BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

狂鹿病問題:鹿ハンターからヤコブ病26名発生 そして鹿肉骨粉や油脂・エキスの行方は?

2005年10月29日 13時38分49秒 | アメリカ牛は安全か?
■狂鹿病問題:鹿ハンターからヤコブ病26名発生

狂鹿病に感染した鹿の写真
http://www.cwd-info.org/index.php/fuseaction/resources.photos

10月24日の食品安全委員会で、北本哲之委員がこう発言しました。
「北米ではCWD(狂鹿病)が大発生、大・大問題となっていて、
WHOが、鹿ハンターから20名のヤコブ病が出ていることを気にしている」


え?そんな話知らなかったよ?
私の聞いていたのは3人の若い鹿ハンターがヤコブ病になった話だけだよー
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/d9bc601c93d87c6fd55d014bd215be5d
とびっくりしていたら情報を頂戴しました。

2004年11月時点で、「鹿ハンター」から26人のヤコブ病患者が出ているという情報です。
http://www.cjdsurveillance.com/abouthpd-animal.html
・・・・米国の鹿ハンター人口は確認中ですが、ヤコブ病は100万人に一人の病気と
されているのに、変な感じですね。上記は結局「弧発性、家族性」と片付けられて
しまったようですが、そもそもCWDとBSEとは病状が異なりますし、

英国型の狂牛病(BSE)とは病状が違う、弧発性に似た症状の
BASE(Bovine Amyloidotic Spongiform Encephalopathy 牛アミロイド型海綿状脳症)も存在します。
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

<BASE参考サイト>
イタリアで新型BSE二例、人間の孤発型CJDに似る―新研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04021701.htm

そのような中、鹿のCWDの霊長類への伝達に関する新論文が今月出ました。
the Journal of Virology 2005年11月号
http://jvi.asm.org/cgi/content/abstract/79/21/13794
http://www.vegsource.com/talk/madcow/messages/1000187.html
http://www.vegsource.com/talk/madcow/index.html
病状はどんなだったのでしょうか。

■参考:米国のヤコブ病発生件数表

The National Prion Disease Pathology Surveillance Centerの表ですが、
米国で2005年9月までに47名のプリオン病患者の診断がまだペンディング中
のようです。解剖件数と結果が気になります。
http://www.cjdsurveillance.com/resources-casereport.html
これは報告された分ですが、まだ州の半分に報告義務がないと聞いています。
BSEとは違う病状のBASEという感染型プリオン病が心配になってきましたが・・・・


■「鹿の肉骨粉」は今どうなってるの?レンダリングで牛にまわってない?肉エキスや油脂の行方は?

米国の州によっては2割が感染しているといわれる狂鹿病ですが、
鹿の肉骨粉や油脂(骨油)、肉エキスはどうなっているのでしょうか? 
一応、反芻動物には与えないように、とするFDAの指示は出ているようですが、現実は?
なにせ、牛に与えられる100万トン鶏糞の3割が肉骨粉、とFDA要人が見積り、
(当然鳥類に与えられたものですから反芻動物規制なしの肉骨粉でそ)、
SRM由来の32万トンの肉骨粉・牛脂、死亡動物から25万トンの肉骨粉・牛脂が
家畜飼料に回っている米国ですから、薄ら寒くなって参りました。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/c35a71a82981c6c137518f281eb161c0

それらを指摘した国会のBSE質疑ビデオ。24日の審議会で食安委はこれら指摘を無視しました。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/26465737f0866b47c55ab28b7c393d2c

鳥取大学籠田勝基教授の日本語解説によると(2001年11月更新)
http://www.yezodeer.com/cwd/cwdreport.html
http://www.yezodeer.com/cwd/cwd.html
鹿→牛は脳内接種で感染しています。
他の情報源(英文)
http://www.avma.org/communications/brochures/cwd/cwd_faq.asp
http://www.cdc.gov/ncidod/EID/vol10no6/03-1082.htm#21

※CWDの起源は不明、しかし、以前、ハンティング用に美しい骨格の鹿を作る
 ために、肉骨粉による餌付けをしていたという情報もあります。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/d9bc601c93d87c6fd55d014bd215be5d

■鹿のレンダリング混入規制に関する動きと、飼料違反情報

★FDAの反芻動物に関する飼料違反企業への警告文書
”Animal Proteins Prohibited in Ruminant Feed”という言葉に注目
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/wlcfm/subject.cfm?FL=A
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/wlcfm/subject_archive.cfm?FL=A
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/wlcfm/sindex.cfm

★交通事故で死んだ鹿からCWDが結構でたという論文
RELATIVE VULNERABILITY OF CHRONIC WASTING DISEASE INFECTED MULE DEER TO VEHICLE COLLISIONS
Caroline E. Krumm1,2, Mary M. Conner3 and Michael W. Miller1,4
http://www.jwildlifedis.org/cgi/content/abstract/41/3/503?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=prion&searchid=1129911605108_210&stored_search=&FIRSTINDEX=0&volume=41&issue=3&journalcode=wildlifedis
Journal of Wildlife Diseases, 41(3), 2005, pp. 503-511
© Wildlife Disease Association 2005

★交通事故で死んだ鹿がレンダリングに入ってるという情報
http://www.nidsci.org/pdf/cattledeaths_tse_epidemic.pdf
(20ページあたり参照)

2003年5月にFDAが出した鹿レンダリング規制案に対するパブコメ
FDAに対しレンダリング業界「The National Renderers Association」が出したパブコメ
http://www.fda.gov/ohrms/dockets/dailys/03/jul03/071703/03d-0186-c000005-01-vol1.pdf
FDAが出した草案 2003年5月15日
FDA Issues Draft Guidance on Use of Material From Deer and Elk in Animal Feed
http://www.fda.gov/bbs/topics/ANSWERS/2003/ANS01220.html

★FDAが2003年9月15日に出したガイダンス
Guidance for Industry Use of Material from Deer and Elk in Animal Feed
http://www.fda.gov/cvm/Documents/guide158.pdf

★2002年12月時点の情報
http://www.rendermagazine.com/December2002/CWDPostiveAnimals.html
The Food and Drug Administration issued an order this week telling rendering
companies to avoid deer and elk carcasses from endemic areas.
FDAはレンダリングの会社にCWD発生地域からの鹿とエルク死体を避けるように今週命令を発令した。
The rendering companies that pick up carcasses from local meat lockers say
they won't sort the deer, so they won't pick up any.
「レンダリングの会社は鹿を分類しないであろう、だからピックアップしないだろう、と言う」
http://news.minnesota.publicradio.org/features/200211/19_hetlandc_sodakcwd/
他にもたくさん情報があるので、順次追加していく予定です。

レンダリングの問題についてわかりやすい記事 
Seattle's Only News Section • Aug 21 - Aug 27, 2003
Cannibal Cows and Dying Deer
http://www.thestranger.com/seattle/Content?oid=15329

