「中央公論」6月号より
(唐木教授の発言を引用)

【内外無差別は?】米国牛トレーサビリティ案を、自民のふただ(ニ田)議員が否決するといっている件

2005年07月29日 09時51分18秒 | アメリカ牛は安全か?
■【内外無差別は?】米国牛トレーサビリティ法案を自民党のふただ(ニ田)議員が否決するといっている件

米国牛輸入については、「内外無差別」が前提で、例の怪しい月齢区切り論争が勃発したようですが、「内外無差別」というならば、当然「飼料」や「SRM除去」「トレーサビリティ」も一緒でなくてはなりません。

(私は、どっちにしろ安全なやり方を優先すべき、と消費者として思いますが)

7月27日に行われた国会の農水委員会のBSE質疑で、その、国内産と同等の、米国牛のトレーサビリティ法案について、ふただ(ニ田)議員が否決するといっているという、くだりがありましたので、文章に起こしてみました。

衆院:農水委員会のBSE質疑で油脂・血液飼料の問題指摘&食安委内紛
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b35ba6a5239ef9010394300ee16adb15

輸入再開条件は内外無差別、だとしているのに、おかしいですね。
 
国会では、「飼料管理は問わない」と島村農相も理解不能な発言をしています。関係あるのかはわかりませんが、島村氏は、外食産業から献金を受けておられたとのこと。

島村農相「飼料問題は食安委に諮問せず」&外食業界の島村氏献金ニュース
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/1377958e3bbdcab80707337171f7f943

ビデオから、トレーサビリティの部分を起こしてみました。
「山田議員の発言を指定」して、その最後の質問、29分50秒あたりからです。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b35ba6a5239ef9010394300ee16adb15

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日本フードサービス協会の加藤専務の発言を受けて、山田議員の最後の質問

(議長)山田君。

(山田議員)よく、理解できなかったんですが、リスク、といっても、WHOではヒトのフードチェーンの中に、いわゆる感染牛を入れちゃいけないと、はっきりこれは採択されておりますから、本来ならスクリーニング、いわゆる食の安全とか安心じゃなく、すべてを全頭検査して、できうるかぎり、その、消費者に安全なものを与える、これが建前だと私は考えておりますが、

そんな中でひとつ、所謂これから先、将来アメリカ産からの牛肉が入ってくるとしたら、実は国内の牛肉は加藤専務、ご存知のようにトレーサビリティ、所謂生産者から、いまやどんな注射をうったか、薬品使ったか、どういう餌をやったかまで、もちろん生産者の名前もわかるようになっております。

で、コストはかなり、1割から2割はかかっております。解体処理にいたるまで、小売段階まで。
そうしますと、アメリカから、輸入牛肉については、一切そういう規制がない。

これはたいへん、私は、日本は、内外平等といういうならば、6割も入ってきている輸入牛肉について、当然そういうトレーサビリティ法案を出すべきだと、そういっているのですが、自民党のふただ(ニ田)先生がこの法案、今出して審議中ですが、これを、審議したら否決する、といわれるもんですから、このまま採択できずに、困っているところですが(笑 (ヤジあり)

それでひとつ、もしアメリカから入ってくるとしたら、当然のことながらその、すくなくとも検査してる日本の牛肉と同じように、検査している、検査していない、それくらいについては当然表示する必要あるんじゃないか、アメリカ産の牛肉である、あるいはオーストラリア産の牛肉である、検査しているか、検査していないか、それを、ひとつ最後に、和田さんと加藤さんに一言ずつ、イエスかノーかお答えいただければ、ちょうど私の質問は終わりました。(笑
(抜粋以上)

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参考 ふただ議員のサイト(二田孝治議員)
http://www.futada.gr.jp/

外食産業のみなさまへのお願い
「SRMを完全に除去」という、実現不可能なことをいわれるのは、もう、お止しくださいませ。消費者をそこまでひどく馬鹿にしないでください。まず、SRM除去も検査・飼料管理と同じように限界がある、ということは行政も認めて、発言しています。

あとは三つ巴の規制で、どうやってリスクを下げていくかがBSEの対策でしょうし、

不可能なことだけをピックアップして、主張し続けられると、牛どころか「他の食材の安全管理」への不安、不信まで生み、今後、外食産業のイメージ自体に影響が出てしまいかねないのではないかと、私は感じています。
参考:
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/2364c0b9046c5e63aed236944b9a9e33
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/0a2e4459558beb8d921eb79753e6c8fa
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200507/250235.php


衆院:農水委員会のBSE質疑で油脂・血液飼料の問題指摘&食安委内紛

2005年07月27日 15時12分56秒 | アメリカ牛は安全か?
本日の衆議院農水委員会の質疑がありました。かなり興味深い内容です。専門家の話をわかりやすく聞くチャンスです。

質疑の中継ビデオは、下記の検索で
平成17年7月27日 農林水産委員会 を指定して、
「検索」ボタンを押すと出てきます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm?ex=VL

大枠の話の流れと発言を、まにあな日記さんがまとめてくださいました。感謝(^^
昨日の衆議院農水委員会
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/50011003.html

さて、ビデオを見て私が印象的に感じた内容。。

今回の答弁ですが、国にいい加減な分析をされ、ウソの報告書※を出されて、無視されていた代用乳の中の油脂と血漿蛋白の汚染が、感染ルートとして検証され、ようやく日の目を見たこと、現場の先生方の声が初めて、一般市民の見る公けの場に出てきたことについて、とても大きな意義を感じています。
※【必見】国の代用乳の報告書のウソを学術的に指摘くださっている論文はこちら
http://home.hiroshima-u.ac.jp/yiwa/index1.html
↑恣意的な、国のトンデモ報告書はもっと問題にされるべきだと感じています。参加者は税金を返納しろって感じ。議員さんと消費者団体の方は今後ぜひ、その点に触れていただきたいです。

それと、米国は油脂と血漿蛋白、鶏糞の規制が全然ないので、その問題を今後のプリオン専門調査会の審議に反映させなければならないわけですが、果たして8月1日の調査会ではどういう話になるか。これら問題点の指摘がちゃんと、国民の健康を守る審議の場に反映されるのか、見ものですね。

