BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

ブログ目次その2

2005年11月21日 22時19分51秒 | このブログの目次
その2

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2005年01月25日 ~ 2005年05月21日
【もう絶句】行政による「科学」のねじまげ始まる。米国牛輸入問題:意見交換会に参加
BSE審議の座長代理が辞意表明 食安委に疑問
農水省:「BSEに感染した牛は、骨を取り除いても食肉処理の過程で肉が汚染される可能性がある」
OIEコード改正:日本が意見提出したものの、専門家指摘と違いがある。なんかおかしいぞ。
昨年2月の食安委の議事録「1993年から米国はBSEに汚染されている」という報告
ヤギ&羊は肉や乳にも感染物質?・オランダで26歳vCJD・ピッシング・新検査
島村農相「飼料問題は食安委に諮問せず」&外食業界の島村氏献金ニュース
4月8日:OIEのコード改正に関する会議・委員の意見をPick UP
アメリカの食肉処理の現場で内部告発が続いている
複数の生きた牛の末梢神経からもプリオンが検出されていた
昨日28日プリオン調査会の感想と、「アメリカの検査方法に不備」の件
米:NYタイムズ紙が社説で「飼料管理、きっぱり改善すべき・必要なら全頭検査も」と主張
国内ヤコブ病30~40代の患者7人、病理解剖されずに診断 & 食安委:米国牛の何を評価?
アメリカ牛は本当に安全か? その2 鶏糞に糖蜜をかけた飼料とは?
検証:普通の生活で、vCJD=人型BSE(狂牛病)が感染しないとは本当か?その1 歯科編
背割り前に52.5%しかSRMを除去できていないところは改善されたのか?農場汚染リスクは?
国内初vCJD患者、「国内感染の疑い排除できず」と厚労相&感染した場合の保障は?
日本初のvCJD患者さんの滞在履歴発表&英仏1日以上滞在者の献血禁止
普通の生活で、vCJD=人型BSE(狂牛病)が感染しないとは本当か?
BSE最新と過去のニュース & アメリカ牛は本当に安全か?(EUによる米国評価)
鳥インフルエンザが新型に変化したら私達の生活はどうなる?
BSEリスコミで出た意見2 SRM焼却や汚水の問題
BSEリスコミで出た意見より・・・リスク評価に計上されてない問題点その1
BSEとvCJD(変異型ヤコブ病)問題の行方
食安委:豚の肉骨粉審議経過リンク集
パブリックコメントの行方・・・調査会議事録には報告なし?誰が回答を作成?
日経がまた珍妙な報道。。。BSE問題の焦点は「月齢」ではなく「感染牛排除」なのだが。
NPO ママさん安心協会って何?
米国黒豚偽装事件 豚肉骨粉使用解禁するっていうんだけど・・・
食安委の議事録やアンケート結果公開が滞っている件で聞いてみた
意見交換会を終了しての寺田雅昭委員長のコメントも、すごい。
2005年1月21日プリオン専門調査会 傍聴記 その2 ”A4用紙1枚”の意見交換会まとめ資料
2005年1月21日 プリオン調査委員会傍聴記 その1 「20ヶ月齢記載は削除しろ」と委員
2005年1月19日 牛の月齢の検討会(第二回)傍聴記
BSE意見交換会後の、斎藤登事務局長コメントが、すごい。
土壌汚染の観点から見たBSE


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衆議院から政府に対し、BSE問題に関する質問主意書提出・答弁UPされる

2005年11月21日 15時56分50秒 | アメリカ牛は安全か?
本日2つ目の情報。

衆議院で、川内博史議員により、政府に対して、BSE問題に関する質問主意書が提出されています。国会で指摘したデータや間違い指摘などが食品安全委員会、プリオン専門調査会の答申で結局無視されてしまったわけですが、それらに対する正式回答が政府からなされるということですね。

質問主意書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a163043.htm
さーて、どんな回答が返ってきますでしょうか。ぜひ質問書をご覧ください。


■政府の回答出ました!(11月29日追加) 

質問書と照らし合わせてご覧ください。

平成十七年十一月十八日
衆議院議長 河野洋平 殿
衆議院議員川内博史君提出BSE問題に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b163043.htm

http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b163043.htm

衆院ホームページの質問主意書欄にUP (43番参照)
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_shitsumon.htm


関連:
BSE:国会で食安委の”科学根拠”に疑問続々 でも報道されず
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/26465737f0866b47c55ab28b7c393d2c

食安委の事務局が不透明に見える件で寺田委員長に伺ってみた
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/11e70e02b14f098e9f24b8189de16aae

食品安全委員会の米国BSE評価計算は、抜け穴・欠陥だらけ
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b63de80c4a1cc7f8d2378cfccd3f21c5

【牛に鶏糞】鶏糞への肉骨粉混入率を30%程度とFDA要官見積(=年間30万トン?)
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/c35a71a82981c6c137518f281eb161c0

余談:今回の国会の質問主意書はある意味興味深いタイトルなんかがあったりして(^^;
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_shitsumon.htm
外務省におけるワインの購入に関する質問主意書

特定生物由来品・ヒト胎盤注射を美容目的で推奨:マガジンハウス 小学館 講談社

2005年11月21日 10時33分50秒 | 公衆衛生とBSE,vCJD
>効能・効果:更年期障害,乳汁分泌不全
>効能又は効果:慢性肝疾患における肝機能の改善

の目的で認可されているヒト胎盤(プラセンタ)製剤などの注射が美容目的で使用されていて、多くの女性誌で推奨されているわけですが、さて、注射に患者への感染症などに関する重要説明事項があるってこと、使用者はご存知なんでしょうか?

