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旧精神科医療は思想警察なのか?

精神障害者の社会復帰とは、仕事をすることである理由

2020年01月17日 | 精神科看護

精神病院の入院制度について、講義資料を作っていますが、教科書には

精神保健福祉法にかかる「5つの入院制度」だけを教えるように書いてあります。

実際は、医療観察法の入院制度もあるのですが、実習先の病院に司法病棟がないため、教える必要がない。

しかしながら、精神科医療とは一体何なのか?という核心の部分を教えるのに、「治安維持」という観点から、医療観察法について教える必要があります。

実際に、精神科医療とは、「社会、文化の価値観からずれた人たちを隔離収容する手段」であり、考え方、価値感がずれている人を

「統合失調症」などと病気のレッテル貼りをするだけです。

ですから、別に、働かずにベーシックインカムが給付される仕組みであれば、そういう「変わった人たち」は社会で生活することができるのです。

しかし、国策として、国民全員が、働かなくなってしまったら、金持ちや上級国民、経営者たちは困りますね。

労働力の上に経営者や政府は成り立っていますから、社会のルールや規範に従順な人が沢山いないと困るわけです。

ですから、社会ルールを守れない人、特に刑法を守れない人に刑罰を与えることで社会秩序を維持します。

しかし、刑法に触れるまではいかないが、ちょっとした社会秩序を乱す人、グレーゾーンのルールを破る人に対して、取り締まる手段がありません。

例えば、自宅をゴミ屋敷にするとか、夜中近所に向かって大声で叫ぶなどといった人です。

また、自宅で家族に暴力を振るって、お金を無心するニート、いじめられて引きこもりになってしまい、社会に出られず親が高齢化してきたケースなどです。

そういった人たちは、親が「恥ずかしい」と思い、社会から隠されて生きています。

当事者も、「仕事しなくていいし、親を脅せば、金を出してくれる」という怠惰な思考が身についてしまい、自分の好きな事だけをして、欲望の赴くままに自宅で生活している、自宅警備員となってしまいます。

そういった子どもを育てたのは、親の責任もありますが、何より、能力が低い人が適応できない社会や、ストレスや陰湿ないじめ、仲間外れが横行する「日本文化」によって生み出された部分もあります。

ですから、日本における精神病という疾病の概念は、「隠す文化」「隠蔽する文化」が生み出しているといえます。

また、1億総中流という考え方から、「他人と違う考え方、価値観を持つ人間を疎外する、仲間外れにする文化」

「火事、葬式以外は付き合わない、村八分文化」といった、支配層が考えだした、庶民をコントロールする衆人環視の文化によって生み出されたものだと言えます。

社会からはみ出した人を、逸脱具合が大きければ「刑務所」逸脱具合が小さければ「精神病院」に送り、社会から抹殺する、隠蔽するのが日本文化なのです。

実際、精神病院に入院すると、「安静治療」として、三食昼寝付きの生活をするだけです。

そして、麻薬と同じ成分の薬を抗精神病薬として与薬されて、毎日内服します。

麻薬ですから、頭がぼーっとしてきます。

そして、怒りっぽくなったり、イライラしたり、麻薬の効き目がなくなってくると、落ち着かなくなったり、不安になったります。

そして、奇異行動をとったり、一日中ベッドで横になって考え事をし始めます。

これを統合失調症の陰性症状などと言う言い方をしますが、麻薬中毒者を面倒みていたらこのようになります。

要するに脳の機能が壊れた「廃人」ですね。

これを「治療の失敗」という言い方や「ディフェクション」壊れた、解体などといいます。

陽性症状とは、簡単に言えば、感情コントロールできなくなって「怒りっぽい」状態になった人のことです。

これも薬の副作用によっておこりますが、精神科医療では、病気の症状などといいます。

 

妄想や幻聴によって、過剰に反応して攻撃性、興奮が増せば「陽性症状」

考え込んだりして生活レベルが落ちれば、「陰性症状」

しかし、妄想や幻聴を産み出すのは、脳機能の異常から。

脳機能はどうやって異常をきたすかというと、強いストレスと、抗精神病薬の副作用=向精神薬(麻薬の作用)によって脳をコントロールできなくなるからというのが精神科医療の種明かしなのです。

 

もともと、抗精神病薬とは、向精神薬であり、法律で禁止された禁止薬物です。

目的は治療ではなく「鎮静」で、脳が機能しなくなって「外見から大人しく見えた人」を症状が収まった、寛解したと表現します。

しかし、その人がどうして、怒りを覚えたのか?現実と違うことを思い込むようになったのか?