関連
我々と米国の牛は、まさか「シカ」等を知らぬ間に食べている?!
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/709389673cd6aa716ef2016ddafc9227
狂鹿病(CWD)とBSE評価について食安委に質問してみた
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/ef1a5352ddaf5677d9dee3a1259db737
最新のCWDニュース
http://www.altavista.com/news/results?q=CWD&nc=0&nr=0&nd=2&sort=date
野生のヘラジカに初めてCWDが発見されたというニュース
Chronic wasting disease found in moose
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/other/bse/news/oct2605cwd.html
イタリアで新型BSE二例、人間の孤発型CJDに似る―新研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04021701.htm
狂牛病関連病はvCJDだけではない、孤発型CJDにも関連の可能性
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/highlight/02112901.htm
BSEの人間版はvCJDに限られない 遺伝子型で異なる型
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04111201.htm
英国:BSE(狂牛病)被害者は本当に150人だけ?
盲腸推計3800人と、二次感染防止通知6000人
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/a0209d89782edb34131184136abc37e0


食安委の事務局が不透明に見える件で寺田委員長に伺ってみた

2005年10月25日 08時54分10秒 | アメリカ牛は安全か?
傍聴行ってまいりました。

資料や議事録は下記にUPされます。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai33/index.html
議事録はここ

昨日のプリオン専門調査会では、日本獣医畜産大学の木村信熙先生が参考人として招致され、日本の過去20頭のBSE牛の感染源についての表(資料4)が提示されました。

日本の20頭中13頭に共通する代用乳の成分を、感染源として見直すべき、過去のBSE対策チーム報告書の統計手法の誤りは認め、代用乳のリスクを検証すべきであり、米国牛の安全性や感染源にも関わる問題である、という発言をされました。でも報道を見てるとそれらは悉く無視されていてますね。

代用乳中の牛脂や血漿たん白といえば。。。(10月26日追加)
食品安全委員会で現場にずっとおられた、飼料の専門家の木村信熙先生に吉川座長が質問をしていて、その回答を思い出したのですが、

肉骨粉と違い、油脂のタローは、輸送中などで、脂肪と不純物は分離、不純物の濃度が高まるので、危険なものが入るとしたら、全体の一部にムラが集まるから、「濃度が低いから安全とはいえない」、という話が出ていたと思いました。

たとえば、0.15%の基準で処理していたとしても、危ないかも知れない不純物は底に溜まったりして高濃度になるということでしょうか。現場では常識のお話のようですが、それら現場をしらない方たちが日本の食の安全を議論してるって怖いと思いました。

参考:
日本のBSE感染源は肉骨粉ではなく「代用乳材料の汚染」説
衆院:農水委員会のBSE質疑で油脂・血液飼料の問題指摘&食安委内紛

また、木村先生は、鶏糞ごみ飼料などについても、異常プリオンは鶏に吸収されずに排泄する旨を少なからずの委員がご発言されている旨、それらも感染源としてもっとしっかり検討すべき、という、「現場」を知る、飼料の専門家のお立場から指摘されたにもかかわらず、審議会では、それらもさらっと流されてしまいました。次回に反映されるのでしょうか?

また、過去のとりまとめ案で、報告の本文内容と結論部分が異なる点など、食安委の不透明さについて触れられたところ、寺田委員長が、木村先生がおっしゃってもいない「捏造」とか「偽造」という言葉に置き換えて怒って反論していたことについて、私は、寺田委員長の反論に納得ができず、あとで直接寺田委員長に食安委事務局の不透明さの具体例を出して問題点を伺いにいきました。

事務局は、いつも、「国民からの情報を委員に提供している」、というように回答しておりますが、現実的には委員に情報が伝わってないことが少なくありません。

私はいままでたくさんの情報提供を食品安全委員会にして、そのつど事務局から、「いただいた情報は委員に情報提供いたします」というような回答をもらっていたにもかかわらず、

今年の1月ごろ?ある2名の委員に直接それら情報について伺ったら、「このような形でこれら情報などを事務局からもらったことがない」という話を頂戴した、という話を寺田委員長にしたら、たいそうお困りになったお顔をされて「事務局は3人という少ない人数でやってるから」といわれていました。

それから、たとえば、5月の答申前の1月と4月に、日生協が食安委に陳情した「日本の牛において、危険部位である舌扁桃が除去されていない」という、ピッシングよりさらに重大問題と考えられる指摘などについても、
http://www.co-op.or.jp/jccu/news/syoku/syo_050127_01.htm
http://www.co-op.or.jp/jccu/news/syoku/syo_050418_02.htm

事務局は「皆様からいただいた情報は委員全員に伝えている」などと回答しておりましたけれども、寺田委員長は本日うかがったら「知らなかったです」といわれていました。

もし委員に伝えていたら、この重大な情報が国内のBSE対策改定の答申案で話題にでないはずがございませんよね。?それとも委員はSRMが除去されていない現実を審議で一切無視したのでしょうか?

私はこれは大問題だと思うのですが。
まず、今は舌扁桃は除去されているのでしょうか?
また、なんで国内見直しのリスクの中に上記重要情報が含まれなかったのでしょうか?

また、「昨年9月のとりまとめ案について、本会議に上がる前には、わずか数日しかなかったですが、たとえば品川先生にしても、全部その案を読んでOKを出した上で本会議に提出されたのでしょうか?」という質問に関しても、寺田委員長は、歯切れの悪いご回答をされてました。

鶏糞の3割が肉骨粉という情報や、SRMから32万トンの肉骨粉や牛脂、などという情報は、私は、10月14日ごろに食安委に送って、18日に「この情報は委員全員に配布する所存です」という事務局の回答を得ましたが、 寺田委員長が仰るには、「2、3日前にそういったメールがきたようだ」とのことでした。

「不透明でないというのであれば、なぜ委員に配布した情報を公開審議の場で国民にわかる形で配布しないのでしょうか?」とうかがったら、寺田委員長は、「それはそうですね、おかしいですね、改善するようにします」と、言ってくださいました。

なお、帰り際、山本委員が記者さんと話をしていたので、
「100万トン与えられている牛の鶏糞飼料の3割に肉骨粉が混入している情報やSRM由来の肉骨粉が32万トン、死亡動物由来を含めて57万トンが飼料になっている話はなんで一切出てこないのですか、たたき台に反映されないのでしょうか」と伺ったら、山本委員は「私はその話を把握していません」と回答されました。

また、CWD(狂鹿病)とミンク脳症の話がたたき台に出ました。その記述は事務局の梅田様が作成されたようで、他の委員から、根拠となる論文などについて質問が出たときに、吉川座長が梅田様に内容の確認をしていました。

たたき台には、「反芻動物由来の飼料を与えることは97年に規制されているので(CWDに関して)リスクは少ないと思われる」というような記載がされていましたが、

私は食安委事務局に、笹山さんから頂戴した情報など、規制遵守が守られていないという下記情報を送っています。でもそれはたたき台に反映されてませんでした。http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/ef1a5352ddaf5677d9dee3a1259db737

北本委員より、CWDはもう米国では大・大問題で、
「米国で、鹿を食べてヤコブ病になったのではないかと疑われる例が20名あるという話がWHO内でも問題になっている」し、
こんな甘いまとめ方ではいけないのではないか、という指摘がされたのですが、

見上委員から、「CWDは牛に影響があるのか?ヒトに影響があるのか?」「そんなことまで含めてたら結論までに10年かかる」とか何とかクレームが出ました。それに対して金子委員が反論をしていました。

(といえば、CWDとヒトの感染について新しい論文が出るようです。11月号とのことですからもう出ているかも?)