それから。。

21ヵ月、23ヶ月の牛がBSEでないと言われている学者は
「にわかプリオン研究者」しかいないのではないか、という
プリオン研究者の品川先生のご指摘、

牛の飼料への血液、油脂の飼料への混入、牛の肉骨粉を与えた鶏糞飼料などを
疫学的に調査する調査する必要があるという、飼料研究者の木村先生のご見解、

そして、全ての立場で情報を共有すべきであるという木村先生のご見解、

食品安全委員会がリスク評価部門として独立してる状態とはいえず
専門委員の品川先生が辞表を提出されても受理されていないことの詳細、
理由などが語られています。

外食産業の方は、ずっと「危険部位の完全除去が安全を担保する」と主張されてました。
「完全」除去が可能かどうかは、行政も否定したし、私も、過去にもつらつらと情報をUPしてきましたが、
平川研究室のblogの情報もご参照
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200507/250235.php

ほかにもいろいろありますので、食の安全に興味ある方はぜひ、
ビデオをご覧ください。

なお、この委員会で配布された、BSEと飼料問題の会報をご覧になりたい方は
下記参照

日本のBSE感染源は肉骨粉ではなく「代用乳材料の汚染」説 &米国2頭目
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/23ab0dde4b4a2cdbbb3ec688de8e9bb8

7月28日追記
品川先生の食安委に関するご発言を「なにをいまごろ国会で」というようにいわれる方もおられますが、私は、食安委をずっと傍聴してきて、いろいろ諸事情があったとお察しします。国民としては、品川先生の告発は、食品安全委員会がどういう状態にあるのかがよくわかるので、これからもどんどん、発表してもらいたいなぁと思いました。膿を出さないと、今後に、正しい審議が行われるのかは信じられませんでしょう。

食の安全はまずは、信頼の上に成り立つものです。評価機関の根底に問題があるようでは、消費者も警戒しなければなりません。私は内部告発大歓迎ですし、内情をお話し頂くには、告発者を非難するべきではないと考えています。(しかし早ければ早いほどいいと思います。)それによって、食安委の体質が改善され、真の国民の食の安全に寄与するのであれば、どんどんやっていただきたい。

なお、朝日新聞のこの記事は、タイトルが間違ってますね。
「不満」ではなく「不信」が正しいでしょう。あの審議経緯は「本当におかしかった」もん。議事録を読めばわかるように、他の少なからずの先生方も怒っておられましたよ。「不満」じゃ、まるで、わがままで辞意を表明したみたいじゃないですか。品川先生に失礼ですよ。

20ヶ月齢で区切ることのナンセンスさは殆どの委員がいわれてたんですから。

プリオン調査会専門委員が辞意 報告書のまとめ方に不満(←朝日のミスリード・タイトルと私は思う)
http://www.asahi.com/life/update/0727/008.html

アメリカは牛の危険部位入り肉骨粉を海外に輸出?

2005年07月26日 12時24分25秒 | アメリカ牛は安全か?
■アメリカは牛のSRM入り肉骨粉を海外に輸出?

Speak Easyさんがまとめてくださいましたこれ↓。ぜひお読みください。

アメリカは牛肉骨粉を海外に売りさばいている?
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50005643.html

衆院農林水産委員会アメリカBSE問題調査団報告
http://www.chiduko.gr.jp/act/2005/kiji/0506/050621.html

抜粋
>私は、同席していた農務省のバトラー次官補に質問。農務省でも聞いたが、余った肉骨粉の処分はどうしている?との問いに、ここでもペットフードにしているとしか答えません。鶏豚にも、ペットフードにも使ったとしても、あまりにも余る。処分するには必ず肉骨粉にしなければならないのに、これまで牛にやっていた分、どうしているのか、と繰り返し聞いたところ、「規制のない国へ行くことはある」と、はじめて認めました。私は、後日さらに詳しい数字や内訳を示すよう、求めました。

>その後、バトラー次官補の説明でわかったことは、米国で牛の肉骨粉を鶏豚などに使用しているのは83工場あるとわかっている。東海岸が中心というが、その内訳はわからない。また、フイードロット(肥育農場)が、現場で飼料を配合しているので、内訳がわからないという事情ももらしていました。


参考:
危険部位→レンダリング(肉骨粉)→鶏飼料→鶏糞ごみ→牛の飼料・・・・?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/d5567f5d2c875bf17a999b32a29102f7

肉エキスと動物油脂の産地って米国・中国が少なくないみたいですね。

2005年07月24日 22時24分44秒 | BSE・vCJD 総合
■肉エキスと動物油脂の産地って米国・中国が少なくないみたいですね。

肉エキスや動物油脂の産地表示って、殆ど見たことなくて、外食をしてても、加工品を手にとっても、牛以外はあまり、考えたこともなかったんですが、先日ネットサーフィンをしていて、トップシェアの製造メーカーさんのサイトを見つけました。

カレーとか、インスタントラーメンとか、ソース、ドレッシング、etc..油脂やエキスは加工品の多くに入ってるけど、それらの産地などの表示って見たことないです。

エキスがどうやって作られているか、原料となる動物は誰がどうやって、何を与えて育てられているか、エキスや動物油脂の1ロットは何頭の動物を使って作られているのか、トレーサビリティはどうなっているのか、とか、これからどんどん情報公開いただきたいところだな、と、ちょと思いました。だいたい、肉は公開されているのに、それらが公開されていないのって不思議ですよね。

これは米国でBSEの1頭目が発見されたときの厚労省の発表ですが、

■米国産:特定部位等が含まれる又はそのおそれがあるものについて回収、販売自粛を”指導”されたもの
国内に流通する米国産牛肉等に係る調査結果について(最終報告)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/06/h0604-1.html

