BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

背割り前に52.5%しかSRMを除去できていないところは改善されたのか?農場汚染リスクは?

2005年03月10日 09時55分50秒 | リスコミで判明した問題&土壌汚染
※以下について、食安委、農水省、厚労省に質問のメールを送りました。

■危険部位除去、まだまだ駄目ではないですか。

ほんの3ヶ月半前、昨年11月29日、和歌山県で開催されたBSEリスクコミュニケーションの議事録から。これらは改善されたんでしょうか。
http://www.fsc.go.jp/koukan/zenkoku/wakayama/161129_wakayama_gijiroku.pdf

>○斉藤 SRMを除去するというのが大事だとは思いますけれども、厚生労働省が全国で7カ所の食肉衛生研究所において、背割り前のを調べた結果によると、100%除去されているというのは1件しかないんですよね。ひどいところ52.5%しか除去されていないということも報告されているようなので、あるいは72.0%とか。このプリオンというのは非常に少量で発症するし、発病すると100%死ぬし、治療方法もなければ治療薬もないというので、「SRMを除去すると安全だ、安全だ」という話が先に出ると、本当は安全なのかなということをかえって不安に思いました。以上です。

○広瀬課長補佐 今のお話がまさに物語っているように、本当にSRMが100%全部取れれば、実際検査なんかしなくても全部出荷できるんですけれども、SRM除去も完璧ではないということがありますので、現在は検査ということがあるわけです。それについては、先ほど申しましたけれども、背割り前の脊髄除去は確かに率の低いところもあるかもしれませんが、頭数としては余り多くなくて、と畜している牛の数で見ると9割は脊髄除去がされているという状況で、これをさらに進めるということで指導をしていくことにしております。

>○斉藤 済みません。9割とおっしゃったけども、報告によると平均が75%とか、80.6%とかで、90%とは書いていないですよ。それから、もう1つは、水とかとおっしゃったけれども、水は地下とか、流れて行ったところで汚染されていくのではないかという不安があります。この汚染したものは800℃の熱では確かに死滅するけれども、あとは死滅する方法というのはないんですから、水、水とおっしゃると、今度は水の汚染の方が心配になります。

(数字のソース:中間とりまとめ案)
http://www.fsc.go.jp/sonota/chukan_torimatome_bse160913.pdf


■ニクコップン飼料からの土壌汚染、どうなってる?


昨年11月30日の奈良のリスコミから。土壌汚染問題についての疑問。
http://www.fsc.go.jp/koukan/zenkoku/nara/161130_nara_gijiroku.pdf

○寺田委員長 (略)ただ、農林水産省からもいわれまして、これは単なる言いわけというわけではなく、イギリスでも、ここ1年間、5~6人のフロントラインでやっておられる科学者なり、行政的な科学者を呼んで、いろんな話を聞いているんですけど、やっぱりわからない。完全にストップしているはずなのに、今でもチョコチョコBSEが出てくるんです。(略)この経口の実験なんですけれども、あそこで牛に食べさせたというのは、牛から牛へは10 ミリグラムでも感染するんです。(←注:昨年4月の時点で1mgでも感染するという報告が食安委で出て、中間とりまとめ案にも1mgと記載があります。) ごくわずかの量、10 ミリグラムというのは本当にちょっとです。しかし、そういう状態があるものだから、なかなかちょっとした量のものがあってもできないので、必要以上に余計なお金やいろんな労力を使っているように見えるけれども、逆の言い方をすれば、それぐらいやらないとなかなか抑え込められないんじゃないかということだと思うんです。そういう面では難物であるということです。そういいながらも、イギリスでもだんだん減りつつあって、今、随分減ってきています。(←注:英国は、実は、30ヶ月以上の牛は症状がない限り無検査処分なので、本当にどれだけ減っているかはわかりませんよね~)日本の場合は、これは多分の話ですけれど、抑え込めるんじゃないかなと楽観的には思っています。(略)

○姫田情報官 まだ発生してから長くないものですから、今までの研究では、例えば土の中に埋めて5年間置いておいたものが、やっぱりまだ不活性化していなかったという研究事例がございます。ですから、今、不活性化するには2つの方法がありまして、先ほど寺田委員長がいわれた3気圧に加圧した状態で133℃にして、これは蒸気圧で加熱して、30 分間置くことによってプリオンは不活化する、そういう事実がございます。もうちょっと低くても大丈夫なんですけど、そういう基準にしております。

○清水 BSEが発生する以前、農業現場とか、そういうところ、うちでも多分家庭用の飼料で使っていたのではないかと思いまして、だとしたら、土にある以上ずっとあるんだったら怖いなと思っただけで、それでお聞きしただけです。

