BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

「政府姿勢に異論のプリオン専門委員に厚労省が圧力、食安委本会議委員が指図」という記事

2006年04月18日 02時17分25秒 | 食品安全委員会って。。。
タイトルの話題に入る前に重要なニュースを1つ。※ブラウザにより改行されず読みにくい場合はWordなどに全文コピーしてご覧ください(ごめんなさい)
■土壌汚染:狂牛病(BSE)対策を根本的に考え直さなければならなくなるかも知れないニュース
以前、土壌汚染の観点から見たBSEでまとめて、食品安全委員会の食の安全ダイヤルに投稿しても結局のところは無視されちゃった疑問なんですが、土壌とプリオン病に関する新しい報告が出て、農業情報研究所さんが日本語で早速紹介くださっているので、ご報告まで。

土壌がTSEを伝達する可能性 土壌中金属に感染性異常プリオン蛋白質が固着の新発見http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06041501.htm
Prions Adhere to Soil Minerals and Remain Infectious
http://www.vegsource.com/talk/madcow/messages/1000624.html
http://www.vegsource.com/talk/madcow/index.html

九州で豚骨スープのガラを肥料にするというニュースがあったけれど、北米からは牛の危険部位入り肉骨粉を食べた豚が輸入されているでしょうし、豚は脳内接種では感染するので感受性があるわけだし、不顕性感染に関する新論文が審議会で話題になっているにもかかわらず、日本でも豚の共食いは再開されましたね、そういえば。。。審議会の議事録を読んでいると、専門家が本当に再開していいと言っているのか疑問に思えるんですが。。。
米国黒豚偽装事件 豚肉骨粉使用解禁するっていうんだけど・・・
食安委:豚の肉骨粉審議経過リンク集

■「政府姿勢に異論のプリオン専門委員に厚労省が圧力、食安委本会議委員が指図」という記事
東奥日報、4月12日の記事のほか、他紙も多数報道されてましたけれども、食品安全委員会はもはや撃沈、権威失墜なんてものではないですね。なんなんでしょうか? 食安委って、国民の税金によって運営されている、国民のために存在する機関のはずですよね?!(^^;

プリオン調査会、半数の委員が辞任/揺らぐ食の番人の信頼性
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2006/0412_1.html
↑いくつかpick upしますが、ぜひ全文をご覧ください。
>政府の姿勢に異論を呈したある委員の研究室を厚生労働省の担当者が訪れ「(国から)研究費をもらってますよね」と露骨に“圧力”をかけたこともあったという。
>上部組織の食品安全委のメンバーから、調査会に提出する慎重意見を変更するよう電話で指図された委員もおり、不信感は増すばかりだった。


>安全委の寺田雅昭(てらだ・まさあき)委員長は「議論は公開で政治的なものが入る余地はない。なぜ不信感をもつのか分からない」と反論するなら、圧力をかけた厚生労働省の担当者と、食安委本委員6人中の誰が専門委員に「慎重意見を変更するように指図」!したのかも、公開してほしいですねぇ。

>「七十歳以上は原則選任しない」という安全委が昨年策定した方針が適用されたが、山内さんは就任時、既に七十歳を過ぎており「発言が嫌われた」(関係者)との見方も。山内さんは辞任直前まで「何も(事務局から)言われない。自分が辞めるのかどうかも分からない」とこぼしていた。

>諮問する側の厚労省や農水省の審議会などとの兼職を避ける方針も打ち出され、ある委員は「一部を狙い打ちにした」と受け止めた。その一方、農水省の検討会で座長を務めていた小野寺節(おのでら・たかし)東大教授については、本人の知らぬ間に安全委事務局が農水省に要請し、座長との兼務を避けさせた上で、再任を決めていた。小野寺教授は「兼職に引っ掛かるので退任と思っていたら、突然、再任手続きの書類が送られてきた」と打ち明ける。

>事態は吉川座長が「消費者寄りの意見を持った人がそろって辞めたことで、できる限り科学的にやろうと努力した評価までもが(政治的だと)否定されたようでショック。私も辞められるなら辞めたい」とぼやくまでに至り、失ったものの大きさをうかがわせた。
何をおっしゃっているのやら。税金からいくらお給料が支払われているのでしょうか?ご自身の意思があればすぐにも辞められるでしょう。傍聴を続けてきた消費者としてはすぐ辞めていただきたい。

>審議の過程で「科学的根拠がない」と退けられ、吉川座長が記者会見で削除を明言した「生後二十カ月以下の感染牛を発見することは困難」との文言を、座長に無断で事務局が残したまま、結論として公表したという。吉川座長も「(文言が残ったことは)見せられなかったので、知らなかった」と話す。
この当日の経緯は笹山登生さんのブログでぜひご確認のほどを。あくまで「月齢20ヶ月検出限界論」にこだわる食品安全委員会事務局の性懲りのなさ

■不透明:食品安全委員会が委員を再任する基準とは?