(1) スープ原料 (2) 牛脂 (混入部位 せき柱) 
アリアケジャパンさんが載っていますが、下記を見ると一気に身近に感じますね。
http://www.net-ir.ne.jp/ariake/company/industry.html
> チキン・ポーク・ビーフを原料とする天然調味料のメーカーで、2003年度の畜産系天然調味料市場のシェア53.8%(当社調査)を占めるトップ企業です。売上高の99%は日本国内向けで、主な販売先は、即席麺メーカー(23%)、食品加工業(40%)、外食産業(36%)などすべて業務用です。即席麺メーカーにはほとんど納入実績があり、当社の調味料がスープのベースとして使われています。また、外食産業の中でもホテルのレストラン向けが多く、ソースベースやスープなど多くの場面で使われています。(抜粋)

原料調達先は下記に紹介されています。
http://www.net-ir.ne.jp/ariake/company/index.html
米国・中国に原料調達先をお持ちとのことです。

■外食メニューに原産地表示 農水省がガイドライン
農水省?が外食のガイドラインを検討していますが、表示はメインのお肉などだけで、エキスや油脂の産地などの表示は入っていないようです。消費者が知りたいのは「細部」だと思うのですが。

外食メニューに原産地表示 農水省がガイドライン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050723-00000026-kyodo-soci

余談ですが、先日、あるデパートで自然食品売り場を冷やかしていたら、いわゆる本当のカスタードプリン(卵、砂糖、牛乳で出来ているもの)を見つけたんですよ。しかし産地に、「アメリカ産」って書いてあったんですね。へー、プリン材料までアメリカ産?と思いつつ、でもアメリカって、鶏の飼料にSRM入り牛の肉骨粉が許可されているし、牛乳だってEUで禁止されてる成長ホルモンやら牛脂、血粉、鶏糞、オッケーじゃん、と思ったら、しかもそれが「自然食品店」においてあるのを見たら、ちょっと鬱になりました。でも、そこのは使っていないのかも知れないし、しかし、書いてないから判らない。鬱にならないように、鶏や牛のえさを「細部まで全部」公開してくれたらどんなにいいだろう、と思った私でございました。

よく、飼料のトウモロコシは非組み換えのポストハーベストフリー、と書いてあるのを見て、無許可の組み換え飼料用トウモロコシが流通してるような怪しい現実の中で、ありがたいことだなぁと思うけれど、他の材料については触れてなかったりしますよね。菜種かすは?大豆は?動物性のものは?とも考えちゃいますし、家畜は、繁殖と育成ではオーナーが違うことが多いから、そこで当然餌も違うわけでしょう。育成の前は何を食べていたの?というのも気になります。

でも、そんなことを考えているのは私だけではなくて、もう、それを考えて実行している生産者がいるみたいですね。嬉しくなりました。この生産者さんのトレーサビリティをさっそく見てみたくなります。

■トレーサビリティ:品種や餌だけでなく、病歴や投薬履歴などの詳細な生産履歴を公開

牛肉履歴でJAS認定 キヨタ、来月販売
http://www.oita-press.co.jp/read/read.cgi?2005=07=22=589627=chokan
キヨタグループが管理する牧場で生まれ、一貫して肥育し、食肉販売する和牛(現在七十頭)が対象。品種や餌だけでなく、病歴や投薬履歴などの詳細な生産履歴を公開する。さらに、肉として販売されるまでを、総合的に履歴追跡できる管理体制を確保した。(抜粋)

できれば、この牛だけで、牛肉だけでなく、”プレミアム牛エキス”や”牛脂”を使った製品も出してほしかったりします。こういうのは、一つのビジネスチャンスかも。

畜産品は、産地、しかもメインのみの表示だけではなく、エキスや牛脂、そういう副産物まで、「何を食べて育ったか」その「詳細」まで全部、しっかり公開してくれないかな。もう、そういう時代のように思えます。当然その分は値段が上がるだろうけど、今まで安すぎるのがおかしいんだよ。昔はこんなに安くお肉は食べられなかったもの。

日経BP社の記事が、日本の経営者に与える影響について

2005年07月22日 16時20分46秒 | マスコミと報道内容
ここ最近、1年くらいかな、日経BP社の一部の記事を読んで、よく疑問を感じています。バイオテクやMedWaveなどでは時々最新の情報も頂いているんですが、BSE問題などではミスリードがどうも気になります。まずはこの記事をお読みください。

「日経BP社全社統一キャンペーン」
「安全・安心・セキュリティー 安全には答えが必要だ」
「SAFETY JAPAN2005」

大前研一:愚民政策が生んだ「ウソばかりの“国産”食品」
1頭のBSE感染牛で“完全閉鎖” 消費者には情報と選択肢を与えよ
http://nikkeibp.jp/sj2005/column/a/03/ 
http://nikkeibp.jp/sj2005/column/a/03/02.html
http://www.nikkeibp.co.jp/info/webad/jpn/doc/sj2005.pdf
上記で、BSEの安全性について大前氏の文章を紹介されてますが、「安全には、答えが必要だ」の「答え」がどうもおかしい・・・日経BPさん、しっかり内容を検証してくださいよ。消費者もそうだけど、企業がミスリードされたら、経営にも影響がでるから大変ですよね。

Speak Easyさんがまとめてくださった、上記記事に関する重要な問題点指摘を、まずお読みください。

■大前研一氏に退場を勧告する
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/28045319.html
それと、笹山さんの掲示板にあった真名さんの含蓄のある言葉を転載させていただきます。
日本の経営者必見

===============
日経BP社の雑誌はけっこう高いです。 
企業経営者の立場から見ますと,初歩的な間違いが垂れ流されているというだけで、日経BP社がもたらす情報を警戒するべきです。
意見は偏向していてもかまわないと思うんです。 企業経営者に必要なのは事実です。 個人的意見ではありません。
事実把握を根っから間違うと危険です。 大前氏はそこに触れた。 日経BP社に対する経営者の信用がなくなるでしょう? 大前氏に退場を勧告したのは、日経BP社のためなんです(笑)。

===============
その他、内容についてですが、
>私も現地に行くと、岩塩を振りかけて赤身の肉をよく食べるのだが、実は日本には輸入できない。口蹄疫(こうていえき:※)があるためだ。
口蹄疫は加熱すれば輸入できる、だから中国からも肉は輸入できています。

>一体、誰が儲けているのか。
大前氏の言われる、これは私も感じてます。タンなんかも買い占めている人間がいて品薄→高騰?いうのをどこかの新聞が書いていたし。

ちなみに文中の松坂牛→松阪牛が正しいです。
問題は次のフレーズ。
>「松坂牛」や「近江牛」も、すべて但馬牛を1週間それぞれの地で餌を与えれば、「松坂牛」や「近江牛」に“仕上げ加工”できる。
輸入生体牛は6ヶ月間飼育で国産表示になりますけども、これは???

