BSE&食と感染症 つぶやきブログ

食品安全委員会などの傍聴&企業・学者・メディア他、の観察と危機管理を考えるブログ by Mariko

米国牛、危険部位入り肉骨粉食べまくりじゃないですか

2006年07月14日 11時46分22秒 | 【最新】新検査情報
■米国牛、危険部位入り肉骨粉食べまくりじゃないですか

鶏糞飼料の問題どころでないこのニュース

米飼料企業 反芻動物蛋白質入り牛用飼料をリコール(農業情報研究所)
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06062201.htm
渡航注意報を出すレベルの話じゃないかと思うけど。

この件でとてもわかりやすい虹屋さんの解説
米国で新たなBSE感染が起きている? 牛肉骨粉飼料のリコール
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_06/hatake_0626_BSE-recool.htm

なんでこんな重大なニュースをメディアは報道しないんだろう?神戸新聞の西井由比子さん、外食関係者の「米国牛は肉骨粉食べてない」なんていう発言をそのまま垂れ流してますもんね。新聞屋さん、大丈夫?
http://www.kobe-np.co.jp/news_now/news2-632.html

食品安全委員会と農水省、厚労省は反芻動物蛋白質を食べた感染潜伏してるかもしれない牛を国民に食べさせたいとしか思えないんですが。。

※参考 過去にもたくさんありますね。
★FDAの反芻動物に関する飼料違反企業への警告文書
”Animal Proteins Prohibited in Ruminant Feed”という言葉に注目
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/wlcfm/subject.cfm?FL=A
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/wlcfm/subject_archive.cfm?FL=A
http://www.accessdata.fda.gov/scripts/wlcfm/sindex.cfm

■血液中の異常プリオンたんぱく質を検出できる技術

ちなみに血液中の異常プリオンたんぱく質を検出できる技術が開発中らしいです。
ベニスの商人みたいな話になってきました。

BSE発症を血液で判断? 米大研究チーム発表
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200607080008a.nwc
【ワシントン=気仙英郎】米テキサス大の研究チームは6日、ハムスターを使った動物実験によって、BSE(牛海綿状脳症)の発症の有無を血液検査で判断できる可能性がある、とする研究結果を米科学誌のサイエンスに発表した。それによれば、損傷した脳細胞からBSEを引き起こすとされるタンパク質「プリオン」が放出されるため、血液検査によって、疾病の有無を判断できるのだという。現在のBSEの発症の判断は、脳などのプリオンが蓄積されやすい細胞組織のサンプルを採取することが必要だが、血液検査法が開発されれば、BSE感染牛が食肉になる前に確認することが可能になる。

笹山登生さんのより詳しい解説
「血液検査で、異常プリオン発見可能との研究」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=619

でもって、もし血液中から検出されたら?
プリオン研究者の第一人者の北本先生は食品安全委員会でこう述べられてます。

16年11月16日のプリオン専門調査会
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai16/161116_dai16kai_prion_gijiroku.pdf
○北本専門委員 今後、感度を上げていったら、ありとあらゆる臓器で陽性になるはずでしょう。今は、この感度で、この臓器でということですね。最も大事なのは、潜伏期間の早期から陽性になるのかと。

○北本専門委員 そう言うと、皆さんは何かわかったような気になりますけれども、だけど何が一番大事なのかという一点は、そのデータを出した人、つまり、潜伏期間中に筋肉ないし末梢神経、何でもいいんですけれども、SRM以外のところで、異常なプリオンたんぱく、ないし感染性のデータが出ていったら、直ちに日本はそれをSRMの指定しなければいけない。それだけです。

============
農水省:「北條精肉店」に是正勧告 交雑牛を和牛、ニセ個体識別番号で偽装 /栃木
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060701-00000015-mailo-l09

消費者は自衛あるのみですかね。

■歯医者情報

ところで歯科でこんな勧告がでたらしい。歯医者さんに行かれる人は歯医者さんにきいてみよう!

英国政府諮問委員会 歯科器具の使用は一回かぎりに vCJD伝達リスク排除のため

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06050901.htm

■感染者数に関する最新論文 最高で14000人の可能性 医療などでの感染拡大はどうなる?