米国食肉輸出連合会のBSE安全パンフなどの監修をされ、国会でも話題になった唐木英明氏が食品安全委員会のリスクコミュニケーション専門調査会を再任していることは以前話題に出ましたが、(再任時のリスコミ委議事録をぜひ↓)
http://www.fsc.go.jp/senmon/risk/r-dai20/risk20-gijiroku.pdf

唐木氏は、肥料・飼料等専門調査会では「座長として再任」されたようです。
肥料・飼料等専門調査会 名簿
http://www.fsc.go.jp/senmon/hisiryou/h-meibo.html
平成18年2月28日 第16回会合結果
http://www.fsc.go.jp/senmon/hisiryou/index.html
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再選されなかった理由については説明なし
食品安全委員会プリオン専門調査会専門委員の改選で (4/1) 農業協同組合新聞
http://www.jacom.or.jp/news06/nous101s06041001.html
既報のように内閣府食品安全委員会は、プリオン専門調査会の専門委員の改選を行い4月1日付けで発令したが、本紙の取材でその経過が次のようなことだったことが判明した。3月9日付で委員全員に食品安全委員会事務局長名で「3月31日で退任していただいたうえで、4月1日に改選を行なう予定です。改選にあたり辞任願いを提出していただくことが必要であり、3月15日までに返送してください」という主旨の手紙が着き、全員委員が「辞職願」を提出した。
しかし、再選されなかった委員にはなにも連絡がなく、4月初めに報告として配られたリストに自分の名前が記載されていなかったので「再選されなかった」ことが分かったという。山内名誉教授は「年齢制限で再選されなかったのだと思う」が、そのことについては「何も言ってこなかった」。「70歳以下という要件」については噂や新聞で知り、公式にはいっさい説明を受けていないという。お役所仕事としてはなんら問題がないということなのだろうが、新たなルールを設けたならば、少なくともそのことについては当事者である委員に説明すべきではなかったのか。頼むときには頭を下げるが、お役御免となるや知らん振りというのはいかがなものか。(2006.4.10)

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参考記事:BSE問題:「安全」パンフを政府調査会座長代理が監修
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20051013k0000m040083000c.html
 米国食肉輸出連合会が作った米牛肉の安全性を訴えるパンフレットを、政府の食品安全委員会(寺田雅昭委員長)リスクコミュニケーション専門調査会座長代理を務める唐木英明・東大名誉教授が監修していたことが分かった。12日の衆院内閣委員会で川内博史議員(民主)が「食品安全行政の中立・公正を疑わせる」と指摘した。寺田委員長は、唐木氏は牛肉輸入を審議する委員ではないとしたが、「もう少し気をつけたらいいのにと思う」と答え、問題があったとの認識を示した。 パンフレットは「知って安心BSEのホント」との題でA5判18ページ。連合会が昨年6月に約1万部を作った。唐木氏はパンフレットの中の対談にも登場し「アメリカの(脳などの)特定部位の除去は徹底していた」「(日本のような)全頭検査の必要はない」などと話している。経歴欄に「食品安全委員会専門委員」との記載がある。 安全委は、プリオン専門調査会で米国・カナダ産の牛肉の安全性を審議中。寺田委員長は「(監修は)委員会の立場としてではないので、まあしょうがない」と話した。一方で、唐木氏には以前に、発言の際は安全委の肩書を使わないよう注意していたことを明らかにした。【高木昭午】毎日新聞 2005年10月12日 20時21分

全頭検査廃止・米国牛輸入再開を推進される食安委・唐木英明教授のご活動
おすすめ!Speak Easyさんの唐木英明氏特集

■食安委で日本のBSE対策を自主的に見直すことになったきっかけの会議
4月14日の衆議院の内閣委員会で川内博史議員が指摘されていましたが、
衆議院ビデオライブラリ(日付を選択)
>「食品安全委員会が日本のBSE対策の見直しを自主的に行う」
ことになる、一番最初のいいだしっぺになった食安委の本会議の発言について指摘が出ていました。言い出したのは、プリオン専門調査会メンバーではなく、本会議メンバーの見上彪委員と中村靖彦委員と寺田雅昭委員長なんですね。
だけど、「BSEの国内見直しを”食品安全健康評価”であるということを寺田委員長が理解されたのは8月になってから」、と国会で寺田委員長が答弁されてるとか(^^;なんじゃそりゃ