婦人時報というサイトにはこうあります。
> 松阪肉牛協会では、松阪牛を次のようにきちんと定義しています。(1)但馬牛系の黒毛和種の雌(2)松阪地域の生産農家で五〇〇日以上育成(3)日本食肉格付協会の品質検査の結果がA5かB5ランクのもの。この定義に該当する肉のみが「松阪牛」と表示できるのです。ところが、「松阪和牛」と、そっくりの名をつけて消費者の誤認を誘おうという表示が横行しているのです。
>しかしJAS法では「一番長く飼育された土地」を原産地として表示すればよいと定義づけています。

http://www.chifuren.gr.jp/tokyo/kikanshi/ki-0302/030215.htm

㈱三重県松阪食肉公社
http://www.mie-msk.co.jp/
さて、どれがホント?

ところでですが、大前氏曰く、
>「消費者には情報と選択肢を与えよ」 
BSE、vCJDの次なるリスクは、「公衆衛生」問題にシフトしています。
これは「選択」できるものではありません。ぜひ情報としてお読みください。日経BPさんも情報として報道くださいね!

英国:BSE(狂牛病)被害者は本当に150人だけ?盲腸推計3800人と、二次感染防止通知6000人
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/a0209d89782edb34131184136abc37e0

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さて、次の記事

ジンギスカンブームの先駆者、成功の秘訣とブームの今後を語る(前編)
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/387265
畜産品の単品特化での成功を煽るような記事を掲載されてますけれど、新型の人獣共通感染症が台頭する時代、そして羊にもBSEが感染するのではないかという心配もある時代に、こうした煽り記事は、レストラン経営者に対してどうかと思います。

雑誌がジャーナリズムなら、レストランの長期的な経営安定と、食の安全(管理がきちんとされている産地にこだわるとか)を追究する記事で読者をリードすべきではないかと思います。もし羊に何か問題が起こったら、レストラン経営やその社員はどうなるんですか?この方は成功したかも知れないけど、単品特化は経営の危機管理上のリスクもあるんだということを同時に伝えないとまた同じことの繰り返し。今の苦境は、こういう無責任なマスコミの姿勢にも責任の一端があるかと私は感じています。

米牛肉輸入再開求め集会 外食産業の業界団体
http://www.kahoku.co.jp/news/2005/07/2005072101004321.htm

>ジンギスカンでよく使われる羊の生ラムは、鮮度管理が非常に難しい。日本に輸入される羊肉は、まず一度、北海道に集まります。そこから全国各地に配送される。加工も北海道が先端です。

禁止されていたアイルランド産羊肉も、検疫で間違って道に入ってましたよね。
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/285.html
山羊と羊は大丈夫?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/74f2ca6cac5042c698e01d7bda2de1af
食の安全や産地、育て方にこだわることは、経営の危機管理上、生き残るためには必須の時代だと思います。日本の経営者さん、がんばってください。

============

ついでに、検索途中で見つけた日経BPのサイトより。日経BPさん、記事の事実確認、頼みますよ~
http://www.google.com/search?q=cache:DfrJvIeDW7EJ:nikkeibp.jp/style/bizinno/risk/article20040427.shtml+%E5%90%89%E9%87%8E%E5%AE%B6%E3%80%80%E7%A4%BE%E9%95%B7%E3%80%80%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%80%80%E7%B1%B3%E5%9B%BD&hl=ja
>日本でBSEが発生したときに米国側は、日本から米国向けに輸出するものについて全頭検査を義務付けた。にもかかわらず、逆の立場になると「全頭検査はしない」という横暴に出ている。

↓この記事に関する、笹山さんのご指摘

これは、以前、アメリカで最初にBSeが発生したときに、「アメリカのBSE発生と今後の課題」http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_33.htmに「日本とアメリカとのBSE対応は、イコール・フッティング(競争条件平等化)であるべき」として書いたのですが、
「2002 年1月発表のGAOの報告では、BSE発生国から輸入の生体牛のモニターの必要性に付いて強調し、この中で、特に一昨年の日本でのBSE発生時の、日本より輸入の生体牛のモニターに付いてふれ、日本からの生体牛の輸入は、1993年から1999年にかけて、242頭が輸入され、USDAは、そのうちの214頭の居場所を突き止め、28頭については、なお居場所確認中とのことで、この居場所を確認できた214頭のうち、24頭はすでにと畜され、また40頭は輸出されていたので、残りの150頭に付いてモニターをはじめた。」
ということをさしているのではないでしょうか。
日本からの牛肉や生体牛のアメリカへの輸出は、このとき以降途絶えているのですから、「全頭検査を条件」ということは、あたりませんね。



米国調査団報告&OIE小澤義博氏の広告&米科学アカデミーが政府対策批判

2005年07月21日 07時01分12秒 | アメリカ牛は安全か?
■アメリカBSE問題調査団報告
高橋千鶴子衆院議員のHPに、先日の衆院農林水産委員会の米国調査団の詳細報告書が公開されておりましたので、ご紹介。。

衆院農林水産委員会アメリカBSE問題調査団報告
http://www.chiduko.gr.jp/act/2005/kiji/0506/050621.html
関連:以前の民主党の米国調査団報告書URLは下段参照

■7月19日の米国食肉輸出連合会の全面広告

Return of the まにあな日記さんの、
今日のBSE全面広告はこう読め
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/50001997.html
で知った朝日新聞のトンデモ全面広告、もうご覧になりましたか?今日は、ドタバタしていてまとめる時間がないので、とりあえず関連サイトをご紹介。。