Questions linger in U.S. CJD cases
http://www.upi.com/HealthBusiness/view.php?StoryID=20051019-090103-6576r
No human cases of CWD have ever been confirmed, but the disease has been shown to infect human cells in a lab dish. Also, a team of researchers led by Jason Bartz of Creighton University in Omaha, Neb., report in the November issue of the Journal of Virology they had experimentally transmitted CWD to squirrel monkeys --the first reported transmission of CWD to primates.

If CWD is capable of infecting humans, it is unknown whether the resulting disease would resemble sCJD, vCJD or a novel disorder. If the disease looks like sCJD, cases could be going undetected or misdiagnosed.


なお、CWDについて論文を出されていたエリザベス ウイリアムズさんは、お亡くなりになってしまったとのことで、どうのこうの、という話が出てました。(要領を得ずすみません(^^;)

また、北本先生は、CWDは大事な話ではあるが、今、なぜ唐突にCWDの話が出てきたのか?ということをいわれてました。それらを伺って、全体的に調査会の意思の疎通がなされてないように感じました。

金子委員より、今やっている日本の審議が世界に通用する「科学」と捉えられたら困る、諮問で2つの限定が出ていて、その範囲での回答ということである、というような意見がでました。

吉川座長のモデル試算、通常のレンダリングで感染性は1/100に減少する、という点などは一切変更されてませんでした。EUの評価では「米国の方法では感染性は減少するとはいえない」としているのに、なんでそれがたたき台では1/100になるのでしょうか?」と山本委員に質問したのですが「その点は私は不明」といわれていたような?ちょっとあやふやですみません。

なお、米国への質問事項の回答に関して、業界の言い分がそのまま掲載されてたりなんてのもあったんですが、なんで日本として科学的に確認しないのかなぁと思いました。

取り急ぎ気がついたことを。。。

11月14日追記:
■国民とのBSE意見交換会で指摘されながら、調査会公開審議では、一切壇上にあがることなく、無視されてきた数々の問題点と現場の声
BSEリスコミで出た意見より・・・リスク評価に計上されてない問題点その1
BSEリスコミで出た意見2 SRM焼却や汚水の問題

<今回の報道>
<プリオン調査会>米産牛肉 年内にも輸入再開の見通し(毎日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051024-00000121-mai-soci
米国・カナダ産牛肉 結論先送り 食安委プリオン専門調査会(日本食糧新聞)
http://www.nissyoku.co.jp/
食品安全委 米国産牛肉輸入再開に向けた最終結論は次回持ち越し(NNN)動画あり<10/24 19:54>
http://www.nnn24.com/45566.html
食品安全委「牛肉のリスク、日米の差は極小」・年内解禁濃厚に(日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20051024AT1F2401024102005.html
輸入再開を事実上容認 12月にも北米産牛肉解禁へ(共同)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051024-00000241-kyodo-bus_all
プリオン調査会答申案の原案要旨(山陽新聞)
http://www.sanyo.oni.co.jp/newspack/20051024/20051024010086181.html
米・カナダ産牛肉、12月にも輸入再開へ(読売)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051024-00000013-yom-bus_all
牛肉危険度、国産と差「小さい」 食品安全委が答申原案(朝日)
http://www.asahi.com/special/bse/TKY200510240243.html
北米産牛肉、年内にも輸入再開見通し(TBS)
http://news.tbs.co.jp/top_news/top_news3144733.html
米牛肉輸入問題 審議継続へ(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/syoten/
食品安全委 米国牛肉輸入、答申原案提示 条件順守、安全の前提(産経)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051025-00000006-san-pol
10月25日付・読売社説(1)
 [米国産牛肉」「輸入再開を遅らせる政治の怠慢」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20051024ig90.htm
これから配信される報道機関もあるので、順次追加予定

追加:
牛肉輸入12月にも再開 大手スーパー、即販売には慎重
FujiSankei Business i. 2005/10/25  
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200510250028a.nwc
食品安全委 米国牛肉輸入、答申原案提示 条件順守、安全の前提 (産経)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051025-00000006-san-pol
<米国産牛肉>輸入再開へ 安全性大丈夫? 消費者ら複雑(毎日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051025-00000022-mai-soci輸入再開を事実上容認 12月にも北米産牛肉解禁へ
http://www.usfl.com/Daily/News/05/10/1024_019.asp
“楽観的材料だけ” “強引な結論…”「危険部位除去」「生後20カ月以下」というが 「本当に守られるのか」米国牛肉 輸入容認案に異論続出(赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-10-25/2005102503_01_2.html
↑一番全委員の意見を反映してる記事と思いました。

笹山さんの掲示板[1949] 以降にも情報を書かせていただいております。
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

BSE:国会で食安委の”科学根拠”に疑問続々 でも報道されず

2005年10月21日 12時28分43秒 | アメリカ牛は安全か?
■BSE:国会で食安委の”科学根拠”に疑問続々 でも報道されず

米国牛輸入再開が決定したようなムード報道の中、国会衆議院で、BSE問題に関して、食品安全委員会と農水・厚労省に対しての質疑が行われました。

かなり熱い質疑でしたし、議員から多数の「科学的評価に入れるべき重要情報」が指摘されましたが、それらが殆ど報道されなかったのは11月にブッシュさんが来日するから? それとも販促広告費のせい?

