BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

米国牛、危険部位入り肉骨粉食べまくりじゃないですか

2006年07月14日 11時46分22秒 | 【最新】新検査情報
■米国牛、危険部位入り肉骨粉食べまくりじゃないですか

鶏糞飼料の問題どころでないこのニュース

米飼料企業 反芻動物蛋白質入り牛用飼料をリコール(農業情報研究所)
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06062201.htm
渡航注意報を出すレベルの話じゃないかと思うけど。

この件でとてもわかりやすい虹屋さんの解説
米国で新たなBSE感染が起きている? 牛肉骨粉飼料のリコール
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_06/hatake_0626_BSE-recool.htm

なんでこんな重大なニュースをメディアは報道しないんだろう?神戸新聞の西井由比子さん、外食関係者の「米国牛は肉骨粉食べてない」なんていう発言をそのまま垂れ流してますもんね。新聞屋さん、大丈夫?
http://www.kobe-np.co.jp/news_now/news2-632.html

食品安全委員会と農水省、厚労省は反芻動物蛋白質を食べた感染潜伏してるかもしれない牛を国民に食べさせたいとしか思えないんですが。。

※参考 過去にもたくさんありますね。
★FDAの反芻動物に関する飼料違反企業への警告文書
”Animal Proteins Prohibited in Ruminant Feed”という言葉に注目
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/wlcfm/subject.cfm?FL=A
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/wlcfm/subject_archive.cfm?FL=A
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/wlcfm/sindex.cfm

■血液中の異常プリオンたんぱく質を検出できる技術

ちなみに血液中の異常プリオンたんぱく質を検出できる技術が開発中らしいです。
ベニスの商人みたいな話になってきました。

BSE発症を血液で判断? 米大研究チーム発表
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200607080008a.nwc
【ワシントン=気仙英郎】米テキサス大の研究チームは6日、ハムスターを使った動物実験によって、BSE(牛海綿状脳症)の発症の有無を血液検査で判断できる可能性がある、とする研究結果を米科学誌のサイエンスに発表した。それによれば、損傷した脳細胞からBSEを引き起こすとされるタンパク質「プリオン」が放出されるため、血液検査によって、疾病の有無を判断できるのだという。現在のBSEの発症の判断は、脳などのプリオンが蓄積されやすい細胞組織のサンプルを採取することが必要だが、血液検査法が開発されれば、BSE感染牛が食肉になる前に確認することが可能になる。

笹山登生さんのより詳しい解説
「血液検査で、異常プリオン発見可能との研究」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=619

でもって、もし血液中から検出されたら?
プリオン研究者の第一人者の北本先生は食品安全委員会でこう述べられてます。

16年11月16日のプリオン専門調査会
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai16/161116_dai16kai_prion_gijiroku.pdf
○北本専門委員 今後、感度を上げていったら、ありとあらゆる臓器で陽性になるはずでしょう。今は、この感度で、この臓器でということですね。最も大事なのは、潜伏期間の早期から陽性になるのかと。

○北本専門委員 そう言うと、皆さんは何かわかったような気になりますけれども、だけど何が一番大事なのかという一点は、そのデータを出した人、つまり、潜伏期間中に筋肉ないし末梢神経、何でもいいんですけれども、SRM以外のところで、異常なプリオンたんぱく、ないし感染性のデータが出ていったら、直ちに日本はそれをSRMの指定しなければいけない。それだけです。

============
農水省:「北條精肉店」に是正勧告 交雑牛を和牛、ニセ個体識別番号で偽装 /栃木
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060701-00000015-mailo-l09

消費者は自衛あるのみですかね。

■歯医者情報

ところで歯科でこんな勧告がでたらしい。歯医者さんに行かれる人は歯医者さんにきいてみよう!

英国政府諮問委員会 歯科器具の使用は一回かぎりに vCJD伝達リスク排除のため

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06050901.htm

■感染者数に関する最新論文 最高で14000人の可能性 医療などでの感染拡大はどうなる?