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感想
寺田委員長は楽観的にお考えのようですが、9月16日の東京のリスコミ議事録によると、十勝ではBSEを発生させないために、組織的に生きた牛を多数レンダリングに放り込んでいたという告発意見があります。今の予測計算は甘すぎるのではないでしょうか?
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk160916/risk-koukan160916.html

「狂牛病は終わらない」という本によると、当時の酪農雑誌は、「1日に350gの肉骨粉と100gの血粉を牛に食べさせる」ことを推奨していたとあります。死亡牛検査が始まるまで、今よりリスクの高い数十万の牛が検査されずに処分されました。素埋め事件も多数ありました。また、国の飼育指導書の94年度版も肉骨粉バイパス飼料を推奨していたそうです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4845108240/250-4196899-4281827


ということは、それら飼料による糞の土壌汚染からのリスクについて、食品安全委員会は曝露リスクとしてきちんと記載すべきですよね。

ところでですが、
普通の生活で、vCJD=人型BSE(狂牛病)が感染しないとは本当か?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/214e5dafb4cbcfa79757a53197494199
考えてみたんですが、女性のほうが美容系の胎盤などで感染源は多いのではないかと思ってみたものの、理容室の剃刀の消毒ってどうなんでしょうね。C型肝炎が問題になったときに国から通知が出たのは記憶していますが。。歯科は、院内感染対策強化の通知だして欲しいです。エアータービンを5割が患者ごとに替えないなんて冗談!ですよね。

BSEリスコミで出た意見2 SRM焼却や汚水の問題

2005年03月02日 17時54分56秒 | リスコミで判明した問題&土壌汚染
2月24日のプリオン専門調査会資料、BSEのリスクコミュニケーションで出た意見のまとめから、SRM焼却や汚水処理の問題点をピックアップしてみました。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai20/index.html

【前置き】
ある先生から海外の情報を頂戴しました。日本は灰の処理など、どうなっているのかな?

”SRM焼却については、EUでは終始850℃以上を保つことになっており、それが不可能な焼却施設では他の様々な代替方法が義務付けられています。焼却施設は条件を満たしているかどうか常に監視されていますが、日本ではアンケート調査しただけなのでしょうか?。EUでは焼却残滓(灰)の処分も承認された施設でのみ埋め立てられますが、これもどうなっているのか?どうも穴だらけで、灰や煙で異常プリオンがいたるところにばら撒かれていないかどうか心配です。それに、去年、スクレイピー汚染組織を600℃で焼却した場合には配管から漏れ出た灰で試した21の動物すべてに病気が移ったといい、病原性は1000℃以上でないと完全には消えないという研究も出ています(BSE monthly report=http://www.which.net/campaigns/food/safety/bse_reports/index.html- December04)”
※なお、EUの850℃というのは、科学的根拠が未だはっきりしないために、暫定措置と
して決められたものです。今後の研究の動向次第で、もっと上がるかも知れません。

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リスコミアンケートから問題点の抜書き

◆前橋
7 国内に設置してあるSRM焼却炉は700℃前後で一時燃焼して、発生したガスをダイオキシン特別措置法に適合すべく2次燃焼時に800℃以上としているのがほとんどの施設、よって資料に記されている800℃以上で燃焼と違いがある!(抜粋)

◆名古屋
「環境省の方がいらっしゃらないので質問ができなかったが、最終的には焼却処分だが、セメント焼成に利用するのにも限度があり、また、化成処理されていないものは水分が多く、化成処理されたものはカロリーが高すぎて焼却が困難。焼却に対する考えを伺いたかった」

◆広島
11 食肉処理場の汚水処理はどうなっているのか?(プリオンを不活化できる処理は現状では無理だと思う。)それらを介して2次3次感染を起こす可能性についてはどう考えているか?

◆千葉
「汚泥の処理について。一般の方がいる為、意見交換会での質問は控えた。浄化槽は活性化汚泥処理をしている。それでも作物など(牧草)に影響があるのか。と畜場としては、今後の方針によっては、牛のと畜を止めざるを得ない(焼却等の設備投資は出来ない)」

◆名古屋
12 牛肉骨粉由来成分が入った飼料、肥料の使用は禁止されているが、廃せき柱の扱いはどうなるか。
現在、卸を主とする業者から排出される場合は産廃となるが、小売を主とする事業者からは事業系一廃となる。今後、生ゴミ等の堆肥化事業が行われた場合、肥料に混入するのではないか。
また、現状でも何ら熱処理、不活性化処理されていない牛せき柱を運搬、焼却しているが問題はないか。

