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EDSLPの現状と限界の考察

2017年07月09日 | マネジメント全般
今回は現在私が勤めている流通小売業について少し記事を書きます。
多くの業界はサービスを主体に売る、第三次産業が現行経済の主力のように見えます。
農業、林業、漁業や他製造業と比較して、マニュアル化が簡単で沢山の人を雇って大規模展開できるから、大きくお金が動くのでしょう。
さて、表題のEDSLPですが、これは現在の流通業界、そして飲食業界も打ち出している所が増えて来ています。
むしろ、EDSLPできないと、庶民の財布が硬く、デフレの影響が強いこの時勢で生き残ることは厳しいです。
EDSLPとは、エブリデイ、セイム、ロープライスの頭文字を取ったアブリベーションです。
芸能人のDAIGOが良く使うあれです。
外食業界はどうなのか?知りませんが、流通業界は客単価を下げる努力をします。
完全に逆をいっているように思えます。
じつはカラクリがあります。
客単価とは、お客様が買い物した合計金額を買い上げ点数、つまり実際に買った商品の数で割ると算出されます。
A:15個買って、会計が¥3,000だった
B:10個買って、会計が¥3,000だった

Aの客単価は平均¥200
Bの客単価は平均¥300
一見商売すると、Bの方が儲かるように思えます。
しかし、これは、売る側からの論理です。
買う側から見てみましょう。
買い物費用を¥3,000と決めておいて、Aのお店で買い物するのと、Bのお店で買い物するのとで、どちらがお得に買い物できるでしょうか?
そうです。
答えは客単価が安いBのお店です。
より生活が楽になるのは、Bのお店で買い物することですね。
つまり、日常的に必要な生鮮食品を扱う場合、そして飲食業界は、客単価を下げる努力をし続けて、『来店頻度を上げ続ける仕組み作り』をし続けなければなりません。
こだわりのラーメン屋さんも、潰れるお店はコストダウンできないお店です。
お客様は、バリューを求めて来ます。
バリューは、プライスとクオリティ、この場合のクオリティは商品品質です。
商品品質は原材料や産地を変えれば上がります。
しかし、原価コストがあがります。
失敗例は、それを『良いもの使っているから、値段あげます、上乗せします』という非常に甘えた経営者の姿勢です。
そんなのが許されているのは、マニア相手のラーメン業界くらいでしょうか?
しかしながら、ビジネスとして本当に成り立っているラーメン屋さんは、原価コストを変えず、無駄な経費をカットして、価格転嫁しています。
例えば、調理オペレーションをバイトでできるようにし、人件費対策で食券制にする、お腹一杯になってもらうために、丼もの、ご飯ものは、ただ同然で提供することにより、他の外食産業とも競争できるようにする。
麺量を増やす、具材を増やすなどなど、努力は色々できます。
仕込みコストを減らすために、センター一括管理するというのも手です。
ですから、こだわりのラーメンが牛丼と同じくらいの値段で食べられる時代が来るでしょう。
牛丼業界やファーストフード業界でははこの事にいち早く気づき、とてつもない利益をたたきだしてます。
こんな安くて利益でるのかな?
と思っているかもしれませんが、それくらいお客様に思わせるくらいディスカウントしたければならない。
プライスを下げたは良いが、クオリティまで下げては、結果としてバリューが下がり客足が遠のく。
クオリティは上げ続け、かつクオリティを下げるには?
無駄な経費、コストをカットしていくしかありません。
社員、パートをトレーニングするつまりは、教育。
少ない人数でお店を回す、オペレーションコストを最小に抑える。
マクドナルドがそれをやってます。
そうする事により、仕入れ原価や、トレンドに左右されない、経費コントロールができるようになります。

ですが、マクドナルドはコストカットをし過ぎて、社員に残業ばかりさせ、一度破裂しました。
私たちがマクドナルドのハンバーガーをコンビニよりも安い値段で食べることができる理由は、徹底的にオペレーションコストを抑え、最小の人件費でお店を回しているからです。
しかし、最小の人件費で回す、余分なパートやバイトを配置しないということは、不足が発生した場合、そもそもバイトやパートが確保できない状況になった時でもお店は開けなければならないため、不足に対して社員は自らの時間を削りオペレーションにはいることになります。
ですから、お店が開いてる時間は青天井に残業させられるという悲劇が起きるのです。
これがFCなら、話は別ですよ。
FCならオーナーは儲けは全てオーナーの懐に入る、しかも、しっかり稼いでしまえば次のフランチャイジーにお店、業態を転売してサヨナラできるのですから、そりゃ必死に頑張れます。