隠れたvCJDがすべての遺伝子型の人に伝達、人→人感染根絶は困難ー新研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06032701.htm

VV型の人のvCJD感染確認 感染者数は予想以上、人→人感染のリスクも高まる
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06051901.htm

vCJD潜伏期間は50年を超えることも 最近の予測を大きく上回る発生の恐れー英国の研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06062301.htm

英国政府 14ヵ国に輸出血液製品によるvCJD感染リスクを警告ーガーディアン紙
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06050201.htm

日本は血液由来製品を米国からも多数輸入しているわけだけど、どうするんですかね厚労省?人由来ものはワクチンなんかにも使われているんですが。

【新検査その2】BSEの感度のよい新検査開発についてのご紹介

2006年03月11日 09時22分12秒 | 【最新】新検査情報
BSE(狂牛病)新検査ニュースの前に2つの重要な最新トピックを。。

★英国が潜在的なvCJD感染患者がもっといるのではないかと死後検査を強化する内容、
★現在のWHOの診断基準では患者見落としがあるので、基準を見直すべきというランセットの新論文です。

英国 一層の死後vCJD検査の審査へ---
公衆衛生リスクは検査拒否権を無視できるほどに高いか

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06030101.htm
日本研究者 WHOのvCJD診断基準見直しを提言 vCJD患者見逃しを防ぐため
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06031002.htm
これと、今後、OIEのコード改正についての問題点をUPする予定ですが、それより先に、BSE検査に関する、感度のよい新検査開発について、最近、3つほど報道されておりましたので、それを先にまとめてご紹介いたします。

■【検査】BSEの感度のよい新検査開発についての記事

◆その1:岡山大学 中西一弘氏チーム  
検査時間を10分の1に エライザ法、手順短縮 (感度も向上)
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20060221010039171.asp
 牛海綿状脳症(BSE)検査などに幅広く使われている免疫反応を利用した「エライザ法」での検査を従来の約10分の1の時間でできる方法を、中西一弘岡山大教授(生物工学)と日本学術振興会の熊田陽一博士研究員(同)が開発したと21日、発表した。
 中西教授は「速く、確実に診断できるので、BSE検査への応用を目指したい」と話している。
 エライザ法は、測定対象となる抗原と抗体との反応を酵素を利用して測定する。微量でも分析でき、環境汚染や食品の分析などに使われている。
 中西教授らは、検査に使うプレートの材質を工夫するなどして、従来は数段階に分けて進めた手順を1回の操作で終えるなど効率的な方法を考案した。インスリン濃度などの測定実験で、従来数時間から1日程度かかっていたのが大幅に短縮され、感度も上がったという。(共同通信社)


BSE:全頭検査の分析時間、10分の1に--岡山大教授らが開発
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/disease/news/20060222ddm003040097000c.html
 岡山大工学部の中西一弘教授(生物機能工学)らは21日、BSE(牛海綿状脳症)の全頭検査で異常プリオンの有無を調べる「エライザ法」について、分析時間を現在の約6時間から10分の1程度に短縮できる方法を開発したと発表した。
 中西教授によると、エライザ法は体内に侵入した異種たんぱく質に反応する抗原抗体反応を利用。BSEの場合、検査用プレートに固定した抗プリオン抗体に検体を結合させ、酵素の反応で発色させて異常プリオンの有無を判定する。新方式では、抗体などを固定するプレートを疎水性素材から親水性のものに変更。従来、親水性素材では固定できなかったが、アミノ酸が結合したペプチドを「のり」として間に挟むことで解決した。毎日新聞 2006年2月22日 東京朝刊


免疫測定法で新技術=「BSE検査簡略化も期待」-岡山大
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060221-00000184-jij-soci
(時事通信) 2006年02月21日23時10分(リンク切れちゃいましたね)