食品安全委員会第41回
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai41/
平成16 年4月15 日( 木)小澤国際獣疫事務局( O I E ) 名誉顧問講演
出席者
( 委員)寺田委員長、小泉委員、寺尾委員、坂本委員、中村委員、本間委員、見上委員
( 講演者)小澤国際獣疫事務局( O I E ) 名誉顧問
( 説明者)厚生労働省 外口大臣官房参事官、中垣基準審査課長
     農林水産省 境薬事・飼料安全室長
( 事務局)梅津事務局長、一色事務局次長、岩渕総務課長、村上評価課長、藤本勧告広報課長、杉浦情報・緊急時対応課長、西郷リスクコミュニケーション官、宮嵜評価調整官

>○ 見上委員 そうしたら、小澤先生への質問でなくて、個人的な意見というか、提案ですけれども、よろしいでしょうか。アメリカのB S E 問題については引き続き情報収集に努めることが非常に重要なことだと思うんですけれども、これとは別に食品安全委員会としては日本のB S E 問題全般について論議することも大切でないかと、私は思うんです。それで、もう既に第1 回または第4 回のプリオン調査会でも論議があったと思いますけれども、プリオンについてはまだまだ今、小澤先生がおっしゃったようにわからない点も多いと思いますが、現時点で入手できる可能な限りのデータまたは事実に基づきまして、日本のB S E の状況について、是非プリオン調査会で論議していただいてはどうかなと考えております。意見です。
○ 寺田委員長 どうもありがとうございます。ほかにございますか。どうぞ。
>○ 中村委員 今の見上さんの御意見には、私も同感です。例えば、死亡牛の検査が始まっているんですけれども、今回4 月からは、かなり本格的にやっているわけですけれども、今まで1 頭しか該当例がない。一体それはどういうことだと。イギリスなどでは明らかに死亡牛からの発見の方が多いという事実もあるわけですし、そういう点でまだまだいろいろわからないことがありますから、やはりそれも併せて食品安全委員会として検討していくことは、私も賛成です。
○ 寺田委員長 いかがでしょうか。どうぞ。
>○ 小澤講師 これは余計なことですけれども、日米交渉の上でも問題が起こる可能性があります。それは日米間で病気に対するアプローチが全く違う。米国の考え方はB S E は疫学の問題である。そうするとリスク評価や診断方法も疫学調査のためということに尽きると考えるのです。そういうグループがいろんなことをやっているんで、プリオン学者はほとんど関与していないと思います。日本はプリオン学者が中心ですから、そこでかみ合わないことがこれからしばしば起こる可能性があります。そのことだけは頭に入れておいた方がいいのではないかと思います。
○ 寺田委員長 どうもありがとうございました。これはやはり、今、言われましたように、見上委員あるいは中村委員から日本のB S E問題全体につきまして、このプリオン専門調査会で現在手に入る知見だとか、そういうことを基にして議論をしていってもらうということでよろしゅうございましょうか。実はこれ、プリオン専門調査会の第1 回目がたしか8 月だったかな。そのときにそこの専門会議の中で要するに、このプリオン専門調査会の役割は日本全体の中のB S E について議論を進めましょうということでやっておりまして、2 月3 日からは特にキムさんとか、外国の専門家の方にも来ていただいて、いろんな情報の交換だとか、今日も先生にいろいろ教えていただいたりしておりますので、それの延長線ということでB S E に関しまして議論を深めていくということをしていきたいというふうに、この委員会として専門調査会にお伝えしてよろしゅうございましょうか。
( 「はい」と声あり)
○ 寺田委員長 では、そういうふうにさせていただきます。それでは、もう少し時間があればよかったんですけれども、今日は次がたくさんございますし、また機会がありましたら、先生、いろいろとお教えください。ありがとうございました。
( 小澤講師退室)
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でも、この会議以前から既に、20ヶ月以下の基準を改正したくてしょうがないような(その手の学者を招致して)の意見交換会が行われていたという指摘も(^^;
参照:笹山登生さんのサイトから
「食品安全委員会プリオン専門調査会は、本当に、たたき台でのvCJD試算の基となっている論文を読んでいたのか?」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=58
「食品安全委員会での陳述内容」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=43
小澤義博氏については下記エントリーも参照
農水省からの回答:新聞の小澤義博氏のコメントは事実ではない