取り扱い上の注意
本剤は特定生物由来製品に該当したことから,本剤を投与した場合は,厚生労働省令に基づき,医薬品名及びその製造番号,投与(処方)した日,投与患者名,住所等を記録し,少なくとも20年間保存すること。

重要な基本的注意
「患者への説明」:本剤の使用にあたっては,疾病の治療における本剤の必要性とともに,本剤の製造に際しては感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているものの,ヒトの胎盤を原材料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを,患者に対して説明し,その理解を得るよう努めること。
http://mid.cc.kumamoto-u.ac.jp/data.php?record=5299400

重要な基本的注意
本剤は,原料提供者1人1人について既往歴,問診及び血清学的検査等によってウィルス・細菌の感染症等をスクリーニングし,その後HBV-DNA,HCV-RNA及びHIV-1-RNAについて核酸増幅検査(NAT)を行い適合した,国内の満期正常分娩ヒト胎盤を原料として製造されている。
また,本剤の製造工程で行う121℃,20分間の高圧蒸気滅菌処理は,HIVをはじめとする各種ウィルスに対し,不活化効果を有することが確認されている。更に,製品試験においてHBV-DNA,HCV-RNA,HIV-1-RNA,HTLV-I-DNA及びパルボウィルスB19-DNAについて核酸増幅検査(NAT)を行い,適合したものであるが,投与に際しては,次の点に十分注意すること。
現在まで,国内外において本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等の感染症が伝播したとの報告はない。しかしながら,製造工程において感染症を防止するための安全対策が講じられているものの,ヒト胎盤を原料としていることに由来する感染症伝播の危険性を理論的には完全に排除することができない。
本剤の使用にあたっては疾病の治療における本剤の必要性とともに,本剤の製造にあたっては感染症を防止するための安全対策が講じられているが,ヒト胎盤を原料としていることに由来する感染症伝播の危険性を完全に排除することができないことを患者に対して説明し,理解を得るよう努めること。
http://mid.cc.kumamoto-u.ac.jp/data.php?record=2586400
※注:ヒトがヒトを食べて感染するクールー病の潜伏期間:昨年50年目で発症の例が報告されました。

メルスモン製薬は昨年こんな問題がありましたが。

薬事法違反業者に対する行政処分について(概要)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/02/h0216-2.html
3. 違反事実(適用条文) (1) 無承認無許可医薬品の製造・販売 :
ヒト胎盤を小片に切り滅菌しバイアル瓶に小分けしたもの (以下「ヒト胎盤製品」という。)を製造・販売していた。 (法第18条第1項及び第55条第2項違反)


「黒い大人のヒトのブログ」もご参照。。
http://www.908.st/mt/cmstriker/archives/002587.html
http://www.908.st/mt/cmstriker/archives/002598.html
http://www.908.st/mt/cmstriker/archives/002609.html
プラセンタ注射に関する掲示板
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/seikei/1114833596

マガジンハウス、小学館、講談社などが若い女性を対象とする雑誌にて、注射を推奨しているようです。
注射されている方の献血規制がないのは、かわらないようですね。
※献血については昨年の7月頃から厚労省血液対策課と日赤に情報を送ってやりとりしていますが、今も規制はないようです。やりとりの一部は下記
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/43de01537ba9a244b63cb0412d365181


http://www.wakabamc.com/review.html
Domani ドマーニ 10月号 小学館
モデルさんの3ケ月コーディネート日誌のある1日。「本誌ライターやモデルの駆け込み寺となっているクリニックでプラセンタ点滴を受ける」と当院が紹介されています。

GLAMOROUS グラマラス 8月号 講談社
「最強夏肌緊急レスキューブック」でおすすめクリニックとして紹介されています。
(プラセンタ点滴)

BOAO ボアオ 8月号 マガジンハウス
「私流、美容術」のコーナーに当クリニックとプラセンタ療法が紹介されています。

GINZA ギンザ 6月号 マガジンハウス
(株)ビギ広報チーフ 笠井友理さんの行きつけで、プラセンタ療法の高い技術で知られるクリニックとして紹介されています。

BOAO ボアオ 3月 マガジンハウス
美容通が駆け込むゴッドハンドのマッサージ処として、当院のプラセンタ注射が肩こりに効果的と掲載されています。

Hanako 2004年11月24日号 マガジンハウス
自分への「ごほうび」決定版に当クリニックと、プラセンタ療法が紹介されています。

一発逆転!美肌獲得31日間集中プログラム(プラセンタ-にんにくエキススペシャル点滴) Precious 2004.12月号 小学館
http://www.ao-clinic.com/main/magazine.htm
【紙面記事内容】
■一発逆転!美肌獲得31日間集中プログラムという特集のページにクリニックが紹介されました。
「プラセンタ+にんにくエキスのスペシャル点滴」で疲れを一掃。疲れが抜けない、だるいという症状には、体の機能を回復させるプラセンタ点滴が効果的。ここでは、プラセンタににんにくを加えたスペシャルバージョンがあり、全身をマッサージするよりも元気になり、その即効性には驚くほど!顔色が冴え、うるおいとツヤがアップします。

講談社 -美人画報ハイパー
http://butsuyoku.info/asin/4062108992
http://www.google.com/search?q=cache:aHMOS61XPZgJ:butsuyoku.info/asin/4062108992+%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%80%80%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%80%80%E6%B3%A8%E5%B0%84&hl=ja
すっごーーーーい、楽しかったぁ~~~何よりも、お薦め商品の商品名、店名、時には電話番号までも書かれてて、即、実践できるようになっていた。かねてより私が躊躇していたプラセンタ注射や、レーザーケミカル、大腸洗浄等、最新の美容情報は役に立ったよぅ~~~行きつけの医院名まで載っていて、あれこれ調べる手間が省けた。・・・

健康食品大手ファンケルもプラセンタ注射をHPで推奨。
http://www.fancl.co.jp/fh/shopinfo/topics/200505.html
ファンケル スクエアクリニック 
http://www.ginzastreet.com/gstclub1.htm
ファンケルの6階にあるスクエアクリニックで美容治療を行ってるのですが前の日から寝違いで辛い1日を過ごしていた事を先生に相談。今話題のプラセンタ注射が良いと・・・?不安でしたがトライ!!なんと、10分ほどでぽかぽかしてきて首が回るようになり肩こりも楽になりました

■特定生物由来製品の特性について情報提供する際の具体例(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/03/dl/s0319-4c.pdf

・本剤は、主成分(/成分/添加物)としてヒト血液(/ヒト胎盤)由来成分を含有していること
・原料となった血液(/組織)を採取する際には、問診、感染症関連の検査を実施するとともに、製造工程における一定の不活化処理などを実施し、感染症に対する安全対策を講じているが、ヒト血液(/ヒト胎盤)を原料としていることによる感染症伝播の危険性を完全に排除することはできないこと

・他への製剤への代替性がないなど疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、必要最小限の使用にとどめること


・製品を使用し発熱、発疹・・・等何らかの異常があらわれた場合には速やかに医師・薬剤師等へ相談すること
・何らかの異常発生は、製品の使用直後に限らず、長期間経過した後にあらわれる可能性もあるので注意すること 等

伝達することに係るリスク/ベネフィットを考慮し、医師・薬剤師等の裁量の下で、 適切な手段(主に書面)で伝達するものとする。

関連:
英国:BSE(狂牛病)被害者は本当に150人だけ?盲腸推計3800人と、二次感染防止通知6000人
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/43de01537ba9a244b63cb0412d365181
公衆衛生とBSE,vCJD
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/a0209d89782edb34131184136abc37e0
イギリス:美容整形に狂牛病感染のリスク?
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/02/post.html