Speak Easyさんのサイト、
7月19日の米国食肉輸出連合会の全面広告
http://blog.livedoor.jp/manasan/

小澤氏は全面広告の発言に根拠を示す義務あり
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50005211.html

農業情報研究所さん
デマゴギーで米国産牛肉輸入再開を促す新聞広告 小沢氏は「金メダル」を返上すべきだ
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05072001.htm

平川秀幸研究室blog
米国食肉輸出連合会の全面広告―スポンサーは米農務省
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200507/200407.php

笹山登生さんの掲示板
最新情報はここでget
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

■米科学アカデミー、BSEなどの問題で政府の対応が不十分だと警告

全面広告を出していない日経しかまだ報道していない、このニュース。

BSEなどのまん延防止へ新機関創設提言・米科学アカデミー
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050719AT2M1900J19072005.html
>米大統領に科学政策に関する提言などを行う全米科学アカデミーは18日、BSE(牛海綿状脳症)や鳥インフルエンザなど動物由来の病気が人間の健康を脅かすリスクが高まっているのに、米政府の対応が不十分だと警告した。(抜粋)

農業情報研究所さんが詳細をまとめてくださっていました。

米国科学アカデミー 米国動物・公衆衛生システムの病気発見・診断能力に欠陥の報告
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/05071901.htm
「Animal Health at the Crossroads Preventing, Detecting, and Diagnosing Animal Diseases」
http://www.nap.edu/reportbrief/11365/11365rb.pdf
がそのダイジェスト版とのことです。

===============
話は変わりますが、最近ちょっと、「科学者の倫理」とか、「科学者の発言の真偽」について考えさせること多しです。

深刻化する、科学研究の捏造・改竄・盗用(上)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050719303.html

日本学術会議参加の113学会で不正行為
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/eb867ead772e6150a57481b11c015ec8

===============
以前の民主党の米国調査団報告はこちら
http://www.yamabiko2000.com/poli_bse-chousadan.html
http://www.yamabiko2000.com/poli_gyuniku-hantai.html
http://www.yamabiko2000.com/top_poli.html

【番外編】日本学術会議参加の113学会で不正行為

2005年07月16日 07時32分05秒 | 学者の発言の影響
番外編。
とりあえず、「日本学術会議」の看板にも注意をする必要がありそうです。
学者もいろいろいるようで、当たり前のことですけれど、肩書きだけで信用するのは危険。
専門家の皮をかぶった非専門家もおりますし、
学者の言うことをうのみにする前に、自分で問題を、多角的によく調べねば、いけないと思いました。

日本学術会議参加の113学会で不正行為
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20050705/20050705it03-yol.html
論文データの捏造や盗用、113学会で 学術会議調査
http://www.asahi.com/science/news/TKY200507040358.html
不正行為防止:倫理綱領持つ学会は1割 日本学術会議調査
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050705k0000m040071000c.html
研究の不正行為:相次ぐ論文データ改ざん・ねつ造 モラル頼み、ダメ
http://www.shutoken-net.jp/2005/06/050616_1mainichi.html
「誤訳で意味反対」 学術会議の温暖化声明
http://www.topics.or.jp/Gnews/news.php?id=CN2005070501001541&gid=G09

リンク切れご容赦ください。
(その場合はタイトルをgoogleで検索されると出てくるかも)

上記とは関係ありませんが、余談。
OIEは信用できるか?&【蔓延】米国とカナダで狂鹿病発生 原因は?  
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/d2eaab2902ca588a9560a19a658b01a5
日本がOIEに従っていた故、背根神経節は昨年まで我々の食品に混入していたそうです。
日本は他国の対策と比較しても、その点で遅れを取ったみたいですね。

プリオン専門調査会:米国牛輸入審議 傍聴報告

2005年07月15日 16時48分24秒 | アメリカ牛は安全か?
傍聴行ってきました。気が付いたことだけで、恐縮ですが。。いつもこのブログにまとめるより先に、笹山さんの掲示板に書き込んでいます。内容について、多数の、鋭く的確な情報をいただけるからです。最新の情報は掲示板をご参照ください。
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

↓配布資料は下記にUPされます。(2005年7月14日の覧ご参照)
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/index.html

■油脂の汚染問題について
今回の資料に「オランダ産動物油脂の輸入状況」が加わっていました。広島大の三谷先生方の「BSEと飼料問題」シンポジウム発表が意識されているのかと感じましたが、
http://home.hiroshima-u.ac.jp/yiwa/
重大な内容なのですから発表論文自体をしっかり調査会の議論の場にあげるべきなのに、しらっと無視されているのが、おかしく感じました。食安委には資料は提出されてると思いますし、厚労省、農水省の担当者へも資料は(私も)お渡ししてます。

そして油脂について掲載されているのは、輸入していないという回答の「米国提出資料」+ オランダからの輸出先国一覧表(出典は?)だけです。問題にされているのが「オランダ産」だけというのが納得いきませんでした。第三国経由などの検証、それから、EUや英国など発生国からの油脂と血漿タンパクの輸入はどうなっているのか?その辺の資料はありません。それと油脂だけじゃなく、血漿タンパクも問題にすべきですよね。
米国が93年頃からBSEに汚染されているという国際調査団の報告を考えたら、
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/75a1947dbfa842f53eaa2d03873403c4国内で、法律上も許可して牛の油脂や血漿タンパクを牛の飼料として使い続けてるのですから
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/88ee603a342964cc6f5e0c29c9cc6b7f国内回転も問題にすべきだと思います。

油脂、血漿たん白については笹山さんのブログもご参照
「改めて、日本のBSEの原因を考える」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=161
>「オランダから輸入された動物性脂肪」「ドイツのNordmilch EGで製造されたSundkalvやRod KalvoやGron Kalvoという名の血漿蛋白・代用乳」、この二つの方面からの追求が必要

