アナムネを取っていて思ったこと。供述調書みたい。そして家族を精神科に連れてくるかたに言いたい。ここに連れてくると、後戻りはできないと。
薬で壊れた脳みそ、身体のバランスは驚くほど元に戻らない。
精神科は薬で鎮静をするだけで、リハビリはしない。薬の抜き方、断薬はしない。
また、その必要がない。なぜなら薬物依存にして言うことを聞かせる、従順にする、思考を、霊性を管理するのが精神科医療の目的だからです。
鉄格子のはまった隔離室。あなたの子供がそこに幽閉され、小窓から食事を入れられる。薬を飲まないと、強制的に注射での薬物投与が開始されます。うらむでしょうね、連れてきた人のことを。
入院してくると、なぜか、家族からアナムネという入院に至るまでの生活暦を聞いて、まとめます。病歴といいましょうか?
インテークという言葉を使うひともいます。PSWはけっこうこの言葉を使いますね。
正直、親や親族からアナムネを取っても、信憑性にかけます。結局、その人達が都合よく作り変えています、それは認知が違うからですね。それに沿って理解し治療をすすめていっても、一向に良くならない。むしろ理解の齟齬が生まれるだけ。
本人から直接聴くのが一番だと思います。
しかし、伝えるの下手な人が多い。
往々にしてメンタルに受診される人の大半は親の過保護だ。親が子供を保護することは大切だと思うし、これは親の喜びだとは感じる。しかし思春期において、こどもが社会つまり中学や高校でズレを感じ始め、孤立してしまった際、99%の親は「がんばりなさい」しか言いません。
これが決定打となり、多くの子供はがんばれなくなり、引きこもりや家庭内暴力を開始し始めます。そう、何気ない「がんばりなさい」である。
「今となって、中学時代、高校時代しっかり勉強しておいてよかった」という人はどれくらいいるだろうか?私は劣等生であったため、今でも、中学、高校時代の記憶は希薄だし、無くても良かったかもと思っている。それだけテストの点数や偏差値だけで評価する世界であり、しかもそれが後々の人生に影響してこない空虚な時間であったと今でも思える。私の両親は一言も私に「がんばれ」とは言わなかった。
そこから、私は両親のためにがんばらなくなった、自分の納得する人生を歩むようになったのかもしれないと感じる。
患者の親、家族の「がんばれ」には様々な思いがこめられている。
しかし、潜在的に自己保身が含まれているため、こどもは失望してしまう。誰の人生なのだと。高校卒業しなくたって立派な人はいる。そもそも、高校なんか、まして大学なんか行きたい人だけが行けばいい。能力の高い人が行けばいいのである。
こどもは自分のコンプレックスをぶつけるモノではない。
レールに乗せるのが親の仕事ではない。もっと言うのであれば、人間と考える前に生き物として強くなるように育てているか?「あわよくば、医学部入って医者になって欲しい、有名大学に入って、公務員になって欲しい、それがこどもの幸せに繋がるのだから」といったマスコミが作り上げたイメージで子育てをしている。
世の中は安定はない。むしろ、次から次へと問題、難題が押しかけてくる。そしてそのレベルは下がるところがあがってくる。勉強して東大法学部に入り、国家一種という高級官僚になり税金を右から左に流し、天下りして左団扇の生活をする、国家が破綻しようが、国民が不健康になろうが関係なし、自分達だけよければいい、勝ち組負け組み、若い頃勉強してこなかったやつらが悪い、、、、
実はこのマインドセットは、日本国民の多くが持っている。消費するためにお金が必要。お金はあればあるほどいいと思いこんでいる。
あなたの価値観の優先順位は何か?あなたは一体何のために生きているのか?
贅沢するため?美味しいものを食べるため?景色の良いマンションに住むため?高級車を乗り回すため?
これらは全て、マスコミが作った消費衝動促進によるものです。
本当に大事なのは、あなた自身の存在であり、かけがえの無い生命、そして使命を持って生まれてきているということ。あなたは、紙切れなどで交換できない、とてつもない奇跡により今この世に生を受けているということ。お金や年収で人間の価値は計れません。これはメディアによる操作です。
そして、あなたとの家族もかけがえのない存在です。お金を払っても誰も家族になってくれない。
もう一度、どうして生きるのか?何に向って情熱を燃やし一歩一歩前進していくのか?それについて考えて欲しいと思います。
子供や家族が手におえないくらいで精神科に入院させてはいけない。
「ではどうすればいいのか?」そう考える前に本人と話しあってもらいたい。そして自分と向き合って、謙虚な気持ちを思い出してもらいたいと思います。
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