さて、下記など、特定生物由来製品の話は別途特集しようと思いますが、情報として取り急ぎ。
■「アルブミン」は、かつて世界の消費量の3分の1を日本が使っていた。

朝日新聞2005年7月17日社説から
>血漿(けっしょう)に含まれるたんぱく質「アルブミン」は、かつて世界の消費量の3分の1を日本が使っていた。本来はやけど治療などに使われるのに、栄養剤としても使われてきたからだ。 使うほど病院などの収入が増えることから、必要以上に消費する傾向も指摘されている。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%8B%E3%81%A4%E3%81%A6%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%B6%88%E8%B2%BB%E9%87%8F%E3%81%AE%EF%BC%93%E5%88%86%E3%81%AE%EF%BC%91%E3%82%92&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
http://www.asahi.com/paper/editorial20050717.html
全文保存されている方のブログ↓
http://bigmasa.jugem.jp/?eid=316

薬害オンブズパースン会議のページから:<アルブミン製剤とヤコブ病>
http://www.yakugai.gr.jp/inve/fileview.php?id=32
注:1999年10月の情報につき、血液とvCJDについての最近の話題はこちらを。。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/43de01537ba9a244b63cb0412d365181

ヒトプラセンタ(胎盤)も日本ではむちゃくちゃ濫用されている模様ですが、医療機関でのアルブミンの「栄養剤」使用とは・・・知りませんでした。。今現在もそういう感覚の医師は存在するのでしょうか。

====血液製剤は現在も米国から輸入しています。ぜひ下記をご覧ください。http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/43de01537ba9a244b63cb0412d365181

アルツハイマーとヤコブ病の誤診・集団発生など、情報リンク

2005年11月18日 11時34分06秒 | 公衆衛生とBSE,vCJD
■ヤコブ病の診断状況と集団発生について

国内ヤコブ病30~40代の患者7人、病理解剖されずに診断 & 食安委:米国牛の何を評価?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/bf58155f355fa3244ffea45ab06bb98d
などで以前まとめましたが、米国初の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)患者のシンさんは、米国で診断がつかず、納得いかなかったご家族が英国に連れていき、そこで初めてvCJDの診断がついたそうです。
Woman thought to have human form of mad cow disease dies
http://www.cnn.com/2004/HEALTH/06/21/madcow.patient/
That's when she began to forget things and lose her temper. Doctors prescribed antidepressants, but her condition continued to decline. Her father, Patrick Singh, said, "her hand began to shake pretty rapidly. We decided ... this can't be depression. Depression doesn't make your hand shake. It doesn't make you walk and stumble." Dissatisfied with the diagnosis from American physicians, Singh's mother took her to England in early 2003, where she was diagnosed with probable vCJD.

Man who lost wife to rare disease calls for more government action
http://www.wrgb.com/news/regional/regional.asp?selection=article_31224
「CJD Voice」というサイトによると、
http://members.aol.com/larmstr853/cjdvoice/cjdvoice.htm
米国には、ヤコブ病発生の報告義務のない州が半数近くあるようです。このような状態で、正しい診断がつきますでしょうか?
http://members.aol.com/larmstr853/cjdvoice/report_cjd.htm

■米国各地のヤコブ病集団発生情報

アイダホ・ヤコブ病集団発生8人+1に増加  
ニュージャージーのヤコブ疑いは18名へ「診断には解剖が必要」
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/8b0978afd58303fe90fe32740ec0c176

その他CJD発生ニュースリンクなど
TSS MAD COW BOARD
http://www.vegsource.com/talk/madcow/index.html
CJD WATCH
http://www.fortunecity.com/healthclub/cpr/349/part1cjd.htm
CJD WATCH MESSAGE BOARD
http://disc.server.com/Indices/167318.html

各地の集団発生のまとめが掲載されてるニュース
★Questions linger in U.S. CJD cases
http://www.sciencedaily.com/upi/index.php?feed=Science&article=UPI-1-20051021-21481300-bc-us-cjdcases.xml

★CJDの集団報告例 NY州 7人
1: Ann Clin Lab Sci 2001 Apr;31(2):211-2
A cluster of Creutzfeldt-Jacob disease patients from Nassau County,
New York, USA.   Adikari D, Farmer P.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=11337912&dopt=Abstract詳細はこちら
http://www.organicconsumers.org/madcow/cluster501.cfm

★テキサス州
Creutzfeldt-Jakob Disease in Northeast Texas, J.A. Rawlings,*1 K.A. Hendricks1, O.M. Nuno1, D.A. Brown1, D.A. Evans2, Texas Department of Health, 1Austin and 2Tyler, Texas
http://www.jifsan.umd.edu/presentations/tse/Rawlings.htm
他にも情報をいただいているので、順次追加予定です。

■アルツハイマーとヤコブ病の誤診についての情報

米国ではアルツハイマー症が急激に増加し、今現在、500万人いるといわれているようです。

アルツハイマーとCJDの誤診に関係する論文などをまとめたサイト
Alzheimer's and CJD
http://www.cyber-dyne.com/~tom/Alzheimer_cjd.html
More Evidence Mad Cow Same
As CJD And Alzheimer's
http://www.rense.com/general34/cjmd.htm
CJD buried in Alzheimer
http://www.mad-cow.org/~tom/alz_cjd.html

http://www.alzheimer.ca/english/disease/dementias-creutzfeldt.htm
Alzheimer's And CJD Scientifically Linked
http://www.rense.com/general46/alz.html
Alzheimer's and CJD 'similar'
http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/892819.stm

1)アルツハイマー症
アルツハイマー症の米国人の数は,もし新しい予防法が見つからなければ,
2050年までに現在の3倍の1,320万人に達するであろう。米国人口の高齢化は
急速に進み,85歳以上のアルツハイマー症患者の数は2050年までに800万人と
4倍以上になることが予想される。

http://www.rdco.info/hp206/206.html

気になるニュース。
■人間の弧発型CJDに似た症例の新型BSEと、狂鹿病CWD

イタリアで新型BSE二例、人間の孤発型CJDに似る―新研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04021701.htm
狂牛病関連病はvCJDだけではない、孤発型CJDにも関連の可能性
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/highlight/02112901.htm
BSEの人間版はvCJDに限られない 遺伝子型で異なる型
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/04111201.htm
狂鹿病問題:鹿ハンターからヤコブ病26名発生 そして鹿肉骨粉や油脂・エキスの行方は?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/fdabffcdc95ff6b4d78cad2bc71cd0a5