◆参考4-2 東京 平成17年1月17日 P=75 21
○SRM除去について、と畜場において除去されているものについては、専門的な場所での除去ということで信頼しています。しかしながら、食肉販売業者などでせき柱を分別している業者について、背根神経節が完全に分別されているのか、甚だ疑問である。ある肉店店主に聞くと「せき柱(せきずい)はと畜場で除去しているから、うちの肉は大丈夫。背根神経節は知らない。保健所からの指導もないよ。」と聞いた。この話は決して作り話ではない。しかも複数店で確認しています。BSE検査を20ヶ月齢にしてもSRM除去が完全だからリスクは増えないというが、信じられない。現場での「背根神経節の除去」の実態調査を是非行っていただきたい。いづれ公開されることもあると思うから、その前に是非調査を!

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海外の食肉加工場の汚水処理はどうなっているんでしょう?
※本日、環境省と厚労省、食安委に上記内容について質問や情報提供のメールをしてみました。


BSEリスコミで出た意見より・・・リスク評価に計上されてない問題点その1

2005年03月01日 14時46分06秒 | リスコミで判明した問題&土壌汚染
2月24日のプリオン専門調査会で、BSEのリスクコミュニケーションで出た意見のまとめが委員に配布されました。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai20/index.html
その中には現場の重要な情報が多数あり、これがどう調査会のリスク評価にフィードバックされるのかが気になります。

いくつか問題と思われる点をピックアップしてみます。(これらは食品安全委員会の食の安全ダイヤルにメールで質問中です)

◆大津でのリスコミより
飼料規制について、実際の現場への周知徹底はなされているのでしょうか?10月に枚方市の飼料業者さんへの電話で聞き取り調査したところ「危険部位は入っていないけれど牛の4本足は入っていますよ」との返答がありました。厚生省、農水省の規制強化の部分の説明を再度お願いします。

◆参考4-2 東京 平成17年1月17日 P=75 21
○SRM除去について、と畜場において除去されているものについては、専門的な場所での除去ということで信頼しています。しかしながら、食肉販売業者などでせき柱を分別している業者について、背根神経節が完全に分別されているのか、甚だ疑問である。ある肉店店主に聞くと「せき柱(せきずい)はと畜場で除去しているから、うちの肉は大丈夫。背根神経節は知らない。保健所からの指導もないよ。」と聞いた。この話は決して作り話ではない。しかも複数店で確認しています。BSE検査を20ヶ月齢にしてもSRM除去が完全だからリスクは増えないというが、信じられない。現場での「背根神経節の除去」の実態調査を是非行っていただきたい。いづれ公開されることもあると思うから、その前に是非調査を!

◆参考4-3 神戸 P=24 10
1. SRM除去において、EUのように腸をすべて除去すべき。「日本が最も厳しい・・・」との説明は事実に反する。
2. EUよりの動物性油脂を原料にした「脂肪酸カルシウム」が大量に輸入され乳牛に与えられた。これについて一言も触れないのは何故か。
3.ミーボンの農家段階での給与がなかったとして話を進めるのはどうか。北海道では常識
4.相変わらず「くさいものにフタ」をする姿勢が変わらないのは残念。

◆長崎
6 飼料工場のラインを分離しても搬送用トラックの分離は無理なのでは。(抜粋)

◆前橋
7 国内に設置してあるSRM焼却炉は700℃前後で一時燃焼して、発生したガスをダイオキシン特別措置法に適合すべく2次燃焼時に800℃以上としているのがほとんどの施設、よって資料に記されている800℃以上で燃焼と違いがある!(抜粋)

◆前橋
9 細菌培養で使用するアメリカなどから輸入するブレインハートインフュージョンなどのブレインは牛の脳が原料であると思っているが現在はその辺の規制とか対策とかあるのですか?医薬品、食品ではないので特に規制はないのですか? または、製造工程中で不活化される処理がとられているのか。正常牛の○○ヶ月齢以下のものを使用しているのですか?(抜粋)

◆大阪
2 SRM除去が80~75%であったという中間とりまとめの報告があります。ピッシングの問題もありますし、SRMは本当に完全除去されているのでしょうか。
これまでにBSEが発生していない国からは食肉がどのくらい輸入されているのでしょうか。SRM除去やBSE検査がきちんと実施されての食肉と考えられるのでしょうか。

◆神戸
BSE検査について
20ヵ月齢以下では検出されなかったというのが本日配布のQ&Aによれば20ヵ月齢以下の検査牛は1割以下との事。各月齢毎の検出感度を比較するのであれば同じ母集団で比べるべきで、370万頭のうち1割だけというのであれば統計数としてまだ不十分だといえないでしょうか。

