ラティハン日記

ラティハンと人生の散歩道

スシラ ブディ ダルマ・4章 動物力とナフスsupiah/

2018-03-13 | 日記
さて動物力によって発生するナフスはsupiah(スピア)であるとバパは言います。

例によってコーランの記載から。
・・・残念ですが、このナフスはコーランには載っていません。
イスラムの神秘主義者・スーフィーsufiが使っていた「Nafs al-Safiyah」をジャワ神秘主義者が転用しジャワ語化したものと思われます。<--リンク

Wikiより世界標準の7つのナフス(Nafs)によれば、<--リンク
7.ナフス・サフィーヤ・ワ・カミーラ an-nafs aṣ-ṣāfīyyah  純粋の魂

そしてワヤン(Wayang)での4ナフスシステムからは、<--リンク
3、黄はスピヤ supiyah の欲望すなわち肉欲を象徴する。

ジャワの伝統を述べたGumelaring Jagadの第41節4つのナフスでは<--リンク
3.スピアSupiyah、色は黄色です。
場所は脾臓にあります。
肉体は、良いもの、美しいものを所有することを熱望しています。

あるクバティナン流派での分類では、<--リンク     
第一はソフィアsofia, つまり物質欲,

そうして、最後はあるトークでのバパの説明からは、<--リンク
スクマ(sukma、精妙体)の色      対応するナフス(nafsu)
第三は黄               supiah 欲望、願望(desire)


そうして、バパは多くのトークでナフス・スピアnafsu supiahについて語っています。
以下はそこからの引用になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

7月20日 1957 - Bapak 
3番目はナフス・スーリヤnafsu surlyah、スピリチュアルな言葉で呼ばれているように、その光の性質は黄色です。
・・・
三番目、ナフス・スーリヤnafsu surlyahは物を欲しがる者です。
(注:通常は「所有欲」といわれるもの)
(注:3番目はスピアsupiahですがこのトークを含めて2つのトークの中ではスーリヤsurlyahというコトバが使われています。)

9月29日 1957 - Bapak
三番目がスピアsupiahです。
その希望は、自分自身が最も有名でよく知られているようになる事です。、

8月6日1959 - Bapak
第三番目がスピアsupiah、それは欲望、願望です。

8月7日1959 - Bapak
第三番目がスピアsupiah、それは願う事、欲しがることです。

3月5日1963 - Bapak
3番目の情熱はスピアsupiahです。
それは、「あなたの望む情熱」として説明することができます。
それは、あらゆる種類のものが欲しいのです。

それで、それがあなたの心に影響するならば、あなたはこれを望み、それを望みます。
あなたはこれを見たいと思うし、それを見たいと思う。

あなたはあなたが望むものの使用を考慮していませんが、 あなたはただそれを望み、それを取得したいと思っています。
(訳注:それは通常は「所有欲」と言われるものです。)

9月13日1963 - Bapak
これらの2つの種類の欲求と同様に、インドネシア語ではスピアsupiahという3つ目の欲求があります。
スピアsupiahは、物事を欲しがっている、厄介である、または誤りを見つけることを意味します。
それは小さな事に注意を払い、考えていることを意味します。

たとえば、魅力的な服を着た友人がいる場合、あなたはそれを放棄することはできません。
あなたは羨望を感じるでしょう。
(注:通常はねたみ、あるいは 妬み心と言われているものです。)

あなたは魅力的な服を着ているあなたの友人を見て気になります。
あなたの友人が昇進しているのを見ても同じことが言えます。
それはあなたを混乱させます。
できるだけそのような見栄えの良い出来事を受け取れないようにしているかのようです。
それがsupiahと呼ばれる願いです。

7月8日1970 - Bapak
動物の生命力の本質は、動物の生命力が人間自身の中で働くとき、スピアsupiahと呼ばれるナフスnafsuとして現れる。
動物と同様に、人間の生命力でも同様です。

12月5日1970 - Bapak
動物の生命力から生まれるナフス nafsuは、スピアsupiahです。
・・・・・・
もしあなたがナフス・スピアnafsu supiahなしで生きていたなら、仕事のエネルギーと性的エネルギーが減少します。


11月26日1972 - Bapak
あなたは生命力、あるいはスピア supiahと呼ばれるナフスによってエネルギーを供給される必要がありますが、ナフス スピアnafsu supiahは動物の生命力(ロホ へワニアroh khwaniah)にその起源を持っています。

これはナフス スピアnafsu supiahと呼ばれ、それから衝動、願い、自分と同族の種と一緒になりたいという欲求が発生します。
それは他の(対になる)人間と結合、あるいは一体化することを意味し、そして性交渉を通じて、人間の種子を調達します。<--リンク
それがあなたがへワニアkhewaniahの生命力と欲求のナフス スピアnafsu supiahを持っている事が必要である理由です。

そのため、欲求は女性の中にあるのが自然です。
それは明らかです。
はい、それは男性の中ではより明白であるにもかかわらず、またそれは女性の中にも存在しており、実際それは同じ重要性を持ちます。

6月18日 1981 - Bapak
ナフス スピアnafsu Supiahは壮大なデザイン、素晴らしい願い、そして計画のナフスです。

1月19日 1985 - Bapak
これらの力のもう一つは、動物の生命力と呼ばれ、それが人間の自己の中に現れたときにナフス スピアnafsu supiahと呼ばれています。

このように動物の生命力が強い欲望として現れるので、人間はこの欲望とその影響を取り除くことができるはずですし、また彼らが受けるその影響を確認することができるはずだと主張します。