2005年(平成17年)11月5日(土曜日)毎日新聞
主張 提言 討論の広場
■国の食品安全委員会が答申原案を了承した。安全性に問題はないのか■
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福島雅典 京都大教授(薬剤疫学) ふくしま・まさのり 1973年名古屋大医学部卒。京大大学院、愛知県がんセンター病院医長を経て00年京大教授。01年から京大病院探索医療センター検証部教授。

ヤコブ病は人類にとって最も悲惨な病 病原体への暴露止め薬害の教訓生かす
プリオン検査義務化を

 食品安全委員会プリオン専門調査会が「米国産牛肉と国産牛肉とのリスク差は非常に小さい」との結論をまとめた。生後20ヵ月以下で、脳や脊髄、眼球などの危険部位を除去した牛からの輸入が再開されるだろう。これで相当に感染リスクは減少するはずだ。しかし、容易には解決できない疑問、問題は山ほど残る。
 牛肉を食べる、食べないは消費者の自由だ。産地表示が正しい限り、プリオンの汚染リスクを我々の責任で回避できるはずだが、外食や加工食品は何ともならない。食肉に供されるすべての牛について20ヵ月以下という保証を得ることができるのか? 危険部位を除いても、肉が汚染されていないという証拠を得ることは不可能だ。現在のプリオン検出法の感度以下ということでしかない。そして、プリオンは調理によって死滅できない病原体なのだ。
 医学的には、検出できない微量プリオンを時々、長年摂取し続けたとして、何らかの疾患が起きないか?という問題が重要だが、答えは当分、出ない。市場の国際化に伴う新興感染症の地球規模の拡大は重大問題である。科学の基盤が脆弱な国は、その国の存立さえ脅かされる。薬害エイズでは、米で使われなくなったHIV汚染非加熱血液製剤がわが国に流れ込み、多くの人がHIVに感染した。
 BSEで問題となるヤコブ病は、人類にとって最も悲惨な病気である。働き盛りの人や青年が突然記憶障害に見舞われ、急速に痴呆が進んで、人生を振り返る猶予も与えられないまま死に至る。誰もがヤコブ病の催患率は低いと思っているが危険な認識だ。100万人に1人の割合で発生してきたが、約20年前にヒト硬膜移植後に発病する医原性ヤコブ病が加わった。
 厚生労働省によると薬害ヤコブ病の国内被害患者は4月末で116人に上る。薬害ヤコブ病の頻度はヒト硬膜移植数を分母とすれば1000人に1人と極めて高い。薬害ヤコブ病から学ぶことは計り知れない。輸入した硬膜移植でプリオンを暴露された人の数や期間はほぼわかっており、追跡できる。発病を確実にとらえれば病気の実像がわかる。我々は00年、発病した76人のデータを解析し、20年以内に21~84人の患者が新たに発生すると報告したが、その後個別データの公表が止まり、予測を続けられなくなった。
 薬害ヤコブ病の患者数は、予測を大幅に上回る。潜伏期間は20年以上のものもあり、まだ終息していない。米国ではアルツハイマー病患者が過去20年間で倍増し、500万人に達しようとしている。うち13%がヤコブ病という指摘もある。きわめて不吉である。わが国はヤコブ病サーベイランスをさらに徹底し、データは公表すべきだ。若年性痴呆症例は全例登録し、診断精度を高め、プリオン検出検査を義務化すべきである。牛の全頭検査は今後も徹底、続行すべきだ。病原体への暴露をここで止めれば、人類は薬害ヤコブの教訓を生かせる。これは日本でしかできない。わが国の科学が今問われる。


■厚労省:WHOの診断基準に合致しないvCJD例が確認された

異型クロイツフェルト・ヤコブ病の診断及び
二次感染の防止に係る留意事項等の周知について(依頼)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0418-2.html
今回の症例においては、臨床経過中に実施された脳波検査及びMRI検査において、世界保健機関が示している変異型CJDの診断基準に合致しない所見が確認された(CJDサーベイランス実施時は孤発型CJDの所見を示した。)ことを踏まえ、今後、プリオン病を疑わせる症状を有する患者の診断(特に、分類の診断、除外の診断)等の際には、この点に特に留意の上対応いただきたいこと。

2 平成17年4月8日に開催された委員会において、今回の症例に関し、消化管内視鏡検査に用いられた内視鏡等の医療用具等が異常プリオンに汚染される可能性について言及されたところであるが、従来より、プリオン病組織については、中枢神経組織、眼組織、リンパ組織、血液等に感染性があり得ることが指摘されていることから、このような組織に対する診療に際しては、医療用具等を介した二次感染の防止について、引き続き留意の上対応いただきたいこと。

参考:
英国:BSE(狂牛病)被害者は本当に150人だけ?
盲腸推計3800人と、二次感染防止通知6000人
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/a0209d89782edb34131184136abc37e0

■若年認知症の実態把握へ 10年ぶり、厚労省

若年認知症の実態把握へ 10年ぶり、厚労省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051112-00000123-kyodo-soci
 64歳以下で発症、受け皿となる施設の不足など公的支援が遅れている若年認知症(痴呆症)の患者の実態を把握するため、厚生労働省は12日、約10年ぶりに調査に乗り出す方針を固めた。
 社会の中核として働く40-50代の発症率が高いことから若年認知症への関心が高まっており、患者数の把握や介護の状況を調査、今後の施策に反映させる。
 調査を担当するのは、筑波大大学院の朝田隆教授(老年精神医学)と田辺敬貴愛媛大医学部教授、群馬県こころの健康センター所長宮永和夫医師ら。近く同省に申請、来年度の科学研究費補助金の対象として正式決定する。
(共同通信) - 11月12日18時0分更新


認知症なんでもサイト
http://www2f.biglobe.ne.jp/~boke/hyoushi.htm
若年期認知症
http://www2f.biglobe.ne.jp/~boke/pre.htm
患者数については、家族の会が1991年10月に行った全国の実態調査だと40才から64才までの年齢の認知症の人が全国で8.3万人のいると推計、その後1998年に厚生省の研究班による若年期認知症の実態調査では18才から64才までで全国で少なくとも2.6万人の認知症の人がいると報告、サイトを作られた方は実数はその中間ではないか、というようなことが書いてあります。(作成年月不明)

2003年のニュースの森だったかな?では10万人と推計されると報道していたような。
この項、追加続く。。

関連:
特定生物由来品・ヒト胎盤注射を美容目的で推奨:マガジンハウス 小学館 講談社
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/8ac48c83006bbb44bad337d38c24ffa7