社会に適応できなくなって、不眠になったり悩みが解決できなくなって、引きこもるようになったのか?

という、社会的な影響、家族からの影響、本人の価値観は全て無視して「病気がそうさせている」という一言で思考停止しているのが精神科医療です。

さらに悪質なのは、家族の同意があれば、強制入院、つまり逮捕監禁できる、医療保護入院という非自発的入院制度です。

要するに「家族の言い分が正しい」という一方的な入院制度なのです。

 

私の臨床経験からすれば、確かに家庭で迷惑行為や暴力行為に及ぶのは当事者なのですが、その背景には、家族の問題が含まれています。

患者から話を聞くと、「異常な価値観を持つ家庭環境で育ってきた人なんだな」と思う人ばかりでした。

あとは、「職場でのイジメ」「学校での激しい虐め」によって、引きこもりになってしまった人ばかりです。

 

日本人は20歳を過ぎると「家で引きこもっているのは恥。どこかに働きにいかなければいけない」

という文化、価値観があります。

しかし、職場や学校で徹底的にいじめられ、自身をなくし、対人恐怖を覚えてしまっては、仕事もできないでしょう。

「人間が怖い」のですから。

できれば、人間と接触せず、自分の価値観の中で生活したい、友達に会えなくても、危険な人間に会わずに済むなら、引きこもっていた方がましという安全策をとることが引きこもりの第一歩なのです。

 

ですから、第一に対人恐怖があり、それは社会がそれだけ他人に対して当たりがキツイ証拠なのです。

特に、日本では蔭でこそこそ悪口を言ったり、仕事が遅い人を悪く言う人が多い文化です。

また、休憩時間は、職場の人と会話しなくてはならなかったり、歓迎会や忘年会は時間外に行い、給料も支払わず強制参加させる「村社会」文化です。

そういう文化が嫌な人だっています。

仕事上の付き合いで親睦を深めなければならないのはどうかしていると考える人もいます。

しかし、日本社会はそれを認めません。

 

現実に、人付き合いがうまい人は仕事を沢山教えて貰えたり、助けて貰えたりします。

ですから、対人スキル=仕事の出来不出来につながりやすいのです。

 

これは明らかにおかしな話で、仕事は分業で行っているため、誰でも同じレベルでできるように訓練しなくてはなりません。

しかし、日本では「個人の努力、ごますり」によって「仕事は盗め文化」なのです。

 

これでは「その会社の文化に馴染めた人=仕事ができる人=能力が高い人」となってしまいます。

そんな会社ばかりだから、対人恐怖がある人や、対人スキルが低い人はいつまでたっても働く事ができないだけなのです。

 

早い話、もっと、分業を進めるべきなのです。

分業を進めれば、長時間労働もありませんし、無駄に職場の人とたわいもない会話をする必要もありません。

休日も自分のために使えばいいのです。

歓迎会、忘年会も勤務時間内に行うか、出欠席を回覧して欠席者には景品を配ればいいだけです。

 

精神病とは社会が生み出しているものであって、何も特別なものではないのです。

そういった社会に適応できない人に対して、政府や自治体が雇用を産み出せばいいだけの話です。

それを、福祉作業所などにやらせているからいつまでたっても、精神障害者と呼ばれる人たちは社会復帰できないのです。

 

ですから、精神障害者が公務員になればいいだけの話です。

公務員の仕事は根拠法に基づいて行う仕事のため「例外は存在しない」業務です。

ですから、マニュアルに沿って仕事をすればいいだけです。

 

製薬会社の薬の売り上げと、日本医師会の派閥維持のために、日本の精神医療が増え過ぎました。

精神病院で恩恵を受けているのは、子育てに失敗した親と、医療従事者だけでしょう。

当事者も働かなくていいですから、ある意味幸せかもしれません。

しかし、麻薬を一生内服し続けなくてはなりませんし、何より自分の存在意義も何もありません。

税金と医療福祉制度に生かされているのは、籠の中の鳥と同じ状況です。

人間は他の動物と違って、発達した脳を持っています。

敢えて、向精神薬で脳機能をおかしくして生きることにどれだけ価値があるでしょうか?

 

精神障害者における社会復帰とは仕事をして生活をすることです。

それは福祉作業所レベルでは困難でしょう。

 

障碍者雇用率を上げ続ければいいだけです。

そして、日常生活を支援する寮を完備すれば問題解決します。

 

 

 

 

 

 

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