ところが、雇われ店長だったらどうなるか?
これは悲劇でしかありません。
一店舗であればまだ良いのですが、多店舗管理をしていると、同じ業態の同じお店のはずなのに、お店で起こる問題が各店舗全く違います。
ですから、時間がいくらあっても、そして対応能力がいくらあっても足りません。

8時間では到底終わらない。
ではどうするか?
マネジメントする能力が問われます。
マネジメントと言われると??かもしれませんよね?
これは、つまり、そのお店お店に自分の分身を作り自分と同じように働いて貰うのです。
ではどうやって分身を作るのか?
教育と訓練、躾です。
特に大切なのは、躾です。
駄目なものは駄目と叱るのです。
それで、辛いとか嫌だから辞めると言いだしたら、説得します。
説得で失敗すればやめてしまうでしょう。
そして、そこに穴が空きます。
自分が代わりにシフトに入るのは嫌だから取り敢えず回す為に、その悪質なバイトに残留してもらう、、と考える、妥協する。
それはその辞めていく人に資質がなかっただけの話なのです。
そんな人が残っても、そのうち勝手な事をし始め、不正を働いたり、虐めをしたりと今まで以上の問題が噴出してきます。
仕事をしに来てるのて、決して甘やかしてはいけません。
人が失敗する時には2つの理由があります。
❶知識がなく、知らなかった
❷めんどくさくてマニュアル通りやらず、勝手に工程を省いた
この2つです。
理由を聞いて、❷なら叱ることです。❶なら教育することです。
どちらにおいても、『許す』ことがあってはいけません。
サービス業をしている以上、その行為は許されないと。
人格を責めず、行動を指摘する。
そして、同じミスをしないために対策をする。
ヒューマンエラーなのか?
システムエラーなのか?

と、小難しいことを書いて来ましたが、お判りの人は判ると思いますが、お店は、究極、『働く人で決まる』といえます。
悪い人が一人でもいると、虐めや不正をしたり、勝手に自分ルールを作り出し、マニュアルが崩壊します。
最悪、パートを煽動して、社員を攻撃して来ます。
私はそれをやられました。
その結果、一気に大量に退職者が出たり、無断欠勤する人が出てシフトに穴を開け始めます。
極論から言うと、そう言う人には辞めて貰うことが一番です。
トップマネジメントは人材育成なのですが、組織に染まらない人は、早めに首を斬るべきなのです。
特にパートやアルバイトは採用コストが高いため、なかなか切れないかもしれません。
しかし、悪い人間をお店に置いておく方が結果としてトラブルが続き、マネジメントの邪魔にしかなりません。
ですから、能力で人を雇ってはいけない。
真面目でコツコツやる人を雇うことにより、全体という集合体で結果が出せます。

例えば、髪の毛を染めてくる、不衛生、遅刻する無断欠勤する、挨拶しない、言葉遣いを直さない、上司に口ごたえばかりする…。
自分のやり方ばかりを突き通そうとする。
自分の考え、意見が正しいと主張する。

上手くいってないお店、組織には、その組織ごとに、集合体の中に『腫瘍』つまひガンのような存在がいます。
放っておけば、悪貨は良貨を駆逐します。
ですから、躾ができない、言うことを聞かないなら、早めに辞めさせるべきなのです。
そして、残念な事に、能力が高い人ほど、組織の中ではガンとなりやすい。
組織の欠点がすぐに目につくためだからでしょうか?
能力の高い人は、細胞分裂が活発な細胞です。
上手く導けば、組織は大きく成長しますが、放っておかば、厄介なガン細胞となり、血管や神経を圧迫し始め、組織壊疽が始まります。
だから結果的には切除しなければならなくなる。
『君がいないとシフトに穴が空くからもう少しだけ辞めずにらシフトに入って欲しい』と言っら、問題の先送りだけで、相手のペースに入ることになります。

失敗したら曖昧にせず、しっかりその場で叱る。
良い事があれば、直ぐに褒める。
2:8の割合で叱ることを多く、褒めるのは価値が下がるため、2割でよいのです。

褒めて伸ばしてはいけません。
その理由は次回お話します。

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