どうやって「個人の選択」?豪州産に別産地の牛脂を針で注入

2005年11月16日 10時54分48秒 | アメリカ牛は安全か?
プリオン専門調査会の座長が、米国産肉を選ぶのは「消費者の選択」などと発言して、その視野の狭さと現状認識に唖然とする今日このごろ、お子様の給食や外食のお肉や加工品の原料、動物油脂、肉エキスの産地など、皆様把握されておられますでしょうか。

昨日、トンデモなニュースがございましたので、取り急ぎUPさせていただきます。

■どうやって「個人の選択」?豪州産に別産地の牛脂を結着

豪州産が売りだったフォルクスまでやらかしてくれたこのニュース。米国産は使わないとしていただけに余計ショック。

ステーキ、実は「成型肉」…「フォルクス」に排除命令
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051115-00000412-yom-soci
>「ステーキ」の表現が交じる商品5種類を載せたが、実際には、牛肉のハラミを脂身などでつなぎ合わせた成型肉だった。

たぶんこれは味の素などが出している結着剤、「トランスグルタミナーゼ」というたんぱく質を変性させる酵素+添加物なんかを使ってくっつけてると思うんですが、フォルクスは、豪州産の肉に国産の脂肪をくっつけて成型して販売してたんだそうです。さて、産地表示はどうだったんでしょうか?

フォルクスの言い訳より抜粋
http://www.volks-steak.co.jp/news/0511/Newsrelease.htm
>当該商品は、焼肉店等で一般に「ハラミ」として使用されております、豪州産牛肉の「シンスカート」を主たる原材料として、より柔らかな食感でおいしくお召し上がりいただく目的で、いったん細くカットして成型加工したものであります。他に原料として国産牛脂と植物性たんぱくを使用しております。

ところがもっとすごいのがあったんですよ(^^;

■赤身肉に針で牛脂を注入して「霜降り肉」→昨年2000万食販売

マーガリンの域にまで育てたい」「第4の牛肉」ブランド化(2005/04/16)
http://www.nikkei.co.jp/hokkaido/series/ser1_008.html
ベルトコンベヤーの上を赤身の牛肉が流れていく。打ち込み機と呼ばれる装置をくぐると、約100本の細い針が肉の内部に食い込み、瞬時に脂肪を注入する。時間にして1分程度。硬い赤身肉はピンクがかった色になり、霜降り肉のように軟らかくなる――。
 食肉加工会社ホクビー(石狩市)の「人工霜降り肉」の生産量は年間約3000トン。

98年、乳化剤の改良に成功し、自然な風味を出せるようになるとようやく経営は軌道に乗り始めた。03年、牛海綿状脳症(BSE)で安価な米国産牛肉の輸入が停止すると、需要は一気に拡大した。今やステーキ換算で年間2000万食分の肉を販売する。(略)「残念ながらメニューに人工霜降り肉と明示するレストランはない」。実態と消費者の認知の落差は依然、大きいのが現実だ。(抜粋 全文をどうぞ)


さて、産地は?と疑問に思ったところ、笹山さんから教えていただきました。

牛脂は、和牛のもの、
肉は、搾乳を終えたオーストラリア産乳牛の赤身肉だそうですね。
http://www.bigsize.com/mid/magazine/34.html#b

この「乳化剤」というのは何を使ってるんでしょうか。
牛脂は、肉骨粉製造過程で出る骨油?それとも脂身?他の添加物は?味付けの肉エキスなどは入っていないのか?疑問はつきません。

さて、外食産業での産地などの表示はどうなってるんでしょうか?


米国でBSEが発見されてから、「米国産牛肉は在庫切れで使用していない」としながら「米国産”牛エキス”」は使い続けていた外食企業もありましたが、危険部位除去のずさんさが聞こえてくればくるほど、そっちのほうがもっと危険だと私は思いましたが。。レンダリングの肉骨粉製造過程で副産物としてできるエキスや牛脂(骨油)ならば、危険部位なども同じ釜に入ってるわけですよね?

追加:
製法の開発については、以前、こんなニュースもあったそうです。

■アイルランド・イギリス:オランダからの輸入鶏肉に牛のDNA

アイルランド・イギリス:オランダからの輸入鶏肉に牛のDNA
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/02052401.htm

この後さらにつづく

11月18日追加 笹山さんからの掲示板情報

[2264] 肉を新鮮に見せる一酸化炭素の使用禁止をKalsecがFDAに要請 投稿者:笹山登生 投稿日:2005/11/17(Thu) 22:04

スパイス会社の大手Kalsec
http://www.kalsec.com/
が、FDAに対して、肉のパッケージに充填する一酸化炭素の使用禁止をFDAに対して要請した。
肉のパッケージに一酸化炭素を充填する方法は、肉の発色をよくし、見栄えをよくするためにやられているものだが、一方で、消費者が、その発色にだまされ、サルモネラ菌や、O-157やクロストリジウム、ボツリヌス菌などにのバクテリア変化による変色に気づかず、食中毒の危険をもたらすというデメリットがあるという。
この肉の発色は、一酸化炭素が、肉の色素であるミオグリビンと反応して、カルボキシミオグロビンを作ることにより、起こるものであるという。
FDAは、2004年7月に、一酸化炭素の充填を許すという方針を出しており、今回のKalsecからFDAに対する要請は、この決定を覆させるためのものである。

なお、日本では、マグロの発色をよくするために、この一酸化炭素がつかわれ問題となり、平成6年9月22日衛乳第141号・衛化第89号通知によって限度が規定されているが、アメリカからのパック肉についても、同様の注意が必要だろう。
http://www.just-food.com/news_detail.asp?art=62416

この他にも、コメント欄の、スーパーの裏方で働いていた方からの情報として、「やわらかとんかつ」の薬とか、いろいろあるようですが。。余談ですが、サラミやソーセージに中国産の牛タンが使用されているなんていう報道もありましたね。

ちなみに輸血や血液製剤、歯科や内視鏡の消毒、手術器具などの安全性についても、ますます個人の選択、できませんよね。情報も公開されてませんし。

英国:BSE(狂牛病)被害者は本当に150人だけ?
盲腸推計3800人と、二次感染防止通知6000人
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/a0209d89782edb34131184136abc37e0

羊の炎症乳腺に異常プリオン ”牛の炎症部位”は大丈夫?

2005年11月11日 23時32分55秒 | アメリカ牛は安全か?
■羊の炎症乳腺に異常プリオン ”牛の炎症部位”は大丈夫?