ということで、いまやマスコミのタブー?、禁忌?とされている、米国牛のヤバイ実態を知りたい、怖いものを見たい、という方はぜひ、週末のお供にビデオをお楽しみください。(笑 
さて、食安委の次の審議(24日月曜)ではそれら情報は反映されるんでしょうか。

11月15日追記:
衆議院の質疑の会議議事録ができてました。下記にて、ご覧いただけます。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm
↑委員会名から、順にクリックしてご覧ください。
内閣委員会 第163回 平成17年10月12日第2号 (川内博史議員)
内閣委員会 第163回 平成17年10月19日第4号 (川内博史議員)
農林水産委員会 第163回 平成17年10月19日第2号 (山田正彦議員 高橋千鶴子議員)

衆議院の質疑の中継ビデオは下記にてご覧いただけます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm
検索で「日時」と「発言者」を入れるとHITします。

開会日: 平成17年10月12日
発言者名: 川内博史

開会日: 平成17年10月19日
発言者名: 山田正彦
      川内博史
      高橋千鶴子

========12日分の内容概略。========
★代用乳の中の牛脂と血漿たん白が感染源としてもっと調査会で追究されるべき。
今の感染源評価の基礎となっている報告書に統計的に重大な間違いがある、という指摘があるので、それを調査会で確認すべき。牛脂と血漿たん白が20頭中13頭の感染源となったなら、それらに全く規制がない米国の評価にも大きくかかわる
★米国の牛の脳や脊髄(SRM)から、16万トンの肉骨粉と、16万トンの牛脂が作られ(2004年)飼料化されている件。
★牛の脳&脊髄入り肉骨粉を食べた100万トンの鶏の糞の、牛の飼料リサイクルについて
★鶏糞尿飼料の30%に肉骨粉が混入しているというFDA長官代理の見積もり
★ミンク脳症や狂鹿病(プリオン病)が存在するにもかかわらず、
 米国で、ミンクや鹿がレンダリングシステムに混入している件。
★食品安全委員会の中立公正が問われる件。

============== 順次追加予定。 ======

マスコミの方々は、食安委の希望的というか「こうだったらいいなー」という願望的仮定と推論に基づく、現実の実態として出ている数字を無視した、とても「科学」とは思えない、根拠のない「モデル計算の数字」だけは報道はされてますが、
(計算している座長は一応「モデルだ」と言っているんですが、またまた報道の、数字の一人歩きを黙認、野放しのプリオン専門調査会)

私は、これらモデル計算やら論文?を翻訳して、世界のBSE研究者に見てもらいたい位です。EUの学者なんか驚いちゃうだろうなぁ。EUの食品安全局が「米国のレンダリングでは大気圧下のため感染性は減少するとは思えない レンダリング評価は”不合格”」と評価してるのが、日本の吉川座長の計算だと「レンダリングで1/100に感染性は減少」なんてモデル計算を出してるんですもん。なんだそれ。
米国在住のセイファー教授やプルシナー教授は、さて、これら「科学的評価」を見たら、なんてコメントするだろうか。

周りの方は、自分は食べても子供には食べさせない、なんていわれてる方もおられるけれど、子供が事故でもして、輸血や血液製剤を使う、とか、歯医者にいく、なんてことを考えると、とてもじゃないけれど、「個人の選択」な問題ではありませんね。

ちなみにこの質疑で報道されたのは、次の2点くらいではないでしょうか。
■BSE問題:「安全」パンフを政府調査会座長代理が監修
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20051013k0000m040083000c.html
 米国食肉輸出連合会が作った米牛肉の安全性を訴えるパンフレットを、政府の食品安全委員会(寺田雅昭委員長)リスクコミュニケーション専門調査会座長代理を務める唐木英明・東大名誉教授が監修していたことが分かった。12日の衆院内閣委員会で川内博史議員(民主)が「食品安全行政の中立・公正を疑わせる」と指摘した。寺田委員長は、唐木氏は牛肉輸入を審議する委員ではないとしたが、「もう少し気をつけたらいいのにと思う」と答え、問題があったとの認識を示した。

 パンフレットは「知って安心BSEのホント」との題でA5判18ページ。連合会が昨年6月に約1万部を作った。唐木氏はパンフレットの中の対談にも登場し「アメリカの(脳などの)特定部位の除去は徹底していた」「(日本のような)全頭検査の必要はない」などと話している。経歴欄に「食品安全委員会専門委員」との記載がある。

 安全委は、プリオン専門調査会で米国・カナダ産の牛肉の安全性を審議中。寺田委員長は「(監修は)委員会の立場としてではないので、まあしょうがない」と話した。一方で、唐木氏には以前に、発言の際は安全委の肩書を使わないよう注意していたことを明らかにした。【高木昭午】
毎日新聞 2005年10月12日 20時21分


■米産牛 輸入の前提“お粗末” 査察体制ほとんどなし
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-10-20/2005102015_01_2.html
 日本政府が米国産牛肉輸入再開のための条件としている米国内の“BSE(牛海綿状脳症)安全対策”にたいし、日本政府にはほとんど査察体制がなく、月1回でも査察率はわずか3%程度。実効性はない――。19日の衆院農水委員会で、日本共産党の高橋千鶴子議員はそんな実態を明らかにしました。日本政府が急ぐ輸入再開の前提そのものが揺らいでいます。

■高橋議員が追及
 政府は現在アメリカの圧力を受け、米国産牛肉の早期輸入再開をめざしています。そのために、内閣府の食品安全委員会に「生後二十カ月以下」「危険部位の除去」という条件をつけ、米国産牛肉と国産牛肉のリスクは「同等」かどうかの評価を求める諮問をしています。食品安全委員会の審議では、輸入条件の完全順守が大前提となってきました。しかし、その前提の実効性にはこれまでも強い疑問が指摘されており、政府は「査察の実施で実効性をあげる」(農水省の石原葵事務次官)などと言明してきました。

 しかし、高橋議員によると、米国では、一日あたり一施設で約五千頭と畜されているのに、査察にあたる日本政府の人員体制は農水省動物検疫所の家畜防疫官二十三人と厚生労働省監視安全課の職員二人だけです。

 米国産牛肉輸入を含む農水省の査察活動の来年度予算要求は約四千万円です。
 動物検疫所の家畜防疫官は、米国産牛肉査察だけでなく、口蹄(こうてい)疫が発生した中国などからの輸入条件の査察も任務です。
 しかも、米国内での日本向け米国産牛肉の処理施設は約三十施設。訪米して毎日査察すると年間約一万九百五十回の査察が必要になる計算です。
 高橋議員は、「仮に十人が月一回米国に出向いて三十施設を査察しても査察回数は年三百六十回。査察率はせいぜい3・2%にすぎない」と指摘。航空運賃など旅費を考えるだけで予算オーバーになるような「人員と予算でまともな査察となり、担保できるのか」とただしました。

■政府「これから詰める」

 農水省の中川坦消費・安全局長は、「(月齢判定の)枝肉格付けなどを常駐に近い形でみるわけではない」「頻度その他はこれから詰めるところ」と答弁。多くを「書類」の審査などに頼る意向を示しました。
 岩永峯一農水相は「(再開は)食品安全委員会の答申を踏まえていく」と答えました。


参考:
最近報道された、米国食肉加工場の様子では、
■日経スペシャル「ガイアの夜明け」アメリカ牛肉は大丈夫か
8月16日放送 第174回

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview050816.html
閲覧者のまとめが↓にUPされてますけれど、私も見ましたけど
牛の緑色のぶつぶつの膿瘍(病変)を、肉に付着させたままそのまま出荷してるとか、やってましたね。再放送希望。
http://nyoze.seesaa.net/article/8294815.html


【牛に鶏糞】鶏糞への肉骨粉混入率を30%程度とFDA要官見積(=年間30万トン?)