隠れたvCJDがすべての遺伝子型の人に伝達、人→人感染根絶は困難ー新研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06032701.htm

VV型の人のvCJD感染確認 感染者数は予想以上、人→人感染のリスクも高まる
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06051901.htm

vCJD潜伏期間は50年を超えることも 最近の予測を大きく上回る発生の恐れー英国の研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06062301.htm

英国政府 14ヵ国に輸出血液製品によるvCJD感染リスクを警告ーガーディアン紙
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06050201.htm

日本は血液由来製品を米国からも多数輸入しているわけだけど、どうするんですかね厚労省?人由来ものはワクチンなんかにも使われているんですが。

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いったい何年まえの・・・ (ごんべ)
2006-07-25 13:49:50
日本で発見されているBSE牛の疫学調査の結果では、肉骨粉よりも代用乳がagentとして疑わしいことが明らかにされています。

一方、日本での肉骨粉の用途は、メスの成牛に与えてミルクの産出量を増加させるためであったわけですから、BSEは子牛のときに感染するだろうとするという推論とまったく矛盾します。代用乳から感染するとしたら、そういう感染時期の推測においても道理が通ります。

日々いろいろn発表がありますから、それらに即して思考を変えられませんか?いつまでも10強前の推論にこだわれるのは時代錯誤も甚だしいような気がします。

プリオンたんぱく質を血液中から発見できるかもしれないという技術も、理論はちがえど5年前からいろいろあります。どうして実用化しないのか、仮に実用化するとしたらその精度はいかに担保するのでしょう?

北本博士の発言は、感染性テストという初歩すらすっ飛ばした、およそ科学者の発言とは思えませんね。もっとも、日本の医に関わる人間は、疫学と統計が理解できない者が多いですからしょうがないでしょうけど。

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ごんべさんてこのブログ読んでるのかなぁ (とおりすがり)
2006-07-26 15:20:32
代用乳が感染源という情報も当然ブログにあるYO!

全部読んでからコメントしてあげたら!
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っつーか (ごんべ2)
2006-07-27 18:16:58
米国牛って代用乳の牛脂とか日本よりヤバイ

危険部位入り牛脂の加熱義務なし、代用乳に使用OK

ごんべの指摘の意味不明

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Unknown (ごんべ)
2006-07-29 13:41:20
とうりすがり氏;

代用乳のことなど最新のことを考察に反映できないことを批判してます。ので、ブログにすでにその情報が載っていたなら余計に、たちが悪い。だって、知っていたのに思考を柔軟に改善できないんだから。

ま、ともかくも、20年まえの知識と思考でとまってるんですよ。



ごんべ2;

特殊な知識を持ってるんですね。まったくそういう話触れたことがありませんでしたよ。だって、あなたの思い込みでしょ、それ。







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代用乳について (老婆心)
2006-07-29 19:47:06
日本のBSE感染源は肉骨粉ではなく「代用乳材料の汚染」説 &米国2頭目

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/23ab0dde4b4a2cdbbb3ec688de8e9bb8



衆院:農水委員会のBSE質疑で油脂・血液飼料の問題指摘&食安委内紛

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b35ba6a5239ef9010394300ee16adb15



代用乳に関してはこの辺のエントリーを読めばいいんでね?



米国は肉骨粉の扱いも杜撰だが、加熱義務のない牛脂と血粉は代用乳も含めいい加減だからもう論外かと。
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肉骨粉も (老婆心)
2006-07-29 19:48:53
しかし、肉骨粉を食べさせるのも感染源だから騒がれているんではないだろうか。英国の例を見れば
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ついでに代用乳とレンダリング牛脂 (老婆心)
2006-07-29 19:53:11
>代用乳のことなど最新のことを考察に反映できないことを批判してます



全部読んでからコメントするべきではないかと。



食品安全委員会の米国BSE評価計算は、抜け穴・欠陥だらけ

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b63de80c4a1cc7f8d2378cfccd3f21c5

プリオン専門委 たたき台二次案にも重大な欠陥ーレンダリング工程や獣脂には一切触れず

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05100801.htm

>とりわけ重大な問題と指摘した国内牛の暴露・増幅リスクに関して、レンダリング工程の実態には一切無視、「通常のレンダリングでは感染価は約1/100に減少する」とした点について何の修正もない。EUのリスク評価が言うように、



 「米国の約280のレンダリング工場で四つのシステムが使用されている。全システムが100-150℃の温度と様々な加熱時間、大気圧下で加工。



  -バッチ煮沸工場(46):115-125℃、45-90分。



  -連続チューブ・デイスク煮沸システム(220):131-150℃、45-90分。



  -連続多段階蒸発システム(10):115-125℃、20-40分。



  -連続予熱/加圧/蒸発システム(4):87-120℃、240-270分。



>これらは大気圧の下で(つまり加圧することなく)加工しているから、BSE感染性が工程に入れば、これを大きく減らすとは考えられない」(米国の地理的BSEリスクの評価に関する作業グループ報告(欧州食品安全庁) 04.9.4)



>というのが事実とすれば、感染牛1頭の”肉骨粉”がもつ感染価は最大でこの評価の100倍にもなってしまうというのにだ。この一事だけをとっても、この評価はまったく信頼できないと分かる
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Unknown (青花)
2006-09-20 01:38:02
日本でもBSEが問題になるまでは、代用乳に肉骨粉が使われていたそうです。
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