■山本茂貴委員の資料
資料に侵入リスクとして、「生体牛」「肉骨粉」「動物性油脂」があがってましたが、「血漿たん白」は入っていませんでした。

資料の最後に、チェック項目リスト一覧が作成されていたのですが「肉骨粉」だけで、「油脂」「血漿たん白」「チキンリッター(鶏糞とかごみ)」「レストラン残渣」などの「大穴」についてが記載されていなかったので気になりました。
http://cantwell.senate.gov/news/releases/2004_04_19_madcow.html
(まず、血漿タン白は汚染の問題なしに回収できるのかが消費者の疑問です。それと、血液からの、異常プリオン検出キット開発中ニュースがありましたが。。)

議論上では山内先生が再度チキンリッター問題を指摘されていました。

■ハーバードとEFSAのGBR報告書の比較について

資料は、ハーバードとEFSAのGBR評価内容の対比一覧表?が配布されました。(USDA自らが北部汚染を認めた最新資料などは今回配布されず、対象にはしないのでしょうか)
侵入リスクの頭数がハーバードとEFSAで、2桁、3桁違うのはなぜか、などの質問が出たりしてました。
※参考※
BSE最新と過去のニュース & アメリカ牛は本当に安全か?(EUによる米国評価)
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/18d64aa98bf84460a8424a70764212fb

厚労省からは道野さん、農水省からは釘田さんが説明をされてました。

■CWD(狂鹿病)とミンク脳症の検証は?
道野さんには、CWD(狂鹿病)とミンク脳症の資料も議論にあげてください、とメールでお願いしましたが、それについてはお返事はいただけず、資料も配布されてませんでした。
参考※ミンク脳症
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17501557.html
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17505307.html

CWDは確か意見交換会などの公開の場で米国牛の審議資料に使うといわれていたのに、今回も資料としては配布されませんでした。

<参考> OIEは信用できるか?&【蔓延】米国とカナダで狂鹿病発生 原因は?  
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/d2eaab2902ca588a9560a19a658b01a5

■2頭目12歳のBSE感染牛について

「実験では、1mgを与えて6年で発症、10mgでは5年で発症、2~8年が潜伏期として、第一例目はウエスタンブロットで判明、今回の2例目は20分の1の量のプリオン、IHCでひっかからない、最近感染したのかも知れない、非定型とかUSDAは根拠もない、証拠もないことばかり言っている。今までのデータを出してもらうしかない。判断しようが無い。」
という発言もありました。

資料を見る限り、「こんな、いい加減な対策のものを輸入対象検討しなくちゃいけないの?」といった戸惑いを感じましたが、それを感じたのは、もちろん傍聴者だけではなかったように思います(^^;

■事務局が委員に求めたコメントが配布されなかった件


それから、厚労省が作成する「諮問に至った経緯、目的、背景の説明」について、山内先生から「事務局からコメントを求められて提出したのに、それが資料に載ってない」、とクレームがありました。それに対する事務局の梅田さんの回答は「無視したわけではなく」「座長に伝えた」 それを受けての吉川座長の回答は「大幅な変更ではないので後で付け加えればいいと判断しました」とのこと。結局、「参考資料として全委員に配るべき」ということになりましたが、なんか、いまだに食品安全委員会は、透明感がなく、すっきりしませんね。

その他、
「EUでの問題を考えると豚鳥飼料の「流用」を考えるべき」
(SRM入り肉骨粉が米国では豚鳥はOK)
「大きい農場では流用されず遵守されているが小さい農場ではそうではないという報告がある」
「米国のIHC検査はたよりにならない」
「データを全部もらわないと、こうして審議会で議論が空転してしまう」
「日本がHPで公開しているくらいの情報は提供されるべき」
「我々は新聞で情報を入手しているんです」

などの意見がありました。北本委員の宿題については、資料はあったものの明確な回答ができてなかったので次回に持ち越し、
「日本の国民の疑問は、米国がちゃんとしたサーベイランスをしてるの?ということではないか。日本のテクニックに当てはめて考えると、米国の汚染率、サーベイランスの有効性がどうなのかがわかるのではないか」との質問がありました。

あと、専門用語だったので?ですが「米国のエライザのエライザの吸光度、スレッシュホールド(閾値)が知りたい」、なんて意見もありました。
※吸光度はUV分光分析と同じで濃さに換算され、スレッシュホールド(閾値)はその検出限界
吸光度詳細は発言[2898]のご解説を参照
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

あと話題になっていたのは、日本では死亡牛が(農場死亡牛+廃用牛処分も含め)5%あるが、米国では農場死亡牛はどのくらいあるのか?ということだったかな。他にもありますが、トピックとしてはこの辺で。。。

■スタニングの安全性は?
ピッシングばかりが問題になってますが、現状どこでも行っている「スタニング」だって枝肉を汚染するという論文が出てましたよね。感染牛が多くいる可能性があるのであれば、スタニングだって評価にかかわる問題だと思いますが。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi
論文はstunning prionなどの用語で検索するとヒットしたと思います。

============
■審議会の報道

虹屋さんのまとめ 発言[2870]ご参照
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

日本農業新聞 汚染度を評価 データ提出を求める
日本食糧新聞 米国のサーベイランス体制わからない リスク評価を開始
http://www.nissyoku.co.jp/
毎日新聞  <BSE牛>日本で発見の20頭中の9頭、米なら検査対象外
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050715-00000002-mai-soci
共同通信  BSE汚染状況評価に着手 プリオン専門調査会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050714-00000205-kyodo-soci
日本経済新聞 米産牛輸入再開、秋以降にずれ込みか・安全委の審議長期化
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050714AT1F1401L14072005.html
新聞赤旗 米国式BSE検査に疑問 データ不足浮き彫り 専門調査会
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-07-15/2005071504_03_2.html

輸入再開の結論早くと農相 米国産牛肉で食安委に
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=econ&NWID=2005071501001314
農水省の記者会見議事録
http://www.kanbou.maff.go.jp/kouhou/index.html


危険部位→レンダリング(肉骨粉)→鶏飼料→鶏糞ごみ→牛の飼料・・・・?