2005年10月16日 08時40分14秒 | アメリカ牛は安全か?
■【牛に鶏糞】鶏糞への肉骨粉混入率を30%程度とFDA要官が見積(=年間30万トンの肉骨粉が牛へ?)

牛への鶏糞ごみ飼料=poultry litter について、全国食健連が主催したBSE講演会のジョン・スタウバーさんの資料に以下の件がありましたので、転載させていただきます。

>毎年約100万トンの鶏の糞尿が牛に与えられている。鶏舎の床などから掃き集めるため、これに肉骨粉入りの飼料が混入している可能性は大きい。FDAのクロフォード長官代理は、肉骨粉の鶏糞への混入率を、30%程度と見積もっている。米国が肉骨粉全面禁止措置をとれない背景には、産業界の圧力がある。米農務省の資料によると、91年にAPHIS(農務省動植物検疫局)が、豚、猫、ミンク、シカその他の実験用動物について海綿状脳症伝染の可能性が高いことを指摘した。しかし同時に、肉骨粉の全面的禁止が家畜飼料、肉骨粉産業に与える打撃が大きすぎる点も指摘された。

(略)

>米国の畜産と酪農で牛に肉骨粉を与え始めたのは80年代初め。89年に生産された肉骨粉、血液粉、フェザーミールは約3600万トンであり、その34%がペットフード、34%が鶏の餌、20%が豚の餌、そして10%の360万トンが牛の餌となった。


年間100万トンの糞尿中の30%としたら、30万トンの肉骨粉を米国牛は食べているということになりますが。でも、これに、排泄物中の(鶏の体を通した)蛋白量の見積もりは含まれていないのかな?含んだらどの位になるでしょう?

情報いただきました。
http://pubs.acs.org/email/cen/html060205110931.html

Chemical and Engineering News
August 4,?2003
Volume 81, Number 31
CENEAR 81 31 pp. 22-24
ISSN 0009-2347

HUMAN HEALTH
GUARDING AGAINST MAD COW DISEASE

One diseased cow in Canada sparks calls for stronger regulations in the U.S.

BETTE HILEMAN, C&EN WASHINGTON>

"One of the most direct ways to get cattle-derived meat and bone meal into cattle is the practice of feeding them poultry litter. Meat and bone meal from rendered cattle is often added to poultry feed. Chickens spill a portion of their feed on the floors of the poultry sheds. As a result, poultry litter may consist of a mixture of excrement, spilled food (including meat and bone meal), dirt, and feathers. An estimated 1 million tons of this material is scraped from the floors of poultry sheds, pelletized at 140 °F (the temperature of a sauna), and fed to cattle every year. This temperature is not nearly high enough to degrade infectious prions.

"There is a possibility that chickens waste so much feed that the litter can contain up to 30% meat and bone meal," Crawford says. FDA is considering two ways of eliminating potential problems from the feeding of meat and bone meal to poultry, he says. One is to ban the feeding of chicken litter to cattle; the other, ban cattle-derived meat and bone meal from poultry feed.


■■異常プリオンは排泄される、との研究者の見解について(→鶏糞に関係)
いくつかネットに掲載されたものを集めてみました。

公開セミナー「BSEの正しい知識」
山内一也先生の質疑から
http://www.pref.mie.jp/NOTIKUSA/gyousei/BSE/PR/011209a.htm
>Q:異常プリオンを摂取した豚や鶏を人が食べてもいいのですか?  
>A: 必要なアミノ酸、たんぱく質は吸収されますがそれ以外は体内に残っていません。異常プリオンは排泄されます。体内で増えないので意味がありません。

品川森一先生のご発言より
http://www.s.affrc.go.jp/docs/animal/TSE_kentoukai/2kai/2.pdf
>「・・・要するに脳内接種というようなものは病原体の排泄がないというようなものである。そういうものであれば、これは何もP3でずっと飼う必要はないであろう。ただ、経口接種の場合は、これは口から入れてやったものが糞便に出てくるということがあるわけです。ですから、この糞便に出てくるようなものをP1,あるいはP2というようなところで飼育するのはまずいであろう・・・」

金子清俊先生の2001年9月頃のご見解
http://www.sasayama.or.jp/diary/kaneko.htm
>また、以下の2点はどなたも言及していないことですので、知っていただく必要があると思います。
>(1)我々を含めた動物には、体内に入った異常プリオンを、自然に排泄する機構が生来備わっていると考えられています。異常プリオンが体内にとどまる間に、異常プリオンがどんどん生成された場合にプリオン病を発症すると考えられますが、作る量よりも排出量が多ければ発症を防げるわけです。つまり、どんな少量でもいったん口にしたら蓄積されてしまって二度と体外へ排出されないと言うことではありません。ただし、正確にどの程度の異常プリオンがあれば、排出量を上回るのかはわかっていません。


■危険部位(SRM)由来の肉骨粉と牛脂が年間合計32万トン、死亡動物から25万トン生産されているという資料

※とくに牛脂と牛の血液は牛への直接給与も禁止されてません。
※11月13日補足:食品安全委員会の米国BSE評価計算は、抜け穴・欠陥だらけで紹介しましたが、EUの米国の評価だと「大気圧の下で(つまり加圧することなく)加工しているから、BSE感染性が工程に入れば、これを大きく減らすとは考えられない」とあるのですが、食品安全委員会の米国評価の答申案にある吉川座長の計算で「通常のレンダリングでは感染価は約1/100に減少する」としてあるんですよ?!はて、その目的は??(^^;国会でも問題を指摘されたのに訂正しないこの計算、国民を騙そうとしているとしか私には見えないんですが?!

<概略:原文を確認ください。>
2004年度のデータで、SRMを除けば、肉骨粉は16万1365トンの減少、動物油脂(tallow)も同じ位(16万1365トン)の減少、dead stock(動物の死骸。牛、豚、羊など)を除けば、12万8502トンの肉骨粉減少、動物油脂(tallow)も同じ位(12万8502トン)の減少、全部足すと、57万9779トンの減少となる。(合計45トンの差異あり) 

Certain unknown variables within the United States could change the production forecasts dramatically. Of specific concern is the Food and Drug Administration’s (FDA’s) publishing of an advance notice of proposed rulemaking (ANPR) on July 14, 2004. This ANPR, among other things, addresses the elimination of specified risk materials (SRMs) and dead stock from the feed chain. In an Informa Economics study completed in 2004, it was reported that the removal of SRMs from the feed chain would decrease final MBM production by approximately 161,365 metric tons and reduce tallow production by the same amount. The removal of dead stock from the feed chain could lower production of MBM by 128,502 metric tons and subsequently tallow by the same amount. Hence, if both SRMs and dead stock were removed, total rendered product production could fall by 579,779 metric tons. This is equal to approximately 37 percent of U.S. exports by volume (2004 data) and approximately eight percent of total rendered product production. The comment period for this notice ended on September 13, 2004; however, as of March 2005, no action by the FDA had been taken.