◆その2 北海道立畜産試験場
ホタルの酵素でBSE迅速検査 道立畜産試験場が開発 2006/02/20 北海道新聞
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1140413035/
 【新得】道立畜産試験場(十勝管内新得町)が、牛海綿状脳症(BSE)の
原因とされるタンパク質の一種の異常プリオンを、現行の検査より1時間以上
早く検出する方法を開発した。全頭検査の1次検査時間が短縮されればより
早く市場に食肉を出荷できる。米国産牛肉の輸入再開問題などで「食の安全」に
対する関心が高まっており、実用化が期待される。
 BSEは異常プリオンが脳や脊髄(せきずい)などに蓄積され、発症する。
現在一次検査として採用されているエライザ法(免疫生化学検査)は、
脳や脊髄を細胞破砕器で細かくした液に、酵素を加えてタンパク質を破壊。
この酵素で破壊されない異常プリオンを免疫反応で変色させて検出する。
一方、同畜試が開発した検査方法は、異常プリオンの検出に、近年、量産化
できるようになったホタルの発光酵素「ルシフェラーゼ」を利用したのが特徴だ。
 脳や脊髄を砕いた液にプリオンが付着する磁性粒子を加え、磁石でプリオンを
集め、プリオンの「純度」を高める。さらに、抗体を持たせて異常プリオンに
付着するようにしたルシフェラーゼを添加し、発光強度を測定して異常プリオンの有無を調べる。
 ルシフェラーゼは発光までの反応時間が従来の免疫反応による変色時間より
短いため、これまで2時間-3時間半かかっていた異常プリオンの検出時間が、
45分に短縮できる。粉砕などの前処理を合わせた検査時間は、従来の
4時間-4時間半から2時間45分になるという。
 また、ルシフェラーゼは感度が高いため、異常プリオンの量が少なくても反応する。
 牛肉は、全頭検査の結果が出るまで市場に出せないことから、検査時間の短縮で
食肉処理から流通までの流れが円滑になり、鮮度が質を左右する内臓などをより
早く出荷できるようになる。
 実用化するまでにはさらに、実際にBSEに感染した牛を使った実験を重ねる
必要があるが、同畜試遺伝子工学科の尾上貞雄科長は「食肉の処理がスムーズに
なるのはもちろん、検査の省力化にもつながる」と話している。

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060220&j=0047&k=200602205934 (リンク切れ)

◆その3 北大創成科学共同研究機構と札幌、東京のバイオ関連などの企業

がん、BSEの早期診断に 微量の細胞からタンパク質検出 北大など新システム開発
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060226&j=0047&k=200602267500
2006/02/26 06:53
北大創成科学共同研究機構と札幌、東京のバイオ関連などの企業は二十五日までに、人間や動物の細胞中にあるタンパク質を微量でも検出できるシステムを開発した。細胞の特性を決めるタンパク質は現在、一億個以上の分子量がないと検出できないが、一万分の一の一万個単位で検出できるようになる。これによりわずかな量の細胞や血液、尿で病気の診断が可能になるほか、牛海綿状脳症(BSE)の検査や再生医療への応用も期待できるという。
 開発したのは、同機構の伊藤悦朗助教授と同大大学院薬学研究科、同理学研究科、北海道科学技術総合振興センター(札幌)、イムノバイオン(同)、ノバスジーン(東京)、成茂科学器械研究所(同)、日立計測器サービス(同)。
 伊藤助教授は、ヒトゲノムなど遺伝子解析がここ数年で大きく進歩する一方で、細胞の特性を決めるタンパク質の分子を検出する技術が高まっていないことに着目。二○○四年から分子の数が少なくても検出できるシステムの研究に着手した。
 タンパク質の検出はこれまで、測定対象の細胞に酵素を加え、タンパク質の分子を特定するための化学反応を観察していたが、反応で得られるシグナル(発色)が小さいため、一億個以上の分子量が必要だった。
 伊藤助教授らは反応のシグナルを増幅させるため、四種類の酵素の試薬セットを加えることを考案。これによりシグナルを加速度的に増やすことに成功し、検出に必要な分子量を一万個単位にまで下げた。一月に特許を申請し、数年内の試薬キット販売を目指している。
 細胞内のわずかなタンパク質を検出し、その特性を調べることができれば、理論的には、がんなどの病気やBSEなどの感染症の診断のほか、胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を利用した再生医療にも応用できるという。
 今回の研究は、○五年度に経済産業省の地域新生コンソーシアム研究開発事業に選ばれ、八千万円の助成を受けた。伊藤助教授は「北海道発の技術を活用し関連分野の産業振興につなげたい」と話している。