2005年07月10日 12時15分35秒 | アメリカ牛は安全か?
■米国:30ヶ月以上の牛の除去したSRMも「レンダリング」(肉骨粉)へ

平成17年5月16日 食安委の意見交換会 in 名古屋 議事録から
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/txt/050513-1c.txt
http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/shokuhin_risk.htm

>それから、24ページですが、SRMの除去の問題で、30カ月齢以上、以下、あるいはすべてという区分があるんですが、除去されたSRMはどのように利用されるんでしょうか、あるいは廃棄されるんでしょうか、それを教えていただきたい。

○松本参事官
>100%かどうかについては、ちょっと確認はしておりませんけれども、除去したSRMはレンダリングの方に回されていると聞いております。

ということは30ヶ月以上の牛のSRM「も」あわせて、レンダリングで肉骨粉→鶏飼料→鶏糞→牛・・・ということでよろしいのでしょうか?

鶏は飼料の吸収効率が悪いとききましたが、具体的なデータをご存じの方おられましたらお教えください。

規制をしようという米国農務省の発表もずいぶん前にあったんですが、
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04071001.htm
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04071301.htm
結局、発表しただけで、この規制はいまだに実施されてないとのことです。

関連

【米国】牧場に置く「補助飼料」の中身は?&中枢神経組織検出キット
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/88ee603a342964cc6f5e0c29c9cc6b7f
米国北部に高度のBSE暴露リスク、米国農務省報告
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05050901.htm
アメリカ牛は本当に安全か? その2 鶏糞に糖蜜をかけた飼料とは?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/462f08e8cc6a6919618c3b8acbedde00
昨年2月の食安委の議事録「1993年から米国はBSEに汚染されている」という報告
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/75a1947dbfa842f53eaa2d03873403c4
BSE最新と過去のニュース & アメリカ牛は本当に安全か?(EUによる米国評価)
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/18d64aa98bf84460a8424a70764212fb



【米国】牧場に置く「補助飼料」の中身は?&中枢神経組織検出キット

2005年07月09日 11時17分41秒 | アメリカ牛は安全か?
■【米国】牧場に置く「補助飼料」の中身は?

米国と日本では肉牛の育て方が違い、米国の場合、代用乳を使わないことが多いとの話ですが、牧場のあちこちに「補助飼料」を置くスタイルがあるようです。その補助飼料の中身は何が入っているのでしょうか?ぜひ食品安全委員会で確認いただきたいと思います。

いつも掲示板上で沢山の情報を提供下さる虹屋さんの疑問。。

かれこれ、10日余りたつが擬似患畜の検査結果が出てこない。
それはさておき、肉牛飼育での補助飼料は成牛・母牛用と子牛用で区別なく、放牧地の点在する形で置いておいて自由に食べさせるようである。
(略)
→米国バージニア州の肉用牛繁殖経営
http://lin.lin.go.jp/alic/month/fore/2000/oct/gravure.htm
発言[2578]より
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

そこでですが、「補助飼料」の中身は、何が入っているのでしょうか? だいたい、米国では、肉骨粉などの交差汚染問題以前に、

真名さんがUPしてくれた、
■「米国における飼料規制除外品目」
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/26071694.html
血液・牛脂は牛の飼料として使用OK(加熱などの規制なし)
※食安委では、検討資料の中に、チキンリッター(chiken litter)~養鶏場の餌の食べこぼしや糞などのごみについての詳細が入っていない、という指摘も。(・豚への飼料は、牛の肉骨粉は使用OKなのです。)
※米国人の主食ともいわれる牛も入っているであろう、レストラン残渣の牛への飼料リサイクル規制もありません。Tボーンステーキの残渣とか、どうなっているのでしょう。

日本では代用乳に入っていた油脂が感染源として再浮上し、問題提起されておりますが、
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/23ab0dde4b4a2cdbbb3ec688de8e9bb8
米国では1993年からBSEが存在すると、国際調査団に指摘されている中で
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/75a1947dbfa842f53eaa2d03873403c4
ずっと規制されてこなかった牛脂など、肉骨粉以外の問題点を、食安委でも徹底的に確認いただきたいと思います。

参考:「BSEと代用乳に関するリンク集」畜産システム研究会 
http://home.hiroshima-u.ac.jp/yiwa/milk-tallow.html


■米国の「背割り後に脊髄吸引、洗浄」問題

再掲の情報ですが、
2005年5月20日の意見交換会で、食肉加工の検査に携わる現場の方からのご意見
背割り後に脊髄を吸引し、その後高圧洗浄をするとあるが、それだと汚染が広がるのでは?

たとえば、こういうことでしょうか? 参考までに以下の写真を。
内視鏡洗浄に関する「目に見える汚れ」「目に見えない汚れ」について
http://www.d1.dion.ne.jp/~jamec/photo1.html
http://www.d1.dion.ne.jp/~jamec/
日本も背割り後に脊髄を処理している加工場?は改善されたんでしょうか?それでも消費者が食べているのは、3年半にも及ぶ「飼料管理徹底」と「スクリーニング検査(結果)」というさらに2重の防護壁があるから、と理解していますが。検査もはやく高感度で安価なものに切り替えていただきたいですね。

そこでコレです。
■中枢神経組織検出キット

米国がBSE検査をしない、という方針でも、たとえ食安委の一部の委員が「米国BSE対策のコンプライアンス(法令遵守)は食安委で評価する問題ではない、そんなのはリスク部門の農水と厚労省の問題」といわれて、それが通ってしまったとしても、SRM除去がなされているか否かは、消費者や流通レベルでも中枢神経検出キットで確認できるようです。科学の進歩はありがたいことです。 ただ、まとめ売りなので、消費者団体さんなどで、例えば1回分検査募金?(1検査1000円弱)を募集して、検査の取りまとめをしてくれたらありがたいなぁ。。よろしくお願いいたします。。

肉類の脳神経組織の混入・汚染チェック簡易キット
アヅマックス 96セット(90頭分)8万円位
これはその場でチェックできて、2時間後に判定ができ、やり方さえちゃんと確認すれば普通の消費者でもその場でできるとのこと。
http://www.azmax.co.jp/idx02_product/kensa/index_01.htm
http://www.azmax.co.jp/idx02_product/kensa/field_04_index.htm
他のメーカーさんのもあるのかな?