<資料元>
Market Report 2004 
April 2005 • Render
A roller coaster year and hope for the future. 
By Kent Swisher
Vice President, International Programs
National Renderers Association
http://www.rendermagazine.com/April2005/MarketReport2004.pdf
http://www.rendermagazine.com/ 

関連:
膿瘍を食肉に付着させたまま出荷?!羊の炎症乳腺に異常プリオン ”牛の炎症部位”は大丈夫?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/4ac06c179942ecb2e8e7de5314db13b0
2005年1月21日 プリオン調査委員会傍聴記 その1 「20ヶ月齢記載は削除しろ」と委員
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/231654948ea4804c86cc0fd488153063
危険部位→レンダリング(肉骨粉)→鶏飼料→鶏糞ごみ→牛の飼料・・・・?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/d5567f5d2c875bf17a999b32a29102f7
アメリカ牛は本当に安全か? その2 鶏糞に糖蜜をかけた飼料とは?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/462f08e8cc6a6919618c3b8acbedde00
BSE:国会で食安委の”科学根拠”に疑問続々 でも報道されず
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/26465737f0866b47c55ab28b7c393d2c
狂鹿病問題:鹿ハンターからヤコブ病26名発生 そして鹿肉骨粉や油脂・エキスの行方は?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/fdabffcdc95ff6b4d78cad2bc71cd0a5

食品安全委員会の米国BSE評価計算は、抜け穴・欠陥だらけ

2005年10月11日 15時17分50秒 | アメリカ牛は安全か?
■食品安全委員会の米国BSE評価たたき台は欠陥だらけ


食品安全委員会の吉川座長や山本委員のたたき台計算を元に、あちこちで「米国の汚染は低い」「日本の5~6倍」などと、メディアはもちろん、食の安全安心に関する情報をメールマガジンなどで配信しておられる方々も、それら、穴だらけの評価計算をそのままうのみにして、BSE問題はたいしたことない、などという論調を消費者に垂れ流しておられることに、最近私は、本当にギョッとしております。

だいたい日本の汚染だって、2年間も高リスク死亡牛の検査をせずに、ヤバイ牛は生きたまま大量レンダリングなどという告発もあったり、素埋め事件が多発するようなことがあったわけですが。

話は戻って、この、食安委のたたき台評価案
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai32/prion32-siryou3.pdf
の元となるそもそもの(農水省時代の)BSE対策検討チームの感染源評価が統計学的にも決定的に間違っていることを、在野の先生方が指摘されており、日本の20頭中13頭の感染牛の感染源は、代用乳中の牛脂または血漿たん白であるという指摘が、国会の農水委員会でも取り上げられたんですが、
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/23ab0dde4b4a2cdbbb3ec688de8e9bb8
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b35ba6a5239ef9010394300ee16adb15
本日の時点でも、その資料を持っているはずの食品安全委員会はそれを無視したまま、米国内の牛脂や血漿たん白を使用し続けることによる国内増幅には触れていません。

参考:
米国の肉骨粉と動物油脂中に危険部位はどの位入ってるの?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/5b5304b94fa3325250627d33a6e94302

さて、どうなりますことやら。。

たたき台の欠陥について、農業情報研究所さんのわかりやすい指摘がございましたので、ご紹介します。

プリオン専門委 たたき台二次案にも重大な欠陥ーレンダリング工程や獣脂には一切触れず
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05100801.htm
>とりわけ重大な問題と指摘した国内牛の暴露・増幅リスクに関して、レンダリング工程の実態には一切無視、「通常のレンダリングでは感染価は約1/100に減少する」とした点について何の修正もない。EUのリスク評価が言うように、

 「米国の約280のレンダリング工場で四つのシステムが使用されている。全システムが100-150℃の温度と様々な加熱時間、大気圧下で加工。

  -バッチ煮沸工場(46):115-125℃、45-90分。

  -連続チューブ・デイスク煮沸システム(220):131-150℃、45-90分。

  -連続多段階蒸発システム(10):115-125℃、20-40分。

  -連続予熱/加圧/蒸発システム(4):87-120℃、240-270分。


>これらは大気圧の下で(つまり加圧することなく)加工しているから、BSE感染性が工程に入れば、これを大きく減らすとは考えられない」(米国の地理的BSEリスクの評価に関する作業グループ報告(欧州食品安全庁) 04.9.4)

>というのが事実とすれば、感染牛1頭の”肉骨粉”がもつ感染価は最大でこの評価の100倍にもなってしまうというのにだ。この一事だけをとっても、この評価はまったく信頼できないと分かる

(以上抜粋)

笹山登生さんのご指摘です。

今年4月のEFSAのGBRⅡ、Ⅲ、Ⅳ地域の評価(Opinion of the Scientific Panel on Biological Hazards of the European Food Safety Authority on the “Assessment of the human and animal BSE risk posed by tallow with respect to residual BSE risk”.)の前提としては、
フィルタレーション0.15パーセント、最大粒子50mm、133度、20分、3バール加圧
という条件での評価でしたね。

http://www.efsa.eu.int/science/biohaz/biohaz_opinions/1110/biohaz_op_ej221_qra_tallow_en2.pdf

関連情報

BSE:国会で食安委の”科学根拠”に疑問続々 でも報道されず
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/26465737f0866b47c55ab28b7c393d2c

食安委の事務局が不透明に見える件で寺田委員長に伺ってみた
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/11e70e02b14f098e9f24b8189de16aae

BSEの原因となる異常プリオンの発見で、ノーベル生理学・医学賞を受賞した米カリフォルニア大学のスタンリー・プルシナー教授は「ある月齢以上なら(BSE) 検査が必要で、それ以下なら異常プリオンがなく検査なしで食用できる? そんな月齢を決めるなんて私には理解できない」と語っている。
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_11/t2005110439.html

将来BSEが発生したら、あのエイズの安部さんではないが、皆さん方が責任を問われることになる[衆・農林水産委員会]
http://www.asyura2.com/0505/gm11/msg/552.html

英国:BSE(狂牛病)被害者は本当に150人だけ?盲腸推計3800人と、二次感染防止通知6000人
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/a0209d89782edb34131184136abc37e0

農水省:「BSEに感染した牛は、骨を取り除いても食肉処理の過程で肉が汚染される可能性がある」
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/0a2e4459558beb8d921eb79753e6c8fa

牛と私たちは、鹿だけじゃなくミンクも食べている?(ミンク脳症は大丈夫?

2005年10月10日 20時49分31秒 | アメリカ牛は安全か?
■過去、牛を食べて発症した伝達性ミンク脳症について
ミンクが肉骨粉などの飼料システム、および人間の食物連鎖に混入している?