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その他の感染予防に関する新装置や、最新装置導入報道

◆BSE感染予防へ新装置:電気刺激による「牛体不動化装置」&異常プリオン検出最新装置導入

飛騨牛、安全性も「特上」に BSE感染予防へ新装置
http://www.chunichi.co.jp/00/gif/20060208/lcl_____gif_____002.shtml
>全国で初めて電気刺激による「牛体不動化装置」を完全導入した。
>この装置は、気絶させた牛が、と畜するときに再び暴れないよう、電気ショックを与えて動きを止めておく装置。鼻や口などの粘膜に電極トングをつけて電流を流す。
>従来は、牛の頭部からグラスファイバーを通して脊髄(せきずい)を破壊する「ピッシング」処理で動きを止めていたが、脊髄はBSEの病原体がたまりやすい特定危険部位のため、作業による食肉や施設、人体への汚染の危険性が指摘されていた。


最高水準の検査機器導入 府中丹家畜保健衛生所 4月オープンへ
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006021100052&genre=O1&area=K50
>遺伝子レベルでウイルスを検出する検査機器を導入し、鳥インフルエンザの検査期間を従来の半分以下に短縮する。府によると、国と同レベルの検査能力を持つ施設は、自治体では初めてという。

>BSE対策として、原因物質となる異常プリオンを検出する最新の装置も導入する。府畜産課は「国の判定を待たなくても府で正確な判断ができる。早期の初動防疫態勢がとれることで、被害の拡大防止に期待できる」としている。


感度のいい新検査方法ということでしょうか?どこのでしょう?

過去に報道された新情報のまとめ

■【新検査その1】世界初、生体牛テスト開発News & 別件で感度10倍、費用1/10のテストも
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/e8e6ba03556f6bf1ad75cb8e6f408aeb

■余談:脊柱および背根神経節処理の現状ってどうなってるの?

以前、意見交換会で、脊柱の背根神経節処理がちゃんとなされていないという指摘がありましたが(末段参照)、この記事も気になりますね。現状をしっかり調査報告いただきたいものです。

単価据え置きへ 対象限度数量2万トン減 (十勝毎日新聞2006年3月9日版)
http://www.tokachi.co.jp/kachi/0603/03_09.htm
>食肉流通対策では、BSE(牛海綿状脳症)原因物質が蓄積しやすい特定危険部位に相当する牛せき柱に関し、食肉事業者の適正管理推進などを盛り込んだ。

◆参考4-2 東京 平成17年1月17日 P=75 21
○SRM除去について、と畜場において除去されているものについては、専門的な場所での除去ということで信頼しています。しかしながら、食肉販売業者などでせき柱を分別している業者について、背根神経節が完全に分別されているのか、甚だ疑問である。ある肉店店主に聞くと「せき柱(せきずい)はと畜場で除去しているから、うちの肉は大丈夫。背根神経節は知らない。保健所からの指導もないよ。」と聞いた。この話は決して作り話ではない。しかも複数店で確認しています。BSE検査を20ヶ月齢にしてもSRM除去が完全だからリスクは増えないというが、信じられない。現場での「背根神経節の除去」の実態調査を是非行っていただきたい。いづれ公開されることもあると思うから、その前に是非調査を!

BSEリスコミで出た意見2 SRM焼却や汚水の問題より
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/338738bacfc6f7c979d12fcad468fcee