私がいつも勉強させていただいている農業情報研究所さんのサイトに、日本で全然報道されないネイチャー論文(11月4日)の新情報があります。

スクレイピーの羊の炎症をもつ乳腺に異常プリオン
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05110401.htm
研究者は100万頭以上の羊がいるサルジニア島に渡り、遺伝的にスクレイピーに罹りやすい261頭の羊を分析した。そのうち7頭はスクレイピーに罹っており、4頭は乳腺に炎症をもっていた。これら4頭のすべての乳腺に異常プリオン蛋白質が発見され、他の羊では発見されなかった。ネイチャー・ニュースは、これは感染動物の乳に異常プリオン蛋白質が存在する可能性を示唆すると言う。
 もしも乳中に異常プリオン蛋白質が存在するとすれば、異常プリオン蛋白質に汚染された牛肉だけでなく、汚染牛乳の消費により人間がBSEの人間版である変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)になるのではないかという懸念が生じる。Cashman氏は、「これは深刻な問題を提起する」と言う。
 同じ研究グループは、今年初め、炎症を起こしたマウスの膵臓、肝臓、腎臓に異常プリオン蛋白質を発見している(炎症で特定危険部位以外臓器に異常プリオンが蓄積ーBSE対策見直しを迫る新研究)。さらに、先月、腎臓に炎症のあるマウスの尿にも異常プリオン蛋白質が含まれる研究を発表している(ウクライナでBSE確認の情報)。これらのことが、今回の研究を促したという。
(抜粋、全文をどうぞ)

■成長ホルモンrBSTを使用すると乳腺炎にかかる率が25%増加?

ここで私が気になるのは、米国の牛は、EUや日本など各地で禁止している成長ホルモンrBSTなどを牛に使用している場合があるという現実です。ホットワイヤードの記事によると、それを行うと、乳腺炎罹患率が25%もUPするとのことです。

牛乳の「人工ホルモン不使用」表示は不当か(上) 
2003年9月16日 Hotwired Japanの記事から抜粋
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20030918205.html
 米農務省(USDA)は、米国の酪農家の約17%がrBSTを使用し、投与されている乳牛は全体の32%にあたると発表した(PDFファイル)。その大半が、乳牛を数千頭単位で飼っている大規模農家だという。 ポジラックは、牛が乳を分泌するときに出す成長ホルモンから分離した遺伝子で作られている。この遺伝子を大腸菌に注入し、容器内で急速に培養する。これを牛に注射すると、牛が毎日出す乳の量が増えるだけでなく、乳を出す期間も長くなる。農家によると、乳を出す期間が延びるのは平均30日ほどだが、もっと長くなる場合もあるという。1155日間も乳を出しつづけた例もある。ポジラックを投与された牛の大半は、投与されなかった牛よりも約25%乳量が増えている。(略)
 小規模農場がrBSTを使わないのは、時間とコストがかかるという理由のほかに、ホルモンが牛に及ぼす副作用を嫌っているからだ。カナダ保健省が1999年に出した報告書は、rBSTを投与した牛は乳腺炎にかかる率が最大25%増加し、それによって牛の体細胞、すなわち膿が牛乳に混じる確率も高くなることを示している。
注:体細胞と膿は異なるという指摘がありました。詳細はコメント欄ご参照。
 この調査はまた、rBSTにより牛の不妊症が18%、四肢の運動障害が最大50%増加すると報告している。このデータに基づき、カナダ当局はrBSTを認可しなかった。
 欧州連合(EU)15ヵ国、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェーも同じ理由でrBSTを認めていない。認可しているのはブラジル、南アフリカ、パキスタン、米国など19ヵ国だ。
(抜粋 全文をどうぞ)

成長ホルモンを与えることで急激に成長が促進されますので、それに見合う蛋白質と脂肪を牛に与えなければなりません。肉骨粉が3割も入っていると見積もられる鶏糞を牛に与えるのもそういった理由なのでしょうか?


■乳房炎追記:牛の飼育環境が影響

情報をいただきました。。

>乳房炎のことですが、ピーター・ローベンハイムの「私の牛がハンバーガーになるまで」(日本教文社)には次のように書かれています。ホルモンだけの問題ではなさそうです。

「酪農牛が置かれている今日の生活環境を考え合わせれば、乳房炎は当然なるべくしてなっている病気と言っていいだろう。酪農家養成講座に参加した時、獣医師はこう説明した。”自然界で暮らす牛はめったに乳房炎にはかかりません。牛は本来食餌の場所と排便の場所が異なるため、乾いた地面の草を食べているからです。乳房炎にかかりやすい状況を作っているのは人為的な生活環境、牛舎へのつめ込みや排便の仕方なのです”。・・・”抗生物質を繰り返し投与しても効き目が現れない慢性乳房炎であれば、牛を早急に処分することが肝心です”と言っていた」。

これは日本の話ですが、畜産のひずみが垣間見れるレポートがありますので、ご覧ください。いろいろ考えさせられます。。
2001年11月26日 北海道でフリーの記者をなさっておられる滝川康治様のレポート
http://www.geocities.jp/forelle2003/index_html/opinion.html
「高泌乳こそレベルの高い酪農」・・・米国は、今もこれを続けているということでしょうか。

成長ホルモンの問題については笹山登生さんがブログにまとめてくださっておりますのでご紹介させていただきます。

■「日本の消費者のアメリカ牛肉ボイコット運動は、ホルモン入り牛肉のボイコットにまで拡大するであろう。」との論評

必見
■「日本の消費者のアメリカ牛肉ボイコット運動は、ホルモン入り牛肉のボイコットにまで拡大するであろう。」との論評
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=495
11月13日追記:笹山登生さんからさらなる情報を頂戴しました。コメント欄に追記をさせていただきますのでコメント欄をごらんください。また別の日にこの問題を取り上げようと思います。

昨年4月にはこんなニュースも。
Growth hormones in veal spark debate
http://www.usatoday.com/money/industries/food/2004-04-01-veal_x.htm
up to 90% of U.S. veal calves are being fed synthetic testosterone illegally
米国の食肉用子牛の90%が違法に合成テストステロンを与えられている
veal industry officials said that calves have been fed growth hormones for decades
肉牛の業者によると、子牛への成長ホルモン投与は何十年もやっている

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炎症部位とプリオンについて専門家の話(新聞記事から)

異常プリオン、腎臓や肝臓にも蓄積 マウス実験で判明
(asahi.com)2005年1月21日
どの炎症マウスでも、通常の感染で脳に現れるより数十日程度早い60~100日で、炎症のある臓器で異常プリオンの増殖が確認された。慢性炎症のないマウスでは見られなかった。(朝日記事より抜粋)
国立精神・神経センター神経研究所の金子清俊・疾病研究第7部長の話 
「動物の臓器の慢性炎症は目で確認できないだけに気になる」

慢性炎症を持つマウスの臓器に、異常プリオン蓄積--欧米研究チームが実験
毎日新聞 2005年1月21日 東京朝刊
プリオン病に詳しい国立精神・神経センター神経研究所の金子清俊・疾病研究第7部長の話 
「牛などの家畜で慢性炎症があると、脳で検査できる前に、病原体が広がってしまう可能性があることを示唆している。」
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ちなみに、炎症部位からプリオンの話は食品安全委員会の答申に一切考慮されてません。こんな↓報道があってもです。予防の原則ってどこにいってしまったんでしょう?