笹山さんの掲示板で、異なる種の動物がレンダリングに混入している件で紹介いただいたFDAの資料ですが、http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/709389673cd6aa716ef2016ddafc9227
http://www.fda.gov/cvm/Documents/bse3.pdf
長いので斜めに眺めてるとsheep/minkと一体になって、ミンク、ミンクと出てくるんですが、ミンクも鹿だけじゃなくてレンダリングサイクルに入ってしまってるということですかね?(^^; 
うーん、ミンクにも牛を食べて集団発生したといわれるプリオン病(ミンクのBSE(狂牛病)に当たる死病)が米国で何度も報告されているのですが。。伝達性ミンク脳症(TME)。。。これは人間も含めて他の種には感染しないんでしょうか?(^^;

もう、肉骨粉にはなんでもMIX,とにかくMIXの世界なんでしょうか???これは食品安全委員会が確認すべき重要事項であるはずですが、なんで話題にでてこないんでしょう?

肉骨粉を作る副産物には肉エキスや動物油脂(シーズニングオイルとか骨油とか)がありますから、ということは人間もミンク食べてるのかな?。米国でBSEが発見されたとき、日本もマクドナルドのポテトが回収されたけれども(骨油の牛脂が入ってたので)その中にはどうだったんでしょう???電話してきいてみようかな?

Speak Easyさんからの情報
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/21894731.html
▼「ミンクの飼料を元まで追跡するのは本当に簡単です。ただあとは、その餌を見て、この中には病気を起こしたなにかが入っているんだろうと考えるだけです。共通の輪はあのダウナー・カウです。そう推測するのは誰でもできることです」
と、マーシュはいった。▼
▼しかし,実際上、ダウナー・カウとTMEとを結ぶ輪を明確に証明することはできなかった。
ミンクに症状がでたときには、病原体をもっていたかもしれない牛が死んでからすでに長い年月がたっていて、検査に必要な組織を入手することはできなかったからである。
それで、自分の理論をテストしてみるために、マーシュは事前の方法として、TMEで死んだミンクの脳を使って一連の実験を行った。
脳をブレンダーのなかで裏ごしして、均一化した液体にし、皮下注射器を使って、実験動物である14匹の健康なミンク、8匹のいたち、2匹のリスザル、12匹のハムスター、45匹のマウス、それに2頭のホルスタイン種のオスの子牛に注射したのである。
マウスは全部が元気だったが、ほかのすべての動物はそうは言い切れない様子をみせた。
注射してから4カ月後、ミンクが最初に病気になった。
それから9カ月後と13カ月後に2匹のサルが神経病理的症状をみせた。
ハムスターは2匹が生き残ったが、残りの10匹は15カ月目と16カ月目に屈した。
2頭の子牛は18カ月と19カ月で症状をみせ始めた。
いたちは最後まで残ったが、28カ月から38カ月のあいだに一匹を除いてすべてが病気の兆候をみせ始めた。
これらの種の壁の効果は、それ以前のミンク脳症の発生における実験の結果とも一致するものである。▼

http://blog.livedoor.jp/manasan/

牛→ミンク→牛は感染例があるわけですが、まさかミンクという動物までがレンダリングに混ざってるかも、なんて想像もしてませんでした(^^;これって日本として確認すべき大問題では?!

MAD COW USA 第1回(TME(ミンク脳症)→牛の感染の論文紹介あり)
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/21580060.html
MAD COW USA 第2回:発症ミンクは牛の肉を食べていた。
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/21677837.html
>マーシュはまた、ハムスターは非常にTMEにかかりやすいが、はつかねずみはまったくかからないことを発見した
↑ということはマウスの実験は意味なしということですかね。
MAD COW USA 第3回:ミンクは脳症の牛の死体を食べていた
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/21789760.html
MAD COW USA 第4回:アメリカ独自狂牛病は以前から疑われていた
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/21793821.html
MAD COW USA 第5回:ヒトに対して感染し易いというおそれ
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/21894731.html
MAD COW USA 第6回:米国の狂牛病の症状はへたり牛脳症
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/22085216.html
MAD COW USA 第7回:海綿状とは限らない?海綿状脳症
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/22098402.html
>イギリスでは、マウスは狂牛病の牛の農組織を注入されると感染したが、ハムスターには感染しなかった。ところが、ステッソンビルで発生したTMEに侵された脳の組織を使ったマーシュの実験では結果は反対で、マウスは生き残り、ハムスターは死んだのである。
MAD COW USA 第8回:へたり牛が45万頭に増えた理由は?
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/22102531.html

これジョン・スタウバーさんのMAD COW USAに紹介されていた内容ですね。最近また新しい情報が掲載された改訂版が出ましたがまだ日本語には、なってないそうです。
真名さんがまとめてくださった他のミンク脳症の記事
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17501557.html
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17505307.html
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17521555.html
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17524031.html
>つまり海綿状、スポンジ状ではありませんでした。
>その代わり、グリア細胞が肥大していました。

といえばMad Cow USAに神経症状を見せる「豚」のグリア細胞が肥大していたという件がありました。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/5988/madpig.html

ところで食安委のメンバーが以前、米国の感染牛は500頭なんていう数字も出していたみたいですがこれは誰ですかね。
http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/17548491.html



米国の肉骨粉と動物油脂中に危険部位はどの位入ってるの?

2005年10月07日 20時12分59秒 | アメリカ牛は安全か?
■米国の肉骨粉と動物油脂中に危険部位はどの位入ってるの?

牛の肉骨粉を与えた鶏の糞を牛に食べさせ、牛脂と血漿たん白の飼料規制は一切なしの米国ですが、それらに危険部位(SRM)はどれだけ混入しているのでしょうか?


公開資料がありましたので、UPさせていただきます。
これは、SRMを除いた場合にアメリカのレンダリング関連製品が、どれだけ減少するかの試算を提示しているそうです。

2004年のデータによると、肉骨粉の中にSRM由来のものが16万1365トン、動物油脂の中にも同じ位(16万1365トン)動物の死骸(牛、豚、羊など)も肉骨粉の中に12万8502トン、動物油脂の中にも同じ位(12万8502トン)含まれているそうです。

食品安全委員会の吉川教授は米国国内の増幅について根拠のない仮定に仮定を重ねた計算数値を出してますが(日本の汚染の5~6倍とかなんとか)
計算するならこれら具体的な数字を用いて、ここから↓じゃないですかね?

