醉蝗茶房

80's&水滸&異常な日常

こんな工作をしてたんす

2008年09月08日 11時34分35秒 | 漢のこだわり
えと、昨日の銀の延煙管の加工ですけど、こんな感じっすね。
ま、それを誰かが聞いて、真似してみようとか、参考になった、なんてことはないと思うけど、ネタってことで許して(笑)

1.兎に角、古い煙管は汚れているのが多いので、ひたすら掃除する。無水アルコール&100円ショップで売ってるストローブラシ(細い針金の先に小さいブラシが付いてる奴っす)で中をゴシゴシ。ものすごーくヤニが出るので、後で手も綺麗に洗ってね。外側は古い歯ブラシでゴシゴシ。ヤニの茶色いのが出なくなってきたら、多分外側にも洗ったヤニが付いてる筈なので、無水アルコールを布に付けてふき取る。終わったら水洗いっす。

2.ヤスリで外側の傷を削って表面を綺麗にします。ちと大きな傷は鉄のヤスリで粗く削っておいた方が良いっす。後は目の荒い紙やすりから細かい紙やすりへ4段階くらいで削り込みっす。寨主は60から始めて、最後400だっけな?仕上げに近い頃はこれで削れるの?ってくらいまで使い込んだ400のきれっぱしが良い感じっす。この状態だと、それなりに綺麗だけど、銀と言うよりアルミっぽい感じっす。

3.研磨剤でつや出し。うちは仏具の手入れは昔からピカール。明快な名前っすね(笑)これを布にちょいとつけて、2の状態のものを磨きますとあら不思議!あっと言う間にピッカピカっす。

4.仕上げでシルバークロスで研磨。大した時間じゃないすけど、総仕上げって感じっす。ま、普通はこの状態で問題ない、と言うか、新品で売ってる銀の延煙管は概ねこの”ぴっかぴか”なので、一つの完成状態ではあります。が、しかし、余りにぴっかぴかなので、渋いもん好きの寨主には眩し過ぎる(笑)

5.と言うことで、急遽燻すことに決定(笑)今でも渋いことを”燻し銀”って言うでしょ?要するに、化学変化で銀の表面を黒くコーティングすることっすね。まず、4の状態のものを洗剤で洗って油分を取るっす。油分があるとムラになるっす。そしたら、いぶし液(売ってます。そんなに高くないっす)をお湯に混ぜて、洗った煙管を漬けておきます。お湯の温度が高く、いぶし液の濃度が高い程、早く反応が起きます。定着を良くするには、薄いので何度も繰り返した方が良いらしいけど、そんなん実験してる暇ないっす(笑)なんか、直火で少し焙っても定着が良くなるみたい。で、お好みの黒さになったら、水で洗って反応を止めます。

6.布で磨いて最後の仕上げっす。燻したものって、前述の通り化学変化で銀の表面にコーティングした状態なので、定着具合が悪いとここでパラパラ剥がれます。この辺りは、流石に寨主も初めての経験だったので、もう一回3の工程くらいからやり直して、納得行く仕上げまで持って行って見るかと考え中。


何つーか、元々工作好きだったり、陶芸やってみたり、仕事もITだったりで、こーゆー手作業つーか、職人仕事的な事が好きなんで、物凄く楽しい(笑)しかも、毎日使うアイテムの加工なので、愛着が沸く事請け合いだね(^_^)/

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