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余談ですが、OIEとWHOのBSE・vCJDの公衆衛生の扱いってやはりこんな感じのままなんですね。

○ 小泉委員 2 ページのO I E の機構図の中で、F A O / W H O のコーデックスの安全グループと役割分担しながら対策を取られているということをお聞きしましたが、我々、食の安全の面から言いますと、やはりB S E の動物の病気よりも、むしろv C J D が発生するかしないかとか、そういった健康面での問題が非常に大きいと思うので、そのW H O がどの程度このB S E 対策とかそういうことに関与して、人の健康の問題として取り上げているのか教えていただきたいのが1 つです。
>○ 小澤講師 W H O は御存じのように、コーデックス・アリメンタリウスのメンバーです。W H O はコーデックスの会議には必ず出席していますし、そのオフィスは確かにF A O にあるんですが、W H O はF A O とイコールの立場で関与しているわけで、そこで人間に対する問題は議論されていると思います。O I E の方は人間に対することは今までは議論してこなかったんですけれども、これから何をやるかというと例えば、アニマル・プロダクションに関係した食品の安全性の問題及びいわゆる生産現場におけるいろんな規則や基準ということを考えているようです。例えば、抗生物質の使用をどうするかとか、実際のリミットはコーデックスの方で決めるけれども、それをフィールドではどういうふうにして守っていくか。あるいは、投与の仕方をどうするかという細かいことまでO I E がやらないと、基準だけ決めても実際に守らないことがあります。O I E はその辺のガイドラインも含めていろいろと将来は補っていくという立場になるものと思います。
○ 小泉委員 そうすると、W H O では人の健康面からどの程度、重要視して取り上げられているんでしょうか。
>○ 小澤講師 W H O で。
○ 小泉委員 はい、W H O 自体では。
>○ 小澤講師 私、ここでそんなこと言うと怒られるかもしれませんけれども、W H O の私の知る限りでは、B S E の重要度はかなり低いんですね。例えば、エイズの問題だとか、結核の問題だとか、そのほか、肝炎の問題、ポリオの問題、その方が毎日何百人と死んでいるわけですから、予算は当然そちらの方に行ってしまう。そうするとB S E 関係の予算というのはほとんどなくなってしまうというのが現状ではないかと思います。W H O に去年行ったときも、最後の1 人のB S E 関係の人がもうこれで終わりと言って帰られてしまって、そういったことを考えると、では、人間のことをだれがやったらいいのか。その辺を私は同じように疑問を持っております。今はB S E はW H O の獣医公衆征生課で扱っていますが、そこではB S E の他に狂犬病や抗生物質耐性菌の問題なども扱われています。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai41/dai41kai-gijiroku.pdf
文字制限で書けないのでコメント欄に続きなど。。

12 コメント

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BSE:エライザ:生後20カ月の去勢したホルスタイン1頭が疑陽性 (Mariko)
2006-04-18 03:00:21
福島で1頭BSE疑陽性 17日確認検査

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060415-00000114-kyodo-soci

石原事務次官:「20か月齢のものが見つかったということになりますれば、国内の対策がまず見直しをしなければならないと思います。」



石原農林水産事務次官記者会見概要

( 平成18年4月17日(月) 14:00~14:16 於:本省会見室 )

http://www.kanbou.maff.go.jp/kouhou/index.html

Q: 福島県が発表したと思うんですが、生後20か月の牛がBSEの一次検査で陽性になったと、国の方にも報告があったと思いますけれども、仮に二次検査で陽性が確認されると、国内体制の見直しとか米国産牛肉の輸入条件の前提が崩れてしまうのではないかと思うんですが、仮の質問で恐縮ですけれども、仮にその20ヶ月で陽性だった場合、どういった対応が考えられるのか、その辺を教えていただけませんでしょうか。

 

A: 今、まさにおっしゃいましたように仮定の質問ですので、なかなか答えづらいところでございますけれども。私が聞いている範囲では、今回のはあくまでエライザ法での判断でございますけれども、その数値は非常に低いということで、担当の方からは、それが最終的に、今おっしゃいましたような判断がされることはないものというふうに思っておりますけれども。

   仮にウェスタンブロットでやるのか知りませんけれども、それで20か月齢のものが見つかったということになりますれば、国内の対策がまず見直しをしなければならないと思います。また、アメリカそれからカナダの輸出条件にも、事柄の性格としては影響あるものと思っております。