◆山口
6 牛用飼料とその他の飼料の分離を交差汚染防止を目的としておこなっているとお聞きしましたが、牛用飼料と豚・鶏用飼料のライン分離(飼料工場)の図を見ると、牛用エリアと鶏・豚用エリアが同じ工場敷地内に存在しているので、徹底された交差防止というのは難しいのではないのかなと思いました。飼料製造工程においての、工場内での原料(材料)の動き(導線と言うべきか、流れ)がよくわからないので、この図を見てもあまりラインが分離されているのが理解しにくいのですが、共通原料タンクや、牛用原料と共通原料が牛用入口から入ってくるという動きが、この図からも見てとれます。この共通原料や、牛用入口においては、牛用飼料と豚・鶏用飼料の原料が混在する可能性がないのかもしれませんが、自分の考えていたライン分離というものは、全く工場自体を別にするというものだったので、工場敷地内での分離ということだったので、疑問に感じました。工場の分離(牛用と豚・鶏用)をしようとすると、工場経営などのコストの問題といった様々な問題が浮上してくるのかもしれませんが、徹底した分離を求めるというのであれば、今後考えていくべきのではないかと思いました。(略)

◆山口
8 固体識別番号(JP番号)の登録に関しては、必ずチェック機能(共済獣医師等臨床の獣医師が最適と思います。)を強化していただきたい。(現状では年齢詐称が多いです)

◆仙台
16 3.新聞やテレビニュースでは”科学的な”という表現が乱用されている。当局は”科学的””技術的””統計的”などの使い分けをきちんと指導すべきではないか?

◆盛岡
3 原因究明に関して 現在までのBSE発生は乳牛のみの発生である。肉用牛とのライフサイクルの違いをみると、幼齢期での哺育の違いと考えられるが、乳牛の代用乳・人工乳に原因があると思われるが、発症試験等の進行状況はいかがでしょうか?

6 これまで350万頭の検査をしているが20ヵ月齢以下の検査頭数(割合)は?

◆秋田
1 トレーサビリティがスタートしたが、先日生産者の履歴偽装が発見されました。対策は?

◆京都
2 ②国内におけるBSE発生原因は飼料の製造および流通でのコンタミと結論づけられていますが、では、何故発生牛が乳牛の経産牛に集中しているのか、もう少し詳しく教えてください。

10「20ヵ月齢での線引き」もこわいことですが、来日したタイソンフーズ社(米・食肉最大手)の労働者によると「解体過程に問題がある。脳や脊髄が飛び散る・・・日本のように吸引することもない・・・タイソン社が自発的に安全対策をとることはないと確信する・・・」(2004.7.22「米国食肉加工労働者を囲むつどい」【朝日新聞】【農民】)輸入再開を急がないで頂きたい!

20 アメリカからの牛肉輸入について、「日本と同等の安全性の確保が前提である」と言われていますが、どの様な科学的検査プランをお持ちなのでしょうか。「20ヵ月以下の牛は検査しなくても大丈夫」との見解はどういう科学的根拠によるのでしょうかおたずね致します。

◆名古屋
12 牛肉骨粉由来成分が入った飼料、肥料の使用は禁止されているが、廃せき柱の扱いはどうなるか。
現在、卸を主とする業者から排出される場合は産廃となるが、小売を主とする事業者からは事業系一廃となる。今後、生ゴミ等の堆肥化事業が行われた場合、肥料に混入するのではないか。
また、現状でも何ら熱処理、不活性化処理されていない牛せき柱を運搬、焼却しているが問題はないか。

◆津 
6 安全焼却といっているが私のいつも通る所、県の牛をそうゆう場所でいつも数多いカラスが地区の田畑に来て建物にも一面カラスの(略)←鳥などによる伝播を心配されているということか?

◆福井
6 牛肉は安全だと分かりましたが、調味料については牛由来のものが多くあります。(etc ビーフシチューの素) 業者やメーカーに問い合わせるとオーストラリア産とか、カナダ産のものという回答です。安全であるという確信がないため、使用を控えていますが、本当のところはどうなのか知りたいです。

◆金沢
9 ブイヨン等、H17~のBSE牛や輸入牛からの原材料の件はいかがでしょうか?

◆富山
3 生産、流通、販売の方のモラルを向上させるために、なにかしておられますか?違反をする業者がつぎつぎに出てくるので、どこに問題があるか検討しておられますか?