米国北部に高度のBSE暴露リスク、米国農務省報告
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05050901.htm
昨年2月の食安委の議事録「1993年から米国はBSEに汚染されている」という報告
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/75a1947dbfa842f53eaa2d03873403c4
1997年に肉骨粉の規制を行った、と主張する向きがありますが、あれは「牛」というラベル表示義務を付けただけじゃないか、という方もいますね。
ところで牛脂、血漿たん白、鶏糞はずっと飼料に許可されてきましたが。プリオンは脂質と親和性があるんだとか。

<概略:原文を確認ください。>
2004年度のデータで、SRMを除けば、肉骨粉は16万1365トンの減少、動物油脂(tallow)も同じ位(16万1365トン)の減少、dead stock(動物の死骸。牛、豚、羊など)を除けば、12万8502トンの肉骨粉減少、動物油脂(tallow)も同じ位(12万8502トン)の減少、全部足すと、57万9779トンの減少となる。(合計45トンの差異あり) 

Certain unknown variables within the United States could change the production forecasts dramatically. Of specific concern is the Food and Drug Administration’s (FDA’s) publishing of an advance notice of proposed rulemaking (ANPR) on July 14, 2004. This ANPR, among other things, addresses the elimination of specified risk materials (SRMs) and dead stock from the feed chain. In an Informa Economics study completed in 2004, it was reported that the removal of SRMs from the feed chain would decrease final MBM production by approximately 161,365 metric tons and reduce tallow production by the same amount. The removal of dead stock from the feed chain could lower production of MBM by 128,502 metric tons and subsequently tallow by the same amount. Hence, if both SRMs and dead stock were removed, total rendered product production could fall by 579,779 metric tons. This is equal to approximately 37 percent of U.S. exports by volume (2004 data) and approximately eight percent of total rendered product production. The comment period for this notice ended on September 13, 2004; however, as of March 2005, no action by the FDA had been taken.

<資料元>
Market Report 2004 
April 2005 • Render
A roller coaster year and hope for the future. 
By Kent Swisher
Vice President, International Programs
National Renderers Association
http://www.rendermagazine.com/April2005/MarketReport2004.pdf
http://www.rendermagazine.com/ 

多忙につき更新が遅れております。ミンク脳症など最新情報は笹山さんの掲示板[1668] 以降をどうぞ。
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi

先日、BSEの鹿版、CWD(狂鹿病)で大問題になっている鹿が米国のレンダリングに入っているので、牛のほか、ヒトも油脂や肉エキスを食べているのか、という質問を食品安全委員会に送りましたが、とんでもなかった。レンダリングシステムの中にミンクも入っている可能性があるらしいです。

我々はと米国の牛は、ミンクまで知らない間に食べていた?!

のかも。。これも食安委に問い合わせなくては。。。
ミンクのお写真。
http://images.google.com/images?svnum=10&hl=ja&lr=&q=mink
ミンクといえばミンクのプリオン病、伝達性ミンク脳症が有名ですが、我々は本当に大丈夫なのだろうか。。まとめは次回のお楽しみに。(早く知りたい方は掲示板を)

我々と米国の牛は、まさか「シカ」等を知らぬ間に食べている?!
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/709389673cd6aa716ef2016ddafc9227
狂鹿病(CWD)とBSE評価について食安委に質問してみた
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/ef1a5352ddaf5677d9dee3a1259db737

金子清俊委員がリスコミ委員を退任 食安委はもうボロボロ。

2005年10月04日 06時35分51秒 | 食品安全委員会って。。。
金子先生が食品安全委員会ののリスクコミュニケーション委員を退任しちゃいました。

金子清俊さんのHPをご参照
http://www.asahi-net.or.jp/~zd8k-knk/Director/Director.htm
でも「リスコミ委員」と書いてあるので、BSE問題のプリオン専門調査会の方は続けられるのでしょう。 最近プリオンの方は発言が少なくていらっしゃるので、もっとガンガン仰っていただきたいのですが。。

ところで、金子さんのHPをよく読んでみましたが、ちょっと違うような。。

>食品安全委員会職員でもなく、管理省庁の行政担当官でもない公正中立な立場に立つ研究者として、皆様からの質問に答えた内容により、この混乱の原因となる誤解の一因となってしまったとの自省がございます。

金子先生には失礼ですが、この言い訳はちょっとイカンと思われます。
金子さんはそもそも、食品安全委員会の「プリオン専門調査会座長代理」として立場上、ご出席されてました。
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk160804/risk-koukan160804.html
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk160824/risk-koukan160824.html
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk160918/risk-koukan160918.html
食品安全委員会をかばっておられるのでしょうか?
食品安全委員会は、もうムチャクチャですね。

金子さんが消費者や国民に誤解を与えたんじゃなくて、昨年9月の「とりまとめ案事件」など、もはや食安委自体のやってきたこと、いってることが筋が通らずムチャクチャで、BSE界の重鎮、S先生など、あまりのことに憤激され辞表を提出、YK先生は「全頭検査緩和に利用された」とご発言。そんな事態におちいる経緯があって、消費者から信頼されてないわけです。

経緯の参考サイト
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b35ba6a5239ef9010394300ee16adb15
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/2364c0b9046c5e63aed236944b9a9e33
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/e4c75b9bc584d7f3b48eed018dd1ee64
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/d9e6e459e050fb4f0aebebf4939fe0ca
それを内部から「はっきり」指摘して改善いただかねば、信頼回復もあり得ず、そんなところに「食の安全」を国民は預けねばならず、国民は困ってしまいます。

そもそも、科学者が「立場を離れなければ」 自由な立場で、公正中立な立場で、真実を述べられない、”科学に基づく委員会”って何なんでしょうか? (金子先生以外の委員も思う方いらっしゃると思いますが)

食品安全委員会の科学って、じゃあいったいナニ?
審議、傍聴していますがね、今やっていること、こないだの審議会で出た”たたき台”なぞ、都合のよいことだけを集めた切り貼り、科学を”結論に合わせて”「ものはいいよう」、「黒を白に見せるための練金術論文講座」を受講している気分、稚拙で抜け穴だらけの作文を、なんとか抜け道を作ろうと、こねくりまわしているとしか、私には見えませんでしたが。
良心的な先生方には本当に気の毒な。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/52eb642094ee6ea33eb372d29fec155b

私は金子先生に期待してます。”自省”なんて言葉で逃げるような方じゃないと信じております。金子さんは科学者以前に、国民、消費者の代表でもあるのですから、委員会席上で物申していただきたいです。

番外編==========
笹山さんの掲示板[1612] から、
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi
食の安全&BSEウオッチャーの虹屋さんのご意見が興味深かったので転載。。ごもっともで。

専門部会の諸先生と意見が一番食い違う唐木委員。国会や米国食肉輸出連合会の冊子など、場外乱闘を演じてらっしゃる唐木委員は、なんで続けているのでしょうかね。

その意見の食い違いが、内容の当否は脇に置いても、同じ食品安全委員会の看板で発せられるメッセージの違いが受け取る国民に混乱を与えている。リスコミ=信頼というなら、一番不適なのは、唐木委員ではありませんかね。


参考:唐木委員の活動
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/79eb4b1ccad2a467eb11b770e278613d