遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

遺伝子の変化と癌

2012-03-05 21:45:56 | BIONEWS
今日は研究所の年度の締めのセミナーでした。臨床系の先生の研究よりもその周辺のこぼれ話とかトリビアって面白いです。医者じゃないんで、そっちの方が楽しみ。w イレッサという肺癌の抗がん剤があるんだけど・・・効く時には劇的に効くんですが、効かない人もいます。この効かない患者さんの傾向が喫煙とリンクしているとのこと。タバコで肺癌になった人にはイレッサが効かない可能性が非喫煙者よりも高いのであります。もちろんイレッサが効かなくなる場合の遺伝子の変化に関する研究も進んでますよ。今のところ3種類あるそうな。

十二指腸潰瘍か胃癌か、遺伝子が決定(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - goo ニュース
友達の内科医から聞いたんだけど、30代くらいの若い人の場合、胃潰瘍よりも十二指腸潰瘍のケースの方が多いそうです。酒を飲みまくって締めにラーメン喰った後、激痛に襲われて救急車で担ぎ込まれる患者の場合、腹を切ってみると十二指腸が裂けて腹の中はラーメンの海♪ってことが多いそうな。救急医は夜中叩き起こされて、そのきちゃない腹の中を掃除しなきゃならんのだと。
O型の人に十二指腸潰瘍が多いってのはなんででしょうか? 赤血球表面の糖鎖がなんか関係あんのかな?? それと、PSCA遺伝子の1つの塩基が置き換わったことで十二指腸潰瘍のリスクが1.84倍増えるけど胃癌のリスクはだいたい半分(0.59倍)だったそうです。胃癌より潰瘍の方がマシだよねぇ・・・。まあ、遺伝子のタイプを調べて生活スタイルをただす時代がもうすぐきてるのかも。抗がん剤の投与なんかはすでに癌細胞のタイプによって選択してますよ。

シンディ・ローパーさん石巻訪問 小学校に桜の苗木贈る(朝日新聞) - goo ニュース
東日本大震災直後、外国人タレントの公演が続々キャンセルされる中、昨年3月11日に来日してたシンディー・ローパーさんはあえて日本公演をキャンセルせずに東京でコンサートを行いました。コンサートをやるってのは当然ひとりでやれるわけではなく、彼女のスタッフ全部の決断が必要です。すばらしいいいい。そして、今月11日に東京・渋谷で開くライブは、シンディー・ローパーさんの意向で被災3県の映画館で無料生中継されるそうな。
たいしたファンではないが、彼女の音楽を好きでよかったと思う。

本日のお酒:宗玄 ワンカップ + 天狗舞 天(タカ) + 仙越 紹興花彫酒 陳年8年
コメント
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