■膿瘍を食肉に付着させたまま出荷?!(ガイアの夜明け)
8月16日放送 第174回
日経スペシャル「ガイアの夜明け」アメリカ牛肉は大丈夫か
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview050816.html
閲覧者のまとめが↓にUPされてますけれど、私も見ましたけど
牛の緑色のぶつぶつの膿瘍(病変)を、肉に付着させたままそのまま出荷してるとか、やってましたね。再放送希望。

膿瘍とは? のう‐よう〔‐ヤウ〕【×膿×瘍】
化膿性の炎症において、組織が局部的に融解し、膿(うみ)がたまった状態。皮膚・肺・腎臓・肝臓・脳によく発生する。
(大辞泉)

http://nyoze.seesaa.net/article/8294815.html
 報道を見た方のまとめ↑
【緑色の変な豆状の塊がいくつもくっついている】

ガイアの夜明けが、「アメリカ牛肉は大丈夫か」というタイトルで、
アメリカの食肉加工工場の実態について報じていた。昨年、来日して、
日本政府や消費者に【米国牛肉加工現場のひどい実態と危険性】を訴えた
大手食肉加工企業タ(略)社の労組委員長(元)も出演していた。
ちなみにこの番組の取材時には彼は、同社を辞めていたようだったが、
その理由については番組では触れていなかった。
彼は以前、【加工工場の内部の非衛生的な実態】を告発するためのビデオを撮影し、
米メディアにも公開していたのだが、番組ではそれも流されていた。

そのなかで、解体した牛の肉に【緑色の変な豆状の塊がいくつもくっついている】のが映っていたのだが、
日本の獣医学の専門家に見てもらった結果、それは、牛の身体に細菌が入り込んでできた膿瘍だということが分かった。
日本では、こういうのが見つかった牛は、当然食肉にはせず(この部分は?)廃棄するのだそうだが、
タ(略)社では【そのまま食肉として出荷している】のだという。

さらに今も同社に勤める社員によれば、月例判別や危険部位除去などBSE対策については、
【講習すら行われていない】のだという。仕方ないので、現場の作業員同士で自主的に勉強しているのだそうだ。


なお、余談?ですが、10月31日のプリオン専門調査会で配布された答申案に、牛の「口蓋扁桃」から感染性のあるプリオンが検出されたという情報が載っていました。これは新しいSRMということでいいのでしょうか?舌扁桃はSRMにあがっていましたけれども。

BSE意見交換で仏学者「米国状況は非常に劇的かも・あまりよくないかも」

2005年11月10日 13時31分39秒 | アメリカ牛は安全か?
※11月末、山内一也先生から50mgの感染の件についてご連絡を頂戴しました。軍の機密研究という点に事実誤認があったこと、50mgは経口ではなく脳内接種であること、5mgで実験が継続中であることなど、および最新情報です。末段にUPさせていただきます。(PC不調などによりUPが遅れ失礼しました)

11月4日、食品安全委員会主催で、
食品に関するリスクコミュニケーション(東京)- BSEと牛肉の安全性 -
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk171104/risk-tokyo171104.html
が行われ、行って参りました。(資料は上記参照)
フランスの原子力委員会でBSEを研究されていた学者(現在は米国のスクリプス研究所)の、コリーヌ・ラスメザス博士のお話を伺い、質問の時間がありましたので、食品安全委員会に送ってきたけれど「無視」されてしまった数々の情報を直接研究者に質問するチャンス!と思って、以下質問をしてきました。

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1.サルが5gの脳で経口感染した論文のほか、50mgの脳で経口感染した報告が論文にあるが、それらは軍の調査とのことで詳細が公開されていない※(わけではなく、誤解がありました。末段参照)、やはり他の研究者にも情報が共有されていないのか。

2.たとえば感染後6ヶ月して、腸からプリオンが検出された後、扁桃や脳などに発現するまで異常プリオンたんぱく質が消えるが、これは(本日の講演のマウス実験にあったように)血流を通じて移動していると考えていいのか?

3.米国はSRM由来の32万トンの肉骨粉と牛脂を家畜飼料に使い、また、牛に100万トンの鶏糞を与え、そのうちの3割の30万トンが肉骨粉というFDA長官代理の見積もりがある上に(この情報提供にもかかわらず食安委はそれを答申案に反映していない)、鹿などの動物までレンダリングシステムに混入しているようだが、コリーヌ先生はこの米国の状態をどう考えるか?

4.BASE(アミロイドが蓄積する弧発性ヤコブ病の症状に似た新型BSE)および、最近霊長類への感染の論文が出た、米国で大蔓延している狂鹿病(CWD)の最新知見を教えてください。1997年の規制が遵守されず、鶏糞なども通じて鹿などが食物連鎖に混入している米国の状態について、私は英国型でないBSEの発生を心配しているが、コリーヌ先生はどう考えるか?

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1.は回答が長いので最後にUPします。

2.は「研究中」ということで、はっきりした回答はいただけませんでした。

3.米国の飼料管理の無茶苦茶さを、具体的にトン数などで申し上げたわけですが、通訳を通して、コリーヌ先生はこういわれてました。

「ご存知のように、歴史を見て参りますと、たとえばリスク評価はできる、つまりこの肉骨粉がどの国に輸出されたかと、そのへんに不確実性があります。というのは貿易というものは非常にフォローができないんです。ですからとてもいい地理的な絵があって、肉骨粉がこっちにいった、世界中にいった、ということは示すことができます。これは標準としてとりますと、状況は非常に劇的かも知れません。これはあまりいい状況ではないんですけれども。」

「国の国内慣行があります。やり方です。最初のリスク評価が米国で行われました。それも議論を呼びました。今第二の(米国の)リスク評価をやり直しています。えさのやり方の慣行、どう肉骨粉が処理されているか、輸入された肉骨粉がどうなっているか、近いうちに公表できるでしょう。」

「積極的に状況を検査しないとわからない。テストをしてみないとわからない。真の米国のBSEの発症がどうなっていたか、真実はわかりません。

「状況はわからないけれど、保護はあります。たとえばテストをする、あるいはすべての個体を○○するとか、適切な形でSRM除去をやっていくことが重要です。」(要旨)


4.コリーヌ先生は「新型の(弧発性に似た)BASEは要注意」とのこと。そして北米の狂鹿病、CWDは研究者は、皆憂慮されているとのこと。「反芻動物は反芻動物に食べさせるべきではありません」

参考:狂鹿病問題:鹿ハンターからヤコブ病26名発生 そして鹿肉骨粉や油脂・エキスの行方は?