世界初、生体牛テスト開発News & 別件で感度10倍、費用1/10のテストも

2005年06月17日 09時24分45秒 | 【最新】新検査情報
■「世界初の生体のままでのBSE検査法開発」ニュース


笹山登生さんの掲示板より、笹山さんからのご紹介です。
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi
サイト
http://www.newswire.ca/en/releases/archive/June2005/16/c2783.html
によると、この画期的検査方法を開発したのは、
Vacci-Test(TM) Corporation 
http://www.vacci-test.com/ 
で、一滴の血で、Protein 14-3-3の有る無しがわかるという触れ込み。
結果は30分以内にわかるという。
検査対象は、細菌ウィルスにまで及ぶといい、さらに6種類のVacci-Test(TM)を開発中であるという。
また、動物ばかりでなく、人間のクロイツフェルトヤコブ病の生体診断まで出来るという。
検査コストは、動物の場合、一検査20ドルだという。
詳しくは、Vacci-Test Corporationのサイトhttp://www.vacci-test.com/へ。
========以上笹山さん情報=========

機械訳のままで済みませんが、上記サイトから。
''Vacci-Test BD will facilitate affordable mass testing of live cattle in the field with results readable in less than 30 minutes. We believe that Vacci-Test BD will provide the required assurance that cattle will soon be able to be exported across any border'' says Bill Hogan, President and CEO.
>「結果が読み込み可能な状態でVacci-テストBDは30分未満後に分野での生きている牛の手頃な大規模テストを容易にするでしょう。」 「私たちは、Vacci-テストBDが牛がすぐどんな境界の向こう側にも輸出することができるという必要な保証を提供すると信じています。」と、ビル・ホーガン(社長と最高経営責任者)は言います。

http://www.newswire.ca/en/releases/archive/June2005/16/c2783.html
"We forecast that Vacci-Test(TM) BD, at a cost of approximately $20 per animal, will be available in North America for purchase by the fall of 2005," says Hogan.
>「私たちはそのVacci-テスト(TM)BDを予測します、1動物あたりおよそ20ドルの費用で2005年秋までに北アメリカで購買に利用可能でしょう」と、ホーガンは言います。

すごい検査みたいですね。

この画期的な検査ですが、国内の今の検査コストの10分の1という触れ込みの伊藤ハムの新検査が、カナダに対し20ドルでPRしてるそうですから、
http://health.nikkei.co.jp/bse/child.cfm?i=2005060811744bs&c=0
この新しい、20ドルの生体牛検査キットも、国内の現行の検査より安いということですね。これで、感度と精度がよければ万々歳ですねえ。生体に適用できるほど感度と精度が高いのだとしたら、畜産品から感染動物をより効果的に排除できますね!詳細が知りたいですね。ワクワク。


■BSE検査にかかる費用を10分の1にする、感度10倍、時間短縮テストの開発状況

日本経団連タイムス No.2771 (2005年6月16日)
http://www.keidanren.or.jp/japanese/journal/times/2005/0616/01.html
>また、BSE(牛海綿状脳症)検査を迅速に、かつ安いコストで実施できる診断チップを東京大学、東北大学と共同で開発することに成功、社会貢献、消費者サービスなどの視点から、これを利用した検査実施を米国などに対して働きかけているとの報告があった。

伊藤ハムのやつでしょうか? 
http://www.itoham.jp/news/050308.html
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050304AT2G0401204032005.html
http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/lab/3/animsci/050305_BSE_chips.html
朝日、日経の記事によると「感度が10倍、価格10分の1、検査時間も短縮」されるのに、なんで日本の食安委や厚労省には働きかけないんだろう。。。?

私はパブコメで、伊藤ハムの検査情報を、北大の感度100倍の大量検査試作機の情報も含めて、新検査情報を厚労省に送りましたが、厚労省パブコメまとめには出てませんでした。

厚生労働省関係牛海綿状脳症対策特別措置法施行規則の一部改正(案)に関するご意見の募集結果について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&KID=495050002&OBJCD=&GROUP=

伊藤ハムさん、今豚肉不正疑惑で大変みたいですが、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050617-00000301-yom-soci
伊藤ハムの検査だって、検査費用が10分の一なわけですから、まぁ、単純にいうと、100億→10億になって、90億も節約できるわけですよ。感度も10倍よくなるわけです。

