遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

働く時間

2011-06-03 23:18:52 | 大学生活
実験の都合で朝6時に出勤して培養細胞に薬剤を添加、そして帰宅。もう一度、寝てからいつもの時刻に布団から出て出勤・・・・てな日程ですごしてます。院生時代なら普通に研究室に出てきて薬剤を添加し、夕方ゆっくりとサンプルの調整にかかって夜中に実験したと思うのですが、そうしてると肝心のデイタイムにやることがなくてさぼってるみたいに見えます。こりはまずい。そんなわけで、わざわざ早朝にスタートしてるわけ。かなりしんどい。(笑) 
全く別の実験ですが、O大院生時代に培養はじめて8時間後からサンプルを回収し酵素活性を2時間おきに測っていく実験をしていた時は、午前1時頃培養を開始して研究室で就寝→9時からサンプル回収開始ってなスケジュールで実験していたことがあります。研究室にはキャンプ用の簡易ベッドを用意してました。
その頃、友達のつてで大学の近所に出来たバイオサイエンス研究所を見学させていただく機会がありました。製薬会社に就職した同期がたまたまバイオサイエンス研の長田先生のところへ会社から研究員として派遣されていたのです。当時の最新の設備を見せてもらってすごいなと思いましたが、羨ましかったのが泊まりで働く研究員のために仮眠室があったことです。
人里離れたところにキャンパスを作るなら当然泊まれる設備を揃えるべきだと思うのです。俺、時代遅れかな? ちなみにO大工学部醗酵工学科には女子専用の更衣室を兼ねた畳の部屋があって、女子は泊まれるようになってました。男はそこら辺で寝とけってわけです。ま、工学部ですから男はそこら辺で寝とればいいのです。w

アメリカ人はそんなハードワークしてない印象があるでしょう。でも、大学院生は日本人に負けないくらいハードワークしてますよ。成果が出せないと院生は情け容赦なく切られますからね。学位とる頃には、最初の10分の1くらいの人数になってますからねぇ。学位とってプロの研究者になると、仕事を夜中にしないように開始時刻を早朝にシフトさせてるのが普通。夜遅くまで働くのは全然立派なことではありません。むしろ、同じレベルの成果を出すなら働いてる時間が短い方が能力があるわけ。だらだら長く働くのは能力が低い証拠。

本日のお酒:BUDWEISER + 萬歳楽 純米 石川門
コメント
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