   あくまで21か月齢、それから23か月齢について見つかったという、それが前提で国内対策を作り上げたわけでございますので、仮に20か月齢のものが見つかったとなりますれば、その時点で今の国内対策をどうするのかと、そこから検討しなければならないと。あくまで事柄の性格として、そうなるものと思っております。

 

Q: 仮定の話になりますけれども、今、質問があった20か月で、もし陽性であった場合、フィードバン(飼料規制)を実施してから誕生した牛のBSEの陽性となるわけですけれども、今までも2例ぐらいフィードバン実施後のやつはあったというふうに聞きましたけれども、それは肉骨粉の使用禁止の直後とか、微妙な時期に生まれた牛だと。

   今回、もし20か月だったら完全に肉骨粉の使用規制が全国に定着してから生まれた牛なわけです。これは、今までのBSEの原因説というか、根本まで揺るがすような大変なことだと思うんですけれども、その辺のところは、当然議論にはなると思うんですけれども。

 

A: 当然議論にはなると思いますが、先ほど言いましたように、あくまで仮定のあれ(話)でございますので、2次検査と言いますか、最終確定で陽性と判定されるまでに軽々にいろいろなことを議論するのは適切ではないと思っております。

   また、それが可能性が高いということであればあれ(別)でございますけれども、私が担当から聞いておりますのは、その可能性は低いだろうということでございますので。

http://www.kanbou.maff.go.jp/kouhou/060417jimujikan.htm



Japan awaits BSE test result on 20-month-old steer

http://go.reuters.com/newsArticle.jhtml?type=politicsNews&storyID=11860836&src=rss/ElectionCoverage

海外はちゃんと報道するんですがねー。



まさかお役人から研究者に「国から研究費をもらってますよね」なんて電話はかかってこないでしょうね?(^^;

加工食品の表示についてパブコメ募集だとか (Mariko)
2006-04-18 03:02:04
「加工食品の原料原産地表示のさらなる推進について 報告書」に対する意見・情報及び原料原産地表示の対象として追加すべき品目の要望の募集について

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=550000366&OBJCD=&GROUP=



外食はどうなってるんですかね。

表示の厳密な徹底はぜひやっていただきたいですね。ピザの上のサラミやソーセージに中国産の牛タンが入っているかなんてわからないし、サーロインステーキの肉と脂身の部分の産地が違うわけですし(^^; 肉エキスも動物油脂の産地もさっぱりわかりません。こないだ、安全性がウリの商品を手にとって裏をみたら、動物油脂とかいてあったけれども、何の動物かの記載もないし。アイスなど乳製品の産地も粉ミルクの産地もぜんぜんわからないし。



しかし自己選択には公衆衛生の問題のほか、知識がない子供たちが何をどう選択しろというのか、という問題も。

その他のメディアから 専門委員の声 (Unknown)
2006-04-18 05:38:17
プリオン専門委の半数が辞任

http://www.asyura2.com/0601/gm12/msg/435.html

リンク多数あり。先週買った文春とニューズウイークにも出てましたね。
追記: (Unknown)
2006-04-18 05:42:27
>慎重派でも会議に残った堀内基広委員(北大大学院教授)は「ブッシュ大統領が来日する昨年11月の前には2週連続で会議があり、負担が大きかった」と語る。

http://www.asyura2.com/0601/gm12/msg/443.html

このときは、1ヶ月1回開催が通常だったのが、10月中、なんと3回も開催してましたよ~。2回じゃないですよ。

ひどいね。腰巾着の世界っつーか。。



全頭検査に伴うコストは食肉1キロあたり6―8セントと少額 (cost)
2006-04-18 07:14:46
(3/25)全頭検査、コスト小さい・米食肉加工会社CEO

http://health.nikkei.co.jp/bse/child.cfm?i=2006032408778bs&c=0

残れば学者として信用を失う」「科学的思考さえ許されない」辞任のプリオン調査会委員語る (cost)
2006-04-18 11:30:02
【米牛肉】「残れば学者として信用を失う」「科学的思考さえ許されない」 辞任のプリオン調査会委員語る

http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1144474008/



「残れば学者として信用を失う」「科学的思考さえ許されない」



すごい世界
英国の肉骨粉輸出先 再考 (Mariko)
2006-04-18 12:09:18
英国産肉骨粉を大量に輸入したイスラエル



昔のBSE関連の本を読み直していて思ったんですが、

イスラエルって飼育頭数が少ない割には大量に英国から肉骨粉を輸入していたんですね。全部自国で使っていたのかな?