税金の無駄遣いとか叫んでおられた方々は何やってるんですかね?税金を節約できるチャンスなのに。
※なお、日本のBSE問題で一番かかった費用は、「業界への補償」費用です。検査費用無駄遣いの主張をされる方も、数%の検査を廃止することで新たに発生する費用やライン分離の手間・人件をお考えいただけると幸いです。全頭検査はそれらの社会的合理性も踏まえて始まったことも理由にあるそうです。

追伸:検査については北大の大量検査試作機完成ニュースなどもあります。
http://www.tokachi.co.jp/kachi/0504/04_22.htm

7月3日新情報:
■血液から異常プリオンを検出可能にする技術

異常プリオンを血液から検出可能に、米国ベンチャー
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/flash_rss/381253
2005年06月17日 09時17分
>米Adlyfe社が、BSEやCJDの原因となる異常プリオンたんぱく質を血液から迅速に検出する技術を開発した。Alan.S.Rudolph社長が6月初めに来日し、そのメカニズムなどを説明した。実用化に向けて技術の評価が行われるのはこれからだが、ウシの生前BSE検査、輸血液のvCJD汚染検査などに使える可能性がある。現在、血液などの体液から異常プリオンたんぱく質を検出できる市販の検査キットは存在しない。
(日経バイオテク・オンラインから)
http://www.adlyfe.com/adlyfe/home.html
http://www.adlyfe.com/adlyfe/diagnostics.html
笹山さんによる概要のご紹介(発言2483・2487)
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

「この米Adlyfe社の検査キットは
BSE-pronucleonキット
TSE-pronucleonキット
Az-pronucleonキット
の三種類があって、BSE診断の場合、30分で生体診断可能であり、牛の副産物の血清アルブミン、ゼラチン、中央神経組織の診断にも応用できるとしています。」

「変異蛋白質(misfolded proteins) を直接検出するということのようで、これをBSEにも、vCJDにも、アルツハイマー症にも、血液から検出でき、しかも、生体でも、死体でも検出できるというもののようですね。特にアルツハイマー症の場合は、その検査結果によって、治療方法や生活様式の変更・適合が可能となるというもののようです。」

============

昨年11月の食品安全委員会・プリオン専門調査会議事録から
>○北本専門委員 そう言うと、皆さんは何かわかったような気になりますけれども、だけど何が一番大事なのかという一点は、そのデータを出した人、つまり、潜伏期間中に筋肉ないし末梢神経、何でもいいんですけれども、SRM以外のところで、異常なプリオンたんぱく、ないし感染性のデータが出ていったら、直ちに日本はそれをSRMの指定しなければいけない。それだけです。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai16/161116_dai16kai_prion_gijiroku.pdf
飼料に、牛脂や血液を許可しているようなBSE対策のものを輸入しろ、というのは、いかがなものかと思うのですが。

ちなみに、上記に「アルブミン」の話が出てきましたが、ヒトの「アルブミン」は現在の日本の一部のワクチンに使用されているとのことです。そのアルブミン使用停止を推奨する論文を今年2月に私は厚労省の血液対策課にお渡ししています。

追記:
7月12日の報道 生体牛検査のプレスリリース
New Genetic Testing Platform for Chronic Illnesses
http://biz.yahoo.com/bw/050711/115402.html?.v=1
笹山さんのご解説(掲示板[2810]より
>この記事の元記事は、この論文「Bov-tA Short Interspersed Nucleotide Element Sequences in Circulating Nucleic Acids from Sera of Cattle with Bovine Spongiform Encephalopathy (BSE) and Sera of Cattle Exposed to BSE」ですね。
BSE牛の血清の中にあるサイン(SINEs、short. interspersed elements)(進化を経るごとに遺伝子の順番が入れ替わりやすく、いったん変わると動かない部分、DNAの構成単位であるヌクレオチドが300個ほど並んだもの、これと同じようなものとして、「ライン(LINE)」があり、これはヌクレオチドが5000個ほど並んだもの。)に注目し、血清の中の循環する核酸(Circulating nucleic acids)と連関しているサイン(SINEs)の特徴によって、BSEを判断するもののようですね。

http://biz.yahoo.com/bw/050711/115402.html?.v=1
http://cdli.asm.org/cgi/content/abstract/12/7/814