危険部位除去もとても大事。食安委は「国民の安全を守るために、現実に活かせるリスク評価をするつもりならば」、米国牛のSRMの除去率も当然「科学的に」確認すべきでしょう。上記検査キットがあるので、輸入再開されたら日本でも「科学的な」検査が出来ますが、再開される前に確認すべきでしょう。

OIEは信用できるか?&【蔓延】米国とカナダで狂鹿病発生 原因は?  

2005年07月08日 09時30分25秒 | 狂鹿病(CWD)が蔓延&ヤギ、羊は?
■OIEは信用できるか?我々の安全を守ってくれるのか?

山内一也先生の最近の講義がUPされました。
人獣共通感染症連続講座(山内一也)(第165回) 2005.6.24
BSEのリスクとわが国における安全対策
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf165.html
(抜粋) 一方、もうひとつの対策であるSRM除去は、当初は不十分なものでした。私たちプリオン専門家は脊柱の中にある背根神経節もSRMに加えるべきと、考えていました。しかし厚生労働省は、OIEの基準がBSE低発生国の場合には脊柱をSRMに加えていなかったことを参考にして、脊柱は取り上げなかったのです。OIEが低発生国についても脊柱をSRMに指定したことで、二〇〇四年二月にやっと脊柱の除去は実施されました。


■【蔓延】カナダと米国でCWD(狂鹿病)発生

シカのCWDという病気は、米国、カナダを初めとする北米大陸で、実は非常に深刻な問題としてとらえられています。州によりましては、野生のシカの10~15%、20%近くのシカが感染している。それをハントして食べた若いハンターがCJD、ヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病に罹患したというお話や、あるいはシカとウシのスピーシーズバリア、種の壁がどのぐらいあるか不明である点から、こういったものが米国のウシのBSEの発生に影響を与えるのではないかという懸念が持たれていて、私、アメリカの研究者に話を聞きますと、アメリカ政府はこの病気に対して非常に巨額の研究費を投入して、研究を進めようとしていると伺っております。
(抜粋 食安委平成16年4月20日リスコミより)
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk160420/koukan160420-gijiroku.pdf

つい最近の発生の様子
■カナダのサスカチュワン州で発生
●07-06(0707-0060)#Ea#
慢性消耗病、シカ類 -カナダ(サスカチュワン州)#慢性消耗病が北東部で新興感染、Love近郊地区で発見された死亡したシカが検査で同疾患陽性と判明。(略↓
http://www.forth.go.jp/hpro/bin/hb2141.cgi?key=20050707%2D0060

サスカチュワン州
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%83%B3%E5%B7%9E

■米国のニューメキシコでも発見
Lab finds New Mexico deer died of CWD
http://www.casperstartribune.net/news/regional/a6093b3ccc02bac68725703600731e37.txt
New Mexico Mule Deer Test Positive for CWD
http://www.buckmasters.com/more_buckmasters/zones/features/050628Z11CWD.htm
Lab finds New Mexico mule deer died of chronic wasting disease
http://www.journalstar.com/articles/2005/07/07/nebraska/doc42cc3d0731b17561875472.txt

ニューメキシコ州
http://www.ts-network.ne.jp/~swan/USANP/IDXs/Map/NM/map00.htm


こんなニュースがあったようです。↓
■野生の鹿に肉骨粉のサプリメント?
CWD(シカ脳神経症):現場からのレポート :
シカ改良計画が悲劇的な疫病の原因となったのか
http://www.alive-net.net/world-news/wn-kansen/47.html
(^^;

BSEの意見交換会だか専門調査会どちらかで、米国のCWDの発生についても、BSE評価に含める、という話だったんですが、14日の次回に資料が配布されるんでしょうか。。



米国の高リスク牛の隠蔽状況と、輸入停止国&中国の様子は?

2005年07月06日 15時12分57秒 | アメリカ牛は安全か?
これはいったい何なんでしょう?こんなもの輸入検討とまだ言うんでしょうか(^^; 
食安委はどう「リスク計算」するんでしょう?

■怪しい牛はますます牧場や農場で埋め立て?!
米国のズサンなBSE検査サンプリング計画 怪しい牛はますます牧場や農場で埋め立てへ
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05070401.htm

不幸にして、APHISがサーベイランス計画に含めると主張する高リスク牛が、実際には国中の牧場や農場で処分されている証拠が山積みになっている」と述べる
Unfortunately, evidence is mounting that the high-risk animals, claimed by APHIS to be covered by its Surveillance Program, are really being disposed of on ranches and farms across the country.
http://www.house.gov/delauro/press/2005/June/BSE_letters_06_29_05.html

笹山さんからお教えいただきました、
意見書の主であるアメリカ下院議員のDeLAURO, Rosa さんのプロフィール。http://bioguide.congress.gov/scripts/biodisplay.pl?index=D000216

■米国牛輸入を禁止している国々
パナマも米国牛の輸入を禁止
Panama Bans U.S. Beef Imports
http://www.kwtx.com/news/headlines/1661342.html
他国も禁止しているようで。
Panama, 8 Other Nations, Restrict U.S. Beef on Mad Cow Concern 
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000101&sid=alaOaC4B1KS4
Indonesia and the Philippines have also suspended trade, while Belize, Tahiti, Romania, St. Lucia and St. Vincent have restricted some U.S imports, USDA spokesman Ed Loyd said.
「米国牛の輸入禁止国は、インドネシア、フィルピン、ベリーズ、タヒチ、ルーマニア、セントルシア、セントビンセント、台湾、パナマということで」
「さらに、韓国が無期延期」とのこと。[2572]
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

■中国の様子

ところで中国は輸入を禁止し続けてますが
CHINA CONTINUES TO BAN IMPORTS OF COW, BEEF FROM US
http://au.biz.yahoo.com/050704/17/572a.html
中国でも10000頭ほど検査した、と書いてありますけど、どんな検査方法なんでしょう?他の病気もすぐ公表しませんしね、気になりますね。
So far, Chinese experts have conducted tests of brains of 10,000 head of cows and all the samples tested have been negative, he noted.