英国の肉骨粉の輸出 データ 

http://www.niah.affrc.go.jp/disease/bse/uk_mbm.html



牛の飼育頭数 〔2004年〕

http://www.teikokushoin.co.jp/11_toukei/toukei/world/30.html

豚の飼育頭数 〔2003年〕

http://www.teikokushoin.co.jp/11_toukei/toukei/world/31.html





20ヶ月の疑陽性の牛は陰性 (Mariko)
2006-04-19 13:18:21
BSE:2次検査で陰性--県内産の肉用牛 /福島

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060419-00000053-mailo-l07

県は18日、BSE(牛海綿状脳症)の1次検査で陽性反応が出た県内産の肉用牛が2次検査の結果、陰性だったと発表した。

 問題の肉用牛は、郡山市の食肉流通センターで処理された県外生まれのホルスタインで、県内の農家が購入して出荷した生後20カ月の雄。1次判定で陽性反応が出た後、国立感染症研究所に検体を持ち込み、2種類の確認検査を行った。

 結果を受け、県は同日、この牛を出荷した農家に出していた出荷自粛要請を解除した。【菊谷隆】



4月19日朝刊

(毎日新聞) - 4月19日11時2分更新

Unknown (Unknown)
2006-04-20 13:40:56
米国狂牛



家畜追跡システムは骨抜き~データに年齢が含まれず

http://www.usfl.com/Daily/News/06/04/0419_017.asp?id=48115

政府が主導する家畜追跡システムでは、牛海綿状脳症(BSE)の調査に重要とされる年齢が、家畜を識別するためのデータに含まれず、事実上骨抜きになる可能性が高いことが分かった。



 AP通信によると、農務省は、家畜の出生日はデータなしでも調べられ、これ以上の負担を家畜業者にかけないためと説明している。これに対し消費者同盟(CU)は、年齢を入れないなら追跡システムを作る意味がないと猛反対している。



 2年前に米国内で初めてBSE感染牛が発見され、農務省は追跡システムを作ると約束。これまでに8400万ドルを投資している。ジョハンズ農務省長官は今月初め、2009年までに同システムを導入すると宣言した。



 追跡システムは豚や鶏など多くの家畜関連病の調査に用いられるが、最大の焦点となっているのがBSEの管理だ。



 政府側は感染発覚から48時間以内に、個体の過去の移動や原産地を特定することを目標としている。感染症が発生した場合に政府が活用できるよう、農場側はデータを収集・保管するよう義務付けられる。





Unknown (Unknown)
2006-04-28 22:39:36
2006年4月23日(日)「しんぶん赤旗」



米産牛肉

輸入再開 政府に責任

元プリオン専門委員 山内氏が講演



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 食品安全委員会プリオン専門調査会の元専門委員・山内一也東京大学名誉教授による講演会が二十二日、東京都港区内で開かれました。主催は食の安全・監視市民委員会で約百人が参加しました。



 山内氏は昨年十二月の米国産牛肉の輸入再開について「小泉首相は食品安全委員会の答申の一部分を引用し、科学者に責任があるように言うが、輸入再開は政治判断でしたものだ」と政府の責任転嫁を批判しました。



 プリオン専門調査会は今年三月、専門委員十二人のうち、山内氏を含む六人が退任。退任した委員の多くが、政府のBSE(牛海綿状脳症)問題に対する対応に批判的だったため、注目を集めています。



 山内氏は「米国産牛肉は安全か? 食品安全委員会はどう議論したか」と題して講演。同調査会での議論のポイントや米国産牛肉の危険性(リスク)について解説しました。



 米国のBSE対策について「日本はBSE汚染牛肉を食卓にあげないために全頭検査をしている。しかし、米国は、たとえ汚染牛でも危険部位を取っていればいいという考え」と述べ、日本と米国の対策が根本的に異なることを説明しました。



 政府が、日本向け輸出プログラムが守られれば、米国産牛肉と日本産牛肉の「リスク・レベルの差は非常に小さい」とする食品安全委員会の答申をもとに輸入再開したことについて、山内氏は「答申ではまず『リスク評価は困難』としているし、私はそう考えている」と述べました。



 参加者が「答申を政府が利用するのは分かりきったことだった。なぜ、あんな答申になったのか」と質問すると、「科学者が無知だった」「批判は当然だ」と述べました。