なお、飼料としての牛脂の危険性についてはコリーヌ先生も触れてました。 日本の食品安全委員会は、「現場の飼料専門家」が牛脂の危険性を調査会で指摘したにもかかわらず、米国内でまったく規制のない牛脂の増幅を一切無視した答申案を出していますが。


詰まるところ、こんな肉ますます食べられない~!と思った意見交換会でございました。が、今までの傾向と対策から、これらリスコミの内容が反映されることは、やっぱりないんでしょうか。質問の時間は1時間とたっぷりあったんですが、最後に時間が余ったときに、寺田委員長にこう質問してきたらよかったです。しまった。
「これらリスコミで出た意見や新しい知見は食品安全委員会で今後どう反映されるのでしょうか?」


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1.の回答について
笹山登生さんの掲示板【2082】以降に書き込んだ報告のコピーで申し訳ございませんが、質問と回答などを。。。
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(サルが経口感染した脳)5gの件とは別件の話で、今年2月19日の毎日新聞に50mgで感染の記事が掲載されたので、確認したところ、山内先生からの情報とお教えいただいたので、山内先生に伺ったところ、2082にご紹介した論文の方に、50mgの脳を食べさせて感染した話が出ていて、「フランスの軍の研究で」(訂正:末段参照)、とのことである数字について伺ったのですが、「そんな実験はない」といわれてしまいました。論文には50mgの数字は出てるのですが?(^^;?
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15733719
http://www.vegsource.com/talk/madcow/messages/93984.html

(余談)しかし、5gの脳をバナナに入れて?食べさせて、2頭中1頭が感染発病したという現実があるのに、なんで1.5kgの脳を食べないと感染しないという話になるのか、数字って難しいですね。種の壁の話が出たので「インドのヒトの遺体から感染したという説もあるがその場合は種の壁もないのではないかと思う、クールーの潜伏期間は50年にのぼる例もあるし11000人の感染者?のその後を見守らないと。その間はとても飼料管理の無茶苦茶な牛なんて食べられません。」などと発言してしまいました。

コリーヌさんのデータ予測?によると、死者は500人?、不顕性の(症状のない)感染者が11000人?いるのではないか、という数字が出ていました。
コリーヌ先生の資料その4より
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笹山さんから頂戴した情報

Corinne Ida Lasmézasも参加したフランス原子力庁BSE研究チームの論文「Risk of oral infection with bovine spongiform encephalopathy agent in primates」の中で言及されている、この部分で、引用された論文のことですね。
「The accuracy of estimates of the oral ID50 for man will not be improved until completion, several years from now, of a large dose-response European study (QLK1-2002-01096) in macaques, in which the minimum dose is 50 mg. However, because similar inocula were used in both the cattle and macaque studies,6 a tentative comparison can be made between the efficiency of oral infection in cattle and that in primates. On this basis, a factor of 720 could be considered as the range of magnitude of a bovine-to-primate species barrier for oral BSE infection (70 primates infected compared with 490 or 1400 cows,
with a similar dose).」

これ「"Transmission of BSE to non-human primates". MOTZKUS D, SCHULZ-SCHAEFFER W, STUKE A, HUNSMANN G. The First International Conference of the European Network of Excellence NeuroPrion, Paris, France, May 24-28.」
http://www.dpz.gwdg.de/virol/web-viro/poster/Paris_2004_Motzkus.pdf
が、当の論文のようです。

ただし、ここでは、はっきり「BSEに感染した牛から採ったホモジェネートした脳を50mgマカクザルに摂種』とかいてありますよ。
最後の所に『コリーヌ・サスメザス博士の協力に感謝』とも書いてありますね。


■山内一也先生からいただいた情報
追加訂正
山内一也先生からのコメントと情報です。
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Lasmezasの講演会の記事で、50 mgの実験について、私の話として「フランスの軍の研究でデータの詳細は機密で公開してもらえないのだが、数値だけが公開されている」という内容が紹介されているのに気がつきました。これは、プリオン専門調査会終了後にあなたから質問された時の会話にもとづくものと思いますが、そのような話はしていませんので、訂正させていただきます。

私の話は、50 mgの出典がLancetにもとづくものかというご質問にイエスと答えたこと、この実験の詳細について問い合わせているのだが、まだ返事がもらえていないこと、Lasmezasの所属する原子力研究所が厳しい警備下の軍の施設内にあることの3点ではなかったかと思います。軍での機密研究といったことは申し上げていません。なお、この研究所には1996年に座長の吉川先生と訪問したことがあります。獣医学会HPなどに連載されている私の講座、人獣共通感染症の第49回(1997年1月15日)に載っていますのでご覧ください。

後で明らかになったのですが、これはあなたのブログでも紹介されているドイツ霊長類センターでの実験でした。その内容は50 mgを脳内接種したもので、経口接種ではありませんでした。もっとも、Lasmezasの論文では、人への経口投与量の推定の議論の中で50 mgを取り上げているので、当然、経口投与と考えたのです。しかし、50 mgの成績は脳内接種なので、適切な議論とは思えません。

サルへの経口接種の実験は現在、原子力研究所、ドイツ霊長類センター、ドイツ・パウル・エールリッヒ研究所、イタリア・衛生研究所で進行中で、結果が出るのはまだ大分先のようです。この実験については多分、Lasmezasが話されたものと思いますが、もっとも少ない投与量は5マイクログラムで、10年間観察の予定です。

別の話ですが、科学(岩波書店)の12月号にプリオン専門調査会での議論の経緯を書きました。ご覧いただければ幸いです。もっとも、大部分をヨーロッパ滞在中に大急ぎで書いたためもあって、3カ所に誤りがありました。第1は、中間とりまとめの年月が2004年でなく、2003年9月になっていたこと、第2、第3はリスクコミュニケーションの項で、3つの諮問としてしまったこと(中間とりまとめは諮問にもとづくものではありません)、およびトランス・サイエンスに研究者(科学者の方が適切な表現です)と消費者がともに関わるべきとしたことです。ご参考まで。


岩波書店:科学 12月号(11月25日発売)
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/