輸入牛受精卵→国内ではどのくらい使用されていますか。輸入牛受精卵のBSEについて説明してください。

◆高知
テレビや新聞誌上で言われている輸入牛肉を地元の肉といつわり販売する。ぶた、鶏肉にいたるまで未だに問題が多くでてきていますのは何故ですか。

◆高松
食品安全委員会におけるプルシナー博士の発言の内容とそれに対する委員会の評価は?

◆横浜
9 質問1 20ヵ月以下牛については、異常プリオンは検出されていないとしていますが、確かに、検査方法による限界はあるとしても、世界でも全頭検査をしているのは、日本のみです。しかも、日本の場合、20ヵ月齢以下の牛が食されるのは少数で、県食肉センターでも年間9500頭処理中、20ヵ月齢以下は、100頭です。症例としても少ないということと、今後の検査方法の改善で、検出される可能性はあると考えるべきと思いますがどうでしょうか。

14 国内でのBSE牛8例目、9例目は23ヶ月、21ヶ月の雄ホルンスタイン、20ヵ月以下を検査除外したとき、雄のホルンスタインを20ヵ月前にと畜することにはならないでしょうか?少々不安を覚えます。

15 BSEの原因が飼料(特に肉骨粉)に由来すると結論が出たと判断いたしました。現在発生以前に使用していた飼料は全部回収なり焼却なりがすんでいるのですか。正しい情報が個々の生産者、販売者にどれだけ届いているか心配しています。どの様に情報の徹底を行うのか実行性のある施策を教えてください。(略)

16 異常プリオンが回腸に発見されるのは6~18ヶ月とあるが、その後は脳等に蓄積されるまでの間はどうなっているのか。微量であっても体内で増えるのではないか。

EUでの給餌法、育成法が異なるのに日本にあてはめられるのか。

◆さいたま
5 和牛を買ったつもりが、ラベルの貼り替え等による偽装によって米国産や中国産の牛肉を食べていた、というケースが最も消費者の不安や不満を増加させる例ではないかと思われます。この点についてもリスクコミュニケーションを進めて欲しいと思います。

◆静岡
10 高圧洗浄できないところが20%程度あると昨年聞きましたがどうか。

◆長野
9 農水省のホームページにイタリアへの肉骨粉処理工場視察のレポートがアップされないままだが予定はあるのか?

◆甲府
10 質問2 vCJD感染について、英国での発症は、146人という所から日本でのvCJDは0.1~0.9となっているが、英国で、発症していないが、感染(盲腸)している人間が、3000人以上いると、推定されている。日本でのvCJDリスクには、感染患者数は、配慮されていない。また、輸血による感染も、疑われるものがある。このようなことから、日本での人への感染リスクは、低いとはいえないのではないか。

◆新潟
9 農水省にお願いします。「BSEの原因究明(その2)に、1990年以前に輸入されたイタリア産肉骨粉に含まれていた病原体・・・可能性」と結論づけているが、1990年~96年ごろまでに輸出された肉骨粉の可能性をはずした理由は?!「4ヶ月齢に感受性が高い」とすれば、先の可能性の結びつきは低いと思われるが。。。。!!(飼料規制前に輸入肉骨粉を放出したとの指摘があるので)

まだまだ続く。。。


土壌汚染の観点から見たBSE

2005年01月25日 09時01分38秒 | リスコミで判明した問題&土壌汚染
ネットサーフィンをしていたら、「あなたの町のダイオキシンの濃度」的データを見つました。
ダイオキシン類環境調査結果(土壌)

http://www.env.go.jp/air/report/h14-06/06.pdf

こうしたデータもありますが、実のところは、「土壌汚染はスポットだから数m離れたり、深さが違うところの数値は全然違うんだ」、ということをゼネコンの人に聞いて思ったんですが、

プリオンって、分解の点ではダイオキシンみたいなものですよね。

過去、酪農雑誌で一日350g肉骨粉100g血粉食べさせろ、などと推奨したり、国の飼養標準という指導書でもバイパス蛋白を食べさせろ、と推奨していたわけですから(「狂牛病は終わらない」という本より)、糞を考えると、堆肥化してもプリオンがすぐ無くなるわけでなし、農場の地点によっては残留している可能性もあるのではないでしょうか?

そういう観点からも、検査を止めるのは時期早々だと思いましたが。
http://www.sasayama.or.jp/kakolog/kakolog4.htm#7909

糞処理で検索してみました。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E6%94%BE%E7%89%A7+%E7%B3%9E+%E5%87%A6%E7%90%86&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
http://science3.2ch.net/test/read.cgi/nougaku/979309895/l100