そこで彼らは肉、ほかの物ではなくまさに肉を食べることを避けます。
純粋であり正しいことをする、という人間のこの願いは、神の意志によって、そのような思いの中に確かに存在しています。
・・・・・
これは人々に大きな影響を与えます。
それで肉を食べない人の多くは、これを行うことで(肉を食べない事で)、ナフスnafsuを内部自己の外に締め出すことができると言います。
しかしそれが締め出された場合、それは死を意味しますので、彼らはそのように行うことはできません。

それは昔から道を求めていた人たちがイルム Ilmu(霊的な知恵)と呼んでいたもので、それにより彼らがまだ生きているのに(そのままの状態で同時に)死ぬことが出来る方法だと言われたものです。

それが彼らの話でした。
それは人形遣い(パペットマスター)によって語られた物語でした。
そして人形遣いはそれを実行する人ではなかったのです。

これが何故、これらの真の教えが宗教の中に存在しているのかという理由です。
それにもかかわらず、彼らはかろうじてシャリアット(イスラム法、外から見える儀式)と、タレカット(宗教の研究)までしか到達しません。
しかしながら、それはそこからハケカット、真のリアリティーにまでさらに深く広がるのです。

6月24日1985 - Bapak
第三のナフスの種類はナフス・スピアnafsu supiahです。
それは欲望のナフスです。
つまり、あなたはこれを達成したいのです。
あるいはあなたはそれを達成したいのです。
あなたはこれとそれを行うことに非常に野心的です。

あなたは達成したいと思っている目標や目的をいつも持っています。
・・・
それを超えるとそこには動物の生命力があり、それはナフス スピア nafsu supiahを生じるものです。

動物は私たちの周りにいるものがすべてであるとは想像しないでください。
我々はまた肉を食べているという事実を除外したとしても、実際に、私たちの周りの空気の中にも動物の生活があり、これは、医療科学によって確認されていることをバパは知っていますが、私たちの周りのどこにでも、私たちの内部にさえも動物が存在します。
(注:善玉菌などの各種体内微生物のこと)

そしてよく知られている様に、私たちは肉を食べていない場合には、私たちは、仕事に対する熱意を欠いてしまいます。
したがって、やはり動物性食品はこの世界で私たちの生活のためには重要であることは明らかな事なのです。

6月25日1985 - Bapak
ナフス スピアnafsu supiahは肉、つまり動物の肉を食べるという人間の必要性に基づいています。

12月16日1999 - Ibu
黄色のものはナフス スピアNafsu Supiahです。

7月12日2001 - Ibu
黄色いものは物事を知りたがります。
(注:通常は知識欲と言います。)

2月28日2002 - Ibu
黄色のものはスピアsupiahと呼ばれ、それは「物事を知りたがる」という情熱です。

3月3日2002 - Ibu
情熱スピアsupiahは黄色、黄色のものは、あなたが望むものを達成しようとする欲求を与えます。

3月10日 2002 - Ibu
黄色のもの、スピアsupiahは本質的に好奇心であり、人々に「知りたい」という願望を与え、彼または彼女が経験したことを理解します。

11月25日 2002 - Ibu
スピアsupiahと呼ばれる第三の性質は「知りたい」ということです。
あらゆる種類のことを知りたいのです。
「知りたい」と言う意味は「発展させたい」ということです。
自分自身を発展させたい、そうして世界について知りたい - 知りたいのです。

2月25日2005 - Ibu
そして人に物事を知る欲求を与える力、スピアsupiahがあります。
人間の努力を引き起こすのは、この欲求や好奇心です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上記バパのトークの部分についての英文からの引用は以下を参照願います。
・Chapter 4 Animal force and nafsu supiah<--Link
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PS
ご参考までに。
Sedulur Papat Limo Pancer(4人兄弟、第5は中心)より引用<--リンク
『スフィヤSufiyahの欲望は、賞賛される、豊かになるために、度とランクを取得するために、ロバ、欲望など世俗的な欲望に関連しています
この渇望は身体形成要素となる空気の性質に対応しています。
空気の性質は、空間が空いている所は常に空間を埋めるということです(からの空間)。』

PS
こうして上記の様に二代目は決して「動物力がナフス スピアnafsu supiahを生み出す。」というバパの説明には言及しません。

動物力とナフス スピアnafsu supiahの関係には言及する事はないのです。

なぜでありましょうか?

ここで、動物力とナフス スピアnafsu supiahの関係に言及すると、「それでは物質力に対応するナフスは何?」と言う事になります。

同様にして「植物力に対応するナフスは何?」ということになるのです。

そうしてその事は二代目にとっては決して触れてはならないタブーの様であります。<--リンク

この事は見方を変えますと、2代目のトークはバパのトークの一部分しかカバーしていない、二代目による編集物である、と言う事になります。

そうでありますから、我々はやはり原典にもどって、バパの主張を確認してゆく事が大事な事になりそうです。

PS
ロホとナフスの対応、あるいは4つの生命力と4つの欲望の対応というのはバパの主張の眼目、キーポイントであります。

そうして、その主張を無視する、横にどかして言及せずにバパの主張を説明して理解してもらう事は不可能でしょう。

ロホとナフスの対応の一部にある時期混乱が見られたので、そこに注目するのは会員に対して悪い影響が及ぶ、というような、こうするのが会員の為である、というような判断の上で今の様な対応がなされているとは思います。

ようするに「良かれ」と思ってされている事とは思いますが、その事によるディメリットの方がはるかに大きい様であります。

バパの主張を説明する、説明して理解してもらう、ということに限ればほぼ致命的なミスといっても過言ではありません。

そうであれば現状は本当に